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森ミドリさんの「天来の妙音、チェレスタと声明 そして合唱」を聴いた夜 [ミュージック・ライフ]

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上野の旧東京音楽学校奏楽堂で開かれた、森ミドリさんのコンサートに行って来ました。

チェレスタ奏者で作曲家のミドリさんとは、原村のリングリンク・ホールに演奏に来て下さるご縁で、コンサートにも伺うようになりました。

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原村リングリンク・ホールでの森ミドリさん

リングリンク・ホールでの演奏会は、ミドリさんの楽しいおしゃべりがたっぷり、時には会場のお客様と会話しながらリクエスト曲の即興演奏というカジュアルな雰囲気で進行します。

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旧東京音楽学校奏楽堂は、山田耕筰や滝廉太郎の曲も演奏されたホール

今回、第一部は、真言法響会のお坊さんによる「声明」とのコラボ演奏、第二部は、ミドリさん作曲の混声合唱のための組曲「津和野」という珍しい構成の演奏会は早々とチケットが完売になっていました。

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天来の妙音、チェレスタ

祈り・静寂をイメージしたチェレスタ演奏から始まった演奏会は、目にも鮮やかな緑色の法衣に身を包んだ3人の僧侶が「声明」を歌いながら客席横の扉から登場すると、会場内はお寺の本堂のようなスピリチュアルな雰囲気が漂う場になりました。

インドから中国を渡り、日本に伝来したと言われる「声明」は、真言や経文などに節をつけ、唱える、仏教儀式の音楽です。これまでに、真言宗のお坊さんが導師となる通夜・葬儀、法事などで耳にする機会はありましたが、ステージでの演奏会は初体験です。
『天来の妙音』といわれるチェレスタのやわらかな音色は「声明」との相性も良さそうで、お坊さんたちも気分良く歌い上げてくださったようです。

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(「般若心経」)

仕上げは、プログラムと一緒に挟み込まれていたパンフレットをみながら、客席も一緒に唱えた般若心経」。日頃ご無沙汰しているご先祖様にお供えする気持ちで私も唱和しました。

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短い休憩時間にステージは模様替えし、第二部は、大人数の混声合唱団「東北大学男声OB合唱団・Chor青葉」がステージに登場。幅広い年齢層の団員の中には、白髪姿の方もおみかけします。

画家・安野光雅さんの詩に出会って感動したミドリさんが曲をつけことがきっかけとなってうまれた「津和野」という混声合唱のための組曲を私が聴くのは、今回が2度目ですが、このステージでは、作曲者のミドリさんは、主にピアノ伴奏者としての出演です。

数年前ミドリさんは、演奏会の前に立ち寄った島根県津和野の「安野光雅美術館」で、故郷津和野の情景を読み込んだ安野光雅さんの詩に出会いました。その詩に深く感動し、どうしてもこの詩に曲をつけて演奏したいという衝動に駆られたミドリさんは、その場で急いで詩を書き写すと、その夜別の場所で開かれた演奏会で即興演奏をしたそうです。
この詩に続きを書き足して完成した「津和野の風」をはじめとして、安野光雅さんの詩とミドリさんの曲によってできあがった歌が、「雲の歌 風の曲」という本の誕生につながりました
そしてさらに、そのメロディーを合唱組曲にというリクエストから、組曲「津和野」誕生したのです。

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昨年7月トッパンホールでのコンサート、“チェレスタと歌による 安野光雅・森ミドリの世界”「雲の歌 風の曲コンサート」では、安野光雅さんご自身がステージでお話をなさる予定でしたが、体調不良で欠席されたのがとても残念でした。
今回の演奏会には、安野光雅さんも82歳にはみえない若々しいジーパン姿で客席に元気なお姿を見せてくださいました。

当日演奏された中でも、「津和野の風」という歌を聴いていると、まだ見ぬ津和野の町の昔の情景が目に浮かぶような気がします。
また、「忘れ旅」という歌は、先日原村のコンサートでは、客席も一緒に歌ったのですが、“シュツシュツポツポ”という蒸気機関車の擬音のリフレインがあり、思わず口ずさみたくなる楽しい曲です。
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混声合唱のための組曲「津和野」は、楽譜も出版された

これまで合唱という音楽ジャンルにはあまり興味がなかった私ですが、この「津和野」は楽譜が出版されたこともあり、いつまでも歌い継がれる合唱曲になるような気がします。

そういえば、私は若い頃から「萩・津和野」に憧れていたのになぜか今まで一度も訪れたことがないのです。この詩に描かれた様な情景はもう見ることができないかもしれないけれど、都会育ちだからこそ“日本人の心の故郷”として津和野を見ておきたいと思ったことでした。


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可愛いパンダグッズで癒されて、この暑さを忘れたい! [パンダ]

毎日厳しい暑さが続き、早くも夏バテ症状の方も多いのではないでしょうか。
蒸し暑い日本の夏はクーラーなしには日常生活が成り立たないことも事実ですが、この夏は、原油高の影響もあるので、真剣に省エネを考えたいところですね。

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最近、外出時のバッグの中には「生茶パンダ」のミニ扇子を入れています。小さな扇子なので、電車の中など混み合った場所でも大活躍。弱冷房の車輌に乗っても、エアコンの効きが悪いところにいてもこの生茶パンダと一緒なら!

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(パンダスタンプ:サントリー烏龍茶)

暑くなると、夕食時に冷たいビールを飲んで暑気払いするのが楽しみです。
でも食事が済む頃には眠気に襲われて、遅く帰る家族を待ちきれない時もありますね。そんな日々に使いたいのが「サントリー烏龍茶のパンダスタンプ」。
OK」「よくできました」「DATE」「おかえり」「ごめんね」「ありがとう」の6種類を、うまく組み合わせてメッセージカードを作っておけば、疲れて先に寝てしまっても家族から苦情が出にくい?

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(パンダ風鈴)

先日のブログでご紹介した江戸川区南篠崎の「篠原風鈴本舗」さんの「パンダ風鈴」、蝶ネクタイやサングラス姿など他にも可愛いパンダさんがまだまだいました。マイクを持っている蝶ネクタイのパンダさんは司会者でしょうか?

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(さくらパンダの風鈴とフィギュア)

そしてパンダといえば、忘れちゃいけないのが、上野松坂屋のキャラクターである「さくらパンダ」。フィギュアは昨年のものですが、風鈴は08年バージョンの絵柄です。


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マカロンの老舗、パリの「ラデュレ」の喫茶室が銀座三越にオープン [食べること]

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(パリの「ラデュレ」の喫茶室で食べたマカロン

私は、マカロンという丸くてカラフルな色遣いの可愛らしいお菓子が好きです。
外側がパリっとしていて、中側がしっとりしているのがおいしいマカロンだと言いますが、気候の関係でしょうか、パリで食べると、食感がより良い様な気がします。

泡立てた卵白に砂糖、アーモンドパウダーを加えた生地をオーブンで焼き、クリームやジャムなどを塗って二つ重ね合わせたこのお菓子、なんといってもパリの老舗「ラデュレ」が有名なのですが、7月26日に日本でも銀座三越に喫茶室がオープンします。

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(パリの「ラデュレ」の喫茶室で食べたマカロン

最近は、色々なお店でマカロンが作られていますが、ラデュレは1862年創業、歴史と伝統を誇るこのお店には、パリに行ったときに何度か通いました。
マドレーヌ寺院のそばのSalon de The’の客層は、きちんとした身なりのフランス人マダムも多いのですが、シャンゼリゼ通りの方は、観光客が多いようです。老舗の雰囲気を味わいたいならマドレーヌ寺院のお店が断然オススメです。

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(魚料理に添えられたポレンタに惹かれて、私はこちらを頼んだが・・・)
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(娘の、ローストチキンに添えられた、リゾットの方が美味しかった)

喫茶室といってもランチなども楽しめるメニューだったので、日本のお店もそういうメニュー構成になるのでしょうか。オープンしたら食べに行くのが楽しみです。

どちらのお店も、ギフト用にマカロンを詰め合わせてもらう大勢のお客さんでいつも賑わっていました。
「ラデュレ」のマカロンは、以前「マリー・アントワネット」というハリウッド映画でも色とりどりのお菓子が登場するシーンでその商品がふんだんに使われていました。

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(ピエール・エルメのマカロン)

日本には、元ラデュレのパティシエだった「ピエール・エルメ」が一足早く上陸しているので、日本に居ながらにして、両者のマカロンを食べ比べすることができるようになります。
そういえば一番最初にパリに行ったとき、おみやげに買ったマカロンを大事に抱えて日本に持ち帰ったら、同じお店が日本にもあってがっかりしたことがあります。
有り難みがなくなるような気もしますが、わざわざパリに行かなくてもおいしいモノに出会えるのはやっぱり楽しみです。



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チャリティTシャツが届いた・・・パンダフルデイズ [パンダ]

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4月の三越&伊勢丹の経営統合の記念イベントとして開催された「Bonds with Designers」チャリティTシャツ展で注文していた商品が届きました。

何種類かあったTシャツから私が選んだのはHYSTERIC GLAMOURによる、子パンダが草の上で寝ている写真をプリントしたデザイン。注文したのは4月ですが、臥龍の子パンダ苺ちゃんの赤ちゃん時代の寝姿を思い出させる写真です。

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(臥龍の苺ちゃんが赤ちゃんだった頃。by「パンダ幼稚園」)

パンダプリントのチャリティTシャツですが、これは5月に地震の被害にあった中国への寄付ではありません。坂本龍一さんの呼びかけでスタートした「モア・トゥリーズ」という、日本を含め世界各地の森を再生することを主な目的とする団体の活動に寄付されるということです
Tシャツの売り上げから寄付される予定の金額は、およそ3,300万円になる見込みとのこと。
このお金は、「モア・トゥリーズ」が新たに立ち上げようとしている、東南アジアの熱帯雨林の再生と保全をめざすプロジェクトに活用されると、Tシャツに同封された挨拶状に記してありました。

日頃から、地球環境のために自分ができることは?と思っていても、蒸し暑い夜にエアコンを我慢することすらなかなか実践できません。だから、こういうチャリティ商品を買うことで貢献できる機会があるとわずかでも罪滅ぼしができたような気分になります。

そして、大好きなぱんだの写真プリントのTシャツを着ることで、「パンダが住む環境の保護」も忘れないように、自分自身にもまわりの人にもアピールできる効果もあるのではと思っています。
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蒸し暑い平日夜、浦和美園ミニ屋台村経由レッズ対ヴェルディ戦 [サッカー]

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挽肉と野菜のカレー、半熟卵のせ:暑い日はカレーが一番?長い行列ができていましたが、娘の到着時間まで間があるならカレーでない方が・・・)

3月に開幕した
Jリーグも17節で前半終了。今年はW杯3次予選による6月の中断期間以外に、9月以降も断続的に最終予選があり、これからは変則的かつハードなスケジュールが待っています。

8月の北京五輪期間中もJリーグの試合は開催されるので、五輪代表に選出された選手は、次節の試合を終えるとチームを離れて代表合宿に入ることになります。神戸がオーバーエージ枠での大久保の招集を拒絶したのも、残留争いのかかった大事な時期に主将でもある主力選手を欠きたくない事情がありました。守備陣が手薄なレッズにとって、細貝DFとボランチどちらでも使えるコマとして、先発ではない場合もベンチには絶対いて欲しい選手ですが、彼がさらに成長するためには五輪での試合経験が大切ということで喜んで送り出したいと思います。

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平日の夜は、仕事帰りの人が多いため、スタジアムに向かう人の波も人口密度が低く、週末と比べて赤いレプリカ着用率が低い。スタジアムで変身?)

現在の順位はともかく試合内容が相変わらずぱっとしない浦和レッズ、ホーム2連戦は絶対勝ち点3を積み重ねたい大事な試合ということで、蒸し暑い平日の夜、埼玉スタジアムまで応援に行きました。職場から直行する娘とは指定席での合流です。

浦和レッズのサポーターは、日本全国はもちろんアジア各地のアウエイゲームに遠征するので有名ですが、遠征先でも近隣のグルメスポットでは必ず赤いレプリカ姿を目撃することができます。

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メキシカンタコス、タコライス:野菜の汁気が出るタコスはその場ですぐ食べたい。タコライスならスタジアムで食べても大丈夫。前回は、タコライスにしました)

そんなサポの胃袋を満足させるべく、埼玉スタジアムのフードもそれなりに充実していますが、最寄り駅である浦和美園駅周辺にはサッカーの試合開催当日「ミニ屋台村」が出現し、代表サポや他サポからも楽しみにされているようです。アジアンフード中心の屋台は、対戦カードや季節、試合時間帯などによって変動しますが、暑い中、バスに乗らずにスタジアムまで歩いてでも食べたいメニューに遭遇するかもしれない楽しみがあります。駅のすぐ前にある「ドネルケバブ」はいつも行列ができていますが、この日の私は、ご飯モノのメニューにしたい気分でした。

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タイ風のカオマンガイとベトナムご飯:鶏肉ご飯のオリジナルソースがけという「カオマンガイ」は目の前で売り切れに。ヌクマムテイストのベトナム風ひき肉と野菜のご飯はさめてもおいしいので、ビールによく合いそうな“ジューシーなタイ風チキンのからあげ”と一緒にお買いあげ。インド風のバターチキンカレーや、お好み2種盛りや3種盛りもありました。)

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スブラキハウス:スブラキはギリシャ料理の代表メニューのひとつ)

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アジアンスープのリゾット:トムヤムペーストとココナツミルクベースのスープにトマトも入ったリゾットは今年のマイブームですが、こちらもすぐ食べないとご飯がスープを吸ってしまうのであきらめました。
まだ食べたことのない「タイ風ミートライス」ってどんな味?
この屋台、以前のように、スタジム敷地内で販売してくれるとうれしいのですが)

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メキシコ料理や、スパイシーなお肉の丼の屋台もありました。)

どの屋台も、その場で食べられますが、試合開始時刻が近づくと基本的にスタジアムまで持っていって食べる人が多くなります。(ちなみに『テークアウト』は和製英語ですから欧米では通じません)

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(スタジアムが近づくと自然に足早になってしまいます)

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(キックオフ直前の選手の表情がオーロラビジョンに映し出されます。
山田がベンチスタートのため本日のキャプテンは闘莉王。)

さて、試合の方は、ブラジル人のフッキとディエゴを擁するヴェルディにPKで先制されたレッズがセットプレーとPKを闘莉王が決めて逆転。同点にされるも、またまたセットプレーを決めた闘莉王のハットトリックで突き放して勝利しました。

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1936544(本日の観衆は35,080人)
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(母が来日中の闘莉王のハットトリックはすべてセットプレーから。
彼のDFライン不在の代償?次節は3人が累積警告で出場停止)


闘莉王の1対1のヘディングの強さが改めて証明されたわけですが、この日の2失点は闘莉王がDFにいれば防げたはずと思うとちょっと複雑。おまけに、五輪代表の細貝など累積警告にリーチがかかっていた3人がこの試合でイエローをもらってしまったため、次節は守備陣の構成が心配です。
今季、彼らの警告の多さもDFラインに闘莉王不在の影響があると思うし、やっぱり闘莉王には最終ラインで頑張ってもらわないと。(闘莉王本人は警告の累積なし?)

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ヴェルディの問題児フッキは、夫人の出産のためブラジルに一時帰国と発表されましたが、そのまま海外へ移籍とも噂されており、この日が日本でのプレーの見納めになるかもしれません。
それにしても、この日も高原のゴールを見ることは出来ませんでした。一体いつトンネルを抜け出すのか・・・


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原村の小さなホール裏方日記:即興演奏の真髄、森ミドリさんのチェレスタコンサート [原村の小さなホール]

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信州・原村のリングリンク・ホール、7月のイベントは「101コンサート」。
ホール主宰者小林節子さんの父上の「幻の101歳バースデーパーティ」が隠れテーマです。

昨年の今頃、100歳を祝う盛大なパーティの主役だった小林慎一さんは、この冬天国に旅立たれました。
この日のために、森ミドリさん(チェレスタ)をメインに、ゲストの崔宗宝さん(バリトン)、マーク・アキクサ(インディアン・フルート)というリングリンクお馴染みのアーティストが集合。

どんな演奏会になるのかわくわくしながら、私たち助っ人3人組も東京から駆けつけました。女手が欲しいという節子さんのリクエストにこたえ、同期のクンコがスタッフデビュー。

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7月12日、まだ梅雨明け前ですが5月よりも一段と緑が濃くなった原村は、すっかり夏の空です。
会場担当班が外の看板作りやイス並べなど会場設定準備をしている間に、料理担当班は、調理場で今夜の打ち上げパーティ用の料理作りを始めました。

やがて、友人の草柳文恵さんを同行した森ミドリさんや崔さん、マークが続々到着。リビングにも本番前の慌ただしい雰囲気が漂ってきます。ミドリさんは共演する崔さんと、演奏の打ち合わせをしてからホールでのリハーサルへ。崔さんは中国の方なので、日本語の歌詞などは意味を正確に伝える必要があります。
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今回はゲストやお客様も多いのですが、料理人の数も多いので、早番の私たちはご近所の直子さんと一緒にタイ式カレーやちらし寿司、チキン料理やおつまみなどの仕込みを手早く終えると、京都からの久保ご夫妻とバトンタッチ。
久保さんたちは、節子さんのお知り合いからのいただき物、自家栽培の野菜などを手際よくバラエティに富んだ居酒屋風料理に・・・

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(出演者のCDなども販売)

本日は6時開場、6時半開演ですが、早くおいでになったお客様を退屈させないように節子さんのMCが流れ始めると、私たちも会場の雑用係としてお手伝い。
昨年は、チェレスタってどんな楽器?”とよく分からないまま演奏会に臨んだ私ですが、ミドリさん愛用の『ミュステル』製のチェレスタは、NHK夏の甲子園大会中継で出場校紹介のバックに流れる大会歌♪♪「栄冠は君に輝く」♪♪の演奏に以前は使われていた楽器とのこと。

外見は、アップライトピアノかオルガンのようなチェレスタですが、鉄琴を鍵盤で演奏できるようにした楽器といえばよいのでしょうか。チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」の♪♪「コンペイ糖の踊り」♪♪もチェレスタの出番です。

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さて、6時半、まずは童謡などのメドレーから、ミドリさんの楽しいトークと弾き語りを交えたコンサートが始まりました。
今回も会場のお客様にリクエスト用紙をお配りして、その場でアレンジ演奏する趣向があります。
私も昨年聴いた美空ひばりの歌をリクエストシートに書いたのですが、取り上げてもらえるでしょうか。
チェレスタの、“天に昇っていくような”音色聴いていると、西日の暑さが残っているリングリンク・ホールの2階席はα波に包まれるような心地よさ。小林慎一さんの写真も一緒に2階席にいます。
ミドリさんはこの日の「幻の101歳バースデーパーティ」のために“慎一さん、101歳おめでとう”という歌詞が入った即興詩と手作りのハートのぬいぐるみを用意して下さいました。
ミドリさんは、会場のお客様からのリクエストシートを見ながら、リクエストした方と会話しながら演奏する曲を決めていきますが、チェレスタは鍵盤の数が少ないため即興的にアレンジ演奏できるのは、作曲家でもあるミドリさんならではのこと。

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ゲストとして『慎一おじいさん』のために駆けつけたマークは、インディアン・フルートツイン・フルートという2種類のネイティブ・アメリカンの笛を演奏。ミドリさんと一緒に一期一会の即興演奏「原村の風」などを、本当のおじいちゃんの様に好きだった天国の慎一さんのために捧げてくれました。

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再びミドリさんのリクエストタイムのあと、もう一人のゲスト、バリトン歌手崔宗宝さんが登場。
崔さんは、3年前にこのホールで「千の風になって」を初公開してくれたのですが、今ではテノール歌手秋川雅史さんの持ち歌のように思われているのが少し残念。バリトンできく「千の風にのって」、「さとうきび畑」、「アメイジング・グレイス」は本当に心にしみいる歌声でした。

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この1年間、節子さんのお父様だけでなく、この日会場に集まってくれた人たちの中にも配偶者や親しい人を亡くした方が何人もいます。
チェレスタは、ゆったり弾くとその良さが発揮されるとミドリさんは言いますが、そういう人たちへの想いをこめたしんみりした演奏に会場では思わず涙ぐむ姿も・・・
最後は崔さんが明るい曲で盛り上げてくれ、2時間あまりのコンサートは無事終了。私のリクエスト曲も取り上げてもらい大満足です。

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来場のお客様にも冷たいジュースなどをサービスして余韻を楽しんで頂いた後は、出演者とスタッフや日頃節子さんが親しくお世話になっている方々も交えての打ち上げパーティ。
午後から皆で手分けして作った料理はとてもおいしかったのですが、うっかり写真に撮るのを忘れしまいました。料理名人という崔さんに特別お願いして調理していただいた卵とトマトの炒め物は絶品だったので、今度自分でもチャレンジしたいと思いました。

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(小林慎一さんの写真:チェレスタの上からパーティに参加)

私は打ち上げが楽しみでスタッフ志願したともいえますが、夜が更けるまで楽しい宴は続き、テラスに出て夜空いっぱいに広がる満天の星の鑑賞までしてしまいました。


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北京五輪へ、サッカーU-23代表に細貝萌(浦和)選出 [サッカー]

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(07.11.21:アジア最終予選のメンバーから北京に行く選手は?)

7月14日、五輪に出場する男子サッカーU-23代表のメンバー18名が発表されました。

反町監督が、“予選などの試合で使った選手から、誰を選んで誰を落とすか?”悩み抜いた結論が出たわけですが、五輪で息子が活躍する姿を応援に行くつもりだった親御さんの気持ちを考えると、周囲の期待に応えられなかった選手たちが気の毒。
選ばれた選手には選ばれなかった選手たちの気持ちを裏切らないように全力で戦って、悔いのない結果を残して欲しいと思います。
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杯の選手登録が23名であるのに、五輪代表は18名のみの狭き門。最終予選まで主力として戦ってきた選手と、最後に抜擢されてメンバー入りした選手との入れ替えもありました。

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(天皇杯やカップ戦ではPKも決める、長袖王子・細貝萌

我らが浦和レッズからは、結局、細貝萌だけが選ばれました。
細貝は、小数メンバーで戦う時に重宝な、複数のポジションをこなせる選手ですが、甘いマスクに似合わない、気持ちを前面に出したハードなプレーが女性たちのハートを掴んでいるとか。
彼は、五輪予選が始まった当初、レッズでは殆ど出場機会がない状況ということもあり、メンバーに呼ばれていませんでした。前橋育英高校の同期である青山直晃(清水)が、チームで活躍し、U-23代表チーム立ち上げの時からスタメンで出場していたのを忸怩たる思いでみていたのが、今回立場が逆転。最近、チームの試合でも調子を落としていた青山はメンバー外となってしまいました。

五輪代表選出の記者会見で、細貝は、チームメイトの梅崎とエスクデロが選ばれなかったことに加え、青山の落選もあったので手離しでは喜べず、複雑な心境を語っていました。
怪我のため、最終予選に出場できなかったり、最終予選の後で大怪我をしたり不運な理由で落選した選手もいました。TBC・メンズエステの広告に出演した選手が、殆ど全滅というのも皮肉な結果ですが、長期間にわたってベストコンディションを維持するのは難しいことです。

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Keita#13

  • 作者: 鈴木 啓太
  • 出版社/メーカー: ぴあ
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: 単行本
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(落選したときの心境も綴られている、自伝「Keita #13」)

4年前、アテネ五輪の時、最終予選までキャプテンとしてU-23代表チームを精神的にも支えてきたのに落選した鈴木啓太は、その悔しさをバネにして成長し、オシムとの出会いにより日本代表の中心選手になっています。(岡田ジャパン以降、体調不良から回復していないのが心配ではありますが)

今回落選した梅崎やエスクデロもいつかはフル代表になって欲しいと思いますが、まずは自分のチームで不動のスタメンとなるのが先決。特に梅崎は、怪我のポンテに代わる活躍を期待していたのにちょっと残念です。

今回、五輪期間中もJリーグの試合は中断されません。神戸が大久保のオーバーエージ枠での出場を拒絶した件では、日本サッカー協会の対応のまずさが指摘されていますが、犬飼新会長に真剣に取り組んでいただきたい課題の一つは、Jリーグとサッカー協会の日程調整です。選手が板挟みになったり犠牲になるのでは日本サッカー界に未来はないでしょう。




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「ぱんだだ!」・・・実録”パンダの虜”になるまで [パンダ]

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パンダ大好きの私にとって、「パンダなんて、上野動物園にいてもいなくても、別にどっちでも良いんじゃないの」とか「パンダってどこが可愛いの?」などの発言をする人は苦手です。

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でもよく考えてみれば私だって、先日亡くなった上野動物園の「リンリン」は、見に行っていなかったし、パンダが初来日した時の第一次パンダブーム以後、空白期間は案外長かったかもしれません。

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上野にパンダがいなくなってしまった今、“どうすれば皆に、パンダの魅力をわかってもらえるか?”

ぱんだだ!―中国・日本パンダ紀行

ぱんだだ!―中国・日本パンダ紀行

  • 作者: 大田垣 晴子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本

良い本を見つけました。(というか、私はずっと前に読んでいましたが)

「ぱんだだ!」は、動物好きでもなくそんなに“パンダラブ”ではなかったイラストレーターの太田垣晴子さんが、取材のために『中国と日本のパンダ紀行』するうちに、パンダの魅力に惹きつけられていった実録本です。

大地震で被災した臥龍のパンダ保護センターなど、可愛い子パンダたちの写真もたくさんありますし、太田垣さんのイラストもとても可愛らしい!

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(2006年12月生まれの白浜の双子:愛浜と明浜)
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(兄パンダ幸浜はいつも孤独?)

その中でも、南紀白浜のアドベンチャーワールドのイラストとコメントが最高です。どうやら、私たちが白浜を訪ねた2007年2月と同じ頃取材したらしく、私が見たのと同じ光景が描かれていました。

臥龍に遊びに行って、子パンダたちと遊ぶことはしばらくできませんが、せめて『パンダまみれ』になる夢を見たいと思う今日この頃です。
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印象派の巨匠が愛した家庭料理、「モネの食卓」 [私的美術紀行]

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(連作「睡蓮」の池:「水の庭」)
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(「花の庭」)

画家クロード・モネは、晩年を過ごしたジヴェルニーの自宅で絵を描く感覚で庭造りをしています。
自宅兼アトリエとして住んでいた自宅のまわりには四季折々に色とりどりの花が咲き乱れる、人工的とさえ思えるほど美しい「花の庭」があります。連作「睡蓮」で有名な睡蓮の池のある「水の庭」もモネにとっては大事な作品でした。

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モネの絵が好きな私は、モネの描いた景色の中に立ってみたいと思い、セーヌ川の支流にある小さな町を訪ねました。パリからは1時間くらいですが、ノルマンディ地方の入り口になります。
パリから出発した日本語ガイドつきのバスツアーには、英語のガイドもいて、世界各国から来た観光客が乗り合わせていましたが、2003年7月のその日、日本人は2組だけでした。

睡蓮の池は、手入れが行き届いた公園のように広い庭の中にありました。しだれ柳に太鼓橋という構図はまるで浮世絵にインスパイアされたような世界です。
絵を描くため旅に出ることが多かったモネですが、晩年は、自分が造った「水の庭」に描きたいものを無限に見いだしたのか、連作「睡蓮」は一体何点あるのでしょうか。
白内障を患い、視力が殆ど失われた時代には、カラフルな点描のように見える「花の庭」を描いた作品もあります。

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モネが住んでいた当時を再現するように保存されている家は、膨大な数の浮世絵コレクションがところ狭しとかけてあったり、キッチンの青いタイルなど芸術家のこだわりが随所に感じられる素敵な場所。

モネの食卓

モネの食卓

  • 作者: クレア ジョイス
  • 出版社/メーカー: 日本テレビ放送網
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本
残念ながら室内は撮影禁止ですが、美食家と言われたモネが日頃食べていた料理のレシピが見つかったことから再現レシピ集としてフランスで出版された「モネの食卓」という本を見ると室内の様子も知ることができます

レシピの脚色に参加したジョエル・ロブソンは、この本の序文で、以下のように述べています。

強烈な印象を放つクロムイエローに彩られた大食堂は、その部屋の重要度を私に物語っていた。シンプルにデコレーションされたファイアンス・ブルーの広々とした調理場からは、愛情のこもった料理の数々が生み出されていたことが想像できた。

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大食堂)

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(調理場)

室内外の写真が沢山使われているこの料理本は、見ているだけでも十分楽しいのですが、モネの食に関するこだわりを通してその生活ぶりを垣間見ることができました。

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ジヴェルニーからの帰り道、水車小屋つきのノルマンディの田舎家風レストランで昼食をとりました。水車を回す川の流れは、ジヴェルニーの「水の庭」に繋がっています。水辺にある広々した緑陰のテーブルの対岸では牛たちがのんびりくつろいでいました。私たちも、気分だけはモネの“ピクニックの食事”でしたが、デザートの「タルトタタン」が存外おいしかったのが印象に残っています。

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私たちのテーブルには、外国人も同席していましたが、私は英会話があまり得意でないため、カナダから訪れたという人たちと殆ど談笑することが出来ませんでした。



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7月のプロヴァンスで、ラヴェンダー色に染まりたかった・・・ [海外旅行]

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(プロヴァンスで買ったラヴェンダーのポプリ)

私は、ポプリやエッセンシャル・オイルなど、ラヴェンダーの心安らぐ香りが好きです

夜、枕元においたポプリの、ラヴェンダーの香りがほのかに感じられると安眠できるような気がします。
ラヴェンダーといえば日本では北海道・富良野が有名ですが、やはり南仏のプロヴァンスが本場だと思い、2005年の7月、南仏を巡るパッケージツアーに参加しました

ツアーのパンフレットには、イメージ写真と“6月下旬から7月中旬頃、プロヴァンス地方の村々は、紫のラヴェンダーの花が咲き、その香りに包まれます。(年により開花時期が異なります)”とあり、ラヴェンダーの想定開花時期に合わせてツアーが設定されていました。

ガイドブックには、“この時期にプロヴァンスを訪れたなら、青紫の絨毯を敷き詰めたようなラヴェンダー畑がどこまでも続く風景を見ることが出来るだろう”という記述とラヴェンダー畑の写真。

ラヴェンダーには高級な香水の原料になるものと、安価な石けんなど生活雑貨に使われるものと2種類あることもガイドブックから知りました。

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(雑誌のグラビアが、”芳醇な香りの楽園”に誘う)

さらに、出発の前に雑誌でみたプロヴァンス地方への旅の特集記事には、“ただ呼吸するだけで心が満ち足りる楽園”とまで書いてありました。ラヴェンダー色に染まる自分をイメージして、いやが上にも期待が高まります。
花の見頃は、自然相手なので天候次第と心配していましたが、どうやら私たちのグループは、ラヴェンダーの開花にうまくヒットしたようです。

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(「セナンク修道院」への”危険な”道路。
左手の下の方に修道院の建物が見える)

ツアーの4日目、私たちのバスは、アヴィニョンの観光後、ラヴェンダーの名所という「セナンク修道院」に向かいました。

絶景ポイントと呼ばれる観光地は、往々にして、急峻な崖地にあったりしますが、目的地、「セナンク修道院」に向かう道は想像を超えた厳しさでした。狭い道路なのに一方通行ではなく、対向車との行き交いは本当にミリ単位?大型の観光バス同士が重なったときは、目をつぶってしまいそうなほど路肩ギリギリを通ります。左側の深い谷の下の方に、目的地が見えてきましたが、上からのラヴェンダー畑の眺めを楽しもうと路上駐車しているクルマまでいました。修道院に行くはずが、天国への思わぬショートカットになりそうではらはらしました。

幸い、バスのドライバーさんが冷静沈着で運転テクニックも素晴らしかったので、無事修道院の駐車場に到着。

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(「セナンク修道院」のラヴェンダー畑)

たしかに見渡す限りラヴェンダー畑が広がっており、まったく人の姿が見えない美しい光景でした。
「富良野あたりでは、人出が多すぎてこんな風景にはなりません」とはガイドさんの説明。
でも、夕方で修道院の門は堅く閉じており、青紫の絨毯を敷き詰めたようなラヴェンダー畑に近づくことはできませんでした。自分がラヴェンダー色に染まって、むせかえるような香りに包まれる夢は、夢のままに終わりました。

「セナンク修道院」から近くのゴルドという古いお城のある町へ出る帰り道は、殆ど危険を感じないルートでした。
そんなことなら多少遠回りになっていいから安全なルートを通れば良いのにと思いましたが、どうやらこのラヴェンダー観光コースは、同じ会社で現在販売しているツアーからは外されたようです。

海外で、ツアー客を乗せたバスの転落事故で死傷者が出たというニュースをきくと、この2度と通りたくない『天国への近道』のことを思い出します。
関東地方にも、菖蒲町などラヴェンダーが沢山見られる場所があることが最近わかりましたが、もしも、プロヴァンスに行く機会がもう一度できたなら、今度こそ雑誌に出ていたラヴェンダー街道に行く夢はまだあきらめていない私です。

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★昨年6月末、原村からの帰途、トイレ休憩で立ち寄った中央高速「双葉SA」のハーブガーデンにラヴェンダーが咲き乱れているのを発見。これは、香水ではなく、石けんなどの原料になる方のラヴェンダー?


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