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映画公開で、再び『のだめカンタービレ』の世界にどっぷり [ミュージック・ライフ]

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(映画のチラシより)

人気コミックを原作にした映画「のだめカンタービレ最終楽章 前編」を見てきました。

今回の映画、主な舞台は、主人公たちが留学しているパリ。
お馴染みの観光名所をはじめ、私の大好きなパリの日常風景もたくさん見ることができました。


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(パリのランドマークエッフェル塔
のだめたちのアパルトマンはどのあたりでしょうか?)


パリのカレンダー_0001のコピー.jpg
ギャルリー・ヴィヴィエンヌ:
パリで一番美しいパサージュでも、のだめはビラを・・・)

パリのカレンダー_0002のコピー.jpg
(夏のチュイルリー庭園
のだめは子供が遊んでいたヨットをうまく走らせようとして池に落ちた)


この映画は、留学先であるパリを主な舞台に個性豊かなキャラの音大生たちの恋愛模様を織り込んだ成長ストーリーを柱にしていますが、ギャグや漫画的展開が満載なのにピアノなどの練習風景やオーケストラの演奏シーンがとても丁寧に作り込まれた音楽映画という一面もあります

のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編

のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編

  • アーティスト: のだめオーケストラ,エデルマン(セルゲイ),ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラ,ラン・ラン,東京フィルハーモニー交響楽団,池田昭子,太田雅音,金子鈴太郎,小山清,ペク・ジュヤン
  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2009/12/09
  • メディア: CD


    映画館から帰宅後も『のだめワールド』の余韻にひたりたくて、映画のプログラムを熟読し、購入したばかりの3枚組CDのだめカンタービレ 最終楽章」を聴いています。

     
    “のだめちゃんの心象風景が見事に反映される、ピアノ演奏シーン”は映像的にもよくできているのですが、今回の吹き替え演奏は、2008年の北京五輪の開会式でも演奏した中国の若手ピアニスト郎朗さんなので特に注目していました。コンセルヴァトワールの進級試験で、のだめが演奏するモーツァルトの「トルコ行進曲」演奏は圧巻でした。

    そして、今回の映画、特に私的にオススメの見所は、千秋真一が常任指揮者として就任することになる130年の歴史はあるのに、今は諸々の事情で崩壊寸前の「ル・マルレ・オーケストラ」の再生物語(?)です。

    最初にオケのメンバーと顔合わせしたときからのいやな予感を、演奏会本番で最悪の形で的中させてしまうラヴェルの「ボレロ」というバレエ音楽の持つ『怖さ』も実感できました。

    最初はお互いに反発し合うだけだった千秋とコンマスのシモンが、メンバー補充のオーディションきっかけに共感しあうようになり、新シーズンの幕開けの演奏会でオケが見事な変貌を遂げるまでのストーリーは、子供にはちょっと退屈かもしれませんが大人にも見応えのある演出でした。
    (倒産寸前の老舗旅館を建て直した”伝説のホテルマン物語”みたい?)

    チャイコフスキー:「ロメオとジュリエット」序曲「1812年」、「くるみ割り人形」組曲

    チャイコフスキー:「ロメオとジュリエット」序曲「1812年」、「くるみ割り人形」組曲

    • アーティスト: 小林研一郎,チャイコフスキー,アーネム・フィルハーモニー管弦楽団
    • 出版社/メーカー: エクストン
    • 発売日: 2009/03/18
    • メディア: CD

    映画の中でチャイコフスキーの序曲「1812年」が演奏されたシーンでは、千秋が指揮するマルレオケの演奏を聴いて客席で感極まる、のだめを見て思わずもらい泣きしそうになったほどです。

    1812年は、ナポレオンの遠征を撃退したロシアにとって象徴となる年であることを知らず、私にとってなじみのなかったこの楽曲も千秋の声による『アナリーゼ』のおかげで親しみ深く聴くことができました。高校時代、音楽の授業の『アナリーゼ』がちっとも楽しくなくて、それ以来クラシック音楽も曲のタイトルと五感を頼りに鑑賞することが多かったのですが、クラシック音楽鑑賞をより楽しむためには少し勉強しておいた方がよいのかなと感じました。

    そういえば、私は西洋美術をより楽しく鑑賞するために、歴史的背景や画家の来歴、聖書やギリシャ神話に関する知識を勉強するようになってきたのですから、クラシック音楽鑑賞も同じかもしれません。

    今回の映画では、マルレオケのメンバーのキャラや演奏シーンがとても面白かったのですが、演じている俳優さんたちの多くが実際の演奏家で、単に演奏しているふりをする薄っぺらな演技ではないことがこのシーンのクオリティを高めています。もちろん、テレビドラマの初期の頃から比較すると驚異的な進歩を遂げた玉木宏演じる千秋の指揮ぶりは感動ものでした。
    演奏シーンなど音楽へのこだわりももちろんですが、玉木宏さんとのだめを演じている上野樹里さんの二人のキャスティングなくして「のだめカンタービレ」のドラマ化・映画化は成功しなかったといえるでしょう。

    以前このブログでもご紹介しましたが、私は原作コミックを読まずに200610月のテレビドラマ放送をきっかけとする、映像と音楽だけの軟弱系『のだめマニア』なので、原作コミックでは既に完結したというストーリーの結末をまだ知りません

    のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)

    のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)

    • 作者: 二ノ宮 知子
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2009/11/27
    • メディア: コミック




      さて、今回の映画は最終楽章の前編で、後編は417日公開予定とのこと。
      原作を読んで結末を早く知りたいという誘惑に負けず、音楽だけで「のだめワールド」を楽しみなが待つことができるか・・・


      <『のだめワールド』を堪能:オススメのCDアルバム>
      「のだめオーケストラ」STORY!

      「のだめオーケストラ」STORY!

      • アーティスト: のだめオーケストラ,ベートーヴェン,モーツァルト,東京都交響楽団,石岡久乃,大田佳弘,清塚信也,河野紘子,三輪郁,大井和郎,野原みどり,梅田俊明
      • 出版社/メーカー: ERJ
      • 発売日: 2007/02/21
      • メディア: CD

        のだめカンタービレ スペシャルBEST!

        のだめカンタービレ スペシャルBEST!

        • アーティスト: プラハ放送交響楽団,のだめオーケストラ,エレット(パヴェル),日本フィルハーモニー交響楽団,三輪郁,野原みどり,茂木大輔,若林顕,沼光絵理佳,上野真
        • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
        • 発売日: 2007/12/19
        • メディア: CD
    のだめカンタービレ 巴里編

    のだめカンタービレ 巴里編

    • アーティスト: モーツァルト,ショパン,梅田俊明,のだめオーケストラ,小山清,沼光絵理佳,三輪郁,野原みどり,池田昭子
    • 出版社/メーカー: ERJ(SME)(M)
    • 発売日: 2008/10/15
    • メディア: CD
    全楽章を聴きたくなったら、コレのだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)

    のだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)

    • アーティスト: フランチェスカッティ(ジノ),小山実稚恵,ブロンフマン(イェフィム),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,グールド(グレン),タール(ヤアラ),クリーヴランド管弦楽団,川田知子,ニューヨーク・フィルハーモニック,宮本文昭
    • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
    • 発売日: 2007/01/01
    • メディア: CD

    映画のラスト、千秋との距離感に打ちのめされたのだめが、雨の中、立ちつくしていたのはヴァンドーム広場
    のだめと千秋、二人の行く末は?
    修正DSC00882のコピー.jpg


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