サッカー日本代表・長谷部誠、ドイツでも初優勝に貢献! [サッカー]
今週、欧州No.1サッカークラブを決めるCLの決勝戦がローマで開催されますが、手堅い戦いぶりのマン-Uの連覇がなるのか、美しいサッカーをめざすバルサが王座を奪回するのか楽しみです。
(マイスターシャーレを掲げるヴォルフスブルク主将・ジョズエはブラジル代表)
秋にサッカーシーズンが開幕するヨーロッパ主要リーグでは、優勝チームや来季のCL出場チームが続々決定していますが、23日、ドイツ・ブンデスリーガで、元浦和レッズで現日本代表の長谷部誠が所属するヴォルフスブルクがブレーメンに5-1で勝ち初優勝しました。
(08.9:対ヘルタ・ベルリン戦のヴォルフスブルク)
レッズサポの私と娘は、長谷部がドイツでプレーするのを応援するため、昨年9月、ベルリンのスタジアムまで遠征し、毎週末CS放送の中継などを見ていたので、ヴォルフスブルクの優勝はとてもうれしいニュースです。
(長谷部のパスが先制点の起点に)
(先日の試合で負傷した額を7針縫った長谷部はブルーのヘアバンド姿)
立ち上がり若干堅さのみえたヴォルフスブルクでしたが、試合開始からまもない前半6分、右サイドの長谷部が相手ボールを奪ってゴール前に送ったパスがミシモビッチの先制点につながりスタジアムの雰囲気が一変。その後も強力2トップのグラフィチ、ジェコなどのゴールが続き、終わってみれば5-1の快勝。
(外国人選手たちは、国旗を身につけて喜びを表す。
得点王となったグラフィチ(右)は元ブラジル代表。
左は赤いシャツのスイス代表Gkベナグリオ。)
リーグ得点王も28点のグラフィチと、26点のジェコのワンツーフィニッシュとなりました。長谷部は後半10分に退きましたが、同じチームに所属する日本代表の大久保嘉人は体調不良もあってベンチ外でした。
(レギュラーとして優勝に貢献した長谷部は1300万円の優勝ボーナスをGET)
今季が2年目の長谷部は、左ひざ遊離軟骨の内視鏡手術で欠場した時期もありますが、マガト監督の信頼も厚く、攻守の要としてチームの主力選手に成長していました。移籍当初は守備的な役割が多かったように思いますが、守備だけでなく攻撃の起点になることも増えてきました。優勝したのは、強力2トップの破壊力が一番の要因ですが、守備の破綻がないことも好成績のポイントです。
(背広姿のマガト監督に特大ジョッキのビールを掛けて祝福する選手たち)
親会社であるフォルクスワーゲンの資金力をバックに、就任2シーズン目に効果的な選手補強で最高の結果を出したマガト監督は、来季シャルケの監督に就任。2部練習や走り込みなどハードな練習メニューと規律を重んじる“鬼軍曹”マガトの後任監督はどんな人物かちょっと気になります。
(ベルリンまで応援に駆けつけたヴォルフスブルクのサポーター)
昔はドメスティックなリーグという印象が強かったドイツ・ブンデスリーガですが、外国籍選手の人数制限が緩いので、ヴォルフスブルクも各国代表クラスの選手が連なる多国籍軍。自己アピールのためにドイツでは監督との対話が重要ということで、長谷部も短期間でドイツ語をマスター。
ヴォルフスブルクは人口12万人の地方都市ですが、優勝戦のあと市庁舎で行われた祝賀会には10万人が集まったとか。3万人収容のホーム、フォルクスワーゲン・アレナでは熱狂的な応援をするサポーターも、浦和レッズのような規模でアウエイまで応援にいくことはないらしく、私たちがベルリンで観戦したときもこじんまりした応援でした。
このチームには、レッズの大黒柱ポンテや元レッズのマリッチも以前在籍したことがありますが、レッズサポのアウエイでの大声援というのはフィンケ監督が就任の決め手の一つと語ったようにドイツ人も感動するようです。
そのマリッチは、今季1部に昇格したばかりで一時は優勝争いに加わったことで話題になったホッヘンハイムで現在はコーチを務めていますが、ブンデスリーガ観戦のおかげで最近はドイツの地方都市名にも詳しくなりつつあります。ドイツ旅行は歴史ある地方都市をのんびりまわるというのが王道かもしれません。
(地元TV局のドイツ語インタビューに流暢なドイツ語で答える長谷部)
そういえば、浦和レッズは、長谷部が入団した2002年まで一度も優勝できなかったのに、長谷部がレギュラーになった2003年の「ナビスコ杯」優勝から、2007年のACL優勝まで、レッズの栄光の軌跡には必ず長谷部の攻守にわたる貢献がありました。
さて、次にレッズを栄光に導いてくれる『優勝請負人』は誰?