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自分の夢を楽しみながら、親の介護も [リタイア生活]

 

八ヶ岳連邦の麓にある信州・原村のペンションビレッジ、ここは、団塊の世代が若かった頃に日本のペンションブームの走りとして注目された場所です。豊かな自然と緑にめぐまれた原村も、冬は寒さが厳しく訪れる人も少ない時期。
乱開発がなく、静かな環境が保たれている代わりに若者が手軽に遊びにくる魅力には欠けているのか、休業中のペンションもあるようです。しかし、そんな環境に魅力を感じて、最近、リタイア世代の移住が増えていると聞きます。
その一人、原村でペンションオーナーとなった60代のMさんは、原村と東京の2拠点居住の生活を続けています。会社員時代、海外駐在員として英国に住んでいたMさんは、英国各地を旅したとき、いわゆる『B&B』という朝食つきの宿泊に特化したペンションの魅力を知りました。
家族だけでやっていける部屋数で、大々的に営業せずに紹介客だけでも成り立つ規模のペンション経営。負担を軽くするために、朝食だけ、あるいは素泊まりも歓迎、儲けが少なくてもリタイアした自分たちが暮らして行ければ・・・
もちろん、ご希望があれば、奥様手作りの家庭料理で夕食も提供します。英国駐在員時代は、日本からのお客様のもてなしや観光エスコートの日々だったので、おもてなし経験は豊富です。
ペンションの候補地として、原村を最終的に選んだのは、日照時間が長いという気象条件も一因。
八ヶ岳の景観や豊かな緑、自然環境も、雨降りが続いては十分に楽しむことができません。時には、オーナー自らクルマを運転して、お客様をご案内したりすることもあります。
 

実は、Mさんには、東京に住む高齢のお母様のお世話を兄弟3人が交代で泊まり込むという、もうひとつの生活があるのです。3週間営業したら、3週間は東京生活、つまりペンションは実質休業期間になります。東京生活では、介護だけでなく友人たちに会ったり、ふだんできないお買い物などを楽しむなど、原村とは違った時間が流れます。

「義母も、私の料理や会話に飽きた頃、別の人がお世話にくるので機嫌がよいみたい」とおっしゃる奥様。親の介護生活という、ともすれば暗くなりがちなお役目も『原村との2拠点生活』だからプラスに考えられるようです
横浜の家を処分したので、会社員時代に各地に旅行した時買い求めた思い出の品や、趣味のコレクションなども飾られたペンションの客室やリビング。まるで、知り合いの家に泊めてもらうような雰囲気で宿泊できるので、私も何度かお世話になっています。
自分の夢を実現しながら、親の介護生活も前向きにとらえるすてきなご夫妻です。
もうひとり、ご夫妻が東京生活の間ペンションの留守番役をつとめる息子さんの存在も忘れることができません。私も休業期間中におしかけて泊めて頂いた一人ですが、スキーが上手という息子さんはご両親が原村にいるときは、東京に遊びに行ったりすることもあるとか。
自然に囲まれた田舎生活は魅力的ですが、たまには都会に出てリフレッシュすることも必要?


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