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「さくらパンダ」も、上野動物園の新パンダカップルの来日が待ち遠しい! [パンダ]



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(「さくらパンダ」も中国からパンダさんたちがやってくる来春が待ち遠しい!)

パンダの不在が2年以上続いている上野動物園に、待望久しい『客寄せパンダ』が中国から来日することが正式決定しました。20084月パンダのリンリンが亡くなった当初、東京都知事はパンダ借受に必要とされる高額のブリーディング・リースには否定的な態度。東京オリンピックの招致活動が子どもに夢を与える税金の使い道というならパンダにも目を向けて欲しいものだと私は思っていました。

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上野はパンダが似合う街

しかし、上野動物園のパンダ不在にがっかりする子どもたちの声や入場者数減少に都知事の態度も軟化?中国からパンダを迎えることは、上野動物園の入園者数増加が期待でき、地元商店街の活性化にもつながる景気浮揚策として有効と判断したされたようで、ようやく正式調印にこぎつけました。

来日が決まった2頭のパンダ比力と仙女は、いずれも2005年に四川省・臥龍にあった「パンダ保護研究センター」生まれ
最近まで
広州香江動物世界で飼育されており、来日が決まったことで四川省にある碧峰峡基地に移動したようです。(2頭が現在飼育されている碧峰峡基地は、「パンダ保護研究センター」の新しい施設が完成するまでは、以前の保護研究センターの役割も代行しているようです。)

2005年生まれのパンダと言えば、ソネットのブログ「となりのこぱんだ」で一躍人気者になった網網(ワンワン)くんの同級生です。私もあのブログがきっかけでパンダマニアの仲間入りをしたので、手元の「となりのこぱんだ」のDVD映像を見直してみました。

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比力仙女もいるかな?

臥龍で2005年に生まれた子パンダは、センター内の「パンダ幼稚園」で元気に遊んで大きくなりました。:
Photo by DVD「となりのこぱんだ パンダ抱きしめちゃいました」)

2008年の四川大地震で壊滅的な打撃を受けた「パンダ保護研究センター」にあった『パンダ幼稚園』。見慣れた懐かしい風景の中ですくすくと育っていた16頭のこぱんだたちの中に、今回来日する2頭もいたはずです。

飼育環境下のパンダは子パンダ時代は幼稚園のような集団生活で過ごしますが、成年になれば繁殖期間以外は基本的には単独飼育なので、来日するまでは2頭別々に飼育されると思われます。

今回のカップルはまだ5歳なので繁殖年齢には若干若いかと思われます。早くも赤ちゃん誕生を期待する向きもありますが、パンダの繁殖には相性という問題があります。南紀白浜のカップルは自然交配が可能ですが、神戸市王子動物園のカップルは人工授精に頼らざるを得ないとか。

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(ウイーンのシェーンブルン動物園。
世界最古の動物園のパンダ舎は木立があるストレスに配慮した飼育環境)

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(臥龍出身の「フランツ」の妻は「シシイ」)

同じ臥龍出身でウイーンのシェンブルン動物園にいる”仲良しパンダカップル”はプライバシーにも配慮した緑豊かな飼育環境にいますが、上野動物園はどんな飼育環境になるのでしょうか。

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(白浜生まれの「幸浜」)

そういえば白浜育ちで、今春成都に旅立った幸浜も5歳でした。
先に成都に移った兄の隆浜と隣り合わせの獣舎が用意されたり、長兄・雄浜の子どもが誕生したという白浜ファミリーにとってうれしいニュースもありました。

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白浜の美少女熊猫「愛浜」とふたごの弟「明浜」の”ご機嫌笹タイム”)

比力と仙女もこんな姿を見せてくれるでしょうか?

これまで広州香江動物世界で飼育されていた比力と仙女を紹介している方のブログで2頭の動画を見ることができました。とても元気で愛らしい2頭に間近で会える日がくるのが楽しみです。


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たまには六本木でフレンチを・・・「OHARA ET CIE」 [食べること]

先日、“六本木方面のフレンチレストランでランチを”といううれしいお誘いがありました。

会社員時代は毎日都心に通勤していたので、時にはお手軽な値段でランチが食べられるビストロ感覚のフレンチに行きましたが、最近は手料理の自炊生活がメインなので本格的フレンチとは縁遠くなってしまいました。

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梅雨明け前とは思えない強い日差しの中、汗をかきながら探しあてた「OHARA ET CIE」は西麻布の裏通りにあるプティメゾン。冷房が良く効いた半地下式の明るい店内はここだけ静かなときが流れているようです。

プリフィックスのランチコース、あれこれ悩みながら料理を選ぶのも久しぶり・・・

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オードブル:私は甲殻類が大好きなので、オマール海老を選びました。

デザートのように口当たりの良いムースは、食欲の落ちる真夏にぴったりの前菜です。

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知人は季節のを使ったオードブル。(右上が鮎)

私は塩焼きの鮎は大好きなのに、日本料理でも他の調理法だとなかなか口に合わないことが多いのでリスクを回避してしまいました。

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本日のスープ
サービスの方から素材の説明を詳しく聞いたはずなのに、自宅に戻ったら忘れていました。

冷たいポタージュは素材の味がいかされ、濃厚だけど飽きの来ないおいしいスープでした。

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メインは、最近マイブームになっている簡単そうで奥の深いメニュー、「鮮魚のポワレ」。

のどぐろとこんがりソテーしたホタテの間にアワビのリゾットが隠れているボリュームのあるひと皿。

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バターソース味のリゾットはアワビとワイルドライスの組み合わせが新鮮な食感がとても美味。
(アワビのリゾットはプラス料金の価値がある逸品)

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私のデザートはアーモンド風味のババロア
プラリネとマンゴーソースという意外な組み合わせ。

キャラメルとマンゴーソースの味が一度に味わえる欲張りな組み合わせで、お持ち帰りスイーツとちょっと違う感覚を楽しむことができました。

ところで鮮魚のポワレですが、鮮魚と組み合わせるソースと素材選びがシェフのこだわりのような気がします。
自分でも時々チャレンジしますが、魚の身が崩れてしまったり、ソースの味があわなかったり私にとってはなかなか難度が高い料理です。

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◆「的(まとう)鯛のポワレ」:
六本木ヒルズにあるホテルのビストロで娘がご馳走してくれたランチのメイン料理。
焼き野菜とバルサミコソースを組み合わせたシンプルなものでした。
(ランチタイムはオードブルとデザートがビュッフェ形式なのでメインはあえてシンプル?)

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◆「本日のお魚のポワレ」:
東銀座のこじんまりしたビストロは、私のお気に入りお手軽フレンチです。
メインの魚が目立たないほどシーフードや野菜がたっぷり使われており、
11時半開店なのに12時前に売り切れることもあるランチタイムの一番人気メニュー。

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さて、目も舌も大満足のフレンチレストランのランチ。
プチフールとコーヒーを楽しみながらゆっくりおしゃべりしていたらあっという間に
3時近くになっていました。

最近は、外食といえばお手頃価格の居酒屋か中華やイタリアン。ホームパーティの手料理を教えてもらったり、テレビの料理番組などをみてレストランメニューに挑戦することもあり、メニューによってはイタリアのマンマが作る家庭料理と競えるかなと思ったりしますが、やっぱり本格的なフレンチは別物だと実感しました。

フレンチも昔風の濃厚な味付けでなく、いわゆるヌーヴェル・クイジーヌが主流となっているのですが、トマトが好きな私のファーストチョイスはイタリアンになりがち。

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(料理の師匠?直子さんの「ズッキーニの冷製ポタージュ」、おいしかったです)

直子さんの「ズッキーニの冷製ポタージュ」のように手間がかかるスープを自分で作らないにしても、たまにはシェフのこだわりのフレンチを食べて自分のベロメーターを適正に保つようにしておかなければ自画自賛の料理三昧では腕もあがりません。


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マイブーム スペイン、次は”アートの散歩道”を旅したい [私的美術紀行]

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W杯で優勝したスペイン代表の優勝パレードは、マドリードの中心地に集まった100万人から熱烈な歓迎を受けたそうですが、私もそろそろJリーグの再開に気持ちを切り替えなければいけません。スペインサッカーにインスパイアされて、我らが浦和レッズも “堅守をベースにした攻撃的パスサッカー”を実現させて欲しいのですが、集中力の持続に問題があるのかもしれません。

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コルドバの花の小径)

さて、私がはじめて訪れたヨーロッパで古い教会建築と美術館巡りに開眼するきっかけを与えてくれたスペインをもう一度訪問することにしました。
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月中旬の旅は、マドリード→トレド→コンスエグラ→コルドバ→グラナダ→マラガ→コスタ・デル・ソル→バルセロナを79日で周遊しながらプラド美術館とピカソゆかりの3つの美術館を見学予定。

今回もパッケージツアー利用なので旅の手配はおまかせですが、充実した美術館訪問になるように手元の資料などで少しずつ予習しているところです。

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ベラスケスラス・メニーナス1656年:
Photo by「週刊世界の美術館」08.9.4号)

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ゴヤカルロス4世とその家族1800年:
Photo by「迷宮美術館」

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点の所蔵品を誇るプラド美術館は、2002年と2006年にも東京で美術展が開催されていますが、やはり現地に出向かないと見ることのできない作品もたくさんあります。1998年のスペイン旅行では、ベラスケスやゴヤなどのスペイン絵画を中心にガイドされた記憶がありますが、団体行動後の短い自由時間は館内のショップで図録を買って、いくつかの部屋をまわっただけで終わってしまいました。

今回のガイドさんが案内する作品リストが前もって知らされるわけではないので自由行動で鑑賞したい作品の絞り込みは簡単ではありませんが、有地京子先生の名画解説講座を昨年来受講したおかげで興味が深まった聖書の物語”を主題にした絵画がプラド美術館にもたくさんあります
その中でこれは見落とせない!と思っている作品をいくつかご紹介します。

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ボッス三連祭壇画「乾し草の車1495/1500年ごろ:
Photo by 「週刊世界の美術館」
2008.9.4

向かって左は楽園を追放されるアダムとイブ、右は地獄。中央の乾し草を奪い合う人々など欲望に支配された人間の目には神の姿が見えない

 
“神に背を向ける現世への辛辣な諷刺画”を描いたフランドル派のヒエロニムス・ボッスは、フェリペ2世お気に入りの画家で、最高傑作「快楽の園」など10点近くがプラド美術館にあります。
現存するボッスの真作は
30点に満たないそうですが、1998年の訪問時にボッスの作品を見たかどうかまったく記憶がないのです。独特の色遣いや現代的ともいえる構図が印象的なボッスの作品は今度こそ絶対に見逃すわけにはいきません。

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フラ・アンジェリコ受胎告知1430年頃:
Photo by 「週刊世界の美術館」
2009.8.6

フラ・アンジェリコが20代半ばに描いたという初期の作品。画面の左には“アダムとイブの楽園追放”、裾絵には聖母マリアの生涯の中から5つのエピソードが描かれた壮麗な祭壇画。

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★(参考)フラ・アンジェリコ「受胎告知」サンマルコ美術館壁画1440年代前半:
Photo by 「週刊世界の美術館」
2008.12.11号

フラ・アンジェリコが40代前半に描いたという作品は、プラド美術館の所蔵品と同じ主題ですがシンプルな構図で、聖母マリアの純潔を示す百合や聖霊を象徴するハトなどのアトリビュートはあえて省略。
1999年のイタリア旅行で実物を鑑賞していますが、私にとって「受胎告知」といえばこの作品が真っ先に思い浮かびます。
卓越した技術と敬虔な信仰心が融合した静謐なフレスコ画は、人々への布教目的ではなく、修道士の礼拝目的の絵画でした。

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ムリーリョ善き羊飼い1660年頃:
Photo by 「週刊世界の美術館」
2008.9.4

セビージャ出身のムリーリョが同主題で数多く描いた「無原罪の御宿り」の愛らしい聖母マリアも好みですが、幼子イエスがあどけない表情の羊飼いとして描かれている本作品を見ると心がなごみます。

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マセイスこの人を見よ1515年ごろ:
Photo by「西洋絵画の主題物語・聖書編」

キリストに何の罪も見いだせなかったローマ総督ピラトが、群衆の前に姿を現し、「私が今ここに引き出す男は、私には何の罪も認められないのだということをわかってもらいたい」と語り、「この人を見よ」と茨の冠のキリストを登場させた場面。

マセイスは、悲しみをたたえて静かに立つキリストという見せ物を前にした群衆たちの異様な興奮状態を生き生きと描いています。
低い位置からキリストを見上げる私たちはあたかも群衆の中にいるような構図になっています

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ウエイデン十字架降下1435年頃:
Photo by「西洋絵画の主題物語・聖書編」

有地京子先生のイチオシ作品!
画面から飛び出して見えるような彫像的立体感に注目です。

フェリペ2世が叔母のハンガリー王妃マリアから相続したこの作品は、三連祭壇画のうち唯一現存する中央部分の絵。聖母の頬を静かに伝う涙、弟子の泣きはらした目から深い悲しみが伝わる宗教画です。

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コレッジオ我に触れるな1534年頃:
Photo by 「週刊世界の美術館」
2009.8.6

キリストの墓のある園で一人佇み泣いていたマグダラのマリアがふと振り向くと男がいた。庭番だと思った男がキリストと悟ったマリアが駆け寄ろうとすると「私に触ってはいけない。私はまだ父のところに上がってはいないのだから」と言った場面。
レオナルド・ダ・ヴィンチに学んだ柔らかなぼかしを用いたキリストとマリアの優美なポーズの作品は、ブロンツィーノなどが描いた同主題の作品よりも私の好みです。


※各作品の制作年代については諸説ありますが、ここでは、1998年に発行されたプラド美術館の公式図録に記載されたものを採用しています。

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サッカーW杯、オランダを破って優勝したスペインとベラスケスの名画 [サッカー]



TVのサッカー中継にどっぷり浸かり、連夜の寝不足で体力を消耗しながらも至福の時間を過ごした1カ月が終わってしまいました。

南アの治安問題や競技場へのアクセス、公式試合球や審判の判定などピッチ内外での問題が多々ありましたが、大きな混乱や事件もなく、日本代表がベスト16となり、私のお気に入りのスペインが優勝ということで個人的には結果オーライのW杯でした。

前日本代表監督のオシム氏がスカパー!のコメンテーターとして主要試合の中継中にリアルタイムで語る素直な感想を聞くのが私は楽しみでした。日本人の特性を活かしたチームを作り上げるという道半ばでチームを離れたオシム氏の愛情にあふれる辛口コメントをきくと、あのままオシム氏が監督を続けていたらどんなチームになっていたのか感慨深いものがあります。

私のお気に入りのスペインが2008年に欧州王者となったときから、W杯南ア大会優勝を確信していましたが、黒星スタートのグループリーグでは、勝利してもオシム氏が怒りのコメントを口に出さずにはいられないほど酷い試合内容。
スペインはエースの
F.トーレスが怪我上がりでゴールを決めきれず、決勝トーナメントになっても得点は相変わらずビジャ頼み。通算5得点のビジャもオシム氏からはエゴイストと言われるような強引なプレーが目立ちました。
7
試合合計で8得点・2失点という数字からもわかるように多彩で華麗な攻撃の印象はなくゴールをこじ開けるのに苦しみながら堅い守備で勝ち取った栄冠です。

さて、決勝戦の試合後、自分たちのスタイルを忍耐強く貫き通して成功したスペインのデルボスケ監督と、リアルに徹して泥臭くスペイン対策を実行しながらも成功できなかったオランダのファン・マルバイク監督の表情は対照的でした。

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(「ワールドサッカーダイジェスト」より)

優勝直後もいつものように穏やかな表情でインタビューに答えるデルボスケ監督と、あと一歩で優勝できなかった悔しさを抑えられなかったのか審判批判を口にだし、表彰式でオランダ皇太子から首にかけてもらったばかりの準優勝メダルをすぐに首から外してしまったファン・マルバイク監督。

前任のアラゴネス監督の采配が目立ったEURO2008と比べると、デルボスケ監督は目立たないようでしっかり選手の心を掌握するタイプなのでしょうか。

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(「週刊 世界の美術館」講談社より)

日曜日の朝、私はテレビでベラスケスの「ブレダの開城(長槍)」という作品を偶然見た時、スペイン優勝の予知夢のような気がしました。

プラド美術館所蔵のこの作品は、ベラスケスの作品の中で最大とされる歴史画ですが、1625年、スペイン軍がネーデルランドの都市ブレダを陥落させ、敗軍の将ナッサウがスペイン軍司令官に、降伏の証として城門の鍵を渡す情景を描いています。

ベラスケスが社会的弱者も対等の目線で描く画家であったことはよく知られていますが、この作品も、敗者を見下すのではなく、いたわるような表情のスペイン将軍からは騎士道精神の寛容さと高潔さが感じられます

過去に銀河系といわれるレアル・マドリードを率いて優勝経験を持つデルボスケ監督に騎士道精神を見たような気がしました


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