浦和レッズ、アジアチャンピオン連覇に向けた厳しい戦いが始まった [サッカー]
(ACL準々決勝・ホーム埼玉スタジアム、ゴール裏には赤白のコレオグラフィ)
昨年、初出場のACLで慣れないアジア各地で苦闘を積み重ねながらも12戦負けなしでアジアチャンピオンになり、12月のFCWCでACミランとのガチンコ勝負を体験できた浦和レッズですが、今年のACLではグループステージが免除され、8チームで戦うノックアウト・ステージからの参戦となりました。
しかし、“今季のJリーグが大混戦になっている元凶は浦和レッズの不安定な守備”といわれるようなチーム状態で、レッズサポが枕を高くして寝られる日は来るのか?という日々の中迎えたACLの初戦。
アウエイのクウェートでは、0泊3日のチャーター便による応援ツアーなど熱いサポートも実らず2-3の敗戦。2試合トータルの結果で勝者が決まるとはいえ、負のアドバンテージは初体験です。
第二戦、レッズのホーム埼玉スタジアムでは引き分けも許されず、相手を1得点以下に押さえての勝利が準決勝進出に求められるシビアな条件となってしまいました。(2失点以上だと延長戦・PK戦にもつれるか、敗戦)
平日夜の開催にも拘わらず、前売りチケットも4万枚以上、レッズサポも気合いが入っています。
キックオフまで1時間を切った。浦和美園駅にはレッズサポが続々降り立つ。
スタジアムへのシャトルバスには長蛇の列。
歩行者通路横のフェンスに延々続く、『一番星』のフラッグと”檄文”の貼り紙。
ミニ屋台村で、夕食の調達。
目新しいメニューに惹かれながらも、列が長かった「キーマカレー」の屋台へ。
購入の決め手は、『大盛り』ではなく、カレーにのせた『温泉卵』のシズルカット。
道すがら写真をとったりしていたので、スタジアム到着はキックオフ20分前になってしまった。
”再びあの場所へ、共に闘おう”
早々と試合の5日前に来日したクウェートのアルカディシアも、サポの人数は報道陣よりも少ない?
入場前、緊張した表情のレッズ選手たち。
本日は、”絶対的守備力が求められる試合”
19時半キックオフ。
レッズのゴール裏は見事なコレオグラフィで盛り上げ、メイン指定席にもフラッグがはためいた。
会社から直行の娘も滑り込みセーフ。二人とも、昨年のACL優勝記念レプリカ着用で応援。
試合開始早々からレッズは相手陣内へ攻め込むも、エジミウソンのシュートはクロスバーに。
多くのチャンスは作れても、早く先取点が欲しいという焦りからか、ゴールに至らないレッズ。
数少ないながら決定的なチャンスをいきなり作ってしまうアルカディシア。
都築のファイセーブや相手のフィニッシュの精度が低く助けられる場面にハラハラ。
30分:ポンテのCKを相手DFがクリアしたボールを、相馬がダイレクトでミドルシュート。
ゴールネットを揺らし、レッズ待望の先取点!
真っ赤なゴール裏も揺れた!
昨季無得点の相馬が大舞台で決めてくれた。
1-0とリードはしたが、息詰まる攻防で、飲食する余裕がないまま前半終了。
ハーフタイム中にすっかり冷めてしまった「キーマカレー」で夕食タイム。
クウェートの王族衣装(?)みたいな方もベンチ入りのアルカディシア。
後半開始前にもビッグ・フラッグで気合いを注入するレッズのゴール裏。
後半8分:ポンテのFKを闘莉王が素晴らしい個人技、胸トラップからのシュートを決めて追加点。
右足太股の肉離れをおしての強行出場が実った。
2-0となったので少し楽になったとはいえ、前の試合ではセットプレーから3点とられてしまったしたたかな相手。不用意なファウルなどは厳禁・・・
アルカディシアは選手交代などで打開策を探るが、レッズは全員高度な守備意識を保って必死に耐える。
レッズはマークがきつくシュートがゴールに結びつかなかった高原→永井に交代。(守備の強化策?)
キャプテン山田暢久も涼しい気温に助けられ運動量豊富で守備にも貢献。
本日の入場者は41,790人。
後半30分過ぎからは、レッズ選手も足が止まりがちになり、ポンテ→鈴木啓太。
本日のポンテは、疲れのせいかミスも多かったが、2得点を演出。やっぱり”腐ってもポンテ”。
どんなに大金を積まれても、中東のチームに引き抜かれないことを切に願う。
ゴールポストやクロスバーにも助けられ、最後は、都築がつまらないカードを頂戴してしまうシーンがあったものの2-0でタイムアップ。
アルカディシアはピッチに倒れ込む選手も。
レッズは苦しい戦いを乗り超えて、準決勝進出を決めた。
準決勝の相手は同じJリーグで優勝を争っているガンバ大阪と決定。
両チームとも遠い中東への10月遠征を避けられたので、W杯最終予選が同時行するスケジュール的には良かったが、手の内を知り尽くした相手だけにやりにくさも・・・
しかし、ここまで来たら、もうACLで優勝するしかない!
埼玉スタジアムには、レッズサポの勝利の歌がいつまでも・・・