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オトナの花見のススメ:玉川上水沿いを歩いて桜の名所「小金井公園」に [街あるき]

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今年も桜の開花予想が発表されました。東京は平年並みの3月27日とか。

窓越しの日差しは春の光ですが、まだまだ北風が寒い日々です。桜の開花を待ちわびる間に、武蔵野の自然を満喫しながら歩く健康的な『お花見ウォーキング』を考えてみました。 武蔵野の面影が残る小金井公園は玉川上水沿いに位置する面積78ヘクタールの都立公園です。 桜の名所として知られており、早咲き、遅咲きのものなど色々あってお花見期間が長いので予定が立てやすいと思います。この一角に江戸時代の農家から昭和初期の看板建築までの建物を復元した「江戸東京たてもの園」があります。 井の頭公園から玉川上水沿いにウォーキングしながら小金井公園を目指すコースはメタボが心配な方や健脚な方にオススメです。

井の頭線・「井の頭公園」駅→井の頭公園→玉川上水→(万助橋)→(山本有三青少年文庫)→(むらさき橋)→(太宰治入水地点)→三鷹駅南口→(中央線ガードをくぐり北口へ)→玉川上水→(桜橋)→(境橋)→(くぬぎ橋)→(梶野橋)→(関野橋)→「都立小金井公園」→(「江戸東京たてもの園」)→JR「武蔵小金井」駅

私は、昨年新緑の5月にこのコースを歩きましたが、「江戸東京たてもの園」を全部見るのはあきらめました。小金井公園も日比谷公園の4.8倍の面積ですので、直接「小金井公園」をめざしてお花見と「江戸東京たてもの園」をゆっくり楽しむというプランも良いかと思います。 「井の頭公園」の中を通り抜け、「井の頭自然文化園」の横から玉川上水にでます。公園の池のボート遊びは有名ですが、徳川家康が鷹狩りの際に水を汲んでお茶をたてたという「お茶の水」や「水琴窟」などの旧跡もあります。 吉祥寺駅からだと少し遠回りになりますが、公園内には桜の見所もあります。
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玉川上水沿いの遊歩道を歩いていくと、「路傍の石」で有名な「山本有三青少年文庫」の建物。 そのしばらく先の歩道に「玉鹿石」という碑がありますが、この向かい側を流れる玉川上水に太宰治が入水した地点の目印です。太宰が入水したのは、昭和23年6月ですが、平成8年に建立された碑には太宰の名前はなく、出身地である津軽金木町の名前があるのみ。 現在の玉川上水は、水量が少なく当時の様子はわかりにくいのですが、文豪が入水した場所に対する問い合わせが多いのに、遺族の許可が得られない等の事情から、このような形の碑が建立されたようです。 三鷹駅で中央線のガードをくぐり反対側に抜けて、玉川上水沿いの遊歩道をひたすら歩きます。 玉川上水は相変わらず決して清流とは言えないものの、鯉が群がる地点があるのでそれなりの水量はあるようです。
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井の頭公園を出発して約3時間で、目的地「都立小金井公園」に到着 私はグループでおしゃべりをしながら歩きましたが、桜の季節なら道すがらの花見が単独歩きの退屈を慰めてくれるはずです。 「小金井公園」も「江戸東京たてもの園」も園内の食事どころが少ないため、お弁当を持参して広い園内のお好みの場所で食べる方がよいかと思います。(お茶や甘味を楽しむ店は園内にもあります) 小金井公園の桜を楽しんだら、「江戸東京たてもの園」に向かいます。 入園料を払いビジターセンターを抜けると、江戸時代の農家や「三井八郎右衛門邸」、「高橋是清邸」などの建物がゆったりと並んでおり、いずれの建物も部屋の中にあがって説明を聞きながら見学することができます。

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私は時間がなかったので、東側の昭和初期の街並みとしての建物が並ぶゾーンだけ見学しました。 昔懐かしいボンネットバスや都電の車両も展示してあります。 下町の商店街を再現した、丸二商店(荒物屋)、武居三省堂(文具店)、小寺醤油店(酒屋)などには、当時をイメージした商品が並べられています。
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おじさんたちは、店頭に並んでいた「サントリーオールド」のラベルが「サントリーウイスキー 壽屋」であることを発見。昔話で盛り上がります。 駄菓子や飲み物の販売、うどんなどの軽食や甘味どころもあり、家族連れや若いカップルなど入園者の年齢層は幅広いようです。暑くなる時期には氷やアイスキャンデーの店に行列ができます。 ゾーンの奥の方にあるその名も「子宝湯」という銭湯の中に入ってみました。 脱衣場には、浮き世絵風の「江戸の銭湯」と「現在の銭湯」の解説板もあります。 昭和28年2月の入浴料金は、大人15円、子供5円。今は廃止された婦人洗髪料は10円だったのですね。 現在、東京都の入浴料金は大人430円なので、当時の30倍近くになっていますが、最近は、スーパー銭湯や温泉人気におされて町の普通の銭湯は廃業するところも多いようです。 湯船から見る看板の絵、男湯は定番の富士山、女湯は箱根の芦ノ湖でしょうか。広告看板もあります。 銭湯のマナーについて書かれた「入浴者の心得」も貼ってありますが、大きい湯船の中で泳いだり潜ったりするのは今も昔も子供の特権? そして風呂上がりに立ち寄るのは居酒屋。ビールよりもやはり日本酒の時代だったのでしょう。

昭和の街並みにタイムスリップしたところで、本日のスケジュールを終えて武蔵小金井駅まで歩きました。 ミセスのための東京タウンウォッチング―見たい・知りたい・歩きたい 「ミセスのための東京タウンウォッチング」には、周辺のマップ付きのガイドが紹介されていますので、歩くコースのイメージがわかります。

この日のコースは、吉祥寺―三鷹―武蔵境―東小金井―武蔵小金井の区間を踏破したので、花見酒をゆっくり楽しみたい向きは、JR「東小金井」駅→小金井公園→「江戸東京たてもの園」→JR「武蔵小金井」駅というコースでどうぞ。帰りはバス便利用も可能です。

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