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輪島塗・箱瀬淳一先生の器に日本人の心を感じました [お気に入り]

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日本の伝統工芸・輪島塗の第一人者で“現代の蒔絵師”として名高い、箱瀬淳一先生の個展開催中というので、成城学園前の緑陰館ギャラリーまで出かけました。

箱瀬先生には2年前同じ場所で開かれた個展でお目にかかり、漆器にまったくの素人の私にも丁寧に説明してくださるお人柄に感じ入り、私にとっては高価な食器を思い切って購入しました。そのとき求めた“赤いお椀”は、しばしば我が家の食卓に登場し、日々の暮らしに彩をそえてくれる“お気に入りの器”になっています。

2年前、個展の直後に発生した能登半島沖地震では、箱瀬先生の工房も被害にあわれたようですし、景気の落ち込みによる高額商品の買い控えなどの影響も気になっていたところでした。

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(箱瀬淳一先生)

午後の遅い時間、ギャラリーには箱瀬先生のごひいきのお客様たちがたくさんいらしていて、箱瀬先生や個展の主催者と相談しながら品選び中だったので、まずは会場の展示品をゆっくり見て回ることにしました。

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(展示品のお椀の中に、我が家の”赤いお椀”を発見)
2543906(ちらし寿司)
2543908(冷やしとろろうどん)
2543907(鶏つみれ汁)

お重や酒器、塗りのお皿、お椀などがたくさん並んでいる中に、我が家の“赤いお椀”と同じものを発見して喜んでいたら、箱瀬先生がご挨拶に来てくださったので、“赤いお椀”の活躍ぶりをケイタイカメラの写真をお見せしながらご報告しました。先生のイメージどおりに使っていたことを喜んで下さったのでこちらもうれしくなってしまいました。

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日本の伝統工芸である蒔絵は、海外でも評価が高く18世紀ヨーロッパの王侯貴族の間では、蒔絵が施された漆器を加工した家具や調度品が流行。マリーアントワネットも、母マリア・テレジアの遺品として約
50点の日本製漆器を相続してから収集を始めたとのこと。ルーブル美術館所蔵の品の一部が、昨年日本で開催された「ルーブル美術館展」でも公開されていました。

しかし、蒔絵は高価なだけでなく、私の生活の中で実際に使うシーンがイメージできないので、私が購入するとしたらシンプルな漆器の方がライフスタイルにあっているように思います。

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(お花見弁当、大好きです)

少しずつ春めいてきて、桜の開花時期が話題になる頃、私はデパートの“花見弁当”売り場が気になりますが、日本独特の“花見文化”いや“花見弁当文化”をこよなく愛しています。
ピクニックが好まれ、大規模な美しい庭園がたくさんあるヨーロッパの国々にも、日本の花見のようなかたちで“花を愛で、集い、宴を楽しむ文化”はないときいたことがあります。
そして、花見の時期でなくても、料亭の味が小さな折箱にぎゅっと詰まったお弁当愛好者の私は、少し体調が悪く食欲がない時でも、そういうお弁当なら不思議と箸がすすみます。

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(赤いヘギ板のお重)

箱瀬先生の会場で、ちょっと気になるお重を見つけました
。素材・色・形は好みなのですが、サイズが私のイメージより少し大きめ。シンプルなデザインでお値段も蒔絵に比べればお手ごろといえます。
料亭のお弁当のようにはいきませんが、ちょっとしたお弁当やおつまみを詰めたり、クリスマスやお正月などの一品持ち寄りパーティとかに持っていくお重が欲しいなぁと思いました。

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シンプルな赤い漆器に、マカロンや焼き菓子などの西洋菓子を盛り付けたら素敵・・・

箱瀬先生にご相談したら、同じような素材で好みのサイズのお重を作っていただけることになりました
適当な素材が準備できるのに少し時間がかかるということなので、今年の花見弁当には間に合いません。でも、私の好みに合わせて作ってくださるお重だから喜んでお待ちすることに致します。
“私のお重”と会える日を楽しみに、夕暮れが迫ったギャラリーを後にしました。

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(「現代の蒔絵展 箱瀬淳一」は、緑陰館ギャラリーB館で214日(土)まで、11:00~18:30開催中)
   世田谷区成城6-15-13:小田急線「成城学園前」北口より徒歩で3分。)
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