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超ショートショート「白浜パンダのひ・み・つ」(その1:梅浜&永浜) [パンダ]

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1月中旬に訪問したアドベンで、パンダファミリーをずっと観察していると、パンダたちは可愛いだけでなく実に人間味あふれるキャラクターぶりを発揮してくれました。

パンダマニアには、お馴染みの「ぱんだきっかけ」というブログを愛読している私ですが、今回の訪問で撮影した写真を使って、そんな白浜パンダファミリーのひみつを、独断と偏見に基づく“オリジナルコメント”で詳しくお伝えするシリーズに挑戦してみたいとおもいます。

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はじめにご紹介するのは、2008年9月13日生まれの『子パンダツインズ2号』こと梅浜(メス)と永浜(オス)です。

母親は白浜生まれの良浜、父親は北京動物園から来日した永明です。
生まれた時の体重は、梅浜194グラム、永浜116グラムでしたが、2010115日には、梅浜41.4 キロ、永浜38.2キロまで成長しました。
訪問時、子パンダたちは午前10:15から屋外運動場で、その後室内運動場に移動して17:00の閉園まで公開されており、午後1時半がウエイクアップタイム(ミルクタイム)となっていました。


Vol.1ミルクタイムも永くんは大忙し


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永:ん?ミルクの時間だ! 急いで下に降りなきゃ・・・
梅:グー・・・スー・・・

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永:(コンコン)もうミルクの時間でちゅよ!

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永:あれ、どうちたんだろ?ミルクのお姉さんおちょい(遅い)なぁ・・・

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お姉さん:(トントン)永くん、残念でした!あっちのドアからミルク持って来ちゃったよ!
永:ええっ!(ズコッ)ちょ、ちょんなことって・・・(涙)


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梅:待ってくだちゃい!めいたんにもミルクくだちゃいな!

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梅:めいたんも、ほ乳びん卒業ちまちたぱん!

(ご報告:永くんはお皿からミルクを飲むのが上手ですが、梅ちゃんはついこの間まで、ほ乳びん派でした。まだお皿に慣れていないので、ちょっと上手に飲みきれないときもありますが、頑張っています)


Vol2.★永くん、マッサージだってできるんだよ★

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永:めいたん、かゆいのはこの辺でちゅか?

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梅:そうそう、そこでちゅ・・・

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永:めいたん、大丈夫?
梅:あんまりちもちがよくて(気持ちよく)こけそうになっただけよ。

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永:トントン・・・はい、おちまい(お終い)でちゅ

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梅:えいくん、ありがとぱん!


2010.1
の白浜アドベン訪問時の詳しい旅日記は、以下のサイトでもご紹介していますのでこちらもご覧いただけるとうれしいです。

http://4travel.jp/traveler/pandafuldays/album/10421853/
http://4travel.jp/traveler/pandafuldays/album/10422610/


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伊勢丹の「サロン・デュ・ショコラ」、今年はさらにパワーアップ? [食べること]

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(伊勢丹のチラシより)

今年もバレンタインデーを前に、新宿・伊勢丹で開催されている~パリ発、チョコレートの祭典~『サロン・デュ・ショコラ』の会場に行って来ました

今年のテーマは、「オペラ」:
すべてチョコレートで作られた”食べられるアート”に魅了されます。


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(ダロワイヨは、オーケストラの舞台をイメージした大作)

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(ダロワイヨ)

昨年初体験した“食べられるアート”に感動した私は、今回は販売商品が豊富な初日の昼下がりに行ったのですが、女性たちの熱いまなざしでチョコレートが今にも溶け出しそうに感じたほどの熱気があふれる会場でした。有楽町西武が今年末に閉店するというニュースにも驚かないほど未曽有の『百貨店不況』さなかの平日とは思えない人出です。

日本では8回目となる今回は、M.O.F(フランス国家最高職人)ショコラティエ&パティシエ、日本初登場のラグジュアリーなメゾン、門外不出の老舗、注目の新進ショコラティエなど過去最高の70ブランドが集結というふれこみ。

さらに、ショコラティエ、パティシエ約40名が来場ということで、イケメンのショコラティエに群がる女性たち(?)を取材しようとテレビクルーも来ていて大変な賑わいぶりでした。

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(「セレクション・スペシャル」)

会場についてすぐ、娘からリクエストされた、“フランス・ショコラ界の重鎮たちの味わい”をひと箱に凝縮した「セレクション・スペシャル」を購入しました。
今最も注目されているファブリス・ジロット氏をはじめ厳選した
10ブランドから1個ずつ詰め合わせているのではずれがなく毎年人気の商品です。

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(マルク・ドゥバイヨルは、バロック風の美しいパッケージ)

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(日本にお店があるル・ポミエ
「ラネ・デュ・ティーグレ」:
トラの中にはペアのハートチョコ入り)


実際に商品として売られているショコラはかなりお値段がはるし、食べてみたい誘惑に克てなくなってしまうので、会場に展示されているショコラのオブジェを色々見て回ることにしました。

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(クリスチャン・カンプリニ氏:
店舗を持たずニース近郊の小さな村のアトリエで製作するM.O.F)
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(ピエール・エルメ氏:
マカロンが有名ですが「スイーツ界のピカソ」と言われるとか)
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(フィリップ・ベル氏「能・オペラ」)
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(ジェフ・オーバーバイス氏:
ルクセンブルク大公御用達ブランド)
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(ステファン・トレアン氏:
日米で仕事をするフランスのM.O.Fパティシエ)
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(ナオミ・ミズノ氏:
京都のショコラティエ)

伊勢丹にも出店している『カリスマ』たちは独自のテーマで展示

「ハート」

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(ジャン=ポール・エヴァン氏)
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(2009.1撮影したエヴァン氏)

会場内にもカフェが設けられた、パリの巨匠ジャンポール・エヴァン氏はハート、コンフィチュールの妖精、アルザスのクリスティーヌ・フェルベール氏(メゾン・フェルベール)は昨年同様、ビジュー(宝石)がテーマのようでした。

「ビジュー」

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クリスティーヌ・フェルベール氏
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(会場でのクリスティーヌ・フェルベールさん:
昨年は私もツーショット写真をお願いしてしまいました

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(ファブリス・ジロット氏:
プロたちから「次にどんな作品をだすのか?」最も注目されているM.O.F)

私がいた時、一番人気だったのは、“今最も注目されているM.O.F”ファブリス・ジロット氏のブースでした。女性たちがサインや写真撮影を求めて並んでいただけでなく、商品購入にも長蛇の列ができていました。

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本当は、日本限定の華麗なセレクション「オペラ」というDVD付きのショコラボックスにとても惹かれたのですが、5000円超という値段で断念。昨年“食べるのがもったいないほど可愛らしい”メゾン・フェルベールの砂糖細工のスミレを購入した私ですが、結局口にすることがないまま・・・

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(ル・ポミエ「バーガー・ラブ」:
マカロンにラズベリーとチョコレートクリームが挟んであります)

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(ル・ポミエ「エクレール・ティーゲル」)

ショコラだから、味わってこそ・・・ということで、ハンバーガーのように仕上げた可愛いマカロンと、干支のトラをモチーフにしたエクレアを買って帰ることにしました。

夕食後、娘と一緒に至福のデザートタイムを過ごしましたが、映画「ショコラ」にも描かれているように、やっぱりチョコレートは幸せな気分になれる食べ物です。

パリから始まったチョコレートの祭典は、ニューヨーク、東京についで、北京、モスクワ、上海と開催都市を増やしています。今年も日本では、東京のあと、京都、名古屋、福岡、札幌、仙台の各都市で開催予定。ショコラへの熱い情熱で“百貨店不況の風”も吹っ飛んでしまうとよいのですが。




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共通テーマ:グルメ・料理

ササッパラ、さようなら・・・たくさんの思い出をありがとう [原村の小さなホール]

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(2007.8原村合宿でのササッパラ

昨年冬、学生時代からの仲間が二人相次いで急逝、友人たちとお互い健康には留意しようと誓い合ったばかりですが、今年も大学クラブ同期の友人、ササッパラの早すぎる訃報が届いてしまいました。

日本は長寿社会と言われているのに、私の周りの友人・知人たちはストレスの強い環境で働いていたのが災いしたのか、もともとせっかちな性格なのか“太く短く”の“人生60年タイプ”が目につきます。

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(アナウンス訓練を受けた日吉キャンパス)

新潟県出身で、大学のクラブでアナウンス技術を習得したササッパラは、卒業後札幌のテレビ局のアナウンサーになり、テレビ局退職後も札幌在住でした。東京に住む私は残念ながらブラウン管の中のササッパラを見たり、実際に会う機会は少なかったのですが、彼の活躍ぶりは東京まで聞こえてきました。

ラジオの深夜番組のパーソナリティとして、テレビでは朝の全国ネットの情報番組で札幌地区のキャスターとして人気を博し、夕方のローカルワイド番組の初代プロデューサーとしても活躍。一時期は『視聴率男』の異名をとったそうです。

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2006
年役員で退職後は、独り者として自由気ままにオーストラリアのロングステイを楽しむなどリタイア生活を謳歌しているようでした。なかなか会えなかったササッパラと私が再会したのは20078月末、信州・原村でのクラブ仲間の合宿でした。

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(2007.8原村合宿:節子さんの知人宅のツリーハウスで)

小林節子さんたちクラブの先輩と同期の仲間が23日でとことん遊ぶ恒例の原村合宿ではいつも夜更けまで他愛もないおしゃべりをしたり、たいしたテーマでなくても“ケンケンガクガク”の議論を続けることを楽しみますが、2007年原村合宿のササッパラはいじられ役として大人気でした。
ササッパラがダジャレを言うたびに、皆から「レベルが低すぎる」とか「そのネタ古すぎて面白くない」などと言われたり、わざと誰も笑わなかったり・・・。
ササッパラは、“何故受けないのか?”首をひねりつつも、そんな仕打ちにめげることなく楽しそうにつまらないダジャレを連発していました。

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(2007.8原村合宿)

スーパーで夕食の食材調達をしているとき、突然ササッパラが「ソース焼きそばが食べたい」と言いだしました。“野菜を入れると水っぽくなるので具なしの焼きそばがうまい”というのですが、私をはじめ女性軍は、“焼きそばは野菜や肉を入れた方が絶対おいしいし、作り方次第で水っぽくならない”と反論。「じゃあそれで作って欲しい」とお願いされたのですが、家庭用のフライパンで大人数の焼きそば作りは面倒なので、にべもなくリクエストを却下してしまいました。
ササッパラはしばらく不満そうに口を尖らせていましたが、女性軍の毅然とした態度に圧倒されたのか反撃をあきらめました。

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(2007.8原村合宿:知人宅で弾けるササッパラの笑顔)

原村合宿では皆学生時代にタイムスリップした感覚なので、社会的地位に関係なく発言が却下されてしまうこともしばしばですが、長年役職者としてサラリーマン社会にどっぷり浸かっていたササッパラには“自分の意見があっさり却下される”ことが新鮮だったようです。
あんなにいじられまくっていたのに、合宿から帰宅した翌朝、“腹の底から、心の底から笑ったのは久しぶりでとても楽しかった”というメールがササッパラから届きました。

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(楽しかった合宿の先に待っていたのは・・・)

しかし、2007年秋、思いもかけぬ闘病生活がササッパラを待ち受けていました。
翌年の合宿にササッパラの姿は見られず、年末に上京した彼を囲むささやかな忘年会で思いがけない“余命宣告”の告白を受けた私たちは大変びっくりしました。なんと原村合宿から帰ってすぐに病気が判明したとのこと。色々話をしてみると、“完治する望みをあきらめたわけではないけれど、残された時間を自分なりに自由に楽しみたい”という風に見受けられました。

昨年2月、旧友の通夜・葬儀のために札幌から駆けつけたササッパラは、入院加療中にしては元気そうに見えましたが、最後に別れの握手をした右手は人間の手とは思えないほどカサカサでした。
札幌に戻るため先に帰るというササッパラを見送る私たちに向かって大きく手を振りながら、ササッパラは得意の自虐ネタで「さらば、今生の別れ!」と叫びました。とっさに「しゃれにならないから変なこと言わないで!」などと言い返しましたが、皆かなり衝撃を受けてしまいました。

でも、あの浦和駅前での別れが本当にササッパラとの今生の別れになってしまいました。
東京出身の私は、大学入学で初めて東京に出てきたササッパラに対して“都会人として”教えてあげることも多く、なんとなくお姉さんのような態度でいつも接していました。こんなに早く別れがくるのだったら、原村合宿の時ササッパラに手作りのおいしい焼きそばを食べさせてあげればよかったなぁと“姉”としてはちょっぴり悔やまれます。

私たちにとって、原村合宿でのササッパラのつまらないダジャレと笑顔は、いつまでも忘れられない思い出です。


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共通テーマ:日記・雑感

南紀白浜から中国に旅立つパンダの幸浜くん、またいつか会えるといいね [パンダ]

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(イケメンパンダの幸浜

南紀白浜のアドベンチャーワールドには、現在7頭のパンダが飼育されていますが、昨年8月に4歳になったオスの幸浜が2月に中国へ帰国することが発表されました。

日本で生まれた白浜のパンダたちは、ブリーディングローン(繁殖貸与)の契約により、オスは繁殖可能な年齢に成長すると中国に帰国するさだめのようで、兄パンダの雄浜、隆浜、秋浜は既に中国に帰国し、雄浜には子供がいるそうです。

このあたりのことは、映画「パンダフルライフ」
でも詳しく紹介されていますが、中国に返されることは最初からわかっていたとはいえやはり寂しいものです。

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南紀白浜は、羽田から飛行機に乗れば約70分の距離なので、まだ寒中ではありますが先週末白浜まで幸浜にお別れをしに行きました。

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手足が長く立ち姿が美しい幸浜

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年ぶりに再会した幸浜はすっかり立派な成年パンダになっていました。
前回は生まれたばかりでとても小さかった双子の妹弟たちも、もう大人?と思うほどの成長ぶりでしたし、2008年秋に良浜が産んだ双子の子パンダたちもかなり大きくなっていました。

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幸浜は2月の出発と発表されていますが、四川省・成都への旅立ちの日にちはまだ決まっていないとか。隆浜と秋浜が旅立つ朝の様子を映画「パンダフルライフ」で見ましたが、2頭を送り出す飼育員さんたちが流す涙を思い出すだけでもちょっと切なくなります。

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これから幸浜が向かう成都のパンダ繁殖基地は、2006年の秋に訪問したことがありますが飼育エリアの敷地が広いので、幸浜が兄たちに再会することは難しいかもしれません。でも、私たちが日本から会いに行くことは可能です。実際、白浜のパンダを訪ねて成都を訪問する人も多いらしく、皆が白浜時代の名前で呼びかけるうちに正式な中国名でなく白浜の時の名前で通じるようになるかもしれません。

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(2007.2月の幸浜)

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年前に私と娘が初めてアドベンを訪問したとき、まだ1歳の子パンダだった幸浜は、年子で生まれた双子の妹弟の前の黒山の人だかりを横目で見ながらちょっと寂しげに一人遊びしていました。

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(幸浜くん、白浜で食べた竹の味、いつまでも忘れないでね!)

飼育環境にあるパンダは、繁殖のために生後半年くらいで母親と離されひとりで生活するようになりますが、半年間母パンダの愛情を独り占めしていた幸浜は、マイペースな性格なのか親離れが上手だったそうです。だから環境が激変する中国にいっても問題なくやっていけると信じています。

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さて、現在、南紀白浜へはJAL便が一日2往復のみ運航されていますが、JALの再建問題の柱になっている不採算路線の削減対象の有力候補という説もあり白浜便継続は予断を許さない状況。

もし、鉄道利用となると東京からは片道
5時間コースになるので、温泉とアドベンチャーワールドが目玉である観光の町白浜にとって、これからはハラハラドキドキの日々になるかもしれません。もちろん、私たちもパンダに会うためのハードルがひときわ高くなるのは困りますが、そういう個々のエゴを通させないための公的資金投入でもあるので如何ともしがたいですね。


パンダフルライフ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD

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映画公開で、再び『のだめカンタービレ』の世界にどっぷり [ミュージック・ライフ]

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(映画のチラシより)

人気コミックを原作にした映画「のだめカンタービレ最終楽章 前編」を見てきました。

今回の映画、主な舞台は、主人公たちが留学しているパリ。
お馴染みの観光名所をはじめ、私の大好きなパリの日常風景もたくさん見ることができました。


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(パリのランドマークエッフェル塔
のだめたちのアパルトマンはどのあたりでしょうか?)


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ギャルリー・ヴィヴィエンヌ:
パリで一番美しいパサージュでも、のだめはビラを・・・)

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(夏のチュイルリー庭園
のだめは子供が遊んでいたヨットをうまく走らせようとして池に落ちた)


この映画は、留学先であるパリを主な舞台に個性豊かなキャラの音大生たちの恋愛模様を織り込んだ成長ストーリーを柱にしていますが、ギャグや漫画的展開が満載なのにピアノなどの練習風景やオーケストラの演奏シーンがとても丁寧に作り込まれた音楽映画という一面もあります

のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編

のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編

  • アーティスト: のだめオーケストラ,エデルマン(セルゲイ),ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラ,ラン・ラン,東京フィルハーモニー交響楽団,池田昭子,太田雅音,金子鈴太郎,小山清,ペク・ジュヤン
  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2009/12/09
  • メディア: CD


    映画館から帰宅後も『のだめワールド』の余韻にひたりたくて、映画のプログラムを熟読し、購入したばかりの3枚組CDのだめカンタービレ 最終楽章」を聴いています。

     
    “のだめちゃんの心象風景が見事に反映される、ピアノ演奏シーン”は映像的にもよくできているのですが、今回の吹き替え演奏は、2008年の北京五輪の開会式でも演奏した中国の若手ピアニスト郎朗さんなので特に注目していました。コンセルヴァトワールの進級試験で、のだめが演奏するモーツァルトの「トルコ行進曲」演奏は圧巻でした。

    そして、今回の映画、特に私的にオススメの見所は、千秋真一が常任指揮者として就任することになる130年の歴史はあるのに、今は諸々の事情で崩壊寸前の「ル・マルレ・オーケストラ」の再生物語(?)です。

    最初にオケのメンバーと顔合わせしたときからのいやな予感を、演奏会本番で最悪の形で的中させてしまうラヴェルの「ボレロ」というバレエ音楽の持つ『怖さ』も実感できました。

    最初はお互いに反発し合うだけだった千秋とコンマスのシモンが、メンバー補充のオーディションきっかけに共感しあうようになり、新シーズンの幕開けの演奏会でオケが見事な変貌を遂げるまでのストーリーは、子供にはちょっと退屈かもしれませんが大人にも見応えのある演出でした。
    (倒産寸前の老舗旅館を建て直した”伝説のホテルマン物語”みたい?)

    チャイコフスキー:「ロメオとジュリエット」序曲「1812年」、「くるみ割り人形」組曲

    チャイコフスキー:「ロメオとジュリエット」序曲「1812年」、「くるみ割り人形」組曲

    • アーティスト: 小林研一郎,チャイコフスキー,アーネム・フィルハーモニー管弦楽団
    • 出版社/メーカー: エクストン
    • 発売日: 2009/03/18
    • メディア: CD

    映画の中でチャイコフスキーの序曲「1812年」が演奏されたシーンでは、千秋が指揮するマルレオケの演奏を聴いて客席で感極まる、のだめを見て思わずもらい泣きしそうになったほどです。

    1812年は、ナポレオンの遠征を撃退したロシアにとって象徴となる年であることを知らず、私にとってなじみのなかったこの楽曲も千秋の声による『アナリーゼ』のおかげで親しみ深く聴くことができました。高校時代、音楽の授業の『アナリーゼ』がちっとも楽しくなくて、それ以来クラシック音楽も曲のタイトルと五感を頼りに鑑賞することが多かったのですが、クラシック音楽鑑賞をより楽しむためには少し勉強しておいた方がよいのかなと感じました。

    そういえば、私は西洋美術をより楽しく鑑賞するために、歴史的背景や画家の来歴、聖書やギリシャ神話に関する知識を勉強するようになってきたのですから、クラシック音楽鑑賞も同じかもしれません。

    今回の映画では、マルレオケのメンバーのキャラや演奏シーンがとても面白かったのですが、演じている俳優さんたちの多くが実際の演奏家で、単に演奏しているふりをする薄っぺらな演技ではないことがこのシーンのクオリティを高めています。もちろん、テレビドラマの初期の頃から比較すると驚異的な進歩を遂げた玉木宏演じる千秋の指揮ぶりは感動ものでした。
    演奏シーンなど音楽へのこだわりももちろんですが、玉木宏さんとのだめを演じている上野樹里さんの二人のキャスティングなくして「のだめカンタービレ」のドラマ化・映画化は成功しなかったといえるでしょう。

    以前このブログでもご紹介しましたが、私は原作コミックを読まずに200610月のテレビドラマ放送をきっかけとする、映像と音楽だけの軟弱系『のだめマニア』なので、原作コミックでは既に完結したというストーリーの結末をまだ知りません

    のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)

    のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)

    • 作者: 二ノ宮 知子
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2009/11/27
    • メディア: コミック




      さて、今回の映画は最終楽章の前編で、後編は417日公開予定とのこと。
      原作を読んで結末を早く知りたいという誘惑に負けず、音楽だけで「のだめワールド」を楽しみなが待つことができるか・・・


      <『のだめワールド』を堪能:オススメのCDアルバム>
      「のだめオーケストラ」STORY!

      「のだめオーケストラ」STORY!

      • アーティスト: のだめオーケストラ,ベートーヴェン,モーツァルト,東京都交響楽団,石岡久乃,大田佳弘,清塚信也,河野紘子,三輪郁,大井和郎,野原みどり,梅田俊明
      • 出版社/メーカー: ERJ
      • 発売日: 2007/02/21
      • メディア: CD

        のだめカンタービレ スペシャルBEST!

        のだめカンタービレ スペシャルBEST!

        • アーティスト: プラハ放送交響楽団,のだめオーケストラ,エレット(パヴェル),日本フィルハーモニー交響楽団,三輪郁,野原みどり,茂木大輔,若林顕,沼光絵理佳,上野真
        • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
        • 発売日: 2007/12/19
        • メディア: CD
    のだめカンタービレ 巴里編

    のだめカンタービレ 巴里編

    • アーティスト: モーツァルト,ショパン,梅田俊明,のだめオーケストラ,小山清,沼光絵理佳,三輪郁,野原みどり,池田昭子
    • 出版社/メーカー: ERJ(SME)(M)
    • 発売日: 2008/10/15
    • メディア: CD
    全楽章を聴きたくなったら、コレのだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)

    のだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)

    • アーティスト: フランチェスカッティ(ジノ),小山実稚恵,ブロンフマン(イェフィム),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,グールド(グレン),タール(ヤアラ),クリーヴランド管弦楽団,川田知子,ニューヨーク・フィルハーモニック,宮本文昭
    • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
    • 発売日: 2007/01/01
    • メディア: CD

    映画のラスト、千秋との距離感に打ちのめされたのだめが、雨の中、立ちつくしていたのはヴァンドーム広場
    のだめと千秋、二人の行く末は?
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