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台湾パンダ事情・・・・赤ちゃんパンダが生まれたばかりの台北市立動物園金園長講演会から [パンダ]

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台北市立動物園のパンダ舎ロビー
(記事の写真はすべて20011年10月訪問時の情報です)


今年の78日に待望の赤ちゃんパンダが誕生し、先日「ママに抱かれてご満悦の赤ちゃん」という写真が発表されました。



※パンダの赤ちゃん誕生のニュースについてはこちらの記事でもご紹介しています。


台湾と中国の微妙な政治環境の中、200812月、台北市立動物園に中国四川省出身のパンダが来園してから5年目の歓喜ですが、パンダ好きとして上野動物園主催の講演会に参加し、来日中の台北市立動物園金園長によるここまでの長く険しい道のりのお話を伺い、21世紀の動物園のあり方なども含めて色々考えさせられました。


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動物園の入口は、「動物園駅」で下車して徒歩すぐ
(パンダ観覧者の人数を制限するため、混雑時は入口で整理券を配布:観覧情報は動物園に向かう途中のMRTの駅などでも入手できる)


台北市立動物園は、日本統治時代の1914年に開園し、かつては圓山動物園と呼ばれたアジア最大の動物園だったそうですが、1986年に現在の台北市南東部木柵地区に移転したとのこと。都心からMRT30分足らずで行ける場所ですが、動物園の裏手は観光客に人気の茶芸館と茶畑が広がる猫空エリア。


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パンダ舎(赤い円)の手前にコアラ舎(青い円)もあるが、
園内は広いので、インフォメーションセンターで案内図をGET


緑豊かで南国情緒溢れる広い動物園内にはパンダ以外にもコアラなどの稀少動物が飼育されています。台湾を代表する歴史ある動物園ですが、中国との関係もあってパンダの受入準備には30年を要したとか。

2003年、パンダが来台することを希望する人は55%、36%は全く希望しないという状況の中、有力企業の協賛を得て、パンダ飼育施設「新光特展館」の建設が始まりました。

絶滅危惧種であるパンダを借り受けて飼育する動物園は、情報の公開および交換、実務経験者の交流、一般人のパンダの理解を高めることを義務づけられていますが、台北のパンダ舎は国際会議室を備えている先進的な飼育施設です。


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入口(写真奥)から見て右側にパンダの観覧案内ボード
:1日あたりのパンダの観覧者数は、最大19,000人程度に制限。混雑時は、10分刻みで指定される整理券の時刻に従って並ぶ(長時間並ぶ必要がない)


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4階建てのパンダ舎(新光特展館)
手前は屋外放飼場
(面積は765㎡)

亜熱帯気候の台北では、パンダは通年室内展示がメインと思われる


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パンダ舎入口の、パンダ(白黒の熊)とツキノワグマ(黒熊):台湾固有のツキノワグマも絶滅の危機にあることをPR


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竹をインテリアデザインのモチーフにしたパンダ舎の室内:
パンダ舎は「保育」、「教育」、「研究」の場であることを示すバナー


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◆1Fはパンダの室内展示室(エアコン完備、録画モニター)
パンダの主食の竹を1週間分保管する竹庫

◆展示室の前には、パンダの生態などの解説資料展示スペース

◆2Fは食堂と土産物売場
◆上階には国際会議室も備える


“山紫水明の地”をイメージした(?)飼育空間

パンダ團團の室内展示室>
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パンダ圓圓の室内展示室>

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さて、今回の赤ちゃん誕生についてですが、台北のカップルは上野のカップルの1年先輩で、オスの團團はリーリーの異母きょうだいながら自然交配ができないため人工授精を実施。

人工授精は妊娠の確率を高める最新の医療技術が用いられましたが、今回
7回目となる人工授精でようやく赤ちゃんが無事誕生。しかし、その6時間後に赤ちゃんパンダが足に怪我していることが判明したため母親と分離し保育器で育てることを決断。

その間、搾乳した初乳を赤ちゃんに与え赤ちゃんの健康管理につとめる傍ら、母パンダに対しては母子がスムーズに同居できるような様々な工夫が為されていました。
中でも、鳴き声を発する赤ちゃんパンダのぬいぐるみの使い方はとてもユニークで感心させられました。

講演会では赤ちゃん誕生から、生後31日目に母子を再会させ、慣らし保育期間を経て39日目に母子を同居させるまでのプロセスが動画によって紹介されましたが、You tubeで一般公開され人気を博しているそうです。
また連日、新しい情報がリリースされるのでメディアへの露出も多くなり、赤ちゃん誕生は一般人のパンダに対する理解を深める効果があるようです。


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台北市立動物園では、一般人のパンダに対する正確な知識教育に注力。
お土産グッズのパンダについても、パンダの白黒模様の位置などが正しい姿で表現されているかどうかをチェック。
しかし、安価なまがいものパンダグッズの横行はなかなか防げないとか。


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街で見かけたパンダさんたち


上野動物園は、東京都内有数の繁華街に近い立地をいかして、駅構内や商店街などとのコラボ活動により街ぐるみでパンダ人気を盛り上げていますが、台北市立動物園は周りに商店街がありません。
そこで、台北動物園教育基金会が中心となってアイデア溢れるタイアップ施策がとられているようです。

台湾では、国内外の種々の雑音を退けるためにも、実務レベルの担当者の技術研修などはもちろんのこと、パンダを台北で飼育することの意義を可視化するように努力されています。

特に、マスコミに対する情報公開を密にし、良き理解者としてメディアの協力を得やすい環境作りに腐心されているように感じました。

中国以外の国がパンダを飼育するということは、“パンダが可愛らしい人気者だから、動物園で展示して子供たちを喜ばせる”というような安易な考えでは決してなしえないことだとしみじみ思った講演会でした。




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プーシキン美術館展、伝説のコレクター・シチューキンの旧蔵品をもっと見たい! [私的美術紀行]

先日、現在横浜で開催中(~916日まで)のプーシキン美術館展などで鑑賞した作品について少しご紹介しましたが、今回はその続きです。

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世紀末から1920年代にかけて、フランス近代絵画の大コレクションがフランス以外の国で個人の実業家の手で形成されました。日本で開催の「プーシキン美術館展」には、そのひとつ、ロシアのシチューキンとモロゾフによるコレクションの旧蔵品が数多く出品されています


印象派がようやく認められゴッホやゴーギャン、セザンヌが評価され始めた時期に、マティスやピカソなど一般にはまだ評価の定まっていない芸術家たちの作品を買う審美眼を備えていた二人

若い画家の絵は安いのでたくさん買えたわけですが、パトロンとして新しい才能を早くから見つけて育てたのがロシアの豪商たちで、しかも絵画を商いとしたビジネス目的ではなく、『本物』を集めたいという情熱から買い集めたらしいということに驚かされました。


コレクターとして良き友人でライバルでもあった二人ですが、ロシア革命により国外脱出を余儀なくされます。コレクションは邸宅ごと没収されてそれぞれ美術館として国の管理下に置かれることになってしまいました。
その後
2館が統合されたり、第二次世界大戦後にはエルミタージュ美術館とプーシキン美術館に分けて移管されるなどコレクションはバラバラに。ソ連時代には一般公開されることなく収蔵庫に長らく眠っていた作品も多かったそうです。


そんな作品のひとつが、前回もご紹介したゴッホの『医師レーの肖像
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★絵はがきゴッホ『医師レーの肖像』★
1889年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)

この絵は、ゴッホが“耳切事件”後にお世話になった療養所の医師にお礼として肖像画を描いて贈ったものですが、もらった当人はその絵が気に入らず鶏小屋の穴をふさぐために使われたという伝説の作品。

シチューキンは描かれてから約
10年後、売りに出されていた作品をわずか150フランで購入しましたが、その後は国有化されて美術館の収蔵庫にしまわれ、売買されたり修復の手が入ることもなく現在に至ったようです。



朝日新聞の記事によると、ごく最近まで欧米流の修復技術の流入もなく図らずも名画の「タイムカプセル」となっていたため、「泡立てた生クリームみたいに、絵の具がピンと立っている」驚くほど状態が良い作品とのこと。

19世紀末の名画を、どのような事情にせよ画家が描いた当時のようなみずみずしさが残る状態で見られるのはうれしいことです。
前回ご紹介したルノワール『ジャンヌ・サマリーの肖像やゴーギャン、マティスなどの作品も殆ど修復の手は入っていないようです。


新興ブルジョワジーのシチューキンは、実弟をパリに住まわせ、自らもパリまで出向いて絵画の蒐集を行っていましたが、2人の息子と弟が相次いで自殺し、心労から妻も亡くなるという不幸に見舞われます。

その頃シチューキンは多数購入したゴーギャンの作品を「イコン」のように並べて壁に飾っていたそうですが、そのモティーフには、癒し効果や宗教画的な意味合いが感じられます。


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★絵はがきゴーギャン『エイアハ・オヒパ(働くなかれ)』★
1896年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)


ゴーギャンの所蔵していた写真の中に、インドネシアのボロブドール遺跡の浮き彫り写真があり、ゴーギャンはそれらの浮き彫りからいくつかの特徴的な人物像のポーズを自分の作品に取り込んで何度も使っています。
ゴーギャンが移り住んでいたタヒチの先住民の人物像に異国美術のポーズが融合し、なんともいえないエキゾチックな雰囲気を醸し出している作品に惹かれます。


シチューキンは、愛する者たちの度重なる死に遭遇した後、絵画蒐集に没頭するようになりましたが、そんな時期にマティスやピカソと出会ったようです。
さらに、シチューキンは自宅を一般公開して多くの人々が自分のコレクションをみられるようにしています。


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★セルゲイ・シチューキン邸の広間(1913)★
(Photo by
展覧会チラシ)


この広間に飾られていた絵の1枚、ルノワールの『黒い服の娘たちが、2005年・東京都美術館のプーシキン美術館展に来日しています。
(↑正面右の壁、上段右端)

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★絵はがきルノワール『黒い服の娘たち』★
1880-82年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)


シチューキンは、モネのコレクションも所有していましたが、シチューキンが最初に購入した印象派の作品が今回来日した、モネ『陽だまりのライラックです。



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★絵はがきモネ『陽だまりのライラック』★
1872-73年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)



シチューキンとモロゾフは、二人ともピカソの作品を数多く蒐集していますが、初期の作品を見ていたからこそ当時は殆ど評価する人がいなかった「キュビスム期」の作品も積極的に蒐集できたと言われています。


モロゾフが蒐集した「青の時代」のピカソ作品のひとつが2005年に来日しています。(↓)
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★絵はがきピカソ『アルルカンと女友達(サルタンバンク)』★
1901年:プーシキン美術館蔵;旧モロゾフ)


シチューキンは、1908年、「キュビスム」を始めた頃のピカソをパリのアトリエまで訪ねています。
50点以上のピカソ作品を購入したシチューキンは「ピカソの部屋」をつくりましたが、モノトーンが基調の「キュビスム期」の作品には壁の白い簡素な部屋をしつらえたそうです。

今回の展覧会には、1900年頃から1909年までに描かれた3作が来日しました。

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★絵はがきピカソ『マジョルカ島の女』★
1905年頃:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)

ライトブルーが美しい本作品は、「青の時代」から「ばら色の時代」への移行期に描かれた作品。



今回、キュビスム初期のピカソ作品『扇子を持つ女(1909年)が来日していますが、個人的には、前回来日したこちらの作品(↓)の方が好みです。

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★絵はがきピカソ『女王イザボー』★
1909年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)


1918年、ロシア革命の勃発により、シチューキンのコレクションは邸宅ごと接収され、第1西洋近代美術館として国の管理下に置かれました。

同様にモロゾフのコレクションも第2西洋美術館として1019年に開館していますが、その後も二つのコレクションは時代に翻弄される運命をたどることになります。



穏やかで装飾的な作風を好み、体系だった作品蒐集を心がけたというモロゾフと異なり、自らの直感を信じ、前衛的で実験的な絵画を求めたというシチューキンのコレクションに、私はとても興味があります。
激動の時代を乗り越えて今私たちの目の前にある名画を見ることが出来た幸せを感じつつも、100年前にタイム・スリップして、シチューキン邸でコレクションを鑑賞することができたら良いのになぁとつくづく思います。


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上野のパンダリーリー、誕生日祝いの氷ケーキで天性のパフォーマーぶりを発揮 [パンダ]

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上野動物園の人気者、♂パンダのリーリーが先週8歳になりました。

お盆休みの最中とあって猛暑にもかかわらず、お誕生日のケーキがプレゼントされるパンダ舎は、予定時刻の前から大混雑。

私が初めて参戦した7月のシンシンの誕生日は平日の午後なのにかなりの人出。私は後列でもみくちゃになりましたが、先月を上回る観覧者が来場した現場はラッシュアワーの総武線・錦糸町―秋葉原間並みの混雑。熱気とミストの湿気が混じたサウナ状態に人いきれの酸欠も重なり気分が悪くなる人が出てもおかしくない厳しい環境。

そんな状況でしたが、早めにスタンバイしたおかげでコンデジでも撮影できる場所を確保し、前列のお客様の頭越しになんとか撮影できました。


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リーリー:お客さんが多いみたいだけど、
     何があるんだ?
     もしかして俺の誕生日会とかかな。


日頃から様々な意外性のあるパフォーマンスを発揮してくれるリーリーが、誕生日のケーキに反応してどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?
今回私は、氷のケーキに対するリーリー反応だけを写真から細かく検証してみました。


<午後2時過ぎ>
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リーリーは△おにぎり状態で爆睡中。

リーリーは、餌交換の時間に寝過ごしてしまうことがよくあるのですが、ちゃんと起きられるかな?



<午後2時半過ぎ>
リーリーが眠っている隣室で、飼育員さんたちがケーキ作りの作業開始。

バケツで凍らせた大きな氷のケーキにドリルで穴を開け、氷のプレートにのせてから周りにタケを挿します。一回り小さなケーキと二段重ねになるようです。

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2段目は、氷の中に埋め込んだニンジンでパンダの顔?

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リーリーのお誕生日ケーキ

パンダ団子で作ったパンダのフィギュアにを載せ、側面に8の数字をかたどりタケのアレンジとニンジン・リンゴをあしらった涼しげなケーキが完成。パンダのフィギュアはどことなくリーリーに似ている?


<午後3時前>
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隣室でケーキ作りの作業が進行する中で昼寝から目覚めたリーリーは、空腹らしく飼育員さんにおやつの催促をしますが、この後ケーキのプレゼントがあるので、リーリーが何回おねだりしてもおやつがもらえずリーリーは困惑気味。

この時すでに観覧通路は原則歩行観覧の前列も滞りがちで、ゆっくり観覧したい後列はすし詰め状態。



<午後3時過ぎ>
ようやくお待ちかね、ケーキのプレゼントタイム
大歓声に迎えられて本日の主役が入場します。

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リーリーは迷うことなくケーキへまっしぐら

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ケーキの周りのニンジンやリンゴから攻めていくリーリー。
最前列のカメラマンも緊張の一瞬、ケーキを頭突きするような動きが
・・・・

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次の瞬間リーリーの頭突きで、ケーキが動き、パンダのフィギュアは部屋の隅に吹っ飛んだ模様。
(ケーキが宙を舞う決定的映像は「毎日パンダ」さんのブログに掲載されています)
せっかくのフィギュアが早々に行方不明かと思っていたら。。。

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パンダのフィギュア(赤○)を発見して拾い上げ、お口をあんぐり開けるリーリー


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リーリー:興奮しちゃってスミマセン。
     写真ちゃんと撮れましたか?

数分後、少し落ち着いたリーリーは、最前列のカメラマンの方をむいてご挨拶する気配り。
その後しばらくの間リーリーは観覧者に背を向けて、ケーキに集中。


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やっと横向きになったリーリーですが、ケーキに対してまたも頭突きの予感。。。


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リーリー上段を落としてケーキを解体することに成功


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続いてケーキの土台である氷のプレート解体に着手。


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プレートに向かってリーリーの鋭いパンチが炸裂!

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割れた氷のプレートを触ったり、ケーキにすりすり。。。

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氷のケーキの下段にくちづけする(?)リーリー

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さっき自分で落とした上段のニンジンなどを味わうリーリー

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その時、展示室のガラスの外側に飾られたお花を発見
興味深そうに眺めるリーリー

パンダ人形がアレンジされた花かごは、愛パンの方からのプレゼントとのこと。

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ケーキのアレンジのタケがうまい!と、ご機嫌なリーリー
しばし、新鮮なタケの味を噛みしめる

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リーリー:これは太鼓に使えるかな?

と、そ~ぉっと手を載せてみるリーリー

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リーリー:そうだ、♪♪Happy Birstday♪♪
     忘れるトコだったよ。
     となると太鼓よりミニピアノだね。

花かごのパンダ人形に歌を聴かせてあげる(?)リーリー

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ケーキの下段をひっくり返してチェックしたリーリーですが、何もみつからなかったらしい。

約20分間で「誕生日祝いの氷ケーキの点検」という任務を完了したリーリーは、隣室に移動。

(注:リーリーは日頃、壁や天井など室内各所の点検作業に励んでいます)


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リーリー:ねぇねぇ、お客さん、
     氷のケーキを食べたことある?
     飼育員さんからもらったケーキ美味しかったよ。
     

しばしのタケタイムの後、再び氷のケーキのところに戻ったリーリー

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リーリー:おやおや、これはもしかして「パンダの顔」だったのかな?



誕生日会のイベントが一段落したので、私は熱中症になる前にパンダ舎を脱出して涼しい食堂でパン友さんとゆっくり休憩しながらパンダ関連の情報交換。


<午後5時前>
パンダ舎にもどって来たら、パンダ釣りを終えて晩ご飯中のリーリーの前に、氷のケーキが形を整えられて鎮座。

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リーリー:帰っちゃったのかと思ったけど戻ってきてくれて嬉しいよ。

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リーリー:さてと、このケーキ、次はどうするかな。。。

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リーリー:日光の天然氷のかき氷が人気らしいけど、暑い日はかき氷だよね。

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リーリー:ひゃぁ、冷たくて気持ちイイ!
     疲れ目も冷やすといいんだって?

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リーリー:今日は楽しんでもらえましたか?

私:ありがとうリーリー、今日はホントに色々なパフォーマンス見せてもらって楽しかったよ!


ところで、本日はいつになくお客様の滞留時間が短かったシンシンの様子は?
        
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シンシン:お客さんの滞留時間なんて、あたくし、別に気にしてませんことよ。

生まれながらの美女パンダさんは余裕のカメラポーズでした。


同じパンダ保護施設で生まれ育ったリーリーとシンシンは、幼い頃からの仲良し。

写真は1歳半頃、遊具で遊ぶリーリー(右)とシンシン(左)ですが、いつまでも元気で仲良く暮らしてくださいね。

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(「リーリーとシンシンのカレンダー」より)


私は、6時前にパンダ舎を退出してしまいましたが、閉園直前に有志の方々から♪♪Happy Birstday♪♪の大合唱がプレゼントされたとのこと。



お誕生日会の様子は、たくさんのパン友さんたちがブログなどで報告されていますが、誕生日会当日の主な出来事あれこれは、「毎日パンダ」さんのブログに素敵な写真が満載です。  


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白浜のパンダ、海浜・陽浜が木登り大好きな赤ちゃんだった頃 [パンダ]

動物写真家・岩合光昭さんの最新写真集「パンダの赤ちゃん」を買いました。

「野性のパンダとの出会い」、「中国・パンダ保護研究センターにて」、「和歌山・アドベンチャー・ワールドの赤ちゃん」という3章に別れた文庫本のミニ写真集の中に、白浜の双子パンダ・海浜&陽浜の赤ちゃん時代の写真もありました。

パンダの赤ちゃん (新潮文庫)

パンダの赤ちゃん (新潮文庫)

  • 作者: 岩合 光昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/07/27
  • メディア: 文庫

パンダの赤ちゃんの写真はどれも皆、可愛い~のですが、海浜&陽浜の写真が撮影された日のわずか3週間前に自分自身が海浜&陽浜に会いに行っていたので、とても懐かしくなり2011年2月訪問時の写真をもう一度見直してみました。

まもなく3歳の誕生日を迎える今では、バックヤードツアーを担当するまでに成長した彼らの赤ちゃん時代の思い出です。


2011年2月18日、双子の赤ちゃんたちは生後半年を迎えた頃で、お母さんパンダの良浜と一緒の母子同室展示でした。

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パンダランドのインフォメーションボードに描かれた『ふたごの見分け方』


海浜・陽浜はよちよち歩きから、木登りができるようになり、室内に1本しかない木を巡って揉めています。

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どうやら、お兄ちゃんパンダの海浜が争奪戦に勝利したようです。

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陽:いいもん、陽たんピアノのお稽古しよっ~と

でも、やっぱり木登りがしたい陽浜。
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陽:海くん、すこちでいいから、かわっってくだちゃいな

海:やだ!

陽ちゃん、強行突破を試みますが、
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海:じぇっ~たいおりないもんね!

陽:うぐっ~

いつもはマイペースで一人遊びも好きな陽ちゃんですが、こんな時はやっぱりママのところへとんでいきます。

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陽:まぁまぁ~、海くんがいけないの~

良:よしよし

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良:じゃあ、ママと一緒に竹を選ぶ練習でもしましょうかね
パンダにとってタケ選びは大切なことなのよ


それでもやっぱり木登りがあきらめきれない陽ちゃん
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木の根元にしがみついて恨めしそうです。

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陽:あたちだって木登りちたいよぅ~

どうやら、海くんは木の上でお昼寝タイムに突入したらしく反応なし。


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陽:海くんが~(涙)

良:お兄ちゃんには、ママが後でお尻ペンペンしておくからね。
さぁ、もうおうちに帰る時間よ。


展示終了予定時刻をすぎ、良浜と陽浜はバックヤードに戻ってしまい、室内には海浜だけ。

やっと、目を覚ました海くん

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海:ママがいないみたいだけど。。。

注)この頃の海くんは『ママ命』といわれるほど、ママの後を追いかけ回す日々。

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海:あれれ、ママたちどこへ行っちゃったのぅ(涙)

と、そこへスタッフのお姉さん登場。

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ス:海くん、いつまでも木に登っていたらダメでしょ。
もうバイバイの時間すぎちゃったわよ。

海くんは、お姉さんに連れられてあっけなく「強制収容」されてしまいました。
よく見ると、さっきまで不安そうだった海くん、お姉さんに抱っこされてなんだかうれしそうにみえますね。


そういえば、この子たちのお兄さんである永浜もちびっ子の頃、ひとりでは高いところから下りられないふりをしてお姉さんに助けを求めるなんてことがよくあったような・・・・

赤ちゃんパンダ時代の海浜と陽浜は、何かにつけてよく揉めていたようですが、双子ならではの息のあった行動を見せたシーンは、以前このブログでもご紹介。(クリックするとご覧いただけます)


海浜&陽浜の妹パンダ優浜は双子じゃないので、ママを独り占めできるかわりに遊び相手がいないのがちょっと可哀相。その優浜ももうすぐ1歳の誕生日ですから、子どもが大きくなるのは早いですね。

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やっと出会えた!『ジャンヌ・サマリーの肖像』・・・・プーシキン美術館展 [私的美術紀行]

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“ロシアが愛した珠玉のフランス絵画、待望の来日”という「プーシキン美術館展~フランス絵画
300」を横浜美術館で見てきました。

モスクワの国立プーシキン美術館のフランス絵画コレクションは、女帝エカテリーナ2世らロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族、大商人などが情熱をもって収集した質の高いコレクション。

当初、20114月に開催予定だったのが東日本大震災と原発事故の影響で延期となり、2年遅れで実現した本展覧会には、17世紀に古典主義を確立したプッサンから、18世紀ロココを代表するブーシェ、19世紀に活躍したアングル、ドラクロア、モネ、セザンヌ、ゴッホ、そして20世紀のピカソやマチスまで66作品が出品されています。

シチューキン、モロゾフという変革を先取りしたコレクターが集めた近代フランス絵画コレクションから今回も素晴らしい作品が来日しましたが、印象派以降の4作品について、
2005年に東京で開催された「プーシキン美術館展~シチューキン・モロゾフ・コレクション」や2012年の「エルミタージュ美術館展」などで鑑賞した作品もまじえてご紹介したいと思います。



本展覧会最大の注目作品は何と言っても、本展のキービジュアルにもなっているルノワールの『ジャンヌ・サマリーの肖像』でしょう
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★絵はがきルノワール『ジャンヌ・サマリーの肖像』★
1877年:プーシキン美術館蔵;旧モロゾフ)

ジャンヌの肖像画として2作目の本作は、背景のバラ色とほのかにピンクがかって見える肌の色が20歳の乙女の持つ愛らしさを表現。
描かれた人物や鑑賞者を幸福にさせる“永遠の微笑み”といわれるこのビジュアルは、2011年の4月2日から開催予定だった展覧会のPRポスターなどで何度もご覧になった方も多いのでは。
初来日が約2年遅れになってしまったけれどやっと実物に逢えた!

ルノワールのパトロンだったシャルパンティエ夫人のサロンで知り合ったコメディ・フランセーズの舞台女優ジャンヌはルノワールのお気に入りのモデル。一時はルノワールと結婚の噂もあるほど親しかったのですが、ジャンヌは富豪の息子と結婚した10年後に33歳の若さで病死してしまいました。

若い女性の愛らしさにあふれた本作は、多くの批評家によって「ルノワールの印象主義的肖像画の中で最も美しい」と評されていますが、実際のジャンヌは大柄な体格とりりしい顔立ちの持ち主で、粗野な田舎娘の役を得意としたそうです。


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★ルノワール『女優ジャンヌ・サマリーの省像(立像)』★
1878年:エルミタージュ美術館蔵)
Photo by 「週刊世界の美術館」

胸元が大きく開いた白いレースのドレスは当時のパリの流行ファッション。
この頃、パリではファッション誌の創刊が相次ぎ、女性のファッション熱もヒートアップしていた。

同じロシアのエルミタージュ美術館にもジャンヌの3作目の肖像画がありますが、プーシキンの肖像画に対して“立像”とも呼ばれる本作の画像の方が美術書などでよく見かけるかもしれません。

私はまだ実際の作品を見たことはないのですが、“実物以上”に美しく描かれた本作品はサロンに出展され、ルノワールの肖像画家としての人気を高めました
(ルノワールが肖像画家として成功したのは、こういった発注者を喜ばせる気配りも要因のひとつといわれます)



ルノワールは恋人や親しい友人たちをモデルにした作品が多いのですが、生きることを楽しむ名もない人々を描いた『舟遊びの人々の昼食は、多くの友人・知人にまじり、後に妻となったアリーヌ・シャリゴと共にジャンヌ・サマリーもモデルとなっています。


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★絵はがきルノワール『舟遊びの人々の昼食』★
1880-81年:フィリップスコレクション蔵)

画面左手前の犬を抱く女性がアリーヌ。
ジャンヌ・サマリーは右上の黒い帽子とドレスの女性。

1923年にアメリカのコレクター、ダンカン・フィリップスが125千ドルで購入し、“門外不出”といわれていた大作を2005年に東京で開催された「フィリップス・コレクション展」で鑑賞することができたのはラッキーでした。



“近代絵画の父”といわれるセザンヌは、パリでサロンに出品しては落選を繰り返していた1890年、51歳で故郷の南仏・エクス=アン=プロヴァンスに引き籠もりました。

年々頑固で人嫌いになっていったセザンヌの作品のテーマには故郷の山・サント=ヴィクトワール山や静物画が多いと思っていたのですが、「時の流れと伝統に忠実に生きた老人が好き」と語り、庭師や農民など普通に暮らす人々を多く描いています。

プーシキン美術館の所蔵品の少し前に描かれた同じ人物(庭師・ヴァリエ)の肖像画がエルミタージュ美術館にありますが、もの思いにふけるポーズは当時のセザンヌの好みだったようです。

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★絵はがきセザンヌ『パイプをくわえた男』★
1893-96年頃:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)

本作品は、ひどく不安定な構図で、立体をあらゆる角度から捉えてひとつの平面にまとめようとしたキュビズムの萌芽が見られるといわれる。

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★セザンヌ『パイプをくわえた男』★
1890-92年頃:エルミタージュ美術館蔵)
Photo by「週刊世界の美術館」

「面取り」による荒々しい筆致が男の顔にボリュームを与え、立体的に見せている。

背景に描かれているのはセザンヌの過去の作品。
(男の頭上にはセザンヌが繰り返し描いた「水浴」の絵、背後に置物のように描かれているのは、約20年前の静物画)


190610月、スケッチに出かけた戸外で激しい雷雨に打たれながらも制作をやめなかったため肺炎をこじらせ8日後に亡くなったセザンヌを最後まで世話していたのは庭師のヴァリエでした。

モデルとしてのポーズを長時間忍耐強く務めていた妻オルタンスとの関係は、つきあい始めてから17年後にようやく正式に結婚出来たときには既に冷え切っており、妻は息子と共にパリに滞在することが多く、セザンヌの臨終にも間に合わなかったそうです。


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セザンヌサント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』★
1904-06年頃:ブリヂストン美術館蔵)


セザンヌが最晩年に描いた『庭師ヴァリエ』(
1906
年頃:テート蔵)2012年に開催された「セザンヌ~パリとプロヴァンス」に出品されていましたが、以前ブリヂストン美術館で見た最晩年の作品『サント=ヴィクトワール山とシャトーノワール』と色遣いが似ており、この絵のような風景にヴァリエが溶け込んでいる印象の肖像画でした。



南仏アルルで夢見ていたゴーギャンとの共同生活がうまくいかず精神が不安定になったゴッホは自らの耳たぶを切りとってしまう衝撃的な事件を起こし、病院に強制入院させられます。ゴーギャンはゴッホに別れも告げずにアルルを去り、ユートピアはわずか2ヵ月で崩壊してしまいました。

周辺住民の冷たい視線の中、アルルの療養所のインターン医師だったフェリックス・レーはあくまで親身に世話をしてくれ、ゴッホに療養所でもできるだけ絵を描くことを勧めてくれました。
ゴッホは中庭や病室、入口の並木道などを描きました。


病状が落ち着いたときに描いた作品がアルルの療養所の中庭ですが、ゴッホが入院していた病院は、現在「エスパス・ファン・ゴッホ」と名付けられた総合文化センターとなっており、絵とそっくりに再現された中庭があります。



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ゴッホ『アルルの療養所の中庭』★
1889年:ヴィンタトゥール オスカー・ラインハルト・コレクション蔵)
Photo by 「週刊美術館ゴッホ」


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◆エスパス・ファン・ゴッホ◆

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★絵はがきゴッホ『医師レーの肖像』★
1889年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)


2
週間後に退院したゴッホは感謝の気持ちを表すために医師レーの肖像画を描いて届けるのですが、レーもその母親ももらった絵が気に入らず、鶏小屋の穴をふさぐために使われたとも言われています。
アルルの時代、ゴッホはお世話になった病院関係者に絵を贈ることがよくあったらしいのですが、レーに限らずもらった人たちは気味悪がって絵を適当に処分してしまったとか。



ゴッホのお医者様といえば、オルセーの医師ガシェの肖像が有名。美術品の熱心な愛好家でもあるガシェ医師はゴッホが描いた彼の肖像画を絶賛しましたが、ゴッホはオヴェールで出会ったガシェに対して心を開ききれなかったとも言われています。ゴッホの人生はこのように周囲の人間との心のすれ違いに悩み続ける日々だったようです。




最後は、プーシキンといえば絶対外せない、シチューキン・コレクションのマティスです。
2005
年は代表作の金魚を楽しませてもらいましたが、今回は本展の出品作の中で一番制作年が新しい作品が来日しました。

シチューキンは、自分の目を信じてまだ無名だったマティスの作品を37点、ピカソは50点以上も蒐集し、「トルベツコイ宮殿」と呼ばれた自宅にマティスとピカソの名前をつけた部屋を作りました
色鮮やかなマティスの作品には天井をバラ色に塗った豪華な部屋を、モノトーンのキュビズム期のピカソ作品には壁の白い簡素な部屋をしつらえたそうです。



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★絵はがきマティス『カラー、アイリス、ミモザ』★
1913年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)

100年の時が経過してしていることが信じられないほど色鮮やかな作品。
ぜひ会場でご覧ください。



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★絵はがきマティス『金魚』★
1912年:プーシキン美術館蔵;旧シチューキン)

中国からヨーロッパにもたらされた金魚は、本作品が描かれた頃オリエンタリズムに満ちた観賞魚として一般にひろまりつつあったという。
マティスはモロッコ旅行でガラス鉢の中の金魚を眺める現地の人々を見てインスパイアされ、帰国後アトリエの金魚鉢を描いた静物画を4点制作した。


マティスの最高傑作のひとつである赤い部屋は、昨年の「エルミタージュ美術館展」に出品されていましたが、当初は『青のハーモニー』として描かれ1908年のサロン・ドートンヌに出品した後シチューキンに送る予定でした。しかし、展覧会直前になってマティスは唐突に色を変えて赤のハーモニーに変更してしまいました。

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★絵はがきマティス『赤い部屋赤のハーモニー)』★
1908年:エルミタージュ美術館蔵;旧シチューキン)

モロッコなどへの旅をきっかけに、イスラム美術の文様やオリエンタルな雰囲気に刺激を受けたマティスの絵は華やかさと大胆さを増した。


マティスは1954年、ニースで84歳の生涯を終えましたが、個人的にはニースのマティス美術館で見た作品よりも、パリのオランジュリー美術館の作品が好みです。
特に、1924-25年頃に描かれ、マティスの好んだ赤と大胆な装飾が特徴的な赤いキュロットのオダリスクは大好きな作品。
モネの『睡蓮の連作』で有名なオランジュリーですが、マティスやルノワールの作品も見逃せません。


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★マティス『赤いキュロットのオダリスク』★
1924-25:オランジュリー美術館蔵)

50歳を過ぎる頃多数のオダリスクを描いて名声を得たマティス。
オダリスク(トルコ後宮の女官)によってマティスの愛好者は大衆にまで広がった。


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この夏は福島へ!エメラルドグリーンにきらめく神秘の五色沼を歩こう! [お気に入り]

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磐梯山と毘沙門沼

富士山が世界遺産に登録されることになり、富士登山人気は加熱気味、富士山が見える景勝地も今まで以上の賑わいを見せそうです。
でも、私はこの夏は東北地方、特にNHKの大河ドラマで注目されている福島方面の旅をオススメしたいと思います。

豊かな自然に恵まれ、東西に広がる土地に多くの観光資源を持つ福島県ですが、東日本大震災のあとは様々な風評被害に悩まされています。

自分も楽しみながら、福島の人たちを応援したいと思うシニア世代の方へのイチオシは、エメラルドグリーンやコバルトブルーなど様々な色に変化するという磐梯五色沼湖沼群(福島県・磐梯高原)。


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毘沙門沼
五色沼湖沼群最大の毘沙門沼でボート遊びを楽しんだり湖畔を散策することもできる

初夏に訪れた裏磐梯には、“森と湖が神秘的な美しさを演出する”景勝地がありました。

梅雨入り間近の6月中旬、学生時代の仲間たちと会津方面へのバス旅行に参加したのですが、磐梯山の大噴火で生まれた湖沼群は季節や天気、太陽の位置などで彩りが変わると知り、当日までお天気だけが心配でした。

参加者の日頃の行いがよかったのか約40年ぶりに訪れた五色沼は素晴らしい晴天で私たちを迎えてくれ、爽やかな空気の中で様々な色をした沼を巡る1時間ほどの散策を楽しむことができました。


磐梯山の大噴火で生まれた大小20以上の湖沼群を巡るトレッキングコースは、高低差も少なく整備されているので歩きやすいコース。
私たちが歩いたのは、裏磐梯ビジターセンター側からスタートする、所要1時間あまり、全長3.6㎞の林間コースですが、トレッキングシューズがなければ足元が滑りにくいスニーカーなどがオススメ。


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赤沼
沼の周囲に生えるヨシの根元が酸化鉄の沈殿物で赤褐色に見えることから赤沼と呼ばれる。
好天に恵まれ、水面はエメラルドグリーンに輝いていた。


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みどろ沼
木々の間から微かに見えるみどろ沼は、3つの異なる色が眺められる美しい沼。
東部、中央部、西部で水深や水質、水草の繁茂の具合が微妙に異なることから水の色が違って見える。


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★竜沼★
生い茂る木々の合間からほんの一部が見える沼。
MAPを片手に歩かないと見落としてしまいそう。


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★木々の間を流れる渓流★
足元が滑りやすいので注意しながら、水の中に手を入れてみたらとても冷たかった。


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弁天沼
散策路を歩いていくと視界が開け、水面が美しく輝く大きな沼が見える。
沼とアカマツ林が織りなす神秘的な風景はなんとなく南国風。

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弁天沼
吾妻山を望む開放的な風景が広がる。


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瑠璃沼
コースからやや右手にそれた高台から見える沼。
場所や時間によって色合いを変える沼越しに磐梯山が見えるビューポイントは見逃せない。


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青沼
白みがかった青色の水面が美しい。
湖底に群生する苔と光の具合で角度によって多彩な色に変化するという。


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柳沼
五色沼自然探勝路の最後にある広い沼。
ゴールはもうすぐ!

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★柳沼★
広い水面に周囲の木々が映り込み絵画のような風景。
湖畔には、食堂や土産物屋があり、バス停もすぐ近くにある。


五色沼自然探勝路歩きの詳細は、別サイトの旅行記でご紹介しています。
よろしければこちらからご覧ください。



私が五色沼に行きたいと思ったのは、2009年のクロアチア旅行で訪れた世界遺産・プリトヴィッツェ湖群国立公園で見た光景とイメージが重なっていたからなのです。


★★世界遺産・プリトヴィッツェ湖群国立公園★★
エメラルドグリーンに輝く大小16の湖と92カ所の滝が点在するクロアチアの世界遺産。


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実は、このクロアチア旅行で唯一の雨天がなんとプリトヴィッツェ湖群のハイキングと重なるという不運。まるで嵐のような天候の中のハイキングで、せっかくの絶景を存分に楽しむことができなかったのです。でもリベンジするにはクロアチアはあまりにも遠すぎますが、五色沼なら・・・・


プリトヴィッツェ湖群のハイキングの詳細は別サイトの旅行記でご紹介しています。
よろしければこちらからご覧ください。



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◆雨のプリトヴィッツェ湖群◆
いくつもの滝が湖に注ぎ込む景観も暗く寂しげ・・・・

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★毘沙門沼★


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今回の福島方面のバス旅行では、五色沼の他に、安達太良山、あぶくま洞、喜多方を観光し、NHK大河ドラマ「八重の桜」で盛り上がっている会津若松にも足を延ばし、白虎隊の悲劇の舞台となった飯盛山も見学しました。

幕末から明治維新の時代に生きた若者たちの志と現代の若者たちの幼さについても色々考えさせられましたが、浜通りのいわき市で津波のあとの市街地を通って復興にはほど遠い現状を目の当たりにし、今年から強制的に徴収されている「復興税」の使途につき国民がきちっと監視しなければいけないと実感しました。


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台湾で初めての赤ちゃんパンダ誕生!リーリーの兄パンダがパパになりました [パンダ]

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★台北市動物園の“新米ママ”パンダ・圓圓
(2011.10撮影)
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台北市動物園のパンダ・円円(
8才、台湾名:圓圓)が76日に台湾で初めてとなる赤ちゃんパンダを出産しました。

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★パパは、リーリーの兄パンダ團團★


父親となったパンダは、団団(
8才、台湾名:團團)ですが、2008年に四川省からやってきたこのカップル、今年は自然妊娠に失敗したため、人工授精を行ったところ今回の赤ちゃん誕生になったとのこと。

私は、
201110月の台北旅行でこのカップルに逢っているのでとても嬉しいニュースです。赤ちゃんがすくすくと成長し、愛くるしい姿を見られる日が楽しみですね。



上野のカップルの赤ちゃん誕生は今年はなさそうなのですが、台湾のカップルも臥龍出身。上野のパンダさんたちの1年先輩で、しかも日台の♂同士は同じ父親をもつ異母兄弟です。

(♀同士の父親も同じ琳琳という説があるのですが、リーリーとシンシンの
2頭を育てた飼育研究員の手記「リーリーとシンシン」によると、シンシン(仙女)の父親は芦芦と書いてあります。)

リーリーとシンシン

リーリーとシンシン

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2011/03/23
  • メディア: 単行本



台北旅行のことは、このブログでも以前ご紹介していますが、台北のパンダさんたちのことを改めてご紹介したいと思います。


台北市動物園は、台北の最南端エリアにありますが、中心街からMRTに乗って約30分で最寄り駅に到着します。広大な敷地の園内はバスで移動できるとのことですが、私たちはパンダ中心に徒歩で見学しました。

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10月中旬、平日の午前中に行ったので動物園は空いていました。

混雑時には入園券を買った後の入場ゲートが、「パンダを見る方」と「パンダを見ない方」に分かれていて、「パンダを見る方」のゲートから入らないと、パンダ舎見学に必要な「整理券」がもらえません。
また、1日の見学者数も制限されているので早く行って整理券をもらわないと見学出来ない場合もあるそうです。


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園内は、亜熱帯の植物が多く南国ムードです。

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混雑時には整理券に書かれた時間にパンダ舎の列に並ぶようになっていますが、この日は整理券なしで入場できました。

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屋外の放飼場もありますが、10月とはいえ台北は気温が高いので、パンダさんたちは左手の奥のドーム内にいました。

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エアコンで快適な展示室がある1Fには、パンダの生態などの展示スペースもあります。

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手前の展示室にいたのは♂の團團
広いお部屋のインテリアは、書き割りの背景と熱帯植物で南国仕様。

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そういえば、雰囲気がなんとなくリーリーに似ている?

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インテリアは南国仕様ですが、タケが主食の標準食。


一人暮らしには広すぎるような室内展示室ですが、殆ど1年中終日室内展示になることを考えると丁度良い広さなのでしょう。
(いずこも同じですが、ガラス面への映り込みがかなりあります)

さて、奥の展示室にいるのは♀の圓圓
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床に置かれた竹筒の中にオヤツのブドウが入っていたり、楽しみながら運動できるように工夫されています。

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大きな切り株の上にオヤツのニンジンとリンゴを発見

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ちゃぶ台に手をついて(?)お茶のみばなしに興じる台北の奥様
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お客様のお相手が一段落したので「一服タイム?」


やがてどちらもお昼寝タイムに突入したので、2Fのお土産さんに向かいました。
食堂もありましたが、私たちは中心街に戻って遅めの「飲茶ランチ」をすることに。

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デパ地下にある小籠包の超有名店でランチしましたが、遅い時間でもかなり混み合っていました。東京にも支店がありますが、やっぱり本場で食べたい!

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台北市内にはお茶したいお店がたくさんありますが、ヨーロッパ風の洗練されたインテリアとサービスのスタイリッシュな茶藝館に行きました。

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台北には日本でも人気の名物スイーツが色々ありますが、山盛りのかき氷にマンゴーなどのフルーツやシャーベットが豪快に盛られたスイーツは、台湾ならではのもの。
とても魅力的だったのですが、食べきれる量ではないので写真撮影のみで我慢。

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前回の訪問時、私は胃腸が不調でグルメツアーを十分堪能できなかったので、パンダの赤ちゃんが公開されたらぜひもう一度行きたい!

実は台北市動物園は、パンダだけでなくコアラもいるのです。
残念ながら私たちの訪問時、コアラ舎が改装工事中で見学できなかったのですが、都心から近くて入園料も安いオススメ観光スポットです。


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上野のパンダ・シンシン、8才になりました。お騒がせしましたがこれからもよろしくね! [パンダ]

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妊娠の兆候が見られるというので展示休止となっていた上野のパンダ・シンシン、今年こそ元気な赤ちゃんを!と期待していましたがどうやら「偽妊娠」の可能性が高いとの公式発表。

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リーリー:いやぁビックリしたね。
       赤ちゃんが生まれると思ってたのになぁ・・・・
      

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シンシン:なんかお騒がせしちゃったかしら?

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シンシン:どうやら気のせいだったみたいなのよね。

ということで、7月2日からシンシンが再公開となりました。

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翌7月3日はシンシンの8才の誕生日。
飼育係さんたちが作った特製パンダケーキと七夕の笹飾り。
編み込まれたハンモックに乗ったシンシンの足下には、鏡餅風のお団子と「シンシン」の文字をかたどったお団子ケーキが飾られていました。
隣室に出入りするシンシンも興味深そうに覗いていたそうです。

午後3時、シンシンにケーキがプレゼントされます。
大勢のお客様が見守りますが、シンシンはこのケーキをうまく食べられるのか?

ケーキがいったんバックヤードに下げられました。

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シンシンが食べやすいようにかき氷風にアレンジされて再登場。

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扉が開いて登場したシンシンはケーキめざしてまっしぐら・・・・

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とりあえずかぶりつく・・・・

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お団子を手にしたようです

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「祝八才」と書かれていたうすいお団子の「祝」の部分を両手で大事に抱えお客様にポーズ

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シ:おいしい~

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シ:そういえば、リーリーもお団子もらったのかしら?

(「八才」の部分と鏡餅のお団子がリーリーにもおすそ分けされたそうです)

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先週まで約1ヵ月の間、一人営業で頑張っていたリーリー。
この日は、シンシンのお部屋の前にいつも人だかりができているので、なんだか不思議そうにじーーっと見ていました。


さて、シンシンの豪快な食べっぷりをご覧ください
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(パンダが転がり落ちました)
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氷の中をかき回して「宝探し?」

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ガラス越しに隣の部屋のシンシンの様子を見守る飼育係さんたち。
力作の特製パンダケーキがシンシンに喜んでもらえてホッとされたのでは。

春からずっと、シンシンの体調管理に大変なご苦労をされたていたのに「偽妊娠」らしいというので、飼育係さんたちのお疲れも心配ですね。
(まだまだ注意深く体調を見守っている日々です)

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ようやくパンダのお団子を手にしました。

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パンダケーキの残がい。

見事な食べっぷりのシンシン、やっぱり妊娠してないのかな。


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シ:「赤ちゃんいないの?」って訊かれてもねぇ・・・・

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シ:パンダの妊娠はね、生まれてみないと分からないらしいの

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シ:久しぶりのハンモック、楽しいわ

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リ:シンシンが元気ならまたいつかチャンスがあるでしょう。
  どうぞ長い目でみてやってくださいな。

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シ:ってことでこれからもどうぞよろしくお願いしま~す


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パンダのリーリー、パートナーの不在を埋めるパフォーマンスで絶賛営業中 [パンダ]

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64日から上野のパンダ・シンシンは、出産の場合に備えて公開を休止中ですがパートナーのリーリーは通常営業。
毎日ぱんだ」さんのブログ情報などにより、最近のリーリーは普段使わない小さな運動で展示されていたり、シンシンの使っていた運動場でハンモック遊びを楽しんでいるというので、私も様子を見に行きました。


空梅雨気味の東京は、先週末も好天に恵まれ上野動物園は家族連れなどで大賑わい。

西園の方に用事があったのですがパンダ舎の前を通りかかると、大勢のお客様が上の方を見上げていて時折歓声があがります。

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何事かと思えば、リーリーが樹上のパフォーマンスを披露中でした。

木の枝が大きくしなうたびに細い枝が折れてリーリーが落下するのではないかとハラハラしながら見守る観衆の心配をよそにリーリーはマイペースで木登りを堪能。

臥龍時代の飼育員さんによると、リーリーは子パンダの頃から高い塀登りに挑戦したり、園内の高い木のてっぺんをめざすのが“趣味”だったといいますからこの程度はリーリーにとっては何でもないことのようです。

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この日のリーリーは普段シンシンが使っている広い運動場にいました。

午前中にはハンモック遊びもしたようですが、私は目撃出来ませんでした。
気温が25度を超えると屋外展示はパンダにとって厳しい環境と聞きますが、この日は午後3時まで屋外で過ごしていました。

涼を求めてプールに浸かるリーリー
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身体を丸めているとシンシンの後ろ姿に似ている?

ガラス面への映り込みがきついのですが、なんとなくリーリーがオトメンチックに見えます
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お客様と対話しながら(?)タケを持つ右手(前肢)の仕草がエレガント


お待たせ!3時過ぎからエアコンで快適な環境の室内へ移動。

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本日も大好物のタケノコを食べられて気分よさそう

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本日の運勢占い中(?)
赤ちゃん生まれるかな。。。。

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リ「シンシン、どうしているかなぁ」

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リ「おーいシンシン、元気かい?」

と挨拶しながら(?)○んちをポトリ・・・・


さて、用意された食事を殆ど食べてしまったリーリー

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リ「おねえさん、タケ大盛!大至急で追加ね」


この日、上野パンダ大使である7人の子どもたちによる「ジャイアントパンダけんきゅうレポート」の完成お披露目がありました。

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子どもたちの目線から伝えられたパンダのひみつがリーフレットにまとめられました

私も知らなかったパンダのひみつが載っていました。

パンダには長くて鋭いツメがあり、ツメを使って上手に木に登ります。
でも長く伸びてしまったツメはどうするのか?

飼育員も大人のパンダと同じ空間に居るのは危険なので、長くなってしまったツメを切ってあげられません。

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パンダのツメは切ってあげなくても、自然に先が剥がれて短くなるんだって!


《おまけの映像》

上野公園は桜の名所ですが、今の時期はあじさいがきれいにく咲いていました

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上野のパンダ・シンシン、暖かいまなざしに見送られていざ産休へ・・・・今年は夢が叶うかな? [パンダ]

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シ:お腹に赤ちゃんがいるのかって?
  それは、まだヒ・ミ・ツよ。

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上野のパンダ・シンシンが妊娠・出産になった場合に備えて64日から一般公開休止中です。

パンダの妊娠は外見からわかりにくいだけでなく、偽妊娠ということもあるので出産間際になるまで判定できませんが、昨年の初出産が悲しい結果になってしまったので、今年は早め早めの対策がとられているようです。

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シンシンは、しばしの見納めということで、先週は人出が少なそうな平日に会いに出かけたのに、家にいても落ち着かず一般公開最終日のラスト営業も見届けに行ってきました。

同じようなお気持ちの方が多かったらしく、日曜日のパンダ舎は大賑わいで、多くのパン友さんたちと一緒にシンシンにエールを送ることができました。



《ラスト数日前、平日午後のシンシン

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★傘をさして(?)台の上でお昼寝中のシンシン

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★通路でつまみ食い?★

餌交換の時間になってもシンシンが起きてこないので、通路に餌が投入されたようです。
いつもは餌交換時に待機する狭い通路にシンシンは座り込んでお食事中。
ストレスを感じないように、シンシンの居場所はシンシンまかせ?

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★木にしがみついて(?)休息中のシンシン★


シンシンの公開休止発表から数日後の平日午後、雨模様のパンダ舎前は遠足・修学旅行などの幼稚園児や中学生も多くいつもの平日よりも賑わっていましたが、シンシンは元気そうにマイペースで気ままに過ごしていました。

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★シンシンに興味津々の園児たち★

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シ:あら、あなたたち遠足?
  どこからいらしたの?
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シ:この間ね、ローランドゴリラに赤ちゃんが産まれたんですって
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シ:私も可愛い赤ちゃんが欲しいわ・・・・
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シ:パンダはね、赤ちゃんがお腹の中に居てもお腹が大きくならないし、赤ちゃんが産まれるかどうかもなかなかわからないのよ。

(黄色い帽子のおともだちたちとこんな会話をしているように見えました)

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★水飲みシンシン、水に映る自分と対話中?★

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★ハンモックの下でスヤスヤ★
夢の中で子パンダと遊んでいる?

以前はかなり激しい動きのハンモック・エクササイズに熱中していたシンシンですが、最近は動きもゆったりで休息時間が長くなっているとのこと。


笑顔が多いシンシンですが、時にはワイルドな表情を見せることも

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★パンダ傘を横に置いて歯磨き中?★


今年のシンシンは妊娠の兆候が見られると発表された後も、昨年より元気なように見えます。
参考:《2012年6月下旬撮影のシンシン》

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昨年、公開休止前のシンシンはいかにも身体がだるそうで元気がなく、いつものスマイル・サービスもありませんでした。

最近のシンシンは、タケの摂食量が減少しているそうですが、毛艶もよく、昨年よりも体調がよさそうとのことです。もし妊娠している場合、早ければ6月中にも赤ちゃん誕生のニュースが届くかもしれません。



《シンシン公開休止直前
         日曜日夕方のパンダ舎

シンシンはいつものように自由に気ままに営業中かと思いきや。。。。

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なんだか痒くてたまらないの・・・・

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晩ご飯、大好物のタケノコGET!

シンシンはお客様の目の前で幸せそうに美味しそうにタケノコを食べてくれました。
今年の春のタケノコですが、栄養価が高いということで明らかにシンシンに多めに食べさせているように思われます。

(実はリーリーもタケノコ大好きで、早くタケノコを食べたくて大暴れすることもあったようですが、多分その事実を知りません。でも、知らない方が幸せなことってありますよね)


日曜日夕方のリーリーは、最近シンシンの展示室前で釘付けになるお客さんが何やら多いことに感づいた様子で、あらん限りのアピールをしていました。

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★台に上って電球チェック中?★

ついでに、壁に「盗聴器」などが仕掛けられていないかもチェック?

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★入浴しながら足の裏の匂いを嗅ぐ★

リーリーの入浴姿は中年男の雰囲気が滲み出ていたりして共感されるのか秘かに大人気ですが、ふかふかのフエルトのわらじみたいというリーリーの足裏もマニアの間で人気上昇中。

入浴中に頭をかきむしったり、さらには大きな体をたたんで「やぐら潜り」などもしてみせたのですが、動きがとても早くて撮影出来ず。


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★壁際でやさぐれるリーリー★

そんな必死のアピールにもかかわらず、お客様はシンシンの展示室前に大集結。
一体何が起きているかわからず悲しそうなリーリー。。。。

(「心配しなくても大丈夫。シンシンが休みの間はリーリーがお客様の視線を独り占めできるのだから」って、リーリーに伝えたかった!)


パンダ舎の営業時間終了が迫り、写真撮影もままならない大混雑に。

シンシンにエールを送りたいお客様が展示室の前を埋め尽くし、シンシンは何かを感じたかのようにずっと正面を向いて営業。

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シ:皆さん、私のために集まってくださってありがとう!私は元気ですから安心してね。

妊娠しているかどうかまだ分からないけれど大事をとって休ませていただきます。

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シ:またお会い出来る日までごきげんよう!

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静かにシャッターが下りてくるのを女性警備員のKさんもお客様と一緒に見守ります。

Kさんからは
「本日のご来場ありがとうございました。
しばらく皆様とは会えなくなりますが、シンシンのことをこれからも暖かく見守ってください」との挨拶があり、思わず涙目になりそうな方も・・・・

でも、パン友さんの一人が見せてくれたライブ中継の画面で、下りたシャッターの向こう側には確かにシンシンがいることがわかりなんだか安心しました。


偽妊娠という可能性はまだありますが、NHK・TVに出演した福田副園長の「今できるベストのことをひとつずつ積み重ねていけば必ず道は拓ける」という言葉が耳に残ります。

何はともあれ、シンシン、リラックスして元気で過ごしてね!


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