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印象派の巨匠が愛した家庭料理、「モネの食卓」 [私的美術紀行]

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(連作「睡蓮」の池:「水の庭」)
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(「花の庭」)

画家クロード・モネは、晩年を過ごしたジヴェルニーの自宅で絵を描く感覚で庭造りをしています。
自宅兼アトリエとして住んでいた自宅のまわりには四季折々に色とりどりの花が咲き乱れる、人工的とさえ思えるほど美しい「花の庭」があります。連作「睡蓮」で有名な睡蓮の池のある「水の庭」もモネにとっては大事な作品でした。

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モネの絵が好きな私は、モネの描いた景色の中に立ってみたいと思い、セーヌ川の支流にある小さな町を訪ねました。パリからは1時間くらいですが、ノルマンディ地方の入り口になります。
パリから出発した日本語ガイドつきのバスツアーには、英語のガイドもいて、世界各国から来た観光客が乗り合わせていましたが、2003年7月のその日、日本人は2組だけでした。

睡蓮の池は、手入れが行き届いた公園のように広い庭の中にありました。しだれ柳に太鼓橋という構図はまるで浮世絵にインスパイアされたような世界です。
絵を描くため旅に出ることが多かったモネですが、晩年は、自分が造った「水の庭」に描きたいものを無限に見いだしたのか、連作「睡蓮」は一体何点あるのでしょうか。
白内障を患い、視力が殆ど失われた時代には、カラフルな点描のように見える「花の庭」を描いた作品もあります。

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モネが住んでいた当時を再現するように保存されている家は、膨大な数の浮世絵コレクションがところ狭しとかけてあったり、キッチンの青いタイルなど芸術家のこだわりが随所に感じられる素敵な場所。

モネの食卓

モネの食卓

  • 作者: クレア ジョイス
  • 出版社/メーカー: 日本テレビ放送網
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本
残念ながら室内は撮影禁止ですが、美食家と言われたモネが日頃食べていた料理のレシピが見つかったことから再現レシピ集としてフランスで出版された「モネの食卓」という本を見ると室内の様子も知ることができます

レシピの脚色に参加したジョエル・ロブソンは、この本の序文で、以下のように述べています。

強烈な印象を放つクロムイエローに彩られた大食堂は、その部屋の重要度を私に物語っていた。シンプルにデコレーションされたファイアンス・ブルーの広々とした調理場からは、愛情のこもった料理の数々が生み出されていたことが想像できた。

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大食堂)

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(調理場)

室内外の写真が沢山使われているこの料理本は、見ているだけでも十分楽しいのですが、モネの食に関するこだわりを通してその生活ぶりを垣間見ることができました。

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ジヴェルニーからの帰り道、水車小屋つきのノルマンディの田舎家風レストランで昼食をとりました。水車を回す川の流れは、ジヴェルニーの「水の庭」に繋がっています。水辺にある広々した緑陰のテーブルの対岸では牛たちがのんびりくつろいでいました。私たちも、気分だけはモネの“ピクニックの食事”でしたが、デザートの「タルトタタン」が存外おいしかったのが印象に残っています。

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私たちのテーブルには、外国人も同席していましたが、私は英会話があまり得意でないため、カナダから訪れたという人たちと殆ど談笑することが出来ませんでした。



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