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ヨーロッパ旅行に出かけると、再び歴史を学びたい気分になる [海外旅行]

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(フランス・ヴェルサイユ宮殿とパリ)

高校時代、私は世界史の授業が楽しみでした。

それは、教えて下さった先生が時には教科書に載っていないようなエピソードを交えて楽しい授業をして下さったおかげだと思います。先生は特に中国の歴史など東洋史に詳しかったようです。
世界史が好きだからといって、私は優等生ではなかったので、試験で良い点数を取っていたというわけでもありません。ただ、まだ見ぬ国の古今東西の話をきくのが楽しかっただけでしょう。

子供時代、テレビで見た「兼高かおる世界の旅に憧れた私たちが高校生の頃は、1$360円の時代、クラスメートがアメリカに留学することはあっても、高校生が家族で海外旅行、特にヨーロッパに行くことなど庶民にはとても考えられませんでした。
そんな私ですが、大学受験では世界史よりも取り組みやすそうに思えた日本史を選択しました。日本史なら2次元の世界ですみますが、世界史では3次元どころか無限(に思える)マルチな次元。暗記するとき、国と時代を取り違えたり、頭の引き出しにちゃんと整理できるか心配だったからです。

50代になって大好きなヨーロッパへ行けるようになり、古い教会や美術館などを見学していると、世界史の知識がもっとあればよかったなと思うようなことがたびたびありました。
また、私の大好きな欧州サッカーを見る時やW杯や五輪大会も、ヨーロッパの国々の歴史的背景が頭に入っているとより面白く観戦できます。

法律の解釈も同じかと思いますが、人生経験が豊かになった今だからこそおもしろみが分かることもあります。誰からも強制されず、自分の興味の赴くままに好きなコトだけ勉強すればよいのは、大人の学びの特権かもしれません。最近特に自信のない記憶力を試されるテストもないし気楽なものです。
勉強といっても、テレビ番組を見ているだけでも結構面白い発見があったりします。私がよく見るのは、「The世界遺産」、「世界ふしぎ発見」、「世界の車窓から」などです。

反対に歴史上の人物などの面白いエピソードを知ったことから、そのゆかりの国や土地に旅したくなることもあります。
年を取っても、好奇心さえ失わなければ、退屈することもないし、気持ちだけは若々しくいられるのではないでしょうか。

<たとえば、自分的にまだ疑問が解決していないのは・・・>

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(モンセラートの修道院)

◆スペイン旅行で訪ねたバルセロナ近郊のモンセラート修道院
カタルーニャの聖地ですが、険しい岩山の中腹を巻くように大聖堂などが建っています。
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大型重機のない中世の時代に、どうやってこんな険しい山の上まで建築資材を運んだのか??
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エジプトのピラミッド建設には、身分の低い労働者が大量動員されたのでしょうが、スペインの場合、植民地からの労働力調達もあったのでしょうか??

◆スペイン王朝は、ハプスブルク家が断絶した後、フランスのブルボン家から国王を迎えています。
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日本人の感覚に置き換えると、アジアのどこかの国の王家から天皇を迎えるなど考えられませんが、他国王家との婚姻と同じ程度の意識??

<たとえば、旅行に行くことで、初めて知ったのは・・・>

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(コルドバのメスキータ:これがキリスト教の教会?!)

スペイン・コルドバのメスキータ。レコンキスタによって奪回されるまでイスラム寺院だった教会は、イスラム様式とキリスト教が混在。

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ブダペストのマーチャーシュ教会:二重帝国の王冠レプリカ

◆コルドバのメスキータと同様、ハンガリーにもイスラム教からキリスト教に改宗した教会がありました。トルコ軍の襲来がこの地まで及んでいたとは!
ハンガリーを建国したマジャル人がアジア系の遊牧民というのでまたびっくり。
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(ウイーン王宮で自由に育ったマリーアントワネットにとってヴェルサイユ宮殿は黄金の監獄?)
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(ウイーン王宮が窮屈で、ブダペストを好んだシシィ行きつけのカフェ)


◆ウイーンの王宮で自由に育ったマリー・アントワネットはフランス王室の窮屈さに耐えかねていましたが、オーストリア=ハンガリー二重帝国の時代、皇妃エリザベート(愛称シシィ)は、ウイーンの王宮の窮屈な生活よりもブダペスト滞在が好きで、彼女の行きつけだったというカフェは今も営業。

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(おみやげ屋にもマリオネット)

チェコのマリオネットが、大人の鑑賞に堪える芸術になった背景:
オーストリアのハプスブルク家の支配下時代母国語を使用することが禁じられた民衆のガス抜きとして、マリオネットではチェコの言葉が許されていたという悲しい歴史が背景にありました。
(先日みた「世界遺産」で知りましたが、シチリア島でも同じように民衆の叫びをマリオネットで代弁させていた時代があるようです)


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