ドイツグルメ紀行(ホテルの朝食)・・・黒パンの魅力にはまる [海外旅行]


(黒パンとレバーペーストは相性が良い)
今回はインターネットのホテル予約サイトを通じての手配を主に利用しましたが、ホテル選びには、クチコミ情報も参考にしました。
旅先のホテル選びのポイントは、脱日常空間でのんびり癒されるのが目的の国内旅行なら、大きな湯船の露天風呂とか優雅な懐石料理など夕食メニューにこだわる私ですが、海外では立地の利便性と朝食が期待できそうなホテルを選ぶことが多いです。
一日の観光が気分良くスタートできるように、朝食はしっかり食べたいし、限られた日中の時間を観光や美術館巡りなどで有効に使うため、ランチは軽めにすることが多いので、朝食は重点ポイントです。
今回のドイツ旅行では5都市のホテルに泊まりましたが、鉄道による移動が多い個人旅行だったので、利便性の良い立地の4ツ星以上のホテルをビュッフェ式の朝食付き料金で利用しました。


(ル・メリディアン・ミュンヘン)
◆旅の出発点ミュンヘン。今回はスケジュールの都合でミュンヘン市内観光の時間はとれませんでした。翌朝の移動に便利なミュンヘン中央駅の南側にあるフレンチ感覚のホテル「ル・メリディアン」に宿泊。


(香ばしいドイツパン。「ヴァイスヴルスト」も美味)
朝食の食堂は、ロビーとは中庭を挟み静かで上品なインテリア。入り口付近に和食のコーナーもあり、外人客が珍しそうにのぞき込んでいましたが、さすがに初日はスルー。
フランス系のホテルなのでどの料理も味付けが濃すぎず、良い感じでしたが、チーズ焼きのトマトはトマトが大きすぎ、焼き時間も少ないのでイマイチだったのが惜しい・・・
パンの種類も多かったのですが、最近東京でも人気上昇中のドイツパンを選択。炒ったカボチャの種などがのったヘルシーなパンは香ばしくて美味でした。
温かいプレートの中に、ミュンヘン名物の「ヴァイスヴルスト」を発見。子牛肉などの白いソーセージはゆでてあるので薄皮もさほど気になりません。それにしても、本場ミュンヘンのビアホールでこのソーセージでビールを飲みたかったなぁ。


◆2泊目は、アルプスの麓の小さな町フッセン中央駅前にある「トレフホテル・ルイトポルトパーク」。可愛らしいピンク色の外観ですが、こちらはスキーリゾートにある伝統的なホテルという雰囲気でした。
(早朝の到着でしたが割り増し料金を取られずに済みました。)


おかずやパンの種類は多くないけれど、個包装のラスクなどがあったので、おやつ用にゲット。
お茶のティーバッグが紅茶の他に様々なハーブティーなど豊富に用意されていたのがドイツ的。
(ドイツのスーパのお茶売り場に行くとあまりにもバラエティ豊かなハーブティーが揃っていて、選ぶのが大変)


(アンティーク尽くしの「アイゼンフート」のロビー)
◆ロマンチック街道随一の観光地、ローテンブルクには若い女性からシニアまで日本人客があふれかえっていました。市庁舎前広場でスーツケースを押してホテルの地図を探していたら、日本人の観光案内スタッフが声をかけてくれたり、レストランにも日本語メニューが用意されている店があるほどです。
市の中心部、中世の貴族の館という趣の「ホテルレストラン・アイゼンフート」に宿泊。
館内の至る所にアンティークな家具や調度品が置かれていて、中世にタイムスリップしたようなホテルです。日本人客の利用も多いので、日本のテレビ番組が見られるようになっていました。

(食堂にもアンティークなインテリア)

(インスタントの「生みそ汁」がナイスな朝食)
朝食の食堂もアンティークなインテリアですが、ここにも日本食が用意されていました。
海外旅行に行くと、ふだんみそ汁好きではない娘が「おみそ汁」に飛びつくのがおかしいのですが、小袋の「生みそ汁」(マルコメ?)が美味しくてナイスなサービスでした。日本食コーナーの漬け物が変なカットで提供されていたことを考えると、インスタントのみそ汁の方が安心して飲めますね。
ライ麦入りの黒パンにとても合う、豊かな味わいのハム・ソーセージが充実していました。

(ヒルトン・ドレスデンのロビー)

(客室フロアのロビー)
◆鉄道による大移動で、旧東ドイツエリアにあるザクセンの古都・ドレスデンに到着。
フラウエン教会前広場に面し、ドレスデン城の「君主の行列」も目の前にあるという観光に便利な立地の「ヒルトン・ドレスデン」に宿泊。

(「ウエルカムフルーツ」の桃はヨーロッパ種?)
アメリカ人好みの落ち着いたインテリアの部屋で、この旅で初めて用意されていた湯沸かしポットで温かいお茶をゆっくり飲みました。(湯沸かしポットを持参するのは面倒ですが、ヨーロッパのホテルは備え付けでないところも多い)
ヒルトンのサイトで会員登録し、ネット予約時にカード決済するプランを利用しましたが、レセプションの応対もホスピタリティがあり、今回宿泊したホテルで一番満足度が高いホテルでした。

(レバー入りのソーセージやペーストが美味。
ライ麦入りなのにフランスパンのバゲットみたいな黒パンも)
朝食では、ハムやソーセージの中に、レバーペースト系のものもありました。卵料理のコーナーでは、好みのオムレツを焼いてくれるサービスもあるなど充実したメニューです。コーヒーもカフェオレやカプチーノも注文できるなど、文字通りアメリカン・ビュッフェ。
それにしても、ドイツでは何処のホテルでも焼いたベーコンがかなり堅かったのは調理法でなくベーコンの原料や製法が違うのでしょうか?
ドイツパンというと、水分の多いずっしりした感触のパンが多いのですが、ライ麦入りなのにフランスパンのように軽い感触のパンもありました。



(フラウエン教会広場に面したビストロ)
2泊目の朝、オムレツのオーダーをチャレンジしようと思っていたのに、食堂が混み合っていてフラウエン教会前広場に面したビストロの方に回されました。しかし、フレッシュオレンジジュースとあたたかいスープがおいしかったので良しとしましょう。


(ベルリンのマスコット「熊」がホテル入り口の目印。
湯沸かしポットが大活躍)
◆最終目的地ドイツの首都ベルリンでは、どのエリアに泊まるのか悩みましたが、結局交通の利便性を優先して、旧西ベルリン地区のクーダムにある「クラウン・プラザ(ニュルンベルガー)」に決定。
日本の大手旅行会社ツアーも利用するホテルでしたが、ことのほか寒かったベルリンでは、部屋にあった湯沸かしポットがとても重宝しました。

最後になってようやくいわゆる「ジャーマンポテト」を食べることができました。
見た目は魚肉ソーセージのようなレバーペーストはイマイチ。ドレスデンで食べたのはホテルの特製だったのでしょうか。
プディングは珍しいので食べてみましたが、普通のパンの方が美味しいと思いました。

食堂の中に「ウインターガーデン」という温室仕様の部屋がありました。
サボテンの鉢がたくさんありましたが、9月でもコート姿が目につくベルリンの冬はかなり寒そうです。

(2泊目は黒パンやジャーマンポテトも山盛り?)
★★★5都市の朝食を総括★★★
温かいフードのメニューやチーズの種類がバラエティに富んでおり、2年前に比べてもドイツのホテルの朝食はレベルアップしているように感じました。
定番のハム・ソーセージはもちろん多種類ありましたが、スモークサーモンもホースラディッシュのソースが添えられていたり、ブラックペッパーをまぶしてスモークしたタイプもあるなどコールドミールも充実。
10年くらい前に旅した時のイタリアのホテルよりもゴージャスな朝食でした。
ドイツ人のエネルギー源である黒パンはどこのホテルもそれなりにおいしくて、日本に帰ってからも自然に黒パンを物色してしまうほどです。ライ麦のパンでも酸味が強くないソフトなタイプがたくさんあることがわかりました。
“ドイツは食事がおいしくない”というのは過去のこと?
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