”野人”岡野雅行、涙の『浦和レッズ卒業式』 [サッカー]
サッカーW杯の予選の回顧というと必ず引き合いに出される“ジョーホールバルの歓喜”で日本をW杯初出場に導いた“野人”岡野雅行選手(36歳)が、今季限りで浦和レッズを卒業することになりました。
(”野人”岡野の自画像入りサイン)
(この秋、トレードマークの長髪から、坊主頭に変身)
野犬よりも足が速いと言われたスピードスターの岡野も、やはり最近はスピードの衰えを隠せなかったように感じますが、同期の元日本代表、名波や森島のように引退する気持ちはまだないようです。
怪我をしているわけでもないし、今季は出場機会が少なく限界を感じるまでプレーをしていないので、本人は「やっぱりサッカー選手である以上、体の限界までプレーしたいよね!! 」とプレーするユニホームの色が変わっても現役続行の意志を語っています。
(岡野のラストゲーム、有終の美は飾れず・・・)
‘08Jリーグ最終戦となった12月6日の埼玉スタジアムには5万人以上のサポーターが駆けつけましたが、試合は浦和レッズの今季の低迷ぶりを総括するように1-6という埼玉スタジアムでの記録的失点で大敗してしまいました。
1-3というスコアで迎えた後半28分、岡野は同期入団の山田との交代でピッチにはいりましたが、残念ながら、直後に失点が続き、勝利を飾ることも出来ず、得点を演出するような見せ場を作ることもないまま浦和レッズ岡野のラストゲームは終わってしまいました。
(岡野と内舘の卒業セレモニー)
(ゴール裏には二人の背番号「30」と「19」のコレオグラフィ)
浦和レッズの低迷期からチームの主力選手として在籍し、一旦レッズを離れて2004年に復帰してからは、リーグ優勝や、天皇杯・ACLの優勝など数々の栄光の場面にいつもいた“野人”岡野の赤いユニホーム姿がこれで見納めということで、試合終了後のセレモニーには多くのサポーターがスタジアムに残って岡野と同じく今季限りの内舘とエンゲルス監督に感謝とねぎらいの拍手を送りました。
(チームメイトらとゴール裏のサポに挨拶)
(懐かしの背番号「7」のユニホーム)
(場内1周後、レッズ選手として最後の記念撮影)
挨拶では、涙を見せなかった岡野もチームメイトらと場内を一周し、ゴール裏のサポーターから『背番号7』をつけていた時代のユニホームやマフラーなどを贈られたりしている内に涙目になっているように見えました。
今季の浦和レッズは、最近数年間の中では最悪と思えるような混迷が続き、特にフロントの不手際や迷走、選手の意識の温度差が目につく哀しい出来事の多い1年間でしたが、来季はフィンケ新監督の下、サポーターをわくわくさせるような試合が出来るチームになってくれることを切に望みます。
さて、来季、別の色のユニホーム姿の岡野にJリーグの試合で再会することができるのか、寂しいけれどちょっぴり楽しみに岡野の移籍情報を待つことにしましょう。
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