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こんな時は、箱瀬淳一先生の”赤いお椀”でお寿司を食べて元気を出さなきゃ・・・ [お気に入り]

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既にJリーグの優勝はほぼ絶望的という状況の中で浦和レッズは、ホーム埼玉スタジアムでガンバ大阪に完敗しACL連覇の夢は断たれました

昨夜真っ赤に染まった埼玉スタジアムで精一杯応援した5万人以上のレッズサポーターの多くは、足取りも重く深夜帰宅し、脱力感と重苦しい気分の朝を迎えたことでしょう。やけ酒飲んで二日酔いの人もいるかもしれません。

こんなやる気が起きない気分の日は、夕食のメニューなんてマジ考えたくないのですが、私も一応主婦なわけだからとりあえず家族の為にも何か作らなきゃいけなかったりします。

こういう時は、お気に入りの“赤いお椀”の出番です。
この“赤いお椀”は伝統工芸・輪島塗の第一人者、箱瀬淳一先生の個展で求めた“私のお気に入りの器”。

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(箱瀬淳一先生)

知人のギャラリーで開催された個展で初めてお目にかかった先生はとてもすてきな方で、何も知らない私に対してもご自分の作品について丁寧に説明して下さいました。
お重や酒器揃い、蓋付きのお椀5客セット、オードブル皿など蒔絵の作品が多く、我が家の暮らしには縁のなさそうなものばかり。せっかく高名な作家の方が自ら説明してくださったのに、鑑賞するだけでは申し訳ないと思いつつもとても手が出ないお値段。

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そんな時、会場の入り口近くに展示してあったこの“赤いお椀”と出会いました。
漆器にありがちな朱ではなく、おさえた色味の微妙な赤の大振りなお椀は、正月のお雑煮や、夏のそうめんや冷やしうどんなどに良さそうですが、普段使いで傷がついたりしないのか気になり箱瀬先生に扱い方を伺ってみました。
“内側にはでこぼこがつけてあるから箸先がぶつかっても大丈夫だし、熱いお汁なども気にしないで使ってください。万一傷ついてしまっても、修理もできますよ”とのこと。
個展に駆けつけた箱瀬先生のごひいきのお客様が注文された蒔絵の器と比べれば手頃な価格ですが、私にとっては即断即決できない高価な食器。個展のオープニングパーティの間に人知れず思案しました。

漆器と聞いただけで、“デリケートな器で、扱いが面倒くさそう”というイメージがあり、我が家でも結婚祝いに頂いた蒔絵の蓋付きお椀は殆ど出番がないまま食器棚の下に木箱のまま収納されています。
普段使いは安価な器に限ると長年思っていましたが、考えてみれば普段使いとしては高価な器のお値段も洋服を選ぶときの価格帯と比較すれば決して高いものではありません。

箱瀬先生のお人柄と、手馴染みもよく色合いが好みの“赤いお椀”の出会いを大切にし、思い切って購入することにしました。うれしいことに1客ずつのばら売りなので、普段使いに必要な3客で購入できました。

2240299(とろろうどん)
2240300(冷やしうどん)
2240301(鯵のづけ丼)
2240302(かに雑炊)
2240303(鶏団子鍋)

こうして我が家の食器棚に加わった“赤いお椀”は、今では、ものぐさな私の強力な助っ人的存在になっています。小丼感覚で使うことが多いのですが、手抜き料理でも器次第で見映えがよくなり、おいしく頂くことが出来ます。
手をかけた料理にこそ伝統工芸の輪島塗を使うべきという考え方もあるでしょうが、“手は抜いても心を込めた盛りつけ”でおいしく頂く工夫というのも日々の暮らしには大事なことと考えます。
近年、中国製などの大量生産の安価な商品との関係で苦戦している伝統工芸品が食器に限らず多いと思いますが、普段使ってこそ伝統工芸品と大量生産品の違いがわかるのではないでしょうか。

ところで、箱瀬先生の工房も昨年の能登半島沖地震で被害にあわれたそうですが、景気の急激な落ち込みで輪島塗なども影響があるのではないか気になるところです。

さて、我が家の今夜のメニューは、市販のちらし寿司の素とお買い得品のお刺身を使ったバラちらし。
お気に入りの“赤いお椀”でお寿司を食べて、元気を出さなきゃ・・・
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