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親しい友の旅立ちと、アカデミー賞の映画「おくりびと」 [生き方]

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この冬、学生時代からの仲間だった親しい友人のあまりにも突然の訃報が相次ぎました。

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(懐かしの大学キャンパス)

人生80年代時代というのに、団塊の世代はせっかちな人が多いのか、まだまだ一緒に色々楽しみたかったのにとても残念です。

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(信州・原村 リングリンク・ホール)

大学時代のクラブの後輩MM君は、学年が離れていたので学生時代は顔見知り程度でしたが、この数年は、一緒にリングリンク・ホールのイベントスタッフとして何度も原村通いをしました。クラブ仲間のMLなどに様々な話題を投稿して盛り上げ役をつとめたり、まめで世話好きな彼は、私や友人のブログにもしばしばコメントを入れてくれました。亡くなる2日前までメッセージのやり取りをしていた私たちは健康状態が悪いとは思いもしなかったので、心筋梗塞による急逝と聞いてもとても信じられませんでした。

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(タキシード姿のMM君の遺影)

密葬の翌週、原村仲間と一緒に井の頭公園近くのご自宅へ弔問にうかがいました。
喘息気味で年初から体調がすぐれなかったはいえ、ご家族にとってもあまりにも急逝だったのでご親族だけで旅立ちを見送られたようです。

私たちは、遺骨・位牌・遺影が飾られたお部屋でお線香をあげ、奥様とお話をするうちに、ようやく彼の旅立ちが現実であることを受け止めざるを得ないという気持ちになりました。お嬢さんの結婚式に撮影したという遺影はいつもの穏やかな表情でしたが、見慣れたカジュアルなシャツでなくおしゃれなタキシード姿のMM君はとてもかっこよく見えました

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(もう一度、皆で一緒に
ハイキングに行きたかったね!)


 MM君の急逝による喪失感が未だ抜けない先週、同じクラブの同期仲間として40年以上親しい付き合いがあり、2月初旬のOB会の会合でも進行役を務めていたMS君の早すぎる訃報が届きました

一昨年の春に病を得て闘病中ながら、社長職に復帰し、亡くなる数日前までいつも通りに仕事をしていたのでご家族や同僚にとっても本当に思いがけない容態急変でした。

MS君は、約10年前に大学のクラブ創設50周年記念冊子を編纂して上梓した後、現役学生とも交流する年1回の総会とは別にOB同士の定期的な交流の場として、ゴルフ部会やハイキング部会などの立ち上げに尽力。日ごろの活動を続けることで幅広い年代のOB同士の親睦が深まるように、事務局長としてOB会をまとめる中心人物でした。

通夜・告別式には、同期を中心とした学生時代からの仲間だけでなく、70代以上の先輩方から若い世代の後輩、さらには現役学生まで駆けつけました。誰からも愛され、信頼される人柄だった故人の思い出話などで旧交を温めましたが、これからは残された同期が協力してOB会を盛り立てていかなければ・・・

会社関係者多数がお世話してくださった盛大な式でしたが、式場の入り口には、幼いお孫さんや家族と一緒に撮った思い出の写真が飾られ、花いっぱいの祭壇の真ん中から参列者ひとりひとりに挨拶するようなにこやかな笑顔の遺影が迎えてくれました数年前ゴルフの時に撮影したというMS君の遺影は、学生時代からずっと変らないおなじみのヘアスタイルと若々しいシャツ姿でした。

だれもがいつかは「おくりびと」「おくられびと」になるのですが、2人の仲間の旅立ちを送るかたちは違ってもどちらも彼らの人柄を表すような素敵な遺影写真が印象的でした。最近は、遺影写真専門の写真館もあるそうですが、元気なうちにお気に入りの写真を毎年自分で更新するのはどうでしょう?

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ところで、映画界最大の祭典といわれる第81回アカデミー賞の外国語映画部門で、本木雅弘さん主演のおくりびと」が見事オスカー受賞を果たしました。

「おくりびと」は、遺体を棺に収める納棺師が、人間の生死をみつめる姿をユーモアをまじえて描いた作品ですが、本木さん演じる納棺師の美しい所作が印象に残っています。
10年以上前から映画化を考えていたという本木さんは、本物の納棺師のもとで、技術指導を受けたそうですが、ご遺体の着衣を着替えさせるシーンの美しい所作は、本木さんの端正な容姿と相まってまるで茶道のお手前を拝見しているようでした。

この映画は、日本国内の映画賞を総なめにし、アカデミー賞の前にモントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した話題作ですが、『身内や親しい人との永久の別れ』というリタイア世代にとっては避けて通れない辛い儀式が題材なので、正直、映画館まで出かけるには気の重いテーマと思いがち。
私は、年末年始パリ旅行の帰国便機内でこの作品を観ることができたのですが、すみずみまでとても丁寧に作りこまれ、冒頭の雪景色のシーンや、遠くに山並みが見える山形の小さな田舎町の風景、チェロの演奏など音楽も心に染み入るようでした。

「おくりびと」という邦題よりも、英語のタイトル「Departures」の方が、死がテーマながら希望が描かれた前向きなストーリーの世界観をイメージしていると思います。

アカデミー賞受賞でロングラン上映の観客動員数が急上昇したとのこと。
もし、暗い内容の映画?とか、『食わず嫌い』で、まだ鑑賞していない方は一見の価値ありです。

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花畑牧場の生キャラメル、あの口どけ感はやっぱり別物! [食べること]

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北海道・十勝「花畑牧場の手造り生キャラメル」は新千歳空港でも販売開始時間前から行列ができ、ネットショップも常に売り切れ状態など“入手難”が話題になるほどの人気商品ですが、半年振りにようやくGETできました。

前回は、家族の北海道ゴルフみやげでしたが、今回はOLの“ネットでお取り寄せおやつ”のお相伴です。半年振りに口にした、「花畑牧場の生キャラメル」、舌触りのなめらかさや口どけ感はやっぱり本格的手造りならではのものと思いました。

真夏で室温の高い時期は、冷蔵庫から出して口の中にいれるとあっという間にとけてしまいゆっくり味わう暇もありませんでしたが、冬場は 少しだけゆっくり味わうことができました。

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◆花畑牧場の「生キャラメルプリン」もぷるぷるした食感で美味。
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◆要冷蔵の生キャラメルは口どけ感がポイント。

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◆昨秋、デパートの北海道物産展で購入した、紋別の牧場ノースプレインファームの牧草の蜂蜜を使った生キャラメルもなかなかおいしかった。
2568945(塩生キャラメル:小樽・北海道村)

◆気軽に食べられる「塩キャラメル」もフランス産のブランド塩を使ったものが人気。

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(Gue'randeの塩キャラメル:フランス製)
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(日本の菓子メーカーも塩キャラメルを販売)

以前見たテレビ番組で、牧場長であるタレント・田中義剛さんは、厳しい品質チェックをして売り物にならないと判断した生キャラメルは廃棄処分(豚のえさ?)と語っていました。製造過程で少しでもなべがこげついたキャラメルは売り物にならないとか。

すべての工程が手造りの「生キャラメル」は、24時間体制でフル操業しても常に品不足状態で、数量限定の販売といいます。デパートの北海道物産展でも、花畑牧場の生キャラメルは整理券を求めて早朝から並ばないと入手できないようですが、最近のネット通販では販売開始時刻が毎日何回か設定されているので、こまめにチェックすれば入手できることがわかりました。

今回は、花畑牧場サイト内のオンラインショップで購入しましたが、楽天の中にも花畑牧場の通販ショップがあり、両者では商品のセット内容などが異なるようです。

さて、「生キャラメル」大ヒットの余勢をかって(?)花畑牧場で育てたホエー豚のしゃぶしゃぶや豚丼をたべさせる飲食店が、東京・青山にオープンしたというニュース。ホエーとは、チーズを製造する過程でできる乳清のことですが、今まで廃棄していたホエーを飼料にした豚肉は格別の味とか。

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◆小田急の北海道展で食べた「豚丼炙りうにのせ」
十勝のドライブインいとう
特製のたれを使った「豚丼」で、豚肉のおいしさ再発見。
花畑牧場のホエー豚はどんな味?


店内で食事をすれば生キャメルを購入できるようですが、夜のしゃぶしゃぶコースにはコラーゲンたっぷりで美肌効果の高いメニューが用意されているとのこと。美肌効果には惹かれますが、お値段もカロリーもかなり高そうなので悩ましいところですね。
 




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サッカーW杯最終予選、日本代表戦に足りないものは? [サッカー]

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(サッカーW杯最終予選:日本対オーストラリア戦。
公式入場者数は65,571人)


2月11日夜横浜国際競技場で行われた、2010年サッカーW杯南アフリカ大会・アジア最終予選の日本対オーストラリア戦をスタジアムまで応援に行きましたが結果は0-0のスコアレスドロー試合の2日前に来日し、コンディションも万全ではないオーストラリアの『負けないサッカー』を崩すことが最後までできませんでした。

またもホームで勝ちきれず、スタジアム参戦した6万人を超える日本代表サポーターの多くは“不完全燃焼”の深夜帰宅となったのでは・・・

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(腰痛から回復した小さなエースも、ゴールが遠かった・・・)
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(試合前のウォーミングアップ中、指示を出す”ピッチの指揮官”)
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(選手入場時:ブルーのボードと日の丸のコレオグラフィで応援)
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(日本代表、真のベストメンバーとは?)
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(中村俊輔のFKも決まらず・・・)

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(俊輔とヤットがいるとパスは回るが・・・
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(”第三の男”長谷部もゴールを決めきれず・・・)

たしかに、チャンスの形はたくさん作れたので、昨年10月のウズベキスタン戦よりは前進していると見る向きもありますが、勝ち点2を失ったことに変わりはないので、楽観的になれない私と娘です。

最近の日本代表は、相手に合わせてしまう戦い方が多く、自分たちのスタイルが確立していないという声も聞かれますが、イメージを共有できるようになってきたので次回は期待できるのでしょうか?

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(試合終了後、長谷部は豪主将・ニールと健闘をたたえ合う)
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(ゴール裏のサポーターへあいさつ:
なぜか一人だけユニホーム姿の闘莉王。
岡田監督から「味方を信じて、バランスを崩して攻めあがるな」と指示されたとか)


10月のウズベキスタン戦では、“スタジアムが一番沸いたのは、和田アキ子の君が代斉唱?”などと揶揄された不甲斐ない試合振りに、試合終了時にはスタンドから大ブーイングが起きましたが、昨夜のスタジアムではブーイングがほとんど聞こえなかったのは不思議といえば不思議。“ホームでまさかの引き分け”に免疫ができてしまったのか、それともあと一歩でゴールという惜しいシーンで場内が沸くような得点機が何度かあったことでガス抜きされてしまったのか?

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(GK都築は、ベテラン楢崎・川口の怪我で大事な試合に出番がきた)

私は、前回ドイツ大会最終予選、2005年2月9日の北朝鮮戦も埼玉スタジアム参戦でしたが、試合終了間際のスタジアム全体を包むぴーんと張り詰めたような空気を今もはっきりと覚えています。ロスタイムに大黒の劇的決勝ゴールがあって、息詰まるような雰囲気だったスタジアムはピッチ上もスタンドも歓喜の雄たけびに包まれました。
あの頃も、ジーコ監督にまかせておいてよいのかという議論はありましたが、少なくともスタジアムまで応援に駆けつけたサポーターは、日本の勝利を信じて選手たちと一丸となって応援していたのではないでしょうか?

果たして昨夜スタジアムまで駆けつけたサポーターは、自分自身も含めてどうだったのか?
私たちはアウエイ側ゴール裏2階スタンドにいたので、ホーム側ゴール裏の空気はよくわかりませんでしたが、スタジアム全体としては、“ホームで痛恨のドロー”という悔しさよりも、“強敵オーストラリアに負けないでよかった”という安堵感が漂っていたように感じられました。

この試合を前に、メディアは、ドイツ大会のオーストラリア戦で、“日本が先制しながら試合終了直前の6分間に3失点という悲劇を演じてしまった因縁の相手”にリベンジなるか?と煽っていたようにみえました。代表選手の多くがヨーロッパ各国のリーグで活躍している強いオーストラリアに、日本が勝てる可能性はかなり低い?というネガティブな報道もあったようです。

決して簡単に勝たしてくれる相手ではないとは私も思っていましたが、昨夜のオーストラリア代表は、素人目にはあまり怖さが感じられず点を取られる気はしませんでした。残念だったのは、前の方に同じようなタイプの選手を起用した日本代表にも点が取れる予感がしなかったことです。
 “ブンデスリーガでUEFAカップを経験している長谷部も、昨夜のオーストラリアは、そんなに強いとは思わなかった”と報じられていますが、“強いオーストラリア”の幻影に惑わされていた?

また今大会、アジア最終予選は、A・Bグループそれぞれ2位以内で本大会出場が決定するというレギュレーションも心理的に変な余裕を生む要因になっているかもしれません。日本とオーストラリア以外の国はW杯出場経験がなくFIFAランキングも日本より低い、バーレーン、ウズベキスタン、カタールと同組になって幸運と思われていたのに始まってみれば予想外の展開も。

現在日本は、オーストラリアに次ぐ2位をキープしていますが、3月28日のホーム、バーレーン戦の結果次第では大混戦になる可能性があります。
私と娘は、埼玉スタジアムで応援するべく既にチケットを入手済みですが、次回は、いい意味の緊張感みなぎるスタジアムで声の限り日本代表を応援したいものです。

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(2007年ACL決勝戦の埼玉スタジアム。
レッズサポの声援は、周辺地区まで地鳴りのように響いたとか)


2007年のACL決勝戦、地鳴りのような声援に包まれた埼玉スタジアムで浦和レッズが優勝した時は、ペットボトルに移し変えて持参した赤ワインで、サポ仲間と勝利の乾杯をすることができました。

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(温めたグリューワインは寒いスタジアムにぴったり)

昨夜の横浜国際競技場は冷え込みが予想されたため、私は、温めたグリューワインを携帯ポットにいれて持参しました。あつあつのグリューワインは冬のサッカースタジアムにぴったりの飲み物ですが、日本のスタジアムではみかけないので自前で調達しました。

ところで、G大阪のホームである万博競技場では、スタジアムに入場後も、場外の屋台で食料調達が可能なシステムでしたが、昨年10月の埼玉スタジアム、ウズベキスタン戦では場外屋台の行列に並ぶ時間を惜しんでスタジアムに直行した私は、見事に(?)スタジアム売店のお弁当調達に失敗し、空腹と戦いながら応援するはめになりました。
日本サッカー協会も観客に対するサービスを色々模索しているようですが、スタジアム内で販売するフードやドリンクにももう少し購入者目線に立った配慮や工夫をして欲しいものです。

最終予選は6月17日のアウエイオーストラリア戦まで、ハラハラどきどきが続くのでしょうか・・・

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輪島塗・箱瀬淳一先生の器に日本人の心を感じました [お気に入り]

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日本の伝統工芸・輪島塗の第一人者で“現代の蒔絵師”として名高い、箱瀬淳一先生の個展開催中というので、成城学園前の緑陰館ギャラリーまで出かけました。

箱瀬先生には2年前同じ場所で開かれた個展でお目にかかり、漆器にまったくの素人の私にも丁寧に説明してくださるお人柄に感じ入り、私にとっては高価な食器を思い切って購入しました。そのとき求めた“赤いお椀”は、しばしば我が家の食卓に登場し、日々の暮らしに彩をそえてくれる“お気に入りの器”になっています。

2年前、個展の直後に発生した能登半島沖地震では、箱瀬先生の工房も被害にあわれたようですし、景気の落ち込みによる高額商品の買い控えなどの影響も気になっていたところでした。

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(箱瀬淳一先生)

午後の遅い時間、ギャラリーには箱瀬先生のごひいきのお客様たちがたくさんいらしていて、箱瀬先生や個展の主催者と相談しながら品選び中だったので、まずは会場の展示品をゆっくり見て回ることにしました。

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(展示品のお椀の中に、我が家の”赤いお椀”を発見)
2543906(ちらし寿司)
2543908(冷やしとろろうどん)
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お重や酒器、塗りのお皿、お椀などがたくさん並んでいる中に、我が家の“赤いお椀”と同じものを発見して喜んでいたら、箱瀬先生がご挨拶に来てくださったので、“赤いお椀”の活躍ぶりをケイタイカメラの写真をお見せしながらご報告しました。先生のイメージどおりに使っていたことを喜んで下さったのでこちらもうれしくなってしまいました。

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日本の伝統工芸である蒔絵は、海外でも評価が高く18世紀ヨーロッパの王侯貴族の間では、蒔絵が施された漆器を加工した家具や調度品が流行。マリーアントワネットも、母マリア・テレジアの遺品として約
50点の日本製漆器を相続してから収集を始めたとのこと。ルーブル美術館所蔵の品の一部が、昨年日本で開催された「ルーブル美術館展」でも公開されていました。

しかし、蒔絵は高価なだけでなく、私の生活の中で実際に使うシーンがイメージできないので、私が購入するとしたらシンプルな漆器の方がライフスタイルにあっているように思います。

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(お花見弁当、大好きです)

少しずつ春めいてきて、桜の開花時期が話題になる頃、私はデパートの“花見弁当”売り場が気になりますが、日本独特の“花見文化”いや“花見弁当文化”をこよなく愛しています。
ピクニックが好まれ、大規模な美しい庭園がたくさんあるヨーロッパの国々にも、日本の花見のようなかたちで“花を愛で、集い、宴を楽しむ文化”はないときいたことがあります。
そして、花見の時期でなくても、料亭の味が小さな折箱にぎゅっと詰まったお弁当愛好者の私は、少し体調が悪く食欲がない時でも、そういうお弁当なら不思議と箸がすすみます。

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(赤いヘギ板のお重)

箱瀬先生の会場で、ちょっと気になるお重を見つけました
。素材・色・形は好みなのですが、サイズが私のイメージより少し大きめ。シンプルなデザインでお値段も蒔絵に比べればお手ごろといえます。
料亭のお弁当のようにはいきませんが、ちょっとしたお弁当やおつまみを詰めたり、クリスマスやお正月などの一品持ち寄りパーティとかに持っていくお重が欲しいなぁと思いました。

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シンプルな赤い漆器に、マカロンや焼き菓子などの西洋菓子を盛り付けたら素敵・・・

箱瀬先生にご相談したら、同じような素材で好みのサイズのお重を作っていただけることになりました
適当な素材が準備できるのに少し時間がかかるということなので、今年の花見弁当には間に合いません。でも、私の好みに合わせて作ってくださるお重だから喜んでお待ちすることに致します。
“私のお重”と会える日を楽しみに、夕暮れが迫ったギャラリーを後にしました。

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(「現代の蒔絵展 箱瀬淳一」は、緑陰館ギャラリーB館で214日(土)まで、11:00~18:30開催中)
   世田谷区成城6-15-13:小田急線「成城学園前」北口より徒歩で3分。)
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バレンタインチョコ、今年は二極化? [お気に入り]

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(フランスを代表する人気ブランドのセレクション・ボックス)
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(マカロンのフィギュアのショコラ:
パリ最古のショコラティエ・DEBAUVE & GALLAIS)
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(オレンジピール入りのショコラ:
パリの人気ショコラティエ・Patrick Roger)

今年ももうすぐバレンタインデーですね。
私は正月明けから、パリのショコラや、「サロン・デュ・ショコラ」で様々なショコラを見ましたが、アートのように美しいものや原料のカカオ豆にこだわったもの、果実を使ったものが目につきました。

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(オランジュ:テオブロマ)

女性が一生懸命探したこだわりのショコラを男性にプレゼントしたのに、「猫に小判」状態の反応でがっかりした経験、あなたにもありませんか?
特にボンボンタイプのショコラは一口でぱくっと食べられてしまうので味わう暇もなし。普通の板チョコのほうがおいしいなんていう男性もいますね。

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(ジャン=ポール・エヴァンのショコラとマカロン)

私の周りのおじ様がたは、「サロン・デュ・ショコラ」会場でジャン=ポール・エヴァンさんに会った話をしても、誰も名前を知りませんから、高価なショコラにも反応なし。
めったに口にはいらないこだわりのショコラは、女子だけの楽しみにしておいた方が無難なようです。(名目上、プレゼントとして購入し、すぐにもらい下げるという手はありますが)

そんな中で、私のおススメは、ショコラを使ったお菓子です。
フランス人は、伝統的な良さを活かして新しいスタイルで提案する料理やスイーツが好きと聞きますが、これからご紹介するのは、そういうお菓子です。

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(エクレア:ピエール・マルコリーニ)

購入当日にふたりで一緒に食べるのなら、ベルギー生まれのショコラティエ、ピエール・マルコリーニの銀座本店と名古屋店で購入できる「エクレア」、『チョコレート、キャラメル、バニラ、ローズ&フランボワーズ 』の4本セット。(¥2,520)

“伝統的でありながら洗練されたエクレアは、今後ピエール・マルコリーニ・ペイストリーのシンボルになります”と宣言している自信作です。
私は伊勢丹限定の2本セットを食べましたが、トッピングのショコラが、やわらかい食感のクリームとマッチしてとてもおいしゅうございました。


庶民的な価格だけれど、「王様のおやつ」という高貴な名前のお菓子も最近人気急上昇中です。
銀座・松屋はスイーツ売り場が充実しているので銀座OLにも人気があるのですが、昨年秋以降、夕方になると地下鉄入り口付近にOLたちが行列するお店があります。


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(グーテ・デ・ロワ ホワイトチョコレート)

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(グーテ・デ・ロワ プレミアム)

それは、グーテ・デ・ロワ」(王様のおやつ)というラスクを売る群馬県・高崎市のお店です。
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たちのお目当ては、10月から5月限定のホワイトチョコがけと普通のチョコがけのラスク。夕方は自分で食べるための小型パックを買う人が多いのですが、年末は贈答向けのセットが品薄になるほどの人気でした。(松屋以外の百貨店にも売り場があります)

私は以前からこのお店のプレーンラスクを時々購入していましたが、娘が会社でおすそ分けにいただいて以来ホワイトチョコがけは我が家の定番のお菓子になりました。
ラスクというと、年配の方には売れ残ったパンで作るお菓子というイメージがあるかもしれませんが、これはラスク用に作られた焼きたてのフランスパンを使っています。
“腹の足しになるものがいい”という男性にもぴったりですし、お子さんのいる方に差し上げても喜ばれます。

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で、我が家は、どうするのか?

パリで宿泊したホテルの部屋にウエルカムドリンク(エビアン)と一緒に置いてあった、VALRHONA(ヴァローナ)の板チョコ、空港のブティックにもありましたが、結構有名ブランドみたいで今回の「サロン・デュ・ショコラ」にも出店していました。
ナッツ入りなので食べ応えがありそうですね。


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フランスの「美しい村」で作られる伝統菓子・・・アニスキャンディ [海外旅行]

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(アニスキャンディの缶)

先日ご紹介した「ガレット・デ・ロワ」「カヌレ」はもともとフランスの修道院で作られていたお菓子がその後一般に普及したものですが、小さな缶入りのアニスキャンディもまた、修道院生まれのお菓子です。

14世紀にフランス・ブルゴーニュ地方のディジョンにあるフラヴィニー修道院で作られるようになったのですが、フランス革命後は、フラヴィニー名物としてトゥルバ社が14世紀の伝統的製法を守りながら製造販売しています。

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(缶入りのアニスキャンディ:ローズとリコリス。
ボンボンは、一見ミント菓子に似ているが味は個性的?)


美しいデザインの缶に入った白いボンボンには、独特の香りをもち、お菓子やリキュールの香りづけなどにも使われるセリ科のハーブ、アニスの実が入っています。
アニスはもっとも古いハーブのひとつで、古代エジプト時代から利用されてきたそうですが、リコリス(甘草・かんぞう)によく似た少し甘めの味と香りがあります。

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(缶のデザインは最近リニューアル。
アンティークな雰囲気がなくなってしまい残念)


オリジナルのアニスキャンディの他に、ミント、ローズ、バイオレット、リコリス、ジャスミン、オレンジ、シナモンなど何種類ものフレーバーがあります。私はまだ食べたことがないのですが、オリジナルのアニスキャンディはやみつきになる人と、嫌いな人に評価が分かれるとか。

私自身は、ローズとリコリスが結構好みですが、ミント以外は、ミント味はしないので見た目と味にギャップを感じるかも知れません。

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(同じミント味の新旧パッケージ:
右側が旧デザイン)


元々は結婚式の時に男性から女性に送られたキャンディといわれ、パッケージにその絵が描かれていたのですが、最近、缶のデザインがリニューアルされました。個人的には、以前のアンティーク風イラストの方が好みなのですが、新しいデザインでは、“フラヴィニー”という地名がブランドのように強調されています。

ところで、この“フラヴィニー”という町は、
2001年に日本でも公開された映画「ショコラ」の撮影地としても知られているようです。

私がアニスキャンディを初めて知ったのは、20038月にオンエアされた「あつあつボンジュール」というテレビ番組
映画を見て、その舞台となったフランスの片田舎と思われる古い町の風景がとても気になっていたのですが、番組のおかげで撮影場所が判明しただけでなく、アニスキャンディというロマンチックな雰囲気の伝統菓子があることもわかりました。

映画「ショコラ」は、 “因習にこり固まった” フランスのある村に突然やってきて、美味で不思議な効果をもつショコラを作るヴィアンヌが主人公。おいしいショコラによって閉鎖的な村人の心を少しずつ動かしていくかと思われていたのに、ジョニー・デップ演じる魅力的な流れ者と出会ったことからヴィアンヌに思いがけないできごとが・・・
スクリーンの中から、ヴィアンヌが作るスパイシーなショコラの香りが漂ってくるようなファンタジック・ロマンでした。


フジテレビHPのバックナンバー記事「愛のアニスキャンディー」から引用すると・・・

中世の面影を色濃く残す町・フラヴィニー
映画・ショコラの撮影地としても知られるこの小さな町には、古くから作られてきた白いボンボン、アニスキャンディーが今も作られています。

その昔、求婚相手に送られたといわれるアニスキャンディーは、子宝に恵まれるようにとの願いも込められたプレゼント。

その中には独特の香りを持ち、食後酒などにも使われるセリ科のハーブ、アニスの実が一粒入っています。
消化にいいとされるアニスの粒は時間をかけて、砂糖でコーティングされます。

最初に作ったのは、フランス革命当時にあった修道院。その後もフラヴィニーの名物として作られてきました。

修道院跡地に建つ工場は、アニス特有の香りで満たされています。
キャンディーは、この大きな釜の中でシロップを少しずつかけられながら丸くなります。
1週間かけてキャンディーに・・・
時間をかけて作るから、丸くて硬くなるアニスキャンディー。
それはフランスを代表する名物キャンディーなのです。

いにしえの恋人たちが、愛のあかしとして贈り物にしたアニスキャンディー。二つずつ口に入れ、その甘さと香りを楽しめば、その愛は永遠に続くことでしょう。“


実際のフラヴィニーは、人口わずか300人ほどと書いてありましたが、ブルゴーニュ地方に限らず、フランス各地にはフラヴィニーのように時が止まった様な小さな「美しい村」がたくさんあるようです
パリは大好きですが、いつの日か、フランスの「美しい村」を訪ねるスローな旅がしたいですね。


フランスの「美しい村」を訪ねて―パリから出かける小旅行 (角川oneテーマ21)

フランスの「美しい村」を訪ねて―パリから出かける小旅行 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 辻 啓一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 新書

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