クロアチア・スロヴェニア ハイライト観光ツアー① [海外旅行]
★クロアチア・プリトヴィッツェ湖群国立公園★
★スロヴェニア・ブレッド湖★
10月10日から足かけ9日間で、クロアチア・スロヴェニアのハイライト観光をしてきました。
観光資源に恵まれた人口数百万人の両国は、ヨーロッパの西と東の狭間に位置し、文化的にも歴史的にもユニークな特徴があるといわれています。
1990年代の初めまで旧ユーゴスラビア連邦の一部だったクロアチアとスロヴェニアは、その長い歴史を通じて自らの国家をもったことが殆どなく、内陸部はオーストリア・ハンガリー領として、沿岸部はヴェネツィア共和国の影響下で多くの年月を過ごしてきたそうです。
ガイドブックによると、狭い国土に住み民族的にはスラブ系でありながら、クロアチアとスロヴェニアには、スラブ的な要素に加え、ゲルマン的な要素、ハンガリー的な要素、イタリア的な要素などが溶け合っていると書いてありました。
短い期間の駆け足パッケージツアーですが、街並みや郷土料理などからこれらの要素を、どのように感じるのか?
極東の島国で、他国からの侵略や欧州列強の影響を受けることが少なかった日本で育った私にとって、これが今回の旅における興味深いテーマのひとつでした。
(ウイーンで乗り継いだクラーゲンフルト行きの飛行機は、座席列2×2の小型プロペラ機)
◆抜けるような青空の下、緑豊かなスロヴェニアの自然を満喫◆
★”アルプスの瞳”と呼ばれる、エメラルドグリーンに輝くブレッド湖★
「聖母被昇天教会」のあるブレッド島には手こぎボートで渡る
★ブレッド湖の水面から130メートルのがけの上にそびえ立つブレッド城★
★ブレッド城からの湖畔の眺めは素晴らしい★
ハプスブルク家統治下の17世紀からリゾート地だった湖畔には鉄道も敷かれていた
★ユリアンアルプスの山々が湖面に映し出される★
湖面に浮かぶ手こぎボートは、ハプスブルク家から許された20家族のみが営業
★時空を超えた自然の驚異、
欧州最大級の鍾乳洞「ポストイナ鍾乳洞」★
鍾乳石が1ミリ成長するのに10~30年かかるといわれる
◆“干ばつに悩む森に16の湖を作った女王の涙”の伝説、今回は女王の気まぐれが嵐を呼んだ?◆
★エメラルドグリーンに輝く石灰湖★
★公園のシンボル プリトヴィッツェ滝★
約78メートルの高さから流れ落ち、ヴェリキ・スラップ(大滝)の愛称で親しまれる国内最大の滝
さて、今回の旅の最大の楽しみは、“水が生んだ宝石”とも呼ばれ、エメラルドグリーンの大小16の湖と92カ所の滝をもつ「プリトヴィッツェ湖群国立公園」の3時間のハイキングでした。
世界遺産に登録されている公園内は、最上流の湖から一番下の湖までの高低差を無数の滝に結ばれながら16の湖が階段状につながっています。
ブナやモミの原生林の中にある湖はボードウォークが整備され、広い園内は電動バスやボートでも移動できるので、エメラルドグリーンに輝く石灰湖や滝の間を犬と一緒の散歩を楽しみながら歩く人も多いと聞いていました。
実は、この美しい国立公園も90年代はじめのクロアチア内戦時には、戦場となって一時はユネスコの危機遺産に登録された歴史があります。しかし、今は、元通りの美しい景観を取り戻し世界中から観光客が訪れています。
この日だけは雨が降らないことを祈っていたのに、現地に到着すると無情の雨。おまけに、私たちがハイキング出発前に公園近くのレストランで昼食をとっていると、いきなり竜巻のような突風が吹き、木の葉が舞いあがり、霰までが落ちてきました。このままではハイキングは中止?と心配しましたが、風が収まりなんとか雨中のハイキングを決行。現地の英語ガイドと一緒に添乗員さんと20代から60+代まで25人のツアー参加者が、雨合羽を着たり傘をさして歩き出しました。
★ボートで園内最大の湖、コジャック湖を遊覧?★
一足早い紅葉を楽しむことはできましたが、気温がどんどん下がる中、足下が滑らぬように気遣い、傘をさしながらのハイキングでは写真撮影もままならず、グループからはぐれそうになる方も。結局、約半数の方はコースの途中で予定を切り上げて添乗員さんと共にホテルに向かうことになりました。
しかし、私はもちろん初志貫徹、残った仲間と一緒に現地の英語ガイドに引率されて予定のコースを歩きました。時折雷鳴が聞こえるためかガイドさんは先を急ぐ様子で、歩く合間に立ち止まって写真撮影していると取り残されそうになります。さすがにこの状況で歩いている他のグループには出逢いません。
★山の湖の天気は変わりやすい★
時折雷鳴が遠くから聞こえたり、みぞれ混じりの雨で気温が低下
夕方になって気温はさらに下がり、みぞれ混じりの天気に。手袋で温めながら撮影していた私のデジカメも低温でバッテリーがダウンしましたが、エコバス利用で無事出口にたどり着くことができました。
わずか3時間程度ですが、プリトヴィッツェの魅力を満喫するはずの『お手軽ハイキング』は、悪天候のために思わぬ『山歩き修行』になってしまいました。
それでも、次回は雪解け水で滝の水量が豊富だという新緑の季節に再度チャレンジしたいと思う“懲りない”私です。
コメント 0