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B.ミュンヘンのスタジアムに流れた“You’ll never walk alone” [サッカー]

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ミュンヘンから、日本を応援するメッセージが・・・)

35日に開幕したばかりのサッカーJリーは、大地震後3月中のすべての公式戦を中止していましたが、423日に再開することが発表されました。計画停電の長期化に考慮し、4月中のナイター実施はせず、関連施設が被災したチームについてはスケジュールを含めて詳細はこれから調整とこのと。
ナビスコ杯の試合方式を変更し、休止期間中に中止となる試合は7月中の消化をめざすということですが、日本代表の南米選手権出場の予定があるため日本協会との協議も必要です。

Jリーグでは、チームとしての活動休止期間中、多くのチームの外国人監督やコーチ、選手たちは一時帰国しましたが、震災の影響がない地域のチーム同士でチャリティマッチを開催し、自主トレの合間に選手たちが義捐金の街頭募金やチャリティ・オークションなどに協力する姿が連日報道されています。

日本代表強化のために3月下旬に予定されていた二試合も中止となり、329日に大阪の長居スタジアムで日本代表とJリーグ選抜によるチャリティマッチを開催に変更。欧州でプレーする代表選手たちが続々帰国していますが、Jリーグ選抜には44歳の現役最年長Jリーガー・三浦カズ選手も出場予定。

サッカーというスポーツは、世界中に普及しており、時には大きな自然災害に見舞われる国がでてきます。昨年日本でも、南米ハイチの大地震復興に協力するサッカーイベントが開催され、私も競技場まで行きました。

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FCバルセロナの選手からもメッセージが届いた)

極東の島国・日本で起きた未曽有の大災害に対して、欧州各国のサッカー界からはスペインのFCバルセロナやレアル・マドリーなどから早々と心温まる応援メッセージが届き、先週欧州で開催された試合会場では、日本人選手在籍の有無にかかわらず試合開始前のスタジアムで黙祷し、選手はユニホームに喪章をつけてプレーする映像が届きました。

その中で、現地時間315日にミュンヘンで開催された、欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、B.ミュンヘン対インテル・ミラノの試合会場では、ホームのバイエルンがまさかの逆転負けで敗退した直後、インテル所属の長友選手が掲げた応援メッセージを書き込んだ日の丸の背景に“You’ll never walk alone”の歌声が流れました
元々この歌はプレミアリーグ・リバプールのホームで歌われていたのですが、長友が日本で所属していた
FC東京のホーム味の素スタジアムでも歌われています。

ドイツと日本サッカー交流の歴史は古く、今も多くの日本人選手がドイツ国内リーグでプレーしていますが、この日会場で流れたのは味の素スタジアムバージョンということですから長友選手を意識して流されたに違いありません。B.ミュンヘンは、親善試合のために何度も来日していますが、リーグ戦終了後の7月にチャリティマッチ開催の計画も伝えられています。

こんなうれしい話題もある中で、日本プロ野球機構の迷走ぶりには耳を疑いたくなります。開幕日やナイトゲーム開催を巡るコミッショナーやセ・リーグチーム関係者のコメントからは、震災や原発事故による被害や計画停電で厳しい状況にある人々に対する配慮などが全くといってよいほど感じられないのです。経営環境が厳しいのはいずこも同じなのに、「野球をするのが我々の責務」と選手たちの困惑を無視するごり押しの姿勢で強行した場合、国民の共感が得られるものでしょうか。


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『ドーハの歓喜』・・・ザックJAPAN、アジア制覇で結果オーライ? [サッカー]

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アジア杯を掲げる、日本代表キャプテン・長谷部誠
(Photo by サッカーマガジン)

”持っている”男は斎藤佑樹だけじゃない。
”長谷部のいくところに優勝カップあり”

浦和レッズ時代(2002ー2007)>
2003年:ナビスコ杯(初)優勝
2004年:Jリーグセカンドステージ(初)優勝
2006年:(1月)天皇杯優勝
      (12月)Jリーグ(初)優勝
2007年:(1月)天皇杯連覇
      (11月)ACL(初)優勝

ヴォルフスブルク(2008~)>
2009年:(08-09季)ブンデスリーグ優勝

日本代表
2011年:アジア杯優勝

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(Photo by サッカーダイジェスト)

日本のサッカーファンにとってこの18年間、カタール・ドーハといえば“悲劇”という言葉が連想される土地でした。某テレビ局はこの状態を“魚の骨が長年のどにひっかかったような”と表現。
しかし、今回のアジア杯で日本代表が、2大会ぶり4回目の優勝を成し遂げたことでこのイヤな連想を断ち切り、『ドーハの歓喜』という言葉に書き換えることができました。

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(Photo by サッカーマガジン)
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★Zacは本田圭佑のハートもわしづかみ?★
(Photo by サッカーマガジン)

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(上)
★ブルドーザーのように泥臭くゴールに迫る岡崎慎司★
 アジア大会後、独・シュトゥットガルトに移籍
(下)
★キーマンとして好機の起点となる遠藤保仁★
 31歳・遠藤の代役となる存在はいつ出現するのか?
(Photo by サッカーダイジェスト)
   

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(Photo by テレビ朝日)
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★日本代表のベンチ★
途中離脱した選手たちもユニホームに魂を。
”悩めるエース”香川真司の復活と思った矢先の骨折は残念・・・
(Photo by テレビ朝日)

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★途中出場でヒーローになった李忠成(左)★
西川周作(右)もGK川島退場の急場を冷静に対応。

”ヒーローになれたけれど、サッカーがうまくなったわけじゃない”李は、3日間のオフ後、FWの先発争いが待っている広島の合宿に合流。
(Photo by サッカーマガジン)

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★フェイントでオーストラリアDFを欺いた、李忠成
あまりにも美しすぎるボレーシュートは、今大会のベストゴール?

オーストラリア代表は、W杯メンバー中心に堅固な守備を誇っており、
「たった一つのミス」とオーストラリア代表オジェック監督は唇を噛んだ。
(Photo by テレビ朝日)


日本代表にとって中東で開催されることだけでも完全アウエイ状態だが、Jリーグや天皇杯の日程とのかねあいで選手のコンディション調整が非常に厳しい状況で臨んだアジア杯。大会中も次々と襲ってくる幾多の試練を乗り越えて獲得したアジアチャンピオンは、次の大会のシード権獲得(予選免除)だけでなく、2014W杯ブラジル大会の前年に開催されるコンフェデ杯出場が約束される価値あるものでした。

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★元浦和の後輩・細貝(左)に指示を出す長谷部(右)★

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★脅威の走力でサイドを切り裂く長友祐都

ワールドクラスのSBという評価を得た長友は、大会終了後、セリエAの強豪・インテルに電撃移籍。
東福岡高校時代は無名の選手で、明大サッカー部でも下積みが長かった。
明大監督から”同じ過ちを2度しない知性”を買われてSBに転向後、五輪代表→FC東京→セリエAと出世街道まっしぐら・・・
(Photo by テレビ朝日)


短い準備期間で結果を出したザッケローニ監督と選手、チーム関係者には心からのお祝いと感謝です。



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★アジア杯優勝をザッケローニの母国・イタリアの新聞も大きく取り上げた★

日本代表監督として当面の契約期間は2年。ブラジルW杯予選突破を目標に掲げる監督の好成績は、監督自身の引き抜きにも繋がる

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★良くも悪くも目立った吉田麻也
闘莉王の良いところだけをマネして成長して欲しい・・・

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★アジア対策は”レフェリング対策”につきる?★

不用意なファウルはまさかの一発退場に・・・
PKをとられたら、後でPKをもらえるのがお約束?
(Photo by テレビ朝日)



波瀾万丈の大会を幸運にも助けられて勝ち抜き、アジア杯王者となったザックJAPANはFIFAランキングが17位に急上昇。

結果オーライのアジア杯でしたが、韓国やオーストラリアより日本が強いとはいいきれないし、アジアは以前よりもレベルが高くなっています。ザッケローニの采配についても、若手の登用や、守備面、特にカウンター対策の強化が課題でしょう。今回はレフェリングの問題があるにせよ、11人で90分間で勝ちきる試合が少なすぎました。
”攻撃サッカー”を標榜しながら、韓国戦の終盤に5バックにしても守りきれず失点したことで非難されていますが、イタリア人と日本人では守備意識のレベルが異なることは監督も身をもって理解したはず。

今年も日本から海外移籍する選手が増え、代表選手を招集しての合宿・強化試合を日本でなく欧州でということも今後はありそうです。FIFA理事がいなくなる日本サッカー協会ですが、強豪国とのマッチメイクに頑張ってもらうしかありません。

今年も浦和の細貝萌や清水の岡崎慎司が独に移籍しましたが、”移籍金ゼロ”で若手選手を獲得しやすいJリーグが独リーグの”草刈り場”化している現状は、チームの収益低下につながる問題でもあります。
まもなく開幕するJリーグですが、代表選手の活躍をリーグ戦の活況につなげて欲しいもの。
”世間の注目を集めるのは日本代表だけ”などと揶揄されないように、Jリーグ各チームには一層の努力をお願いします。


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★本田から指示される細貝★
萌ちゃん、新天地での活躍を祈っていますよ!


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サッカー日本代表、アジアの盟主をめざすカタールとの聖戦は金曜日深夜 [サッカー]



2010年のW杯南ア大会でベスト16になったサッカー日本代表は、現在中東の地、カタール・ドーハで開催中のアジア杯で苦しみながらも予選リーグを1位で突破しました。

次戦、準々決勝では開催国カタールと完全アウエイでのガチンコ対決となり試練はまだまだ続きます。

カタール・ドーハといえばサッカーファンにとっては忘れられない17年前のカタールの悲劇

そして直近では、2022年のW杯開催国を巡る招致戦で日本はアジアサッカー連盟会長のハマム氏率いるカタールに惨敗。しかもカタール大会後の開催地立候補もアジア枠の関係で、私が生きている内に日本でW杯を開催できる可能性はまずなさそうです。

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★カタールとの前回の公式戦は、2009年6月10日のW杯最終予選。
『W杯南ア大会に日本出場決定!凱旋試合』のはずが、不甲斐ない戦いぶりでまさかのドロー。
この日の日本代表先発メンバーで、今回のアジア杯に出場しているのは岡崎、今野、内田のみ。
カタールではこのメンバー表にはいませんがウルグアイから帰化したセバスチャンには要注意!

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★北京五輪出場決定試合後のU-23日本代表。
北京五輪は不本意な結果に終わってしまったこの世代が、今回のアジア杯メンバーの中心。


カタールはFIFAランキングは105位(2011.1)でまだW杯出場経験はないものの潤沢なオイルマネーを背景に強豪国の有望選手を帰化させて代表を強化したり、Jリーグで活躍するブラジル人選手(元浦和レッズの“お騒がせ屋”エメルソンなど)を国内リーグに引き抜いたりしています。

アジアサッカーの勢力図は、FIFAランキングやW杯出場国を見る限り東アジア勢が強い(オーストラリア:26位、日本:29位、韓国:39位、西アジアはイランの65位が一番上)のですが、過去の経験からも中東の地での戦いは何が起こるかわかりません。

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杯後、日本代表クラスの海外移籍が相次ぎ、特に、長谷部誠に次いで香川真司がドイツで大活躍したこともあり、日本のJリーグは今やブンデスリーガの下部組織の様相を呈しています。“日本サッカー界に未来はあるのか?”なんていう悲観論を吹き飛ばすことができるでしょうか?

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★浦和レッズの柏木陽介(左)には日本代表の中心選手になって欲しい。
サウジ戦の陽介は、前田がゴールしやすいように意識した献身的な動きが光っていた。
レッズ移籍後広島時代のような”周りを生かし自分も生きるサッカー”が十分発揮できていないが、今季の活躍を期待。


サウジアラビア戦で初めて先発フル出場したレッズの柏木陽介が、監督の起用に応えて攻守に奮闘。パスミスもありましたが、悩める主砲前田の得点を演出するなど“周りを生かす”いい働きで魅せてくれました。


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カタール戦では出場停止や怪我の問題で先発メンバーに変動があるかもしれませんが、キャプテンの風格がでてきた長谷部を中心に“組織力”でカタールを撃破してほしいもの。
カタール戦で特に期待したいのは、今大会でゴールを量産している岡崎と対照的に、日本代表ではまだ輝き切れていない香川真司のゴールです。

因縁のカタールとの聖戦は121日(金)の深夜。

テレビの前から、はるか中東の地・カタールまで熱いサポートの“念”を送って日本代表を応援しましょう!


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★浦和レッズからブンデスリーガに移籍した細貝萌
ヨルダン戦では、途中出場ながら厳しい局面を無難に守りきった。
北京五輪で輝けなかった悔しさをアジア杯ではらして欲しい。





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ありがとうロビー・・・浦和を愛し、サポーターを心から愛した男がレッズを去った [サッカー]

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(「週刊サッカーマガジン」表紙より)

元日の国立競技場で、今季限りで退団するロブソン・ポンテと共に天皇杯決勝戦を笑顔で迎えたいというレッズサポの願いは叶いませんでした。

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年半にわたり浦和レッズの10を背負って戦い、2006年リーグ優勝、2007ACL優勝など私たちに数多の歓喜をもたらしてくれたロビーは次の所属先が未確定のまま15日ブラジルに帰国しました。

思い起こせばロビーがレッズに加入した2005年は波乱に満ちたシーズンでした。

2003
年のナビスコ杯初優勝に続き2004年にはステージ優勝を果たした浦和レッズですが、主力選手の相次ぐ電撃退団など誤算続きで、リーグ前半戦を下位で折り返すことになってしまいました。

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天皇杯優勝を喜ぶロブソン・ポンテ(左)とアレックス
Photo by 「ワールドサッカーダイジェスト」増刊号

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天皇杯優勝を置き土産に離日したマリッチ(左):
Photo by 「ワールドサッカーダイジェスト」増刊号

そんなレッズに当時の監督だったギド・ブッフバルトから強く望まれて助っ人としてドイツからやってきたのが、ブラジル人MFロブソン・ポンテと元クロアチア代表FWマリッチの二人でした。

ポンテは、レバークーゼン時代、チャンピオンズリーグで
13試合戦い、銀河系軍団のレアル・マドリードにも快勝する原動力となる実績がありましたが、財政難に直面していたレバークーゼンが契約延長しなかったためレッズは移籍金なしでポンテを獲得。
ポンテは、
Jリーグでもゲームメーカーとしての能力をすぐに発揮し、後半戦だけで8ゴールを挙げる活躍。エレガントな動きと優れたテクニック、広い視野のポンテのパスセンスにレッズサポは魅了されました。しかし10月にレッズの至宝・田中達也が大けがによる長期離脱というアクシデントもあり2005年のリーグ戦は2位で終了。

一方、半年間の契約で加入したマリッチは、リーグ戦ではあまり活躍できなかったもののレッズサポの熱いサポートにハートを奪われ、自身最後の大会となる天皇杯で大ブレイク。ストライカーらしいゴールを量産し、闘志を前面に出すプレーで味方を鼓舞。マリッチのおかげで元旦の国立で天皇杯を獲得したレッズはACL初出場への道が拓けたのでした。

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(2006年浦和レッズJリーグ初優勝
Photo by 「週刊サッカーマガジン」増刊号

ポンテが好調だった2006年から2007年シーズンのレッズはまさに黄金期といえる時代でした。
抜群のキープ力を持ちトップ下で活躍するポンテと、元ブラジル代表FWワシントンの得点王になる活躍に導かれたレッズは2006年に念願のリーグ優勝と、天皇杯連覇の2

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2007年ACL優勝
Photo by 「浦和レッズマガジン」

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ポンテは2007年のリーグMVPに)

2007年、初出場のACLでは国際大会における経験豊富なポンテ5得点でACL得点王になり、ワシントンの勝負強さにも助けられて初優勝。リーグ最終戦でポンテが負傷交代し、リーグ優勝を逃したもののポンテはJリーグのMVP輝くなどレッズサポはポンテと共に至福のひとときを過ごしました。

しかし、ポンテの怪我による長期離脱にあわせるようにレッズの栄光には陰りがみえ、2008年以降は、MF長谷部誠のブンデスリーガ・ヴォルフスブルクへの移籍やワシントンなど主力選手の流出や相次ぐ監督交代などが続き、チーム改革をおし進めたフィンケ監督に期待するも成績は低迷し、ホームゲームでの観客動員数減少がとまらないという負のスパイラルに陥っているようです。

2008
年半ばに怪我から復帰したポンテも年齢によるパフォーマンスの衰えと怪我が多くなり、以前のようなコンディションには戻りません。2010年は、試合中にピッチ上で若手選手にアドバイスするポンテを見る機会が多くなり、レッズサポもポンテとの別れの日が近いことは覚悟していました。

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(2010.11.14 対京都戦:
試合後のヒーローインタビューで号泣したロビー。
「自分の意思に反して退団することになりそうなのが辛い・・・」という思いがけないコメント)

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(横浜FM戦でゴールをあげ勝利に貢献したロビー)

とはいえ、9月にMF阿部勇樹が海外移籍し、ポンテの後継者と期待される山田直輝ら長期離脱の怪我人続出でベンチ入りメンバーも心許ないほど選手層が薄いチーム状態でポンテを必要としないという判断はしないのではと淡い期待もありました。

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ロビーのお別れセレモニーは、涙・涙・涙・・・・

最後のホームゲームとなったリーグ最終戦後の『ロビーとのお別れセレモニー』こそ仰々しいお膳立てでしたが、チーム躍進の功労者であるポンテに対してクラブはリスペクトの感じられない対応で切り捨てたというのです。

ところで、財政難を理由にポンテとの契約延長を拒んだレバークーゼンですが、“ポンテの創造性と広い視野を生かした展開力を失う”ことになったアウゲンターラー(当時)監督はクラブのお粗末な対応を批判し、「チャンピオンズリーグでチームに貢献したポンテのような選手を放出し、経験の浅い若手選手を入れてブンデスリーガ優勝を期待するのは間違っている」と言ったそうです。もともとあと1歩でタイトルを逃すことが多く『万年2位』とか『ネバークーゼン』揶揄されていたレバークーゼンは、監督の予言通り優勝することはなくチャンピオンズリーグ出場からも遠ざかっているようです

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そのレバークーゼンにレッズのMF細貝萌が先ごろ移籍しました(当面はアウグスブルクにレンタル移籍)が、“レッズで良い結果が出せないままの海外挑戦”という決断に悩む細貝の背中を押して励ましてくれたのはロビーでした。
最終戦後のセレモニーでポンテの隣で号泣していた細貝の姿を見て、海外移籍を確信したレッズサポも多いのですが、新天地での躍進を期待しましょう。
そういえば長谷部誠が所属するヴォルフスブルクは、かつてポンテとマリッチもプレーしていたチームです。チームメイト思いのロビーですから、長谷部にも的確なアドバイスをくれたに違いありません。

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ポンテと愛妻のダニエリさん:
以前浦和のイタリア食堂でチームメイトと一緒の夫妻に遭遇。
お2人のこれからの人生に幸あれ! )

日本をとても気に入り、妻と共に日本語を勉強し、日本のクラブでプレーを続行したいというロビーと日本で再会できるなら、たとえそのユニホームが何色でも私はロビーを応援したいと思います。

ドイツ時代からのポンテの個人応援歌はレッズサポに引き継がれましたが、日本でそのチャントを再び歌える日は来るのでしょうか?





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”甲子園の熱い夏”が終わりました・・・興南の監督に日本サッカーも指導されたい? [サッカー]

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(Photo by NHK/閉会式TV中継より)

2010年夏の甲子園大会は、沖縄の興南高校13-1で神奈川の東海大相模高校を下して沖縄勢として初優勝を遂げました。興南は春夏連覇となりましたが、攻守のバランスがとれた素晴らしいチーム。

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(Photo by NHK/閉会式TV中継より)

6試合先発勝利し、783球を投げた島袋投手はあの松坂以来の春夏連覇という記録にふさわしい気持ちのこもったピッチングで連日わたしたちを魅せてくれました。

昨年の興南は春夏連続出場しながら共に1回戦で負けてしまったのに今年は春夏連覇とは、この1年の間にどんな改革があったのでしょうか。

高校野球では名伯楽といわれる指導者が何人も輩出していますが、興南の我喜屋監督42年前の甲子園で「興南旋風」を巻き起こして4強となったときの主将。当時の沖縄はまだ米軍統治下で甲子園へ出場するにもパスポートが必要だった時代です。興南高校卒業後社会人野球で活躍、北海道で社会人チームの指導者を経て、2007年から興南の監督に就任とのこと。新聞の報道によると、自らの経験をもとに、身体的能力は高くても精神的な強さに欠けた沖縄気質の意識改革に注力されたようです。

一瞬の判断の遅れがミスにつながるのは野球だけでなくサッカーも同じですが、「野球は約束事の多い競技だからいつでも何にでも気を配らない選手は試合でもミスをする」というのが我喜屋監督のポリシー。興南の強打の秘訣は「見るな。まず振れ!」。第1ストライクから振らせる指導は、意識改革としてもなかなか魅力的です。

ゴール前でもなかなかシュートを打たずに横パスしてしまったり、自分より有利な体勢の選手がゴール近くにいるのにエゴイストなのか無理矢理シュートしてその結果万年得点力不足に悩むサッカー日本代表チームにも参考になりそうな指導法かと。
(我らが浦和レッズも外国人選手が爆発した直近の湘南戦は別として、同じ症状・・・)

さて、猛暑の炎天下で試合が行われる甲子園は、例年よりもさらに苛酷な気象環境だったはず。選手はもちろん、スタンドで応援しているだけでも熱中症が心配になりますが、15日間の大会期間中総入場者数は844000人と、昨年より32000人の増加。サッカーフリークでふだん野球はあまり見ない私も甲子園大会のTV中継は結構見てしまいました。
高校野球』というのは日本人の郷土意識も刺激する特別なカテゴリーのスポーツですが、決勝戦まで休養日もない連戦という日程にも驚かされます

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杯中断後再開されたJリーグですが、夏休み期間のファミリー集客優先の過密日程と猛暑で選手たちは消耗しきっている様子。サッカーは、高校生でも大会期間中に休養日の設定が必要な競技ですが、野球は投手が連投疲れで打撃戦になったり、得点差が開く大味な試合になるくらいですむのでしょうか。

今年のW杯南ア大会で日本代表が予想外の好成績をあげた要因のひとつには高地における運動生理学など科学のサポートがあったと言われています。Jリーグが今後も集客優先で春夏制を継続するなら、真夏の連戦などが選手の肉体に及ぼす悪影響を軽減する科学的なサポートができないものかと素人は思うのですが・・・


ところでいきなり話が変わりますが、
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(阿部ちゃん、渡英しちゃうって本当ですか?)


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サッカーW杯、オランダを破って優勝したスペインとベラスケスの名画 [サッカー]



TVのサッカー中継にどっぷり浸かり、連夜の寝不足で体力を消耗しながらも至福の時間を過ごした1カ月が終わってしまいました。

南アの治安問題や競技場へのアクセス、公式試合球や審判の判定などピッチ内外での問題が多々ありましたが、大きな混乱や事件もなく、日本代表がベスト16となり、私のお気に入りのスペインが優勝ということで個人的には結果オーライのW杯でした。

前日本代表監督のオシム氏がスカパー!のコメンテーターとして主要試合の中継中にリアルタイムで語る素直な感想を聞くのが私は楽しみでした。日本人の特性を活かしたチームを作り上げるという道半ばでチームを離れたオシム氏の愛情にあふれる辛口コメントをきくと、あのままオシム氏が監督を続けていたらどんなチームになっていたのか感慨深いものがあります。

私のお気に入りのスペインが2008年に欧州王者となったときから、W杯南ア大会優勝を確信していましたが、黒星スタートのグループリーグでは、勝利してもオシム氏が怒りのコメントを口に出さずにはいられないほど酷い試合内容。
スペインはエースの
F.トーレスが怪我上がりでゴールを決めきれず、決勝トーナメントになっても得点は相変わらずビジャ頼み。通算5得点のビジャもオシム氏からはエゴイストと言われるような強引なプレーが目立ちました。
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試合合計で8得点・2失点という数字からもわかるように多彩で華麗な攻撃の印象はなくゴールをこじ開けるのに苦しみながら堅い守備で勝ち取った栄冠です。

さて、決勝戦の試合後、自分たちのスタイルを忍耐強く貫き通して成功したスペインのデルボスケ監督と、リアルに徹して泥臭くスペイン対策を実行しながらも成功できなかったオランダのファン・マルバイク監督の表情は対照的でした。

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(「ワールドサッカーダイジェスト」より)

優勝直後もいつものように穏やかな表情でインタビューに答えるデルボスケ監督と、あと一歩で優勝できなかった悔しさを抑えられなかったのか審判批判を口にだし、表彰式でオランダ皇太子から首にかけてもらったばかりの準優勝メダルをすぐに首から外してしまったファン・マルバイク監督。

前任のアラゴネス監督の采配が目立ったEURO2008と比べると、デルボスケ監督は目立たないようでしっかり選手の心を掌握するタイプなのでしょうか。

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(「週刊 世界の美術館」講談社より)

日曜日の朝、私はテレビでベラスケスの「ブレダの開城(長槍)」という作品を偶然見た時、スペイン優勝の予知夢のような気がしました。

プラド美術館所蔵のこの作品は、ベラスケスの作品の中で最大とされる歴史画ですが、1625年、スペイン軍がネーデルランドの都市ブレダを陥落させ、敗軍の将ナッサウがスペイン軍司令官に、降伏の証として城門の鍵を渡す情景を描いています。

ベラスケスが社会的弱者も対等の目線で描く画家であったことはよく知られていますが、この作品も、敗者を見下すのではなく、いたわるような表情のスペイン将軍からは騎士道精神の寛容さと高潔さが感じられます

過去に銀河系といわれるレアル・マドリードを率いて優勝経験を持つデルボスケ監督に騎士道精神を見たような気がしました


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サッカーW杯、お楽しみはこれからだ・・・ところで、日本代表がめざすサッカーは? [サッカー]

611日に南アW杯が開幕して以来、サッカーフリークは皆連日深夜から夜明け前のテレビ生中継を見て睡眠不足になっていましたが、ベスト8が決まりようやく2日間の休みになりました。

日本代表は、国民の熱い期待もむなしくパラグアイとPK戦までもつれた末に敗退してしまいました。

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杯直前まで調子があがらず、国民の関心も薄かった日本代表ですが、チーム崩壊状態のカメルーンに勝利して勢いにのると、FWロッベンが怪我で欠場のオランダに惜敗し、DFのケアが出場停止のデンマーク戦でFK2発を決めてグループリーグ突破。

今大会では、審判のミス・ジャッジや不可解なカードに泣いたチームが多い中で、日本は滅多にないような幸運続きだったので、パラグアイ戦だって“絶対に勝つ!”という強い気持ちをもってリスクを冒して攻撃していたら、次はスペインと戦えたのに・・・などなど悔いは残ります。

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ハエがたかるように相手選手からボールを奪え!

3人の日本選手に囲まれるパラグアイのFWロケ・サンタクルス
Photo by スポナビサッカー)

パラグアイだって、南米予選で6得点をあげたFWカバニャスが1月に頭部を銃撃されて今大会は不出場だったのですから。(カバニャス不在で、最近数年は怪我が多く所属チームで思うような成績をあげていないロケ・サンタクルスの出番が増えたのは個人的にはうれしいことですが)


さて、私にとっては日本代表よりも心配のタネだったスペインが隣国ポルトガルとのイベリア半島対決を制して、無事に勝ち上がったのでやれやれです。

欧州CLや国内リーグ戦の疲労が回復せずコンディションが悪かったのか、初戦の対戦相手スイスの破壊的守備のおかげで調子を狂わされたのか、グループリーグで勝ち進むほど試合内容が悪くなっているなどと言われていたのがようやく立ち直ったようです。
ポルトガルのエース、
C.ロナウドが早々と姿を消してしまったのは残念ですが、華麗なパスサッカーのスペインが世界一になれるかどうか、お楽しみはこれからです2年前の欧州王者になったときのようなハッピーな結末を夢見ていますが・・・

今大会、ドゥンガ監督によって叩き込まれた規律ある守備で勝ち進むブラジルと、マラドーナ監督のお茶目なキャラが大人気のアルゼンチンの優勝争いになるのか、強いドイツが復活するのか。それとも?

ところで、日本代表が勝ち進むことでにわかサッカーファンが日本中に増殖した今大会ですが、本来
MFの本田をワントップに据え守備偏重の緊急シフトで戦うような現実路線を今後も継続するとは考えられません。


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(日本を南ア大会に導いた中村俊輔はどこへ行く?)

岡田監督続投期待論も一部にあるようですが、予選期間の戦術理解&浸透作業はピッチの司令塔・中村俊輔に丸投げして結局本番では採用せず、本番でのチームのまとめ役は急遽招集した川口能活に丸投げ。サラリーマン社会なら結構ありそうなことですが、日本代表チームとしてはいかがなものでしょう。

日本代表の次期監督問題が近々話題になることと思いますが、日本サッカー協会は、日本代表の理想とすべきサッカースタイルと具体的目標を明示して監督選考をできるのか、こちらも目が離せません。


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南アW杯で 輝け!日本代表・阿部勇樹 [サッカー]

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日本代表・阿部勇樹浦和レッズ):
今年の阿部ちゃんはとても良い表情で生き生きとサッカーしています。
恩師であるオシム氏は、親善試合のイングランド戦の阿部を絶賛。
by Urawa Reds Magazineより) 

サッカーW杯日本代表が、大方の予想を裏切るうれしいサプライズで決勝トーナメントに進出、明日ベスト8をかけてパラグアイと対戦します。

パラグアイは激戦区の南米予選を3位通過して、4大会連続8回目の出場ということでなかなか手強い相手です。日本が初出場したフランス大会では攻撃的GKのチラベルトが強烈な印象を残しています。

今回のメンバーでビッグネームの選手といえば、イケメンFWのロケ・サンタクルス(マンチェスターC所属)くらいしか思いつきませんが、日本代表長谷部の所属するヴォルフスブルクのサンタナもパラグアイ代表です。キリンカップなどの親善試合ではお馴染みの国とはいえ、そういう親善試合ではヨーロッパで活躍する選手は来日しないことが多いので、あまり参考になりません。

今年のW杯で欧州の強豪国が苦戦する中、南米は全チームがグループリーグを突破し、ウルグアイとアルゼンチンは準々決勝に進出。かつては堅い守備を誇ったイタリアの凋落ぶりにはがっかりさせられましたが、これまであまり守備にはこだわらないと思われていた南米勢は、超攻撃的サッカーと思われるチリも含めていずれもしっかり守備していました。

日本は、コンディションのあがらない中村俊輔をあきらめて、松井と本田を起用したことから生まれた得点による勝利ですが、これまでの3試合で、2失点だけだったのも大きな勝因。

相手チームの有力選手を徹底的にマークして好きにプレーさせなかったのは、ゲームキャプテンの長谷部誠と最終ラインの前でアンカーとして頑張った阿部勇樹の功績といえるでしょう。

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(09.10.3対ジェフ戦で愛息を抱いて入場)
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見事にゴールを決めて勝利に貢献。
ヒーローインタビューの阿部ちゃん

代表でも勝利インタビューで阿部ちゃんの笑顔が見たい!)

特に、これまで日本代表の常連でありながら主力になりきれなかった阿部が
3試合とも先発フル出場して良い仕事をしたのでレッズサポとして日本代表を応援する私は大満足。これからの試合でも、クレバーなふたりのプレーに注目です。

アジア地区最終予選で無失点だったオーストラリアがあっけなく敗退し、韓国も散ってしまい、アジア勢で残るのは日本だけという状況なので、今後のアジア枠確保の観点からも日本代表にはどうしても勝利して欲しい!

デンマーク戦では、本田と遠藤のFKが見事に決まって決勝トーナメントの切符を手にいれたわけですが、パラグアイ戦でも、素晴らしいゴールが生まれる瞬間を期待したいと思います。


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W杯グルプリーグ、最後に登場したスペインがまさかの黒星スタート・・・ [サッカー]



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W杯でもビジャとトーレスの笑顔が見たい!
by Footballista

W杯など大きな大会で優勝候補の本命が初戦で躓くというのは珍しくないかもしれませんが、2008年に欧州王者となり、W杯予選も10戦全勝で通過したスペインがスイスから1ゴールも奪えずに黒星スタートになるなんてことだけは考えたくなかった・・・・・・。

この試合、スイスは「堅守速攻」に徹し、数少ない得点機をモノにしたのに対して、スペインは細かいパスをつなげて数多のシュートを放ちながらも決定的なチャンスを外し続けた のですから明らかに負け試合パターン。

スペインの選手は怪我あけの
F.トーレスやイニエスタに限らずスイスの選手よりもコンディションが良くないように思えました。スペイン代表はバルサの選手が主力ということもあり、4月末の欧州CLでバルサがインテルに屈した試合をもう一度見ているような気分でした。

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今年こそは本大会で優勝争いを!
by Footballista


2008
年の欧州選手権で”華麗なパスサッカーのスペイン”が王者となり、その後の2年間で221敗と勝利を積み重ね、このW杯でもスペインの黄金期を確信していたのに心配です。

たしかにこの試合、GKのベナーリオ(ヴォルフスブルクでは、日本代表長谷部のチームメイト)を始めとするスイスの選手たちが強靱な精神力に支えられ、最後まで集中力を保っていたことは賞賛に値します。
でも、スペインはこれまでスイスとの
18回の対戦で1度も負けていないことから“油断”があったのでしょうか。“受けて立つ”ような試合の入り方のスペインは結局最後まで自分たちのペースで試合をコントロールできなかったように感じました。

スイスのヒッツフェルト監督は、過去にドルトムントとバイエルンを率いて欧州CL優勝に導いた名将。
大柄なDF陣を中心にゴール前を大人数で守る様子を“大型バスを停めてゴールを守る”と表現した人がいますが、美しいサッカーではないけれど勝つためのサッカーに徹してもぎとった勝利でしょう。

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(強力な攻撃陣が揃っているオランダも守備は?
by Footballista

しかしこの試合には、日本がオランダと戦う時のヒントもたくさんあったのではないでしょうか?
個の力だけで戦おうとするとスイス戦のスペインのようになってしまいます。カメルーン戦の日本はチームが一つになって戦ったことで勝利を呼び込めたように、“攻撃サッカー”のオランダにもきっとどこかに日本がつけいる隙は見つけられるはず

そして、初戦で躓いたスペインが次のホンジュラス戦では強いスペインに戻ることを願っています。


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”ビッグマウス”本田は、W杯日本代表の救世主となれるか? [サッカー]



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サッカー
W杯南ア大会カメルーン戦で日本代表が8年ぶりに勝利しました

直前の練習試合で初めて試した、本来MFの本田圭佑を1トップに、MF松井大輔と大久保嘉人のトライアングルで攻撃する思い切った布陣が功を奏してもぎとった1点を全員守備で守りきった勝利です。

現在ロシアリーグでプレーしている本田は日頃の言動から“ビッグマウス”という異名がありますが、長年フランスリーグでプレーしていて、アフリカ出身選手の動きにも熟知した松井とのコンビが見せた力強い突破は今後の試合でも得点が期待できそうです。

昨年6月世界最速でW杯出場を決めたあと、日本代表が強化されたようには感じられず、“グループリーグ敗退は決定的”と思われていた日本代表。南アの治安問題に加え、代表人気がいまいちということで、現地観戦&応援ツアーもW杯便乗商戦も盛り上がらないまま開幕を迎えていました。

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(日本代表の新ゲームキャプテン・長谷部誠)

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ポリバレントなプレーヤーとして日本代表を支える阿部勇樹

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杯は純粋にサッカーファンとして楽しめる見所の多い大会なので、私は毎晩深夜までテレビの前に釘付けの日々ですが、日本代表にはレッズサポとして長年応援している長谷部誠阿部勇樹がいるのでやはり力が入ります。

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(昨季ドイツブンデスリーガで優勝した
ヴォルフスブルクは多国籍軍団

小柄なキャプテン・ジョズエはブラジル代表
:TVの画像より)

特に最近日本代表のゲームキャプテンを任されている長谷部は、昨季はドイツブンデスリーガの優勝に中心選手として貢献するなどめざましい成長ぶりで頼もしい限りです。

まだグループリーグの第一試合に勝利しただけなので決勝トーナメントに進出できるかどうかはわかりませんが、“カメルーン戦に惨敗するようなら3連敗”という最悪のシナリオも想定されていたので、日本が初戦を良い形で終えられたことに安堵しました。

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さて次の対戦相手は、デンマークの守備のほころびにつけこんで2-0で勝利したオランダです。
さいたまスーパーアリーナで開催されるパブリック・ビューイングのチケットを娘が入手してきたので次のオランダ戦は大画面で応援することになり、応援用のシャツも準備しました。

昨年9月の親善試合ではタレント揃いのオランダを前半無得点でおさえながら結局0-3で負けた日本ですが、カメルーン戦勝利の勢いで、オランダにも引き分け以上の結果が出せるでしょうか・・・・・・

強いチームにも勝つサッカーの基本は『堅守速攻』だと思いますが、今大会の公式使用球の扱いが思った以上に厄介だとメディアでも話題になっています。冬季でもあり昼と夜の温度差が大きい南アですが、各会場の標高による気圧の違いでボールの飛び方も異なるとか。
公式球のおかげでGKのボールの扱いは今大会の隠れた見所になりますが、カメルーン戦でもボールの飛距離が予想以上に伸びたのか、日本のGK川島が目測を誤ったように見えるシーンがありました。オランダの正GKとして長らく君臨していたファン・デル・サールが代表を引退しているし、オランダの弱点はDFとも言われているので日本はオランダの守備の乱れを誘発するような動きをしてほしいものです

ところで、優勝候補の一角にもあげられているイングランドが初戦のアメリカと1-1で引き分けることになったのはGKグリーン“痛恨のミスキャッチ”による失点。グリーンはウエストハム(リーグ17位)所属ですが、イングランド代表のGK3人はいずれも、プレミアリーグの中~下位チーム所属。日本との親善試合に出場したハートはバーミンガム(リーグ9位)、もうひとり39歳のジェイムズが所属するポーツマスはリーグ最下位で来季の2部落ちが決定。
一方運営資金が潤沢な上位4チームのGKはみな外国人選手ですが、W杯に出場可能なのは4位トッテナムのゴメス(ブラジル:正GKのセザールが怪我?)とリバプールのレイナ(スペイン:不動の正GKカシージャスが不調?)。イングランドには自国のGKが育ちにくい悩みがあるようです。

雨などコンディションの悪い日の試合では、キックの精度などボールを扱う基本技術の差が目立つといわれますが、未知数の公式球の扱いに勝利するGKはどの国でしょうか?
初戦に引き分けた南アフリカのGKは身体能力が高く、スーパーセーブを連発していましたが、カメルーン戦の川島もバーやポストを味方につけながらのスーパーセーブがいくつかありました。

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(長谷部のヴォルフスブルクの同僚FWグラフィチ(右)はブラジル代表GKベナーリオはスイス代表としてW杯で輝けるか
:TV画面より)

優勝候補の大本命ブラジル、スペインが登場する試合はもちろん注目ですが、日本は第二戦のオランダでも中村俊輔を先発から外すのか、FW本田&松井コンビは継続するのか?
しばらくはW杯中継のテレビ画面から目が離せません。


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