リタイア世代の海外旅行、誰と一緒に行きますか？

　　
　 （2005年、パリのホテルからの眺め）　　（２００４年、ミラノのホテル）

多彩な言語が使われるヨーロッパに旅行するときは、現地での移動手段の確保が結構負担になります。私の場合、移動手段の手配が楽なこともありパッケージツアーを利用することが多いのですが、同じパッケージツアーでも、“安価で、多くの見所を効率よくまわる駆け足旅行”よりも、”ゆったりスケジュールで自由行動の時間がたっぷりとれるツアー”が好みです。
最近の海外旅行は若い女性よりも、時間やお金にゆとりのある元気なシニア世代が主役になっています。休暇の取りやすい時期に集中しがちなOLに対して、その気になったらいつでも旅行に出られるシニア世代は旅行会社にとってもありがたいお客さんです。
人口の多い団塊の世代がリタイア世代になるというので、旅行会社は団塊の世代の海外旅行需要を取り込もうと色々な企画を競い合っているようです。
さて、そのリタイア世代の海外旅行ですが、パッケージツアーに参加するにしても誰と一緒に旅行に行くか？は旅の楽しさに関わることですから、大事な問題です。

2007年の3月にJTBが発表した広義の団塊世代（1946～1950年生まれ）の男女に実施した調査の結果によると、“60歳以降、もっとも一緒に旅行したい人は？”という質問に対して、
夫は「妻と」。妻は「夫」以外に「友人」「娘」とも行きたいという結果でした。
この質問は、海外旅行に限定してはいないようですが、私の経験からも同じツアーの参加者の顔ぶれはこの調査結果と一致しています。
「妻」の側からの意見として、“夫と一緒に旅行に行くと、夫の世話が大変なので気が休まらない”という話を聞いたことがあります。“旅に出ても、風呂や着替えの準備などに追われるし、ズボンのポケットから膨らんだ財布がはみ出したりしてスリに狙われないかなどのチェックも疲れる”とか。
旅に出たら、『非日常的空間』に身を置いて、つかの間であったとしても『夢のような楽しい日々』を過ごしたいのに、現実に支配されたくない気分とでもいうのでしょうか。

もちろん、“特に海外に行ったら、コトバの不安もあるし、女性だけの外出は心配だから夫と一緒だと安心”という女性もいますが。
私は、海外旅行に行ったらショッピングやグルメを十分楽しみたいので、『女同士の気楽な旅』の方がいいですね。最近私がはまっているグルメは、ケーキやチョコレートなどのスイーツ探求ですから・・・