輪島塗・箱瀬淳一先生の赤い漆器とヘレンドのカップ&ソーサー [お気に入り]
整理整頓が苦手で資料の山に埋もれて仕事をする長年の生活の悪癖がしみついている私はリタイア生活になってもインテリア雑誌のリビングとは縁遠い生活です。
都会のウサギ小屋のジャングル部屋に住んでいる私ですが、“ふだん使えて・見て美しいお気に入りの生活の器”で彩りをそえ、心が潤うような気分を味わうひとときがあります。
それは、日本の伝統工芸・輪島塗の赤い器とハンガリーの名窯ヘレンドのカップ&ソーサー。
★箱瀬淳一先生の赤い漆器★
漆の掻き子さんから木地師・漆の精製
いろんな人たちが一緒になって出来上がる
漆製品には、
大きな自然の力がある
使えて・そして見て美しい、
そんな物ができればなーと
いつも考えながらの仕事が続いています
(箱瀬先生)
★ヘレンドに魅せられて★
1826年に創立された窯は、ブダペストから西南へ約120キロのバラトン湖北部にある小さな村にある。
約3,500人ほどの村人の大半がヘレンドの本社や工場・博物館などで働いている。
絵付けはすべて手作業で、約650人の絵付け師の中でマスターの称号を持つ職人は25人ほどとか。
マスターになるには長い年月を要し、厳しい試験があるという。
★我が家の食卓の頼れるエース「赤いお椀」★
★ちらし寿司★
★冬瓜のあんかけ★
★牛肉ととろろの雪見丼★
輪島塗は、このブログでも以前ご紹介したことがある箱瀬淳一先生の赤い漆器のお椀ですが、本当にふだんづかいの食器として、我が家では一年中活躍しています。
「馬子にも衣装」とはこのことでしょうか。
もうひとつ、ハプスブルク家御用達でオリエンタル調の図柄が多いことでも知られるヘレンドは、銀座にある私のお気に入りのカフェで使われているカップ&ソーサー。
このお店には、高価なヘレンドがたくさん揃っていて、大人数で出かけてもそれぞれ異なるデザインのカップやお皿に出会えるのがとても楽しみなのです。
高価な食器を自分でコレクションすることができなくても、あれこれ楽しませてもらえる場所があるというのはありがたいこと。
★「ヴィクトリア・ブーケ」のプレート:
ロンドンの万国博でヴィクトリア女王の目にとまりヘレンドの運命を大きく変えたデザインといわれている。
蝶と枝花模様の色彩豊かで華やかな絵柄のお皿に載ったケーキが運ばれてきたときは、おみくじで「大吉」をあてたような気分
★「アポニー」のカップ&ソーサー:
ヘレンドの東洋的要素を採り入れたシリーズの代表格「インドの華」をアレンジしたデザインは7色のバリエーションがある
《四季を彩る赤いお椀》
箱瀬先生は、高級ジュエリーブランドのV.C.アーぺルとコラボレーションされたり、日本の伝統工芸である輪島塗がモダンになる革新的な試みを常になさっているのですが、昨年、ヘレンドの作品の中で漆器を展示されたことをこの最近知りとても驚きました。
18世紀のヨーロッパの王侯貴族の間では、蒔絵が大人気。漆器を加工した家具や調度品が流行したといいます。ハプスブルク家出身のマリー・アントワネットも、母マリア・テレジアの遺品として約50点の日本製漆器を相続しています。
ヘレンドの数ある絵柄の中でも日本人に特に人気の「ウイーンのバラ」は、ブダペストでは「ハプスブルクのバラ」と呼ばれているそうです。そのヘレンドと箱瀬先生の漆器を一緒に展示するという素晴らしい環境で至福のひとときを過ごす機会を逃してしまったのはとても残念です。
さて、お正月が終わったばかりなのにお花見の話というのも気が早すぎますが、以前、箱瀬先生に特注で作っていただいた『私だけのお重』を今年こそは使わなくては・・・・
画廊での個展でみかけた、“へぎ板に赤い漆を塗って木の風合いをいかした艶のあるお重”(トップの写真)を、花見弁当にも持っていけるようにこぶりな二段重ねのお重にアレンジしていただいた漆器です。
へぎ板というのは、丸太の状態から薪割りのように割るだけで薄い板状にしたもので、新潟名物の「へぎそば」はへぎ板で作られた箱に入っているのでその名がついたようです。
のこぎりなどで木の繊維を断っていくのではなく、木が割けたいところで割けつつ、板の状態にするのは高度な技術が必要とか。木目が美しく、立体的にあらわれるのが魅力で、同じ木目のものはふたつとないのでまさに「オンリーワン」商品です。
昨年は、東日本大震災後の自粛ムードでとてもお花見気分になりませんでしたが、見るだけでなく使ってこその生活の器。
蒔絵の漆器は手入れが面倒と思う私は結婚祝いにいただいた蒔絵のお椀揃いを何十年も食器棚の奧で眠らせたままです。しかし、箱瀬先生は私のわがままなお願いを快諾して使いやすいサイズのお重を作ってくださったのですから眠らせおいてはばちがあたりますね。
思い思いのお花見弁当を持ってゆっくり桜を愛でる平和なひとときを楽しめる日が被災地の方々にも訪れることを心から願っています。
都会のウサギ小屋のジャングル部屋に住んでいる私ですが、“ふだん使えて・見て美しいお気に入りの生活の器”で彩りをそえ、心が潤うような気分を味わうひとときがあります。
それは、日本の伝統工芸・輪島塗の赤い器とハンガリーの名窯ヘレンドのカップ&ソーサー。
★箱瀬淳一先生の赤い漆器★
漆の掻き子さんから木地師・漆の精製
いろんな人たちが一緒になって出来上がる
漆製品には、
大きな自然の力がある
使えて・そして見て美しい、
そんな物ができればなーと
いつも考えながらの仕事が続いています
(箱瀬先生)
★ヘレンドに魅せられて★
1826年に創立された窯は、ブダペストから西南へ約120キロのバラトン湖北部にある小さな村にある。
約3,500人ほどの村人の大半がヘレンドの本社や工場・博物館などで働いている。
絵付けはすべて手作業で、約650人の絵付け師の中でマスターの称号を持つ職人は25人ほどとか。
マスターになるには長い年月を要し、厳しい試験があるという。
★我が家の食卓の頼れるエース「赤いお椀」★
★ちらし寿司★
★冬瓜のあんかけ★
★牛肉ととろろの雪見丼★
輪島塗は、このブログでも以前ご紹介したことがある箱瀬淳一先生の赤い漆器のお椀ですが、本当にふだんづかいの食器として、我が家では一年中活躍しています。
「馬子にも衣装」とはこのことでしょうか。
もうひとつ、ハプスブルク家御用達でオリエンタル調の図柄が多いことでも知られるヘレンドは、銀座にある私のお気に入りのカフェで使われているカップ&ソーサー。
このお店には、高価なヘレンドがたくさん揃っていて、大人数で出かけてもそれぞれ異なるデザインのカップやお皿に出会えるのがとても楽しみなのです。
高価な食器を自分でコレクションすることができなくても、あれこれ楽しませてもらえる場所があるというのはありがたいこと。
★「ヴィクトリア・ブーケ」のプレート:
ロンドンの万国博でヴィクトリア女王の目にとまりヘレンドの運命を大きく変えたデザインといわれている。
蝶と枝花模様の色彩豊かで華やかな絵柄のお皿に載ったケーキが運ばれてきたときは、おみくじで「大吉」をあてたような気分
★「アポニー」のカップ&ソーサー:
ヘレンドの東洋的要素を採り入れたシリーズの代表格「インドの華」をアレンジしたデザインは7色のバリエーションがある
《四季を彩る赤いお椀》
箱瀬先生は、高級ジュエリーブランドのV.C.アーぺルとコラボレーションされたり、日本の伝統工芸である輪島塗がモダンになる革新的な試みを常になさっているのですが、昨年、ヘレンドの作品の中で漆器を展示されたことをこの最近知りとても驚きました。
18世紀のヨーロッパの王侯貴族の間では、蒔絵が大人気。漆器を加工した家具や調度品が流行したといいます。ハプスブルク家出身のマリー・アントワネットも、母マリア・テレジアの遺品として約50点の日本製漆器を相続しています。
ヘレンドの数ある絵柄の中でも日本人に特に人気の「ウイーンのバラ」は、ブダペストでは「ハプスブルクのバラ」と呼ばれているそうです。そのヘレンドと箱瀬先生の漆器を一緒に展示するという素晴らしい環境で至福のひとときを過ごす機会を逃してしまったのはとても残念です。
さて、お正月が終わったばかりなのにお花見の話というのも気が早すぎますが、以前、箱瀬先生に特注で作っていただいた『私だけのお重』を今年こそは使わなくては・・・・
画廊での個展でみかけた、“へぎ板に赤い漆を塗って木の風合いをいかした艶のあるお重”(トップの写真)を、花見弁当にも持っていけるようにこぶりな二段重ねのお重にアレンジしていただいた漆器です。
へぎ板というのは、丸太の状態から薪割りのように割るだけで薄い板状にしたもので、新潟名物の「へぎそば」はへぎ板で作られた箱に入っているのでその名がついたようです。
のこぎりなどで木の繊維を断っていくのではなく、木が割けたいところで割けつつ、板の状態にするのは高度な技術が必要とか。木目が美しく、立体的にあらわれるのが魅力で、同じ木目のものはふたつとないのでまさに「オンリーワン」商品です。
昨年は、東日本大震災後の自粛ムードでとてもお花見気分になりませんでしたが、見るだけでなく使ってこその生活の器。
蒔絵の漆器は手入れが面倒と思う私は結婚祝いにいただいた蒔絵のお椀揃いを何十年も食器棚の奧で眠らせたままです。しかし、箱瀬先生は私のわがままなお願いを快諾して使いやすいサイズのお重を作ってくださったのですから眠らせおいてはばちがあたりますね。
思い思いのお花見弁当を持ってゆっくり桜を愛でる平和なひとときを楽しめる日が被災地の方々にも訪れることを心から願っています。