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気がつけば、冷蔵庫の中は『食べるラー油』が一杯・・・ソーシャルメディアが作ったヒット商品? [お気に入り]

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桃屋:『食べるラー油』ブームの火付け役)
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ヱスビー食品:追随発売ながらラー油のトップメーカーの実力をいかんなく発揮?)

今年上期のヒット商品番付にノミネートされた『食べるラー油』。

一時期は、“『食べるラー油』ブームネタ”が主婦向け情報番組で何度も取り上げられ、ご飯にかけて食べることもできる全国各地の伝統食品的な『具入り調味料』までが注目されるようになりました。

昨年8月新発売された桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」10月のTVCM投入後、ネットで話題になり、“予想以上に売れすぎ、店頭での入手困難”という話題が新たな口コミ人気を呼び、ラー油のトップメーカーであるヱスビー食品が今年になって追随発売した「ぶっかけおかずラー油チョイ辛」も発売直後から品薄ということがブームに拍車をかけた と言われています。

実は、結構辛いもの好きの私、桃屋のCMは見たものの商品名から物足りなさを感じて購買心を刺激されずにいたのですが、昨年11月下旬にSNS仲間の情報から桃屋の商品が大人気で品薄ということを知り、俄然興味が湧いてきました。(このSNSはアラ還世代の主婦が中心メンバー)

SNS
に書き込んだ方も友人からの情報で知ったそうですが、SNSの仲間も彼女の書き込みで普通のラー油とはひと味違う『食べるラー油』の存在に興味津々。詳細な商品情報、入手方法や、自分で作れないかなどの情報が飛び交いました。その時点で既に店頭には商品が殆どない状態で、メーカーのHPには“品薄状態についてのお詫び”がアップされていました。どうやら、店頭で見つけて買い占めた人が友人知人に譲ってあげる形で商品が広まったようです

ヱスビー食品の商品まで店頭で全く見かけなかったことから、『食べるラー油』を忘れかけていた今年の春先、さいたまスタジアムの帰りのみ立ち寄るスーパーの店頭で同行していた娘が桃屋商品を見つけてようやく入手できました。娘もネットで話題になっているので以前から気になっていてずっと探していたそうです
とりあえずひとつだけ購入して納豆や豆腐にかけて食べてみると、ラー油の具材の新食感のフライドガーリックの香ばしさがとても気に入りました。しかし、追加購入しようとしてもなかなか商品に遭遇せず、豪快にぶっかけて味わうことはできませんでした。

私の友人は、近所のスーパーで偶々商品を棚に並べているところに出くわして入手できたそうですが、休憩時間中のパートさんたちがまとめ買いしてしまいあっという間に棚が空っぽになったとの目撃談。
近所の肉屋さんの話によると、桃屋の商品がヒットして類似商品が多数出回ったおかげで原料のニンニク価格が急騰し、メーカーは思うように増産できないのだとか。たしかに、桃屋もヱスビーも300円台というお手頃価格なので、友人知人の分もまとめ買いしてあげやすい商品ですが、原料の高騰という思わぬ障害が増産を妨げていたとは・・・

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(福井県三国の炭火焼き肉一番星
甘エビのエキス入りなので、豆腐などよりも豚の冷シャブなど肉料理に)
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(宮崎みやげの日向夏入り:
さっぱり食べられるので和食に)

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(熊本の食品メーカー:ネーミングからもかなり辛そう)

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(手作りするための『ラー油ミックス』まで発売)


春以降、自分で作る『食べるラー油』レシピが紹介され、全国でご当地土産品や、飲食店のメニューとして登場するなど話題展開に事欠きませんでした。

今までもSNSやブログ・Twitterなどソーシャルメディアといわれるネットの口コミで広がったブームは色々ありますが、若い女性や主婦だけでなく、シニア層の主婦にもソーシャルメディアが浸透していることは驚きです。『食べるラー油』の普及過程をみても、ソーシャルメディアが今やマスメディアに匹敵する影響力をもつ場合もある存在になっていることがわかります。

もちろん、今回のブームは桃屋にとっては慢性的な品薄状態が長期化するという思わぬ展開になったことから、ソーシャルメディアを活用した成功事例かどうかは微妙なところもありますが・・・
(桃屋HPでは今もお詫び掲載が更新されている:http://www.momoya.co.jp/

最近、私はラー油売場を素通りできなくなりました。家に在庫があっても、近所の食品スーパーで桃屋やヱスビーの商品を発見すれば即まとめ買い(店舗によっては、購入個数制限があったりします)、珍しいラー油を見つけると思わずチェック。同じ様に見える『食べるラー油』でも食材との相性が異なるので、自分好みの組み合わせを試しながらようやく『食べるラー油』本来の豪快な食べ方を楽しめるようになりました。と言っても、あくまでも『油』なので食べすぎればカロリーオーバーの心配があるのでほどほどに、を心がけています。


使ってもらえる広告 「見てもらえない時代」の効くコミュニケーション (アスキー新書)

使ってもらえる広告 「見てもらえない時代」の効くコミュニケーション (アスキー新書)

  • 作者: 須田 和博
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/01/08
  • メディア: 新書

ところで、先日、「使ってもらえる広告」の著者である博報堂の須田和博さんを講師に招いた勉強会に参加しました。須田さんは、多摩美大卒のデザイナー出身で平面CDCMプランナーを経験したWEB部門のCDです。

日本の広告費を媒体別に見ると、2009年はTVについでネット広告が2位になっています

大きく減少した新聞広告や雑誌広告にかわって伸びているネット広告の中でもモバイル広告が伸びているそうです。とはいえ、ネット広告は効率よく収益をあげられるメディアとしてはまだ発展途上。

須田さんのように“TVなどのマスメディアのちからと特性”も熟知した人が手がけるWEB広告やソーシャルメディアを活用したキャンペーンがもっと注目されるようになるといいなと思ったことでした。
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