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冬のパリは北国だった・・・年末年始、念願の『海外脱出』を果たしたが [海外旅行]

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ホテルの部屋から:真冬のパリ、夜明けは遅い。朝8時過ぎのエッフェル塔
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真冬には珍しく快晴のパリ:コンコルド広場


年末年始に日本を脱出して、海外で優雅に年越しをすることは私の長年の夢でした。

もともとずぼら主婦なので、年末年始と言ってもたいして特別なことをするのではないのですが、なんとなく気ぜわしいので疲れます。お正月は親族が集まっておしゃべりし、買い物をしたり映画を観たりするくらいで、だらだら過ごしている内に休みが終わってしまう・・・何日休みがあっても代わり映えしない正月休みの過ごし方でした。

今年の正月休みは、カレンダーの並びで9連休となる娘に誘われ、折からのユーロ安を有効活用しようと、なけなしの預金をはたいて心機一転(?)パリに行ってきました

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(人気のグルメスポットでのランチ)
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(イルミネーションが輝く、夜のシャンゼリゼ通り)

今回で4度目となるパリ訪問を、 パリジェンヌ的グルメツアー”にしようと意気込んで、パリ在住の友人から『最新のグルメスポット情報』を収集し、娘と二人でそれぞれガイドブックも新たに買い込みました。もちろん、ブログの記事などのクチコミ情報もチェックしました。

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ラファイエット」名物、ゴージャスなイルミネーション
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爆破物騒ぎで警戒中の「プランタン」

ひとりで留守番の家人のために、お餅やお節も早めに調達し、居間を大車輪で片づけてエアコンも買い換えました。年賀状の印刷も終えて、準備万端のはずでした・・・

が、、、ちょっとした隙をつかれたのか、出発直前にひいた風邪が、日中の最高気温零度前後というパリ滞在中に思ったより悪化して体力を消耗してしまいました。

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モネの「睡蓮の間」:オランジュリー美術館
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ルーブル」館内は、雑踏の町中状態
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熱心な信者が祈りを捧げる、「奇跡のメダイ教会」
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(「ラデユレ」本店のウインドー・ディスプレイも季節限定仕様
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おしゃれなティールームには鉄瓶がマッチする

美術館や教会巡りと有名カフェでのお茶などはほぼ予定通りこなしたものの、有名シェフのビストロ巡りは1軒のみ、凱旋門またはエッフェル塔前広場での『年越しカウントダウン』に立ち会うのは断念しました。

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『EU議長国記念仕様』のエッフェル塔は見納め
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曇り空の元日アルマ橋からのエッフェル塔
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エッフェル塔が見える街で暮らせたら・・・

積み残し課題がいくつかできてしまいましたが、新しい発見もいくつかあったし、エッフェル塔をあきるほど眺め、美しいイルミネーションを堪能し、テロ警戒中のパリで事件や事故に出会うこともなく無事に帰国できたのですから贅沢はいえません。やり残したことがあるというのは、次にパリへ行くための楽しみがあるということですから・・・


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『ドイツのクリスマス市』・・・最近気になるイベント [海外旅行]

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(クリスマス・オーナメント)

12月も半ばになり、街に出かけるとクリスマスソングが流れ、クリスマスイルミネーションがキラキラ点滅しています。私が住む町では余り見かけないのですが、自宅の庭や外壁などを飾るクリスマスデコレーションやイルミネーションを競い合うような住宅街もあるとか。

娘がまだ小さかった頃は、クリスマスシーズンになると娘と一緒にクリスマスツリーに様々なオーナメントを飾り付けるのがとても楽しみでした。でも最近は家の中にクリスマスの飾り付けをすることもなくなってしまい、クリスマスを一番感じるのは繁華街に出かけたときでしょうか。

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(「クリスマス市」を巡るツアーのパンフレット)

私はこの数年、クリスマスシーズンが近づくと、“ヨーロッパのクリスマス市を巡るツアー”の旅行パンフレットにとても惹かれます。

キリスト教信者が多いヨーロッパ諸国のクリスマスは、街がきらびやかに彩られ、国中が賑わう年間最大のイベント。街の中心広場には、クリスマスツリーに飾る人形やおもちゃなどのオーナメントやロウソク、くるみ割り人形や木のおもちゃ、クッキーや焼きソーセージなど様々な物を売る屋台が並びます。

特に、ドイツでクリスマスの4週間前の日曜から始まる「クリスマス市」は世界的に有名で、厳寒の冬場は観光オフシーズンのドイツが「クリスマス市」目当ての観光客で賑わうといいます。

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(ドレスデン:フラウエン教会前広場にも「クリスマス市」

先日もテレビのニュースで、“ドレスデンの『世界最古のクリスマス市では巨大な「シュトレン」というクリスマス菓子が観光客に振る舞われた”という映像が流れていました。
私と娘は夏から秋のヨーロッパには何度も出かけていますが、日本では仕事が『年末進行』となる12月にまとまった有休をとるのは難しいという事情があり、「クリスマス市」にはまだ行ったことがありません。

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(中世の街並みが残るローテンブルク、
市壁と市庁舎前広場)
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(市庁舎前の「クリスマス市」の風景:パンフ)

9月のドイツ旅行でロマンチック街道の街々を巡ったのですが、歴史のある街はどこも街の中心に大きな広場がありました。“石造りの市壁に囲まれた中世の街並みがロマンチック”なローテンブルクの市庁舎前広場も「クリスマス市」の今頃は、大きなクリスマスツリーを囲んで沢山の屋台が建ち並んで賑わっていることでしょう。

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(ケーテ・ウォルファルトのクリスマス・ビレッジ)

市庁舎前広場の近くにローテンブルクのクリスマス市の雰囲気を一年中味わえるという「ケーテ・ウォルファルトのクリスマス・ビレッジがあります。巨大なツリーが飾られた店内には、メルヘンの世界に迷い込んだように可愛らしい木製のオーナメントなどのクリスマス用品が信じられないほどたくさん並んでいました。ローテンブルクだけでなくドイツ各地を旅行していると、ドイツのクリスマスデコレーションは民芸品・工芸品の宝庫だということがよくわかります。

東京・高輪の「プリンツヒェン・ガルテン
のクリスマスショップはこの店をベースにしていますが、こちらも1年中クリスマス用品を展示販売しています。

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昨年の中欧旅行では、プラハ城の『黄金の小径』で可愛いクリスマス小物が並ぶ店を覗いたのですが、チェコ独特の木工人形やマリオネットの露店が並ぶという『プラハのクリスマス市』も楽しそうです。
中欧旅行で一緒になった女性は、『ドイツのクリスマス市』があまりに素晴らしいので2年連続で出かけたそうですが、日本では想像もできないような楽しさが味わえる『ヨーロッパのクリスマス市』、冷え性故寒さが苦手な私もいつかは体験してなと思うようになりました。

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ベルリン歴史散歩、『ベルリンの壁跡ツアー』 [海外旅行]

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(絵はがき:ベルリンの壁マップ)

2008年9月に訪れたドイツ、私的旅のテーマのひとつに “東西ドイツ分断の象徴”である「ベルリンの壁」を体感することがありました。

第二次世界大戦でドイツと共に敗戦国となった日本ですが、極東の島国という立地に助けられたのか、本土が東西に分断されることは免れました。それに対し、ドイツは、
1990年に再統一されるまで、資本主義体制の西ドイツと共産主義体制の東ドイツに分断されていました。その中でも、全域が東ドイツに囲まれたベルリンは、都市自体が東西に分断され、東ドイツの首都ベルリンと連合軍管理区域となった西ベルリンに分けられました

飛び地のような西ベルリンと東ベルリンを隔てるのが「ベルリンの壁」という認識は持っていたのですが、この壁が構築されたのは敗戦後15年以上経過した19618という認識はありませんでした。198911月の『ベルリンの壁崩壊』のニュースはテレビや新聞で見た記憶がありますが、1961年(昭和36年)当時中学生で、自宅にテレビがなかった私は世界情勢のニュースに敏感でなかったのです。

そんな私と娘の『ベルリンの壁跡ツアー』は、再開発がすすめられ新生ベルリンの中心になっているポツダム広場から始まりました。

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(ポツダム広場駅前)
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文化フォーラムエリアにある国立絵画館で「真珠の首飾り」など2点のフェルメールやクラナハの名画を鑑賞したあと、ガラス張りテントみたいな巨大な屋根に覆われたソニーセンターなど高層ビルが建ち並ぶ駅前に戻ると、目の前に崩壊した壁跡がまるでディスプレイのように出現しました。戦前はベルリンで一番賑わう場所だったというポツダム広場も壁でふたつに分断されていたのです。壁跡ラインには記念プレートが埋め込まれていました。

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(この大通り沿いも構築された壁がベルリンを東西に分断していた)

資料によると、東西分割統治後も自由に往来できたベルリンでしたが、東ドイツ国民が西側に流出しないようにするため、19618月、東ドイツは一夜にして東西ベルリン間の道路を封鎖し、有刺鉄線による最初の「壁」を構築したといいます。その後石造りの壁の建設が開始され、何度か作り替えられて1975年に完成したコンクリート製の壁は全長155㎞にも及んだそうです。

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(「シュテーレンフェルト」(ホロコースト記念碑))

現在、「ベルリンの壁」は大部分が撤去されて殆ど目にすることができないのですが、壁のある生活とはどんなものであったのか少しは想像出来るかと思いながらブランデンブルク門まで歩いて行きました。

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(旧西ベルリン側からみたブランデンブルク門。「6月17日通り」は、門の手前に構築された壁に遮られてブランデンブルク門をくぐり抜けることはできなかった)

ブランデンブルク門の前の「6月18日広場」には、ブランデンブルク門と広場の歴史を解説したボードがあり、大勢の観光客が屋台のソーセージなどを食べていました。

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ブランデンブルク門をくぐり抜けて、旧東ベルリンだったパリザー広場に出た)

壁崩壊時にはこの広場でベルリン市民が喜びを分かち合ったという場所ですが、あの日から19年の歳月が流れています。

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(「犠牲者追悼メモリアル」)

旧西ベルリン側の大通りに面してひっそりと佇む無言の十字架の列は、東西に分断されていた28年間に自由を求めて壁を越えようとして犠牲になった人たちのメモリアル。今でも献花が絶えないのですが、犠牲者の写真には若い世代とおぼしき姿が目につきました。その中にはあと数日待てば自由に壁を越えることができただろう人もいるはずです。


東ドイツは逃亡者をなるべく殺害せずに逮捕するようにしていたため、3000人を超える逮捕者数に対して犠牲者の数は合計192名といわれています。(脱出成功者は5000人以上)

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(ブランデンブルク門が見える広場で昼食)

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次に私たちが向かったのは、今も1キロ以上にわたって壁跡が保存されているという「イーストサイド・ギャラリー。その名も「オスト(東)駅」にほど近いシュプレー川沿いに1.3㎞続く壁には世界各国のアーティストが平和や自由を願う絵を描いたことで知られていますが、現在、壁アートの劣化と落書きという問題があるそうです。
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私たちが歩いたのは、旧東ベルリン側。しかし、実際に壁が構築されていた当時、西側からは壁ぎりぎりまで近づけたのに対して、東側は逃亡を防ぐために柵や有刺鉄線など幾重にも緩衝地帯が設けられ、監視塔などもあったためこんなに近い存在ではなかったようです。

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私たちは時間がなかったので途中で引き返しましたが、壁跡伝いにウォーキングしたり、かつてはドイツ人以外しか通行できなかった国境の検問所、「チェックポイント・チャーリー」まで歩いていく人もいます。

過去の記憶が薄れていく中で、”『壁』とは一体何だったのか?”、”壁のある生活とはどのようなものであったのか?”
日本からの旅人には難しい問題ですが、壁崩壊時まだ小学生で、中学受験に向けて勉強中だった私の娘が、この『ベルリンの壁跡ツアー』を提案してきたことは私にとっては、私にとってうれしいことでした。




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羊飼いの草原に佇む世界遺産「ヴィースの巡礼教会」 [海外旅行]

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(絵はがきのヴィース教会:左上隅のキリスト像に注目!)

9月のドイツ旅行で私がどうしても行きたかったところの一つは世界中から年間100万人以上が訪れるというロマンチック街道で最も有名な教会 世界遺産・ヴィースの巡礼教会」。

最近は日本発のパッケージツアーのコースにもなっていますが、ヴィース教会」は広大な草原の中にポツンと佇むと言う表現がぴったりな立地にありますディズニーのシンデレラ城のモデルと言われている「ノイシュヴァンシュタイン城」にほど近いエリアですが、ロマンチック街道から脇道にそれているためバス便も少なく娘と二人で行く個人旅行ではアクセス難度が高いことがわかりました。

唯一見つかったのが、主要なポイントでは下車観光が可能だという「ヨーロッパバスのロマンチック街道コース」。ガイドブックやインターネットで調べると「ヴィース教会」に停車するバスは、朝8時にフッセンを出発するコースのみで、しかも停車時間はわずか17分間。フッセンに宿泊しない限りバスに間に合いません。実質8日間というスケジュールの制約で、ミュンヘン市内観光と「ヴィース教会」の二択を迫られました。
2年前、W杯観戦のついでに足を伸ばしたという友人に相談したところ、「17分間でも見に行く価値は十分ある」と薦められたので、結局“いつでも行ける”ミュンヘン観光はまたの機会に・・・

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(アルプスの麓の街フッセン)
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(古楽器リュート発祥の地・フッセン)

私たちは、ノイシュヴァンシュタイン城を見学してから、ロマンチック街道の南端にあるアルプスの麓の小さな街フッセンに泊まりました。フッセンはローマ人が造った軍用道路の砦として生まれた街で、古楽器リュート発祥の地として栄えた時代の名残で中世の街並みが残っています

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(フッセン駅前のヨーロッパバス乗り場)

朝8時、フッセン駅前のバスターミナルからフランクフルト行きのヨーロッパバスが出発しました。
本日のルートは、フッセン→ヴィース教会→ミュンヘン→アウグスブルク→ノルトリンゲン→ディンケンスビュール→降車するのは宿泊予定地のローテンブルク。
ヨーロッパバスの時刻表では、途中何カ所か下車して観光する時間があります。
私たちは日本からネット予約しましたが、ハイシーズンでなければ予約なしでも乗れるヨーロッパバスの車内では、ドイツ語の他に英語と日本語で観光ガイドのテープが流れ、日本語版の簡単なコースガイドパンフレットも乗客にサービスされます。この日の乗客はミュンヘンまでは日本人6名のみ。

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(草原の中に佇むヴィースの巡礼教会。手前に以前の小さな礼拝堂の小屋がある)

ノイシュヴァンシュタイン城の麓の街・ホーエンシュヴァンガウを経て、朝9時前に「ヴィース教会」に到着。辺りを見回しても牛の姿ばかりで民家など見あたらず、まさに羊飼いの草原に佇む巡礼教会という表現がぴったりです

なぜこんなへんぴな場所に立派な教会が建てられることになったのか?
ガイドブックによると、ある一体のキリスト像がおこした「ヴィースの奇跡」によってヨーロッパ中から巡礼者が訪れるようになり、それまでの小さな礼拝堂では対応できなくなったからとのこと。

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外観はシンプルな「ヴィース教会」ですが、中に入ると、華やかな金細工を多用したロココ様式の主祭壇と天井画に圧倒されます。ドイツというと地味なイメージがありますが、ヴェルサイユ宮殿を彷彿させる華やかさです。

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(絵はがきによる主祭壇)

聖堂内は現在写真撮影禁止になっているので、豪華絢爛な主祭壇と天井画は教会前の売店で求めた絵はがきでご紹介します。
主祭壇の奥にある『鞭打たれるキリスト像』は、ある修道院で造られたものの、傷があまりにも痛々しいということで放置されていました。それを哀れに思った一人の農婦が譲り受け、小さな祭壇を造って熱心に祈りを捧げていたところ、1738年6月14日の夕方、キリストの目から涙のような水が流れ落ちたそうです。この不思議な現象を聞きつけた熱心な巡礼者がヨーロッパ中から押し寄せたため、「ヴィース教会」が建設されることになったそうです。

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(絵はがきによる天井画)

大理石と化粧漆喰の聖堂の天井には見事なフレスコ画が描かれています。

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1754年に完成した「ヴィース教会」は、ドイツロココ様式の最高傑作といわれるほどゴージャスな装飾ですが、信者ではない観光客が世界中からたくさん来る人気スポットになったのは1983年にユネスコの世界遺産に登録されたことが大きいと思われます。

私たちは9時前に到着したので、ツアーの団体客が押しかける前の静かな聖堂で「世界遺産」を堪能しました。
私はキリスト教信者ではありませんが、聖堂の堅い木の椅子に腰掛けて、『神様の家』を訪問している気分を静かに味わうのは好きなのです。

バスへ戻ろうとする頃、日本人のツアーバスが到着し、聖堂内が急ににぎやかになりました。
以前は聖堂内の写真撮影が許可されていたのに、“聖堂内でフラッシュ撮影を強行するツアー客(特に日本人?)のマナー”が撮影全面禁止の措置に結びついたことはとても残念です。海外旅行前に、デジカメのフラッシュが光らないための『発光禁止モード』に切り替える操作だけは覚えておきましょう。

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(キリスト教グッズが飾られたヴィース教会近くの土産物屋)


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ドイツグルメ紀行(ホテルの朝食)・・・黒パンの魅力にはまる [海外旅行]

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(黒パンとレバーペーストは相性が良い)

今回はインターネットのホテル予約サイトを通じての手配を主に利用しましたが、ホテル選びには、クチコミ情報も参考にしました。

旅先のホテル選びのポイントは、脱日常空間でのんびり癒されるのが目的の国内旅行なら、大きな湯船の露天風呂とか優雅な懐石料理など夕食メニューにこだわる私ですが、海外では立地の利便性と朝食が期待できそうなホテルを選ぶことが多いです。
一日の観光が気分良くスタートできるように、朝食はしっかり食べたいし、限られた日中の時間を観光や美術館巡りなどで有効に使うため、ランチは軽めにすることが多いので、朝食は重点ポイントです。

今回のドイツ旅行では5都市のホテルに泊まりましたが、鉄道による移動が多い個人旅行だったので、利便性の良い立地の4ツ星以上のホテルをビュッフェ式の朝食付き料金で利用しました。

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ル・メリディアン・ミュンヘン

◆旅の出発点ミュンヘン。今回はスケジュールの都合でミュンヘン市内観光の時間はとれませんでした。翌朝の移動に便利なミュンヘン中央駅の南側にあるフレンチ感覚のホテル「ル・メリディアン」に宿泊。

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(香ばしいドイツパン。「ヴァイスヴルスト」も美味)

朝食の食堂は、ロビーとは中庭を挟み静かで上品なインテリア。入り口付近に和食のコーナーもあり、外人客が珍しそうにのぞき込んでいましたが、さすがに初日はスルー。

フランス系のホテルなのでどの料理も味付けが濃すぎず、良い感じでしたが、チーズ焼きのトマトはトマトが大きすぎ、焼き時間も少ないのでイマイチだったのが惜しい・・・

パンの種類も多かったのですが、最近東京でも人気上昇中のドイツパンを選択。炒ったカボチャの種などがのったヘルシーなパンは香ばしくて美味でした。
温かいプレートの中に、ミュンヘン名物の「ヴァイスヴルスト」を発見。子牛肉などの白いソーセージはゆでてあるので薄皮もさほど気になりません。それにしても、本場ミュンヘンのビアホールでこのソーセージでビールを飲みたかったなぁ。

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◆2泊目は、アルプスの麓の小さな町フッセン中央駅前にあるトレフホテル・ルイトポルトパーク」。可愛らしいピンク色の外観ですが、こちらはスキーリゾートにある伝統的なホテルという雰囲気でした。
(早朝の到着でしたが割り増し料金を取られずに済みました。)

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おかずやパンの種類は多くないけれど、個包装のラスクなどがあったので、おやつ用にゲット。
お茶のティーバッグが紅茶の他に様々なハーブティーなど豊富に用意されていたのがドイツ的。
(ドイツのスーパのお茶売り場に行くとあまりにもバラエティ豊かなハーブティーが揃っていて、選ぶのが大変)

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(アンティーク尽くしの「アイゼンフート」のロビー)

ロマンチック街道随一の観光地、ローテンブルクには若い女性からシニアまで日本人客があふれかえっていました。市庁舎前広場でスーツケースを押してホテルの地図を探していたら、日本人の観光案内スタッフが声をかけてくれたり、レストランにも日本語メニューが用意されている店があるほどです。

市の中心部、中世の貴族の館という趣の「ホテルレストラン・アイゼンフート」に宿泊
館内の至る所にアンティークな家具や調度品が置かれていて、中世にタイムスリップしたようなホテルです。日本人客の利用も多いので、日本のテレビ番組が見られるようになっていました。

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(食堂にもアンティークなインテリア)
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インスタントの「生みそ汁」がナイスな朝食)

朝食の食堂もアンティークなインテリアですが、ここにも日本食が用意されていました。
海外旅行に行くと、ふだんみそ汁好きではない娘が「おみそ汁」に飛びつくのがおかしいのですが、小袋の「生みそ汁」(マルコメ?)が美味しくてナイスなサービスでした。日本食コーナーの漬け物が変なカットで提供されていたことを考えると、インスタントのみそ汁の方が安心して飲めますね。
ライ麦入りの黒パンにとても合う、豊かな味わいのハム・ソーセージが充実していました。

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(ヒルトン・ドレスデンのロビー)
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(客室フロアのロビー)

◆鉄道による大移動で、旧東ドイツエリアにあるザクセンの古都・ドレスデンに到着。
フラウエン教会前広場に面し、ドレスデン城の「君主の行列」も目の前にあるという観光に便利な立地の「ヒルトン・ドレスデン」に宿泊

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(「ウエルカムフルーツ」の桃はヨーロッパ種?)

アメリカ人好みの落ち着いたインテリアの部屋で、この旅で初めて用意されていた湯沸かしポットで温かいお茶をゆっくり飲みました。(湯沸かしポットを持参するのは面倒ですが、ヨーロッパのホテルは備え付けでないところも多い)
ヒルトンのサイトで会員登録し、ネット予約時にカード決済するプランを利用しましたが、レセプションの応対もホスピタリティがあり、今回宿泊したホテルで一番満足度が高いホテルでした。

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(レバー入りのソーセージやペーストが美味。
ライ麦入りなのにフランスパンのバゲットみたいな黒パンも)


朝食では、ハムやソーセージの中に、レバーペースト系のものもありました。卵料理のコーナーでは、好みのオムレツを焼いてくれるサービスもあるなど充実したメニューです。コーヒーもカフェオレやカプチーノも注文できるなど、文字通りアメリカン・ビュッフェ
それにしても、ドイツでは何処のホテルでも焼いたベーコンがかなり堅かったのは調理法でなくベーコンの原料や製法が違うのでしょうか?

ドイツパンというと、水分の多いずっしりした感触のパンが多いのですが、ライ麦入りなのにフランスパンのように軽い感触のパンもありました。

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(フラウエン教会広場に面したビストロ)

2泊目の朝、オムレツのオーダーをチャレンジしようと思っていたのに、食堂が混み合っていてフラウエン教会前広場に面したビストロの方に回されました。しかし、フレッシュオレンジジュースとあたたかいスープがおいしかったので良しとしましょう。

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(ベルリンのマスコット「熊」がホテル入り口の目印。
湯沸かしポットが大活躍)

最終目的地ドイツの首都ベルリンでは、どのエリアに泊まるのか悩みましたが、結局交通の利便性を優先して、旧西ベルリン地区のクーダムにある「クラウン・プラザ(ニュルンベルガー)」に決定。
日本の大手旅行会社ツアーも利用するホテルでしたが、ことのほか寒かったベルリンでは、部屋にあった湯沸かしポットがとても重宝しました。

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最後になってようやくいわゆる「ジャーマンポテト」を食べることができました
見た目は魚肉ソーセージのようなレバーペーストはイマイチ。ドレスデンで食べたのはホテルの特製だったのでしょうか。

プディングは珍しいので食べてみましたが、普通のパンの方が美味しいと思いました。

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食堂の中に「ウインターガーデン」という温室仕様の部屋がありました。
サボテンの鉢がたくさんありましたが、9月でもコート姿が目につくベルリンの冬はかなり寒そうです。

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(2泊目は黒パンやジャーマンポテトも山盛り?)

★★★5都市の朝食を総括★★★

温かいフードのメニューやチーズの種類がバラエティに富んでおり、2年前に比べてもドイツのホテルの朝食はレベルアップしているように感じました

定番のハム・ソーセージはもちろん多種類ありましたが、スモークサーモンもホースラディッシュのソースが添えられていたり、ブラックペッパーをまぶしてスモークしたタイプもあるなどコールドミールも充実。
10年くらい前に旅した時のイタリアのホテルよりもゴージャスな朝食でした。

ドイツ人のエネルギー源である黒パンはどこのホテルもそれなりにおいしくて、日本に帰ってからも自然に黒パンを物色してしまうほどです。ライ麦のパンでも酸味が強くないソフトなタイプがたくさんあることがわかりました。

“ドイツは食事がおいしくない”というのは過去のこと?



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ドイツグルメ紀行(郷土料理)・・・ドイツ料理にも『餃子』があった [海外旅行]

ドイツの食文化はビアホールのイメージが強すぎ、ドイツ料理といっても、ソーセージとザウワークラウトにジャガイモ料理くらいしか思いつかない人も多いかもしれません。でも、今回2度目のドイツ旅行を終えた私は、ドイツの郷土料理もなかなか奧が深いと思うようになりました。各地方の分権化が進んでいるドイツは、食文化にも郷土色があらわれているようです。

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(マウルタッシェのスープ)

ロマンチック街道の南端で、オーストリア国境にも近いアルプスの麓フッセンにある『シュヴァーベン料理』のレストラン「ツム・シュヴァーネン」で、郷土料理を色々楽しみました。

バイエルン州の南側の地域は、パスタ料理が充実しているというので楽しみにしていましたが、餃子とよく似た料理を発見。「マウルタッシェのスープ」は、ラザニアのように板状に伸ばした生地に挽肉を包んだものですが、見た目や食感はラビオリというか餃子にそっくりでした。今回はスープ入りなので「水餃子」風です。
そういえば、以前レッズサポ仲間と一緒に、シュツットガルト出身であるギド・ブッフバルト(元浦和レッズ監督)と中華料理店で会食したとき、“ドイツにも餃子のような料理がある”という話を聞いたことを思い出しました。その時はどんな料理なのかイメージできなかったのですが・・・

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ゲーゼッシュバッツェンは、濃厚なチーズソースをからめたパスタ料理。
フライドオニオンがトッピングしてあります。
できたてのあつあつが美味でしたがもう少しジューシーな方が好みかも。

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にんにくのスープ」、「焼きソーセージの盛り合わせ」、付け合わせの「野菜サラダ

焼きソーセージの下に敷かれたザウワークラウトが予想外に美味しかったです。
変なたとえかもしれませんが、中華料理店でおいしいザーサイ料理に出会ったような気分ですね。

野菜サラダの、大根の酢漬けのようなものがさっぱりしていて美味しかったのですが、ラディッシュの一種でしょうか。

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ローテンブルクの街並み)
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(マウルタッシェ)

ロマンチック街道のハイライト、中世の街・ローテンブルクでは、マルクト広場に面したカフェレストランでもう一度「マウルタッシェ」を注文。フランケン地方の挽肉料理と日本語メニューにありましたが、こちらは焼き餃子風でした。

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「ロールキャベツ」には、丸ごとのジャガイモがついてボリューム満点。
どちらも味付けもそれほど濃すぎないし、野菜が沢山食べられるので、長旅の疲れを癒す優しい郷土料理です。

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(ドレスデン「コーゼルパレイ」)

古都ドレスデンで、美術館巡りの合間に食べたランチ。
フラウエン教会の隣にあるカフェ「コーゼルパレイ」は、1763年にアウグスト強王が愛人コーゼル伯爵夫人の息子のために建てたというバロック様式の宮殿内にあります。

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仔牛のシチュー入りパイ

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きのことブロッコリーのチーズグラタン

テラス席では、食後に大きなグラスに入ったパフェやケーキを食べている人が多かったのですが、ビール飲んだらお腹がいっぱい。

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ドイツ旅行最後の食事はミュンヘン空港でのランチ。
ミュンヘンに本店があるデリカテッセンの名門「ケーファーで食べたヴィーナー・シュニッツェルはウイーンで食べたものより美味しかったと思います。付け合わせは酸味がきいたジャーマンポテト。飛行機に乗る前の食事だったので、私はノンアルコールビールを注文。でも、やっぱり普通のビールの方が美味しかった・・・



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ロマンチック街道からベルリンまで・・・ドイツの栄光と陰の歴史に触れた10日間 [海外旅行]

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(ベルリン・ブランデンブルク門)

9月6日から足かけ10日間のドイツ周遊旅行に行ってきました。
中世の物語を愛した王が建てた「白鳥城・ノイシュヴァンシュタイン城」を見学し、ドイツアルプスのふもとの小さな町フッセンからロマンチック街道をヨーロッパバスで北上。中世にタイムスリップしたような美しい街々を訪ねてから、鉄道を乗り継いでザクセンの古都ドレスデンへ。

ザクセン王の栄華の名残である膨大な展示品を誇る美術館では、第二次大戦で建物が被害にあい、戦後はソ連に絵画作品が持ち出されるなどの数多の苦難の歴史を乗り越えてきた珠玉の作品に出会い至福のひとときでした。

この旅の終着点は、東西に分断されていたドイツの象徴、ベルリン
統一ドイツが誕生してから20年近く経ちますが、新旧が混在するベルリンの町には、戦争の傷跡や悲惨さを忘れないためのモニュメントが至る所にありました。
10日間という短い期間にあまりにも多彩な刺激に出会い、にわか学習したため、私の頭の中はまだ混乱しています。

写真や情報を整理しながら、この旅で体験したことや感じたことなどを少しずつ書いていきたいと思います。

◆「ノイシュヴァンシュタイン城」からロマンチック街道(フッセン~ディンケンスビュール~ローテンブルク~ビュルツブルク、そしてジャガイモの付け合わせがたっぷりのドイツ料理)


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(ドイツは鉄道大国)

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◆ドレスデン(ライトアップの中に浮かぶ再建された「フラウエン教会」、黒パンがおいしかったホテルの朝食、“ザクセンの至宝”:ポーセリンとフェルメール)

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◆ベルリン(「新中央駅」、「ブランデンブルク門」の近くにある「“壁”の犠牲者慰霊碑」、新旧の「カイザーウィルヘルム記念教会」、「ベルリンの壁」跡、ポツダム庭園とサンスーシー宮殿、ソニーセンター)

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ドイツ、ロマンチック街道とフェルメールの珠玉の名画に出会う旅 [海外旅行]

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(06W杯時のフランクフルト)
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(あこがれのノイシュヴァンシュタイン城)

9月初旬のドイツ旅行に向けて、具体化プランニングを進行中です。

2006年W杯の時に、初めて訪れたドイツは、世界遺産「ケルン大聖堂」の見学と、ライン川名勝めぐりをほんの少々という程度の観光しかできなかったので、本格的にドイツを周遊する旅は今回が初めてです。日程や費用を含めて私と娘の旅計画イメージに合致するパッケージツアーが見あたらなかったので、個人手配の旅行になりました。

出発予定日までさほど余裕がないので旅の大まかなスケジュールにあわせて、まず往復の飛行機のチケットを確保しました。ただいま、ガイドブックやヨーロッパ鉄道時刻表を手元において、インターネットで情報収集や事前予約しながら旅程表を作成しているところです。


るるぶドイツ・ロマンティック街道 ’08~’09 (るるぶ情報版 B 5)

るるぶドイツ・ロマンティック街道 ’08~’09 (るるぶ情報版 B 5)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 大型本

ドイツ 2009-10 (新個人旅行 E 6)

ドイツ 2009-10 (新個人旅行 E 6)


今回の旅の主目的は、東西に分断されていたドイツの象徴ベルリンとザクセン地方の古都ドレスデンを訪問し、ロマンチック街道やノイシュヴァンシュタイン城の見学。あわよくば、ベルリンでブンデスリーグのサッカー観戦もしたいと思っています。

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(城壁の町ローテンブルク:中世にタイムスリップ?)

ドイツの南東部にあるミュンヘンから始まる8泊10日の旅は、鉄道やバスを乗り継ぎながらベルリンまで北上することになり、移動範囲は広大です。パッケージツアーなら飛行機も現地の移動もホテルも全部お任せ手配になるので、フリータイムの過ごし方だけを考えれば良いのですが、個人旅行では、すべて自分で検索して決めなければいけないので結構手間暇がかかります。

海外旅行の計画作成にあたっては、ヨーロッパ通の友人に相談したりもしますが、ブログ記事や旅行クチコミの専門サイトなどにはガイドブックよりも詳しい情報や具体的な評価コメントがたくさんあるので、個人旅行では大変役立ちます。


ところで、現在、上野の東京都美術館で「フェルメール展」を12月24日まで開催中
(6月27日のブログ記事でご紹介していますので、こちらの記事も合わせてお読み下さい)

寡作だったフェルメールの全作品を36点とすると、約2割にあたる7点の作品が東京で鑑賞できます。

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フェルメール「真珠の首飾りの女」)

私は、9月の旅行でベルリンとドレスデンで、フェルメールの絵画をそれぞれ2点ずつ所蔵する美術館を見学する予定ですが、首尾良くその4点を鑑賞することが出来れば、この夏から秋にかけて11点のフェルメールに出会えるのです

今回の「フェルメール展」に、当初出品が予定されていたウイーン美術史美術館の「絵画芸術」は、保存状態の問題から出展中止となり、アイルランドの美術館の所蔵作品「手紙を書く婦人と召使い」がかわって出品されることになりました。
密かにフェルメール全点踏破を夢見る私は、昨年の中欧旅行で「絵画芸術」を鑑賞してしまったので、「絵画芸術」を楽しみにしていた方にはお気の毒ですが、未見の作品と出会える方がかえってありがたいのです。

私のドイツ旅行のプランニングは、現在ホテルの予約作業が進行中です。初めて訪れる街の印象を左右するホテル選びは楽しいけれど、自分の選定が正しかったか否かがチェックアウトするまでわからないリスキーな買い物。ガイドブックだけでなく、実際に最近宿泊した人のクチコミ評価は参考になります。

それにしても、ユーロの高値安定と、どこまであがるか分からない燃油高は、ヨーロッパ大好き人間にとって一番の悩みです。


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7月のプロヴァンスで、ラヴェンダー色に染まりたかった・・・ [海外旅行]

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(プロヴァンスで買ったラヴェンダーのポプリ)

私は、ポプリやエッセンシャル・オイルなど、ラヴェンダーの心安らぐ香りが好きです

夜、枕元においたポプリの、ラヴェンダーの香りがほのかに感じられると安眠できるような気がします。
ラヴェンダーといえば日本では北海道・富良野が有名ですが、やはり南仏のプロヴァンスが本場だと思い、2005年の7月、南仏を巡るパッケージツアーに参加しました

ツアーのパンフレットには、イメージ写真と“6月下旬から7月中旬頃、プロヴァンス地方の村々は、紫のラヴェンダーの花が咲き、その香りに包まれます。(年により開花時期が異なります)”とあり、ラヴェンダーの想定開花時期に合わせてツアーが設定されていました。

ガイドブックには、“この時期にプロヴァンスを訪れたなら、青紫の絨毯を敷き詰めたようなラヴェンダー畑がどこまでも続く風景を見ることが出来るだろう”という記述とラヴェンダー畑の写真。

ラヴェンダーには高級な香水の原料になるものと、安価な石けんなど生活雑貨に使われるものと2種類あることもガイドブックから知りました。

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(雑誌のグラビアが、”芳醇な香りの楽園”に誘う)

さらに、出発の前に雑誌でみたプロヴァンス地方への旅の特集記事には、“ただ呼吸するだけで心が満ち足りる楽園”とまで書いてありました。ラヴェンダー色に染まる自分をイメージして、いやが上にも期待が高まります。
花の見頃は、自然相手なので天候次第と心配していましたが、どうやら私たちのグループは、ラヴェンダーの開花にうまくヒットしたようです。

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(「セナンク修道院」への”危険な”道路。
左手の下の方に修道院の建物が見える)

ツアーの4日目、私たちのバスは、アヴィニョンの観光後、ラヴェンダーの名所という「セナンク修道院」に向かいました。

絶景ポイントと呼ばれる観光地は、往々にして、急峻な崖地にあったりしますが、目的地、「セナンク修道院」に向かう道は想像を超えた厳しさでした。狭い道路なのに一方通行ではなく、対向車との行き交いは本当にミリ単位?大型の観光バス同士が重なったときは、目をつぶってしまいそうなほど路肩ギリギリを通ります。左側の深い谷の下の方に、目的地が見えてきましたが、上からのラヴェンダー畑の眺めを楽しもうと路上駐車しているクルマまでいました。修道院に行くはずが、天国への思わぬショートカットになりそうではらはらしました。

幸い、バスのドライバーさんが冷静沈着で運転テクニックも素晴らしかったので、無事修道院の駐車場に到着。

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(「セナンク修道院」のラヴェンダー畑)

たしかに見渡す限りラヴェンダー畑が広がっており、まったく人の姿が見えない美しい光景でした。
「富良野あたりでは、人出が多すぎてこんな風景にはなりません」とはガイドさんの説明。
でも、夕方で修道院の門は堅く閉じており、青紫の絨毯を敷き詰めたようなラヴェンダー畑に近づくことはできませんでした。自分がラヴェンダー色に染まって、むせかえるような香りに包まれる夢は、夢のままに終わりました。

「セナンク修道院」から近くのゴルドという古いお城のある町へ出る帰り道は、殆ど危険を感じないルートでした。
そんなことなら多少遠回りになっていいから安全なルートを通れば良いのにと思いましたが、どうやらこのラヴェンダー観光コースは、同じ会社で現在販売しているツアーからは外されたようです。

海外で、ツアー客を乗せたバスの転落事故で死傷者が出たというニュースをきくと、この2度と通りたくない『天国への近道』のことを思い出します。
関東地方にも、菖蒲町などラヴェンダーが沢山見られる場所があることが最近わかりましたが、もしも、プロヴァンスに行く機会がもう一度できたなら、今度こそ雑誌に出ていたラヴェンダー街道に行く夢はまだあきらめていない私です。

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★昨年6月末、原村からの帰途、トイレ休憩で立ち寄った中央高速「双葉SA」のハーブガーデンにラヴェンダーが咲き乱れているのを発見。これは、香水ではなく、石けんなどの原料になる方のラヴェンダー?


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私的海外旅行の楽しみ方・・・旅の思い出に、アクセサリー [海外旅行]

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(百塔の都・プラハ:ボヘミアングラスの伝統は、ミュシャがデザインしたステンドグラスにも

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ガーネットはボヘミア地方の名産品。ペンダントトップのみ購入)
チェコのビーズは種類が豊富。アクセサリーの完成品も売っている。)

海外旅行の楽しみといえば、女性はなんといってもショッピングではないでしょうか。

普段はちょっと高嶺の花の高級ブランドを思い切って買ってしまうというのもいいですが、ユーロ高もあり、ブランド品のあまりの価格高騰に出るのはため息ばかり・・・


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(イタリアンリヴィエラのポルトフィーノ:高級ブランドストリートの隣、ヴェネチアン・グラスの小さな店で買ったペンダント)

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ヴェネツィアサンマルコ寺院のフォルムの18金ペンダント。マリア様のお顔にビザンチン様式の名残)

日本人は、『新製品・ニューデザイン』と『限定品』に弱いと思われているのか、海外のブランド店の店員さんのセールストークには必ずこの言葉が入っているほどですが、事実ではなかったりもします。
それよりも、ショッピングタイムには旅の思い出になるようモノを探してみませんか?
私は高価な宝飾品には興味ありませんが、普段使いの手頃な価格のアクセサリーは買うのも使うのも大好きです。

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パリ:若い人に人気のマレ地区は、ウインドウ・ショッピングが楽しい)

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(鷲の巣村、南仏エズ:「フラゴナール」の香水工場見学。小さなパッケージの練り香水はおみやげに重宝

パックツアーの海外旅行では、免税店や土産物屋さんに案内されることが多いのですが、そういうお店の品揃えはアクセサリーなどをおみやげ用に買い求める人を想定していることが多く、私が気に入ったものに出会える確率は高くありません。土産物屋などをパスできないときは、安価でかさばらない義理みやげとかを探して、その時間を有効に使うようにしています。最近は、飛行機に持ち込める荷物の重量制限などが厳しくなったので、安くてもかさばるモノや、重たいモノは買わない主義です。

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(ミラノ:「最後の晩餐」の壁画を見る前に街でお買い物)

自由行動の時に町中で買い物をすると、免税の手続きが面倒だと思われるかもしれませんが、慣れてしまえばそんなに大変ではないし、免税金額未満の手頃なアクセサリーでお気に入りの一品に出会えたときはとてもうれしいものです。
その商品を買ったときの自分だけのストーリーがあるから、そのアクセサリーを身につけるたびに旅の楽しい思い出が蘇ってくる、というのも私的海外旅行の楽しみ方のひとつです。

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(バリ島:いつかまた訪ねたい南の島の楽園。クタの街で見付けたビーズは、ブレスレットに)


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