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法事のごちそうで義父との思い出作り [食べること]

  

最近、喪中はがきで、友人・知人のご高齢のご両親の死を初めて知ることが多くなりました。
自分たちがリタイア世代になり高齢者の仲間入りをするようになったのですから、ご両親の年代も80から90代の方々です。
参列者は殆ど身内だけという「家族葬」が増えているとも聞きます。
94歳だった義父の場合も、高齢だけでなく、年末の慌ただしい時期だったので、親戚に知らせるのも申し訳なく、子供とその家族とご近所の親しい方だけで見送りました。
長らくやもめ暮らしだった義父が数年前から入院生活になり、きょうだいが集まる機会も少なくなっていたのですが、今年の正月は、法事の打ち合わせを兼ねて持ち寄り料理で『喪中の新年会』をしました。
義父が元気だった頃の正月以来、久しぶりに、料理自慢の義妹の手作りおせちを食べることができ、家族一同『おじいちゃんからのお年玉』をもらったような気分でした。
49日の法要を前に、きょうだいで相談した結果、義父の遺したお金でこれからの法事などに必要なお金をすべてまかなうことにしました。

職人気質で頑固な義父は社交的とはいえず、ホスピタリティもある方ではなかったので、昔から一緒に出かけても皆に食事をごちそうしたりすることは殆どありませんでした。堅実な暮らしだったので、贅沢な外食など思いつかなかったのかもしれません。
晩年は、老人特有の認知症のような症状が進んでいたと思われますが、買ってきてくれたパジャマやスリッパのデザインが気に入らないと言って突っ返したりする自我は残っていました。お世話をしてくださる施設の方にも『気難しい方』と見られていたようです。
葬儀も無事終わり、皆の様子からは、長年の老老介護からようやく解放された安堵感も感じられました。
これからの法事は、リタイア世代のきょうだいたちが集まって、義父の遺したお金でおしいしいものを食べる機会を作ることで、新しい思い出作りをしたいと考えています。
49日の法要は、納骨のあと、都心の中華の名店で、アワビやフカヒレという高級食材のコース料理を堪能し、なごやかに語り合ってきました。
義父関係の諸手続など残務整理の事務局は、長男である我が家です。無給の事務局員である私は、次回はどんなイベントにするか考えることだけを楽しみに、面倒な仕事をこなす日々です。
私が自分の子供にのこせるのは、お金でなく、たくさんの楽しい思い出だけ?


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