『猫と文学と音楽の夕べ』、楽しかったけれど、立松和平さんの朗読が聴きたかった! [お気に入り]
平成22年2月22日は、猫好きの方にとっては“ニャンニャン ニャン ニャンニャン”と読めるので、通常の「猫の日」よりもさらに『佳き日』だったとか。
私は大熊猫(パンダ)大好きなれど、幼稚園児の頃親戚の家のこたつの中で居眠りしていた猫のしっぽを踏みつけて猫の逆襲にあったトラウマの故か、生きている猫はあまり得意ではないのですが、ニャンとも楽しい一夜でした。
猫にまつわる小説・エッセイをその作者ご自身に朗読していただき、それにふさわしい音楽をあわせるという趣向でしたが、朗読やお話をされたのは『わたし、猫語がわかるのよ』という本の執筆者で、直木賞受賞者が5人も含まれる豪華メンバー。
(向田邦子さんのエッセイを朗読する森ミドリさん:
2009.12.19 信州・原村)
森ミドリさんは、信州・原村のリングリンク・ホールのチェレスタ演奏会で何度かお会いしていますが、昨年12月の原村で、朗読した向田邦子さんのエッセイのテーマ「白鳥」にあわせた演奏を聴かせていただいたのが大変面白く、今回のコンサートが楽しみでした。
さて、その夜出演された作家の方々は、吉岡忍、西木正明、出久根達郎、志茂田景樹、太田治子、阿刀田高、浅田次郎の諸氏でしたが、久方ぶりにお姿を拝見した景樹さんはもうすぐ70歳とは思えぬ過激なファッションで、創作童話で身振り手振りをまじえた『語り聞かせ』を熱演。
美術関係の著作も多い太田治子さんは、太宰治と『斜陽』のモデル太田静子さんのお嬢さんですが、竹久夢二の“黒猫”をモチーフにした美術小説を味わい深い朗読で披露。NHKの美術番組に出演されていた20代の雰囲気のまま歳を重ねられたように見えます。
森ミドリさんのチェレスタ演奏を挿入音楽(?)にした作家の方々の朗読やお話はどれも楽しく聴かせていただいたのですが、出久根達郎さんや阿刀田高さんの作品は最後の落ちが面白く、会場に笑い声が巻き起こっていました。
本日の演奏で私的に一番受けたのは、小原孝さんの「ねこふんじゃったスペシャル」です。子どものいたずら弾きの代表曲というイメージが強い曲ですが、モーツアルト風にアレンジしたり「ねこふんじゃった」は奥の深い楽曲なんですね。
それにしてもこの舞台に出演予定だった立松和平氏が2月8日に急逝され、元気なお姿を間近に見ることができなかったことは残念でした。
立松さんの訃報報道で、久米宏さんがキャスターだった「ニュースステーション」で何度も聴いた“立松節”を久しぶりに耳にしましたが、できればもう少し長生きしていただきたかった!
そして、あの朴訥な語り口で、ご自身の作品を朗読する立松和平さんの声を聴きたかった!
謹んでご冥福をお祈りいたします。
超ショートショート「白浜パンダのひ・み・つ」(その5:梅浜&永浜) [パンダ]
(櫓の上でお昼寝タイムの梅&永:
両足をロックすれば落ちない?)
独断と偏見による“オリジナルコメント”でご紹介する1月中旬の白浜パンダファミリー、本日は2008年9月13日生まれの子パンダツインズ2号こと梅浜(メス)と永浜(オス)です。
色白でイケパンの永くんは、”白浜のお転婆娘”良浜の第1子として生まれて以来体重リードを保持している梅ちゃんにともすれば押されがち。
でもそれは永くんが女性にやさしいパンダだから・・・
Vol.7★ブランコが縮んじゃったの?★
梅:えいたんもブランコにいらっちゃいな。
(ふたり仲良くおやつのリンゴをお姉さんからもらいます)
梅:今日もおリンゴおいちかったね。
ん?なんか、あちがきゅうくちゅ!
(足が窮屈)
永:はい、わかりまちた。
梅:やれやれ、やっとあちをのばちぇたわ。
(足を伸ばせた)
永:えいたん男の子だからきゅうくちゅだけど
(窮屈)
我慢ちまちゅ・・・
梅:ちょっとぉ!お姉さん、なんかブランコが縮んじゃったみたいでちゅよ。
(じゃなくて、君たちが大きくなったせいだと思うけど・・・)
Vol.8★モテパンへの道・・・
永くん、お食事中も腹筋トレーニング★
永:こんにちは。モテパンになりたいえいくんでちゅ。
永:えっ、腹筋が割れてないとモテパンになれないって
ほんとでちゅか?
永:でも、おいちい竹食べてる途中なのに、
どうちよう・・・
永:いいこと考えた!こうちゅれば・・・
永:お食事中だって腹筋ちたえていまちゅぱん。
(鍛えて)
ボッティチェッリの「春」は饒舌?・・・名画に秘められたメッセージを読み解く楽しみ [私的美術紀行]
(古都フィレンツェの美術館巡りでルネッサンス絵画に開眼)
1998年のスペイン旅行で“美術館巡りの楽しさ”にめざめた私と娘は、翌年ルネッサンス絵画の宝庫であるイタリア周遊ツアーに参加しました。ローマ→フィレンツェ→ヴェネツィア→ミラノを10日間で巡る旅でしたが、自由時間も多く、各地で美術館の見学だけでなく、ブランドショッピングも十分楽しんだゴージャスな旅でした。当時イタリアの通貨リラは超インフレ状態で、カプチーノ1杯が5000リラ、フェラガモのネクタイは13万リラでしたが、日本円に換算すると現在よりも物価は安かったようです。
バチカン美術館で、ミケランジェロの「最後の審判」やラファエロの「アテネの学堂」などの名画を鑑賞したあとで、フィレンツェへ向かい、ウフィツィ美術館やアカデミア美術館、サン・マルコ美術館を訪ね数多くの名画を堪能しました。
その中で、ツアーで見学したウフィツィ美術館では、ルネッサンス絵画について現地のガイドさんが西洋美術史の知識が浅い私たちにもわかりやすく説明してくれたので短時間ながら充実した鑑賞ができました。
(ボッティチェッリ 「ヴィーナスの誕生」:
「芸術新潮」2001.3月号より)
天上のヴィーナスは、なぜステイタスが高いのか?
(ボッティチェッリ 「春(プリマヴェーラ)」:
「芸術新潮」2001.3月号より)
画面では右から左に時が流れる。
西風ゼフュロスがニンフクロリスを襲い、春の女神フローラに変身したクロリスは大地を花で満たしていく。
中央の(地上の)ヴィーナスは、4月の女神。
優美三美神が踊る左にいる5月の神ヘルメス(英語名はマーキュリー)が雲を追い払う。
特に、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」と「春」は、その前の展示室でチマブーエやジオットの「荘厳の聖母」などの宗教画を沢山みたあとだっただけに、キリスト教の教えのもとでは長い間異教徒として退けられてきた古代の神々の艶やかな姿が印象に残っています。
さて、ボッティチェッリの「春(プリマヴェーラ)」ほど多種多様な解釈がなされる絵画もないと言われているそうです。この絵画には、ギリシャ神話や「新プラトン主義」の思想など色々な要素が盛り込まれており、様々な解釈が成り立つようで、しかも素人目にはどの解釈ももっともらしく思えるとか。
海中から現れた美しい女神の姿が有名な「ヴィーナスの誕生」も、ヴィーナス誕生の経緯に関する“ドロドロした”ギリシャ神話“を知ると、ヴィーナスに対する見方が変わってくるような気がします。
また、ボッティチェッリが描いた植物の描写は種の特定ができるほど正確だというのですが、ボッティチェッリは一体どこで哲学やギリシャ神話の物語および約束事を学んだのか、そしてどんな人物がブレーンだったのかなど絵の解釈や制作年代も含めて研究のタネは尽きないようです。
先日有地京子さん(「名画の秘めごと」の著者)の美術解説セミナーで、ボッティチェッリの「春」や「ヴィーナスの誕生」など、おなじみの名画の知られざる背景を色々聞かせていただきました。
(ジョルジョーネ「眠れるヴィーナス」:
ドレスデン美術館蔵
「週刊世界の美術館」09.12.10号より)
(ティツィアーノ「ウルビーノのヴィーナス」:
ウフィツィ美術館蔵
「週刊世界の美術館」09.12.10号より)
この2点のヴィーナス、共通項と相違点は?
このセミナーで、ヴェネツィア派のジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」は、それまでの絵画にみられた宗教画のような物語性を排除し、詩的な美しい風景の中に人間を描く革新をなしたことを知りました。
ジョルジョーネの作品はその後の風俗画や風景画の出発点になったとのことですが、私は2008年のドイツ旅行で訪れたドレスデン美術館で、「眠れるヴィーナス」の実物を鑑賞しています。
<ドレスデン美術館、その他の必見絵画>
(フェルメール「手紙を読む女」)
(フェルメール「取り持ち女」)
(絵はがき:ラファエロ「サンシストの聖母」)
私的にはフェルメールの二作品をみるのが主目的だったドレスデン美術館ですが、ラファエロの「サンシストの聖母」、ヤン・ファン・エイクの「三連祭壇画」などの宗教画、パルミジャニーノ、コレッジオ、レンブラント、ルーベンスなど特にイタリアおよびフランドルの名画が充実している美の殿堂。
(ドレスデン美術館(古典絵画館):
正面に「サンシストの聖母」のバナーが見える)
(ドレスデン、ツヴィンガー宮殿)
(ドレスデン、ポーセリン美術館)
旧東ドイツに属していたザクセンの古都ドレスデンには、他にも絢爛豪華な宝飾品を多数展示した「緑の円天井」や、マイセンなど陶磁器のポーセリン美術館もあり、ザクセン公国の栄華がしのばれる素晴らしい体験ができる街です。
最近は、ドレスデンがコースに組み込まれたパッケージツアーも増えていますが、エルベ川クルーズも楽しめるので、特にシニア層にオススメのデスティネーションです。
(古都ドレスデンは”エルベ河畔のフィレンツェ”と詠われる)
超ショートショート『白浜パンダのひ・み・つ』(その4:愛浜&明浜) [パンダ]
(気をつけないとモートに落ちるよ!)
(暖かい日差しを浴びて櫓の上でお昼寝中)
1月中旬の白浜パンダファミリー、本日ご紹介するのは2006年12月23日生まれの双子、『子パンダツインズ1号』こと愛浜(メス)と明浜(オス)です。
顔立ちがよく似ている仲良し姉弟、活発に動いているときの行動パターンにはある程度法則があるため私にも見分けがつきやすいのですが、並んで食事をしているときなどは、どっちが愛ちゃんか明ちゃんか私にはワカラナイ!のです。
Vol.6★盗み食いしたのはどっち?★
(愛浜&明浜、仲良くお食事中です)
ってことで、ここから先の“オリジナルコメント”は2バージョンあります。
さて、本当はどっちが愛浜なのでしょう?
☆Ver.1:愛ちゃんが居ない内に・・・
愛:ちょっと失礼、トイレタイムに行ってくるわ。
『竹ダイエット』って効くのよね・・・
明:そうだ、愛ちゃんの居ないうちに隠しておいた
おやつを食べちゃおうっと!
明:盗み食いって、スリルがあるからおいしいな・・・
明:でもね、ホントは、ダイエット中の愛ちゃんのために僕が食べてあげてるんだよ。
☆Ver.2:女の子はやっぱりスイーツ命!
明:あれ、バックヤードに忘れ物してきちゃった・・・
愛:うん、気をつけてね。
愛:そうだ明くんのいないうちに隠しておいたおやつを食べちゃおうっと!
愛:愛たん最近“竹ダイエット”してるんだけど、
何か物足りなくてイライラしちゃうの・・・
愛:んん~おいしいわぁ。
女の子ってさぁ、やっぱり甘いおやつを
食べないと生きていけないのよね。
名画からファッションの歴史が見える [私的美術紀行]
(同展チラシより)
(同展グッズ)
先月東京都現代美術館で開催されていた「ラグジュアリー;ファッションの欲望」という展覧会に行って来ました。娘が友人からもらった招待券をみて初めて知ったファッション展でしたが、20世紀のオートクチュールデザイナーの作品(洋服)を中心に、16世紀から20世紀までの豪奢な服飾美術品を展示した大変興味深いものでした。
“『着飾るということは自分の力を示すこと』というパスカルの言葉は、自らを華やかに飾り立てる人々の欲望の一面を的確にとらえている”と、展示品の解説パンフレット冒頭にも書かれていましたが、『着飾ることは自分の力を示すこと』という展示コーナーはまさに骨董品のような豪華絢爛な衣装が並んでいて圧倒されました。
(18世紀フランスの男性用衣服:生地拡大;同展絵はがきより)
金糸銀糸を用いた物が多かったのですが、中にはイギリスの姉妹用に製作された約5000匹のインドの玉虫を刺繍にしたペアのドレスという珍しい物も展示されていました。女性服が華美なのは当然ですが、男性服も負けずにデコラティブでした。
大量生産のファッション衣料が出回っている現在でも、自分好みに着飾るためにはある程度の財力が必要ですが、織物や縫製技術が今ほど発達していなかった時代には、着飾ることは自らの財力・権力を誇示するために格好なツールであったようです。
(同展チラシより)
ロココ・ファッションの展示品で、「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」と呼ばれた18世紀の女性服は、技巧を駆使したリヨンの絹織物に過剰な装飾が施された衣服でしたが、この衣服を着用したマネキンは、映画や肖像画で見たマリー・アントワネットのような巨大な髪型でした。これでは馬車に乗るのも一苦労どころか、歩くのもままにならなかったのではないでしょうか。
(マリーアントワネットの肖像:絵はがきより)
マリー・アントワネットは、結髪師が組み立てた軍艦、馬車などを頭上に載せていたそうですが、娘のあまりにも豪奢な衣服や髪型の噂を伝え聞いて、オーストリアの女帝である母マリア・テレジアが、過剰なファッションを諫める手紙を送ってきたことを思い出しました。母の心配は後にフランス革命による処刑という最悪の結果で的中してしまうのですが、断頭台にのぼる前日まで過ごしていたコンシェルジェリー牢獄の中で着ていた簡素な白いドレスは新しい流行のものだったといいます。しかも牢獄でもお針子が雇われ、獄中にあっても貴婦人達は朝昼晩に着替えをしたとか。
今回の展示会の企画監修をなさった深井晃子さんは、服飾史家、キューレーターとして有名な方ですが、服飾史と美術史の学際という独自視点による著書を私は以前から愛読していました。
最新刊の「ファッションから名画を読む」では、マリー・アントワネットのエピソードをはじめ、ルネッサンスから19世紀までの絵画を中心にとりあげています。この著作は、“服飾をツールに美術史を読み直す”というものですが、これまでの美術史では見過ごされてきた思いがけない発見もあるので読み応えがあります。
(画家が着ているジャケットは17世紀前半オランダから広まった市民服;
フェルメール「絵画芸術の寓意」:絵はがきより)
(クラナハ「ユディト」;
クラナハは当時ザクセンで流行していた
”下着を覗かせるスラッシュ・ファッション”を着せて描いた:絵はがきより)
(アングルは当時の流行を正確に伝えた肖像画を描いた:
「名画とファッション」より)
1999年に出版された上質紙のカラーグラビア書籍「名画とファッション」は、“名画の魅力をファッションから鑑賞するニュータイプの美術ガイド”なので、堅苦しくなく見ているだけでも楽しめます。
ところで、今回展示されていたシャネルやディオールなど20世紀のオートクチュール・デザイナーによる衣服は、まるで『シネマファッション』を見ているような感じでした。その中で、シャネルのドレスはその時代の“働く女性を意識した服作り”だったからでしょうか、古さを感じさせないセンスで、現代女性の仕事着にはともかくパーティドレスとしては十分に通用しそうに思いました。
私たちが若い頃は、オードリー・ヘップバーンの映画を見て最新のパリ・モードに憧れたものですが、そのパリ・モードを支えたオートクチュールのお針子さん達も今や『絶滅危惧職種』とか。
先日地上波テレビで放送された映画「プラダを着た悪魔」をみましたが、インターネットなどで情報伝播速度が飛躍的に速くなった現在、『シネマファッション』は映画を通して過去のファッションを懐かしむツールになっているのかもしれません。
超ショートショート「白浜パンダのひ・み・つ」(その3:梅浜&永浜) [パンダ]
(櫓の上でお昼寝タイムの梅浜&永浜)
独断と偏見による“オリジナルコメント”でご紹介する白浜パンダファミリー、本日も2008年9月13日生まれの子パンダツインズ2号こと梅浜(メス)と永浜(オス)です。
いつも一緒に遊ぶ仲良し双子ですが、姉の梅ちゃんは、ラウママこと良浜譲りのおてんば娘。
色白でイケパンの永くんはそんな梅ちゃんに毎日色々挑戦するのですが・・・
Vol.4★梅ちゃんは“娘船頭” さん★
(天気のよい週末はお客さまが多いから梅ちゃんは大忙し・・・)
梅: もちもち、そこのイケパンさん!
ゴンドラに乗りまちぇんか?
永: ・・・
梅: まぁいっか、ちゅっぱぁつちんこう
(出発進行)!
梅: ♪♪♪ Thank you all ♪♪♪
(注:アドベンのテーマソングです)
永: ちょっとぉ!たまにはえいくんにもかちてくだちゃい!
(貸して)
梅: やだ!わたちゃない(渡さない)もん!
Vol.5★滑り台は、梅ちゃんのもの?★
永: えいくんだって滑り台やりたいよ!
梅: 何なまいき言っちゃってるの?
梅: えいくん、どいて!めいたんがのぼるんでちゅ!
梅: (トコトコ・・・)
永: えいくんだってのぼりたいよぉ・・・
梅: のぼれるものならのぼっておいで!
永: うー、意地でものぼってやるぅ・・・
(さて、ところ変わって屋内展示場、梅&永が滑り台の上でもみあっています)
15:08
永: うんとこしょ
15:08
永: (ズルズル・・・)
梅: えいくん、やっぽー
15:08
永: (めいたんのイジワル・・・)
15:10
(でも、ちょっと目を離したら、いつのまにか双子は滑り台の上の方で仲良く竹を食べていました)
超ショートショート「白浜パンダのひ・み・つ」(その2:愛浜&明浜) [パンダ]
私の独断と偏見に基づく“オリジナルコメント”で本日ご紹介するのは、2006年12月23日生まれの双子、『子パンダツインズ1号』こと愛浜(メス)&明浜(オス)です。
昨年12月に3歳の誕生日を迎え、ますます美少女パンダに成長しているしっかりものの愛浜と、そんな姉にいつも甘ったれている明浜ですが、最近、双子たちのプロレスごっこが激しさを増し、飼育スタッフはちょっぴり心配だとか。
でも私が訪問した1月中旬の週末は、仲良し姉弟ぶりを見せてくれました。
Vol.3★愛浜&明浜の“白浜温泉ほっこり露店風呂”談義★
愛:冬はやっぱりお風呂で温まるのが一番。
白浜は温泉があるから最高ね。
明:海の幸も一杯あるし・・・
明:今夜の夕食、あわびのステーキ出てくるかな?
愛:あわびもいいけど、伊勢エビも捨てがたいわね。
明:食前酒は梅酒に限るね。
愛:明くん、生意気言わないの!未成年は梅ジュースでしょ。
愛:そうそう、冬はクエの鍋っていうのもいいんじゃない。
明:熊野牛のシチューもあったまりそうだね。
明:紀州といえば梅干しのこと忘れてない?
愛:梅干しといえば、3年前、藤原紀香が結婚式の引き出物にしてたわね。
(※3年前のアドベン訪問時は、ちょうど紀香の結婚式当日。
宿のテレビで神社からの中継見ました)
(2007.2撮影:あのとき、愛浜も明浜も生まれたばかりのちっちゃな赤ちゃんパンダでした。)
愛:ここにいると食べ物がおいしいから太っちゃうわ。
少しダイエットしないとやばいかしら?
明:竹ダイエットにしてみる?
愛ちゃんも、う○こもりもりになるよ。
愛:あら、おしゃべりしてたら少し冷えちゃった。
もう一度湯船につかろうかな。
明:そうだね。(ハックション)
JAL再建問題に関連して首都圏のパンダマニアからも今後の運航継続が注目されていたJAL南紀白浜便ですが、機材を小型化して1日3往復の運航になるようだとの情報がありました。
今回の白浜訪問時に使用されていた機材は163席でしたが、古い機材をより小型な新しい機材(70席?)に変更とか。そういえば、3年前の南紀白浜便の機材は、130席あまりの旧JAS機でしたが、帰りはエンジン音が直撃する座席となり、搭乗中ずっと騒音と振動に悩まされていたことを思いだしました。
今回の機材変更によって、乗り心地と搭乗率は向上するかと思いますが、座席数が激減するのでチケットの確保は計画的にやらないと難しくなるかもしれませんね。
子どもたちの『食育』が心配・・・”変な給食” [食べること]
(豚肉を野菜と一緒にせいろ蒸しにしたヘルシーメニュー)
(韓国料理のおかずは素材の種類が多い)
(石焼きビビンバは自分では作れません)
リタイア生活を始めた頃、自宅近辺に適当なご飯やさんが少いため『昼食難民』になりそうだった私ですが、最近はご近所探訪の成果と年金生活者としての知恵&節約モードで昼食に悩むことも少なくなりました。
(パスタには、なすとリコピンが豊富なトマトをたっぷり)
(キャベツが沢山食べたくなったらポトフ)
コレステロール値が高いのでそのための配慮はしますが、栄養バランスに関しては、一日三食トータルで考えることにして昼食は結構適当だったりもします。
我が家は子どもが生まれてからも共働き生活だったので、娘は生後6週間から保育園児となり、昼食は給食担当の職員の方が作った給食のお世話になる生活が小学校卒業まで続きました。
(東北の味覚、せんべい汁。きのこを沢山入れるのが好みです)
(鍋のあとの雑炊が楽しみ)
鍋料理は冬場の手軽なメニューとして我が家でもしばしば登場するお気に入りメニューで、鍋のあとの雑炊やうどんも楽しみです。野菜が沢山摂れるし多めに作れば次の晩ごはんも楽できるので、ものぐさな私にはぴったりですが、子どもの『食育』という観点からは留意すべきこともあるようです。
娘が保育園児の頃、園との連絡帳には毎日自宅での生活情報として朝晩の食事の内容も記入するようになっていました。
娘がお世話になっていた保育園の給食は手作りでメニューもよく考えられていたので、冬場は娘の夕食にも鍋料理や雑炊などのメニューが頻繁に登場しました。しかし、ある日の連絡帳に“素材の味が混じった雑炊のような食事ばかりだと、肉や野菜など素材そのものの味がわからない子供になってしまうので注意してください”と先生からの書き込みがありました。当時、『食育』という言葉は一般的ではなかったのですが、保育園では『食育』がきちんとなされていたように思います。
小学校にあがってからも、娘の小学校は自校調理方式でいつも作りたてのあたたかい給食が提供されていました。メニューもバラエティに富んでいましたが、娘が苦手だったのは「揚げパン」だけ。私が苦手なレバー料理も、他人の分も食べてあげるほどおいしかったそうです。
夕食メニューと重複しないために、毎月配布される献立表をチェックしていましたが、時にはちょっと変わった組み合わせのメニューが登場することもあったような気がします。といっても娘の記憶の中の給食は学校生活における楽しみであり、手作りで美味しい給食という印象のようです。
娘の学校は恵まれている方だとは思っていましたが、先日の朝日新聞の記事には驚かされました。
首をかしげたくなる学校給食のメニューを集めた本「変な給食」という本が出版されたというのです。
管理栄養士である著者・幕内秀夫さんは、「学校給食と子どもの健康を考える会」を設立し、全国の給食情報を収集してきた方ですが、献立表に書かれた材料一覧をもとに自ら調理して再現した料理の写真入りで“変なメニュー”を紹介しています。
幕内さんによる“変なメニュー”とは、
●食べ合わせがミスマッチ
●砂糖と油を多く使った「お菓子給食」
●分量そのものが足りない「貧乏給食」など。
「成人病の低年齢化といった健康問題につながるばかりか、子どもの味覚がおかしくなる」と幕内さんは指摘していると記事にはありました。
さて、実際に出された”変な給食”メニューの実例として新聞で紹介されているのは、
★酢豚、ジャムトースト
★豆腐のカレー煮、ココア揚げパン
★チョコパン、アメリカンドッグ、白菜スープ
★桜エビのかき揚げ、みそ汁、黒糖パン
★カレーうどん、アメリカンドッグ、小倉白玉
もし、こんなメニューを我が子の給食の献立表にみつけたら、ちょっとびっくりですね。
しばらく前になりますが、コンビニ食に頼りがちな一人暮らしの若い女性の食事内容が「カロリー足りて、栄養足りず」などと言われたことがありました。“変な給食”のメニューは、栄養素のバランスだけはしっかり計算されているものの、全体の食べ合わせまで配慮していない『福笑いメニュー』が多いそうです。たしかに、一品ずつは家庭でも食べますが、この組み合わせは普通あり得ないでしょう。
米飯給食よりもパン給食の方が“変なメニュー”になりやすいとも幕内さんは指摘していますが、そういえば、娘が通っていた当時の小学校では米飯給食が多かったようです。
WEBサイトを運営している知人は、次世代を担う子どものために“食育と食の安全を考える”「はなまる給食」というサイトを立ち上げました。学校給食の献立とレシピを紹介するこのサイトに情報提供している学校はまだ数少ないのですが、参加校がもっと増えるようになれば、あんな“変な給食”を出す学校が減るかもしれませんね。