輪島塗・箱瀬淳一先生の赤い漆器とヘレンドのカップ&ソーサー [お気に入り]
都会のウサギ小屋のジャングル部屋に住んでいる私ですが、“ふだん使えて・見て美しいお気に入りの生活の器”で彩りをそえ、心が潤うような気分を味わうひとときがあります。
それは、日本の伝統工芸・輪島塗の赤い器とハンガリーの名窯ヘレンドのカップ&ソーサー。

★箱瀬淳一先生の赤い漆器★
漆の掻き子さんから木地師・漆の精製
いろんな人たちが一緒になって出来上がる
漆製品には、
大きな自然の力がある
使えて・そして見て美しい、
そんな物ができればなーと
いつも考えながらの仕事が続いています
(箱瀬先生)

★ヘレンドに魅せられて★
1826年に創立された窯は、ブダペストから西南へ約120キロのバラトン湖北部にある小さな村にある。
約3,500人ほどの村人の大半がヘレンドの本社や工場・博物館などで働いている。
絵付けはすべて手作業で、約650人の絵付け師の中でマスターの称号を持つ職人は25人ほどとか。
マスターになるには長い年月を要し、厳しい試験があるという。

★我が家の食卓の頼れるエース「赤いお椀」★

★ちらし寿司★

★冬瓜のあんかけ★

★牛肉ととろろの雪見丼★
輪島塗は、このブログでも以前ご紹介したことがある箱瀬淳一先生の赤い漆器のお椀ですが、本当にふだんづかいの食器として、我が家では一年中活躍しています。
「馬子にも衣装」とはこのことでしょうか。
もうひとつ、ハプスブルク家御用達でオリエンタル調の図柄が多いことでも知られるヘレンドは、銀座にある私のお気に入りのカフェで使われているカップ&ソーサー。
このお店には、高価なヘレンドがたくさん揃っていて、大人数で出かけてもそれぞれ異なるデザインのカップやお皿に出会えるのがとても楽しみなのです。
高価な食器を自分でコレクションすることができなくても、あれこれ楽しませてもらえる場所があるというのはありがたいこと。

★「ヴィクトリア・ブーケ」のプレート:
ロンドンの万国博でヴィクトリア女王の目にとまりヘレンドの運命を大きく変えたデザインといわれている。
蝶と枝花模様の色彩豊かで華やかな絵柄のお皿に載ったケーキが運ばれてきたときは、おみくじで「大吉」をあてたような気分

★「アポニー」のカップ&ソーサー:
ヘレンドの東洋的要素を採り入れたシリーズの代表格「インドの華」をアレンジしたデザインは7色のバリエーションがある
《四季を彩る赤いお椀》







箱瀬先生は、高級ジュエリーブランドのV.C.アーぺルとコラボレーションされたり、日本の伝統工芸である輪島塗がモダンになる革新的な試みを常になさっているのですが、昨年、ヘレンドの作品の中で漆器を展示されたことをこの最近知りとても驚きました。
18世紀のヨーロッパの王侯貴族の間では、蒔絵が大人気。漆器を加工した家具や調度品が流行したといいます。ハプスブルク家出身のマリー・アントワネットも、母マリア・テレジアの遺品として約50点の日本製漆器を相続しています。
ヘレンドの数ある絵柄の中でも日本人に特に人気の「ウイーンのバラ」は、ブダペストでは「ハプスブルクのバラ」と呼ばれているそうです。そのヘレンドと箱瀬先生の漆器を一緒に展示するという素晴らしい環境で至福のひとときを過ごす機会を逃してしまったのはとても残念です。
さて、お正月が終わったばかりなのにお花見の話というのも気が早すぎますが、以前、箱瀬先生に特注で作っていただいた『私だけのお重』を今年こそは使わなくては・・・・

画廊での個展でみかけた、“へぎ板に赤い漆を塗って木の風合いをいかした艶のあるお重”(トップの写真)を、花見弁当にも持っていけるようにこぶりな二段重ねのお重にアレンジしていただいた漆器です。
へぎ板というのは、丸太の状態から薪割りのように割るだけで薄い板状にしたもので、新潟名物の「へぎそば」はへぎ板で作られた箱に入っているのでその名がついたようです。
のこぎりなどで木の繊維を断っていくのではなく、木が割けたいところで割けつつ、板の状態にするのは高度な技術が必要とか。木目が美しく、立体的にあらわれるのが魅力で、同じ木目のものはふたつとないのでまさに「オンリーワン」商品です。
昨年は、東日本大震災後の自粛ムードでとてもお花見気分になりませんでしたが、見るだけでなく使ってこその生活の器。
蒔絵の漆器は手入れが面倒と思う私は結婚祝いにいただいた蒔絵のお椀揃いを何十年も食器棚の奧で眠らせたままです。しかし、箱瀬先生は私のわがままなお願いを快諾して使いやすいサイズのお重を作ってくださったのですから眠らせおいてはばちがあたりますね。
思い思いのお花見弁当を持ってゆっくり桜を愛でる平和なひとときを楽しめる日が被災地の方々にも訪れることを心から願っています。
寒い冬の午後は、ポットでお茶を楽しみたい・・・・LOPCHU Tea or Chinese Tea? [お気に入り]
この数年、12月はそんなに寒くならないことが多いし、今年も季節はずれの暖かい秋に身体が慣れきっていたところ、急に真冬並みの凍えるような寒さになりました。
あわててカシミアのセーターを探したり、エアコンをつけたり一気に冬支度です。節電モードの中で電力需要も急増し、既に94%まで達した日もありますが、今年の冬は地球温暖化の影響やオール電化生活で寒さへの抵抗力が衰えている私たちには厳しい冬になりそうな予感です。
LOPCHU TEA GARDEN YATSUGATAKE
:山梨県・北杜市長坂町
次回は、テラスでお茶を!
先日、友人と一緒に信州に出かけた帰りに、「ロプチューティーガーデン八ヶ岳」というティーハウスに立ち寄りました。
信州・原村のリングリンク・ホールでご一緒する原村仲間の方がインドやスリランカから厳選した紅茶葉を輸入販売しているのですが、八ヶ岳山麓・清春美術館近くにあるお店のカフェスペースでは、ポットサービスのLOPCHU Teaや焼き菓子などが楽しめるのです。
私のお気に入りは、LOPCHU のGolden Orange Pekoe
手軽なティー・バッグは可愛いパッケージ
フランス流のKUSUMI TEAなどのフレーバーティーが好きで、紅茶も中国茶も色々な種類のお茶を楽しむ私ですが、ダージリン地区にあるLOPCHU茶園のこうばしい焙じ香とフルーティな香りが特徴の紅茶は、数年前からお気に入りです。
東京・麹町にある某有名フランス料理店でも採用されているシンプルだけど深い味わいの紅茶は、毎日飲まずにはいられないほどのヘビーユーザーも結構いると聞きました。
「ロプチューティーガーデン」オリジナルデザインのポットカバー
これからの季節、紅茶マニアにはマストアイテム
ティーポットで紅茶を飲む時、寒い時期は特に欠かせないポットカバーですが、「ロプチューティーガーデン八ヶ岳」でオリジナルデザインの素敵なカバーをみつけました。長めに抽出してもマイルドな渋みのLOPCHU Teaは、ストレートで飲んでもミルクをいれても楽しめるダージリン。ポットにお湯をたっぷりいれて、午後のティーブレイクをゆっくり楽しみたいと思います。
※LOPCHU Tea商品についての詳細は、『紅茶専門店・ロプチューティーガーデン』のサイトをご覧下さい。紅茶葉やギフトセットは通信販売でも買えます。
<オマケの?情報>
先日の台北旅行で、「CHA-CHA THE’」というスタイリッシュなティーハウスをみつけました。
台湾を代表するファションブランドがプロデュースし、ドイツ人デザイナーが手がけたというインテリアはシンプル&モダン。
高級住宅街の中にあり、茶器や茶葉の販売もしている広々としたお店で、私たちはスイーツなどが2品選べるデザートセットをゆっくり楽しみましたが、ティーポットカバーが使われなかったのはちょっぴり残念でした。
宝塚花組・蘭寿とむ主演の「ファントム」を観て元気をもらいました [お気に入り]

残暑の厳しい午後、日比谷の東京宝塚劇場で宝塚花組公演「ファントム」を観てきました。
蘭寿とむの花組トップお披露目公演というので、平日にもかかわらず劇場内は様々な年齢層の女性たちで大賑わいでした。
2009年9月宙組特別公演「逆転裁判2」:
ゲームのミュージカル化に挑戦した公演では、
時にはコミカルな熱血弁護士役がゲームファンにも好評。
1996年の初舞台から15年でトップスターとなった蘭寿とむは、花組で10年間、宙組で5年間の研鑽を積んで花組に戻ってきたわけですが、普段宝塚とは縁遠い私なのに彼女の舞台だけはこれまでに2回観ています。
DSの人気ゲームの「逆転裁判」をミュージカル化するというので2009年のバウホール公演に出かけたのですが、私のお気に入りのキャラクターをかっこよく演じてとても素敵でした。宝塚通の知人の贔屓ということもあり早くトップスターになれるといいなと思っていました。

「ファントム」舞台写真より
さて、今回の演目「ファントム」は、フランスの作家ガストン・ルルーの怪奇小説が原作にしたミュージカル。
“パリ・オペラ座の地下には「ファントム」と呼ばれる人物が潜んでおり、彼に近づいた者は不慮の死を遂げる。ある日、天使のような美しい歌声をもつクリスティーヌと出会ったファントムは、・・・・”というストーリーですが、私がニューヨークで観たのはアンドリュー・ロイド・ウエバー版の「オペラ座の怪人」でした。宝塚のミュージカルは、私的にはなじみのないアーサー・コピット&モーリー・イェストンによる舞台版。昨年秋、俳優の大澤たかおがミュージカルに初挑戦したのもこちらですが、ストーリー展開も楽曲も両者は異なるようです。
蘭寿とむが演じるのは、顔の半分近くをマスクで覆い悲しみをにじませたミステリアスな佇まいの「ファントム」。衣装係の娘としてオペラ座にきた天性の美声の持ち主クリスティーヌとのロマンチックで切ないラブストーリーが中心になってはいますが、怪人の心の葛藤や前支配人との深い絆が描かれており、なかなか見応えのある舞台はフィナーレも感動ものでした。
宝塚音楽学校入学から卒業するまで一度も首席を譲らなかったという蘭寿とむの堂々とした演技と素晴らしい歌唱力を十分堪能できましたが、美しい顔がマスクで隠されていたのはちょっぴり残念でしたが、その分というわけではないでしょうが、ゴージャスな衣装早替わりではダンスもたっぷり披露。

2008年、宙組時代のポストカード
大きな羽根飾りを背負って舞台の大階段を単独で降りてくる蘭寿とむの晴れ姿に満場の客席から温かい拍手がわき起こり、何度も深々とお辞儀をする蘭寿とむの姿が印象的でした。
長年贔屓にしてきた男役スターの退団で、“もう宝塚は卒業”と思っていた知人も、“蘭寿とむの舞台を観ることが私の元気の素”と言っていました。
映画を観るのも楽しいですが、たまには生の舞台を奮発するのもいいなと思ったひとときでした。
飯島敏宏監督の映画「ホームカミング」、4月9日より『銀座シネパトス』でも公開 [お気に入り]
シニア女性にとっては懐かしい名作テレビドラマ「金曜日の妻たちへ」(TBS)などの演出・プロデュースを手がけていた飯島敏宏監督の新作映画「ホームカミング」は、3月12日(土)からの全国順次公開に向けて、飯島監督や高田純次さん、高橋恵子さんらがPR活動をすすめていたさなかに発生した「東日本大震災」の影響で当初の上映スケジュールが一部変更になっていましたが、
4月9日から中央区の『銀座シネパトス』でも公開されることになりました。『銀座シネパトス』では、公開初日は記念イベントとして、トークイベントや特別映像の上映も予定されています。
イベントの詳細は、こちらから。
これまで、東京23区内で上映されていなかったこともあり、まだご覧になっていない方はこの機会をお見逃しなく!
この映画のストーリーは、
造船会社のサラリーマンとして仕事ひとすじで生きてきた鴇田(高田純次)は、定年退職の日を迎え、サラリーマン人生をかけて手に入れたマイホームで妻(高橋恵子)と二人で自由で穏やかなセカンドライフをスタートさせるはずでした。
しかし、かつては理想の町と謳われ有名ドラマの舞台にもなったニュータウンは、“平均年齢68歳の老人の街”になり、かつての賑わいや活気を失っていました。
この街で生まれ育ったひとり息子からも「ふるさととしての思い出はない」とばっさり切り捨てられてしまいます。
(定年シニアパワーが町を活性化させる!)
(”若いちからの希望の星・警察花子こと花森美咲
:女優の麗奈(旧芸名・柳沢なな))
過疎・高齢化が進むニュータウンを建て直すために、鴇田が定年後に親しくなったご近所仲間たちと共に“余生を憂う老人”や若い世代をも変える『町おこしのお祭り復活運動』を画策する人情コメディは、派手さはないけれどじわーっと心にしみる映画です。
(町田市成瀬台の方々も飯島監督を応援!)
※上記映画の映像は、予告編より
クライマックスに登場する祭りシーンは、33年前、横のつながりのなかったニュータウンの一部の住民が祭りを始めたという町田市成瀬台公園で撮影されました。撮影時には成瀬台にお住まいの飯島監督の地元住民多数がエキストラとして参加するなど映画制作に協力した町田地区では映画の公開に大きな期待が寄せられていました。
シニアパワー開花の中心となる“定年シニア初心者”の主人公・鴇田を演ずるのは、自らも団塊の世代の俳優・高田純次さん。平成を代表する「テキトー男」・「無責任男」の異名をもつ高田さんですが、初主演のこの映画では、真面目に人生を考えるどこにでもいそうな普通の中年男性・鴇田を演じ、バラエティで見せるキャラとは別の顔に挑戦。
(「ウルトラマンシリーズ」生みの親・飯島敏宏監督
(左)と作家・藤川桂介さんは
私の大学クラブの大先輩です)
飯島監督が円谷プロ時代に世に送り出した「ウルトラマンシリーズ」でお馴染みの俳優陣も多数出演しています。
上映館・上映スケジュールは、映画ホームカミング公式サイト(http://home-coming.jp/)をご覧ください。
TOKYOに住む楽しみ、”チョコフェスの季節”を満喫 [お気に入り]
バレンタインデーは義理チョコよりも、女子同士でお気にいりのチョコレートを交換しあう“友チョコ”や自分自身への“ご褒美チョコ”の予算が増えているとききますが、チョコレート大好き女子(男子も?)にとって1月末から2月は世界中からえり抜きのチョコレートが東京に集結する“チョコフェス”の季節です。
サロン・デュ・ショコラ:テーマは《JAPON》
★「ジャポン」をテーマにしたセレクションボックス★
「春夏」と「秋冬」の2種類は、日本に所縁の食材を使い日本の地名をつけた作品とシェフの新作の組み合わせ。
★今年の干支・うさぎ★
★F.ジロット氏から、自然を愛する日本人への新作★
生姜は「根」を張り、抹茶で「葉」をつけ、柚子は「実」がなり、ごまは「種」を残す。
今年も新宿伊勢丹で開催された『~パリ発、チョコレートの祭典~サロン・デュ・ショコラ』に行ってきましたが、平日の午後というのに相変わらずものすごい混雑で、会場内だけは不況なんて関係ないという雰囲気。今年のテーマ日本にちなんだ素材を使って、世界的ショコラティエやパティシエが制作したこだわりのチョコレートが熱い視線を集めていました。
★F.ジロット氏は、1990年、26歳でMOFを取得したショコラ界の重鎮★
プロたちから注目されているショコラティエのブースには、他社のシェフたちも訪問していました。
★果実のジュレを花のガナッシュでサンドしたショコラ★
水とショコラの追求し、カカオから抽出したジュレを
ガナッシュで挟んだ飲むカカオ「アクアカオ」が人気商品。
★コンフィチュールの妖精、C.フェルベール氏も来場★
「1粒のチョコレートにはみんなを喜ばせたい、幸せにしたい、という私の愛情が詰まっています」
★10ブランドのセレクション ショコラレが、毎年楽しみ★
世界的な職人がミルク・ベースのボンボン・ショコラを作ったら?
F.ベル氏の「キャラメル・バナーヌ」が私のイチオシ。
★大柄でいつも笑顔のF.ベル氏は人望が厚い、職人肌のMOF★
★サダハル・アオキの「東京焼きマカロンショコラ」★
「とにかくマカロンが僕にとっては一番大きな存在で永遠のテーマ」というマカロンを今川焼きでサンドしたユニークなスイーツはお三時に・・・
本国のレシピに基づき会場内での実演販売に長蛇の列。
パリ展では1日700個以上売れた話題の商品。
オーナーも自ら店頭販売の陣頭指揮に汗だく・・・
「こいつが作ったものを食べたい!」と思ってもらいたいので接客は大事。
★マカロン・ラスク・・・さくっとした皮だけでも十分甘い★
東京焼きに並んでいたら試食をすすめられ、一緒に買いました。
《今年一番注目のブランドは、Hugo&Victor》
ミシュランの三ツ星店のシェフパティシエを務めたこともあるユーグ・プジェ氏が作るショコラは、名プロデユーサーとのコンビで開店後たちまち名店の仲間入り。
あまりの人気ぶりにパティシエもびっくり?
会場にはこんな商品も・・・
★UAE発の「アルナスマ キャメルミルクチョコレート」★
「ハラール」のもとヘルシーな製法でイスラム教徒も安心して食べられる。
でも駱駝のミルクっておしいのかな・・・
たくさんのチョコレートを見て甘い香りにひたっただけで十分満足し、セレクションボックスと「東京焼き」とマカロンラスクを買っただけで会場を離れ、小田急デパートの「大北海道展」へ。
夕食は、さっぱり系のカニ寿司にしました。
ロシアの国民的キャラクター『チェブラーシカ』の新作映画公開が楽しみ! [お気に入り]
(『チェブラーシカ』は好奇心が旺盛)
(『チェブラーシカ』はよく転ぶので、『ジョージ』が抱っこ)
このブログのオーナー名「ジョージ」は、愛すべきキャラクター「おさるのジョージ」からとっています。
私は子どもの頃からキャラクター大好き人間だったのですが、ジョージと最初に出会ったのは子どもの頃読んだ「ひとまねこざる」という絵本でした。娘には小さい頃から色々なキャラクターグッズを与え、彼女もキャラクター大好き人間になりましたが、大人になってからもストーリーのあるキャラクターに惹かれているようです。
そんな私たちの最近のお気に入りは、ロシアの国民的キャラクター『チェブラーシカ』。
(『チェブラーシカ』は南の国からロシアにやってきました)
『チェブラーシカ』は、1967年にロシアで出版されたエドゥアルド・ウスペンスキー氏の児童文学作品「ワニのゲーナ」を元に制作されたパペットアニメーション映画に登場する人気者。
私と娘は2001年にミニシアターで公開されたパペットアニメをみて以来その愛らしさにすっかり魅了されたのですが、なかなか続編に出会えませんでした。
『チェブラーシカ』のCGアニメが以前テレビ東京で放映されていたのですが、やっぱり人形の素朴なかわいさにはかないません。長い準備期間を経てようやく日本人スタッフが中心となって制作された新作映画が公開されることになり、様々なキャンペーンで『チェブラーシカ』が露出されるようになりました。
この映画の主題歌「ORANGE」は男の子のママになったばかりの木村カエラが唄い、『チェブラーシカ』の声はテレビ版アニメと同じく大橋のぞみちゃん。
私にとっては映画館で『チェブラーシカ』に会うのが、今年の冬最大の楽しみです。

(なんだか浮かない顔のチェブ2号・・・)

(そうか、ストラップの紐がはずれちゃったのね)
気がつけば、冷蔵庫の中は『食べるラー油』が一杯・・・ソーシャルメディアが作ったヒット商品? [お気に入り]
(桃屋:『食べるラー油』ブームの火付け役)
(ヱスビー食品:追随発売ながらラー油のトップメーカーの実力をいかんなく発揮?)
今年上期のヒット商品番付にノミネートされた『食べるラー油』。
一時期は、“『食べるラー油』ブームネタ”が主婦向け情報番組で何度も取り上げられ、ご飯にかけて食べることもできる全国各地の伝統食品的な『具入り調味料』までが注目されるようになりました。
昨年8月新発売された桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が10月のTVCM投入後、ネットで話題になり、“予想以上に売れすぎ、店頭での入手困難”という話題が新たな口コミ人気を呼び、ラー油のトップメーカーであるヱスビー食品が今年になって追随発売した「ぶっかけおかずラー油チョイ辛」も発売直後から品薄ということがブームに拍車をかけた と言われています。
実は、結構辛いもの好きの私、桃屋のCMは見たものの商品名から物足りなさを感じて購買心を刺激されずにいたのですが、昨年11月下旬にSNS仲間の情報から桃屋の商品が大人気で品薄ということを知り、俄然興味が湧いてきました。(このSNSはアラ還世代の主婦が中心メンバー)
SNSに書き込んだ方も友人からの情報で知ったそうですが、SNSの仲間も彼女の書き込みで普通のラー油とはひと味違う『食べるラー油』の存在に興味津々。詳細な商品情報、入手方法や、自分で作れないかなどの情報が飛び交いました。その時点で既に店頭には商品が殆どない状態で、メーカーのHPには“品薄状態についてのお詫び”がアップされていました。どうやら、店頭で見つけて買い占めた人が友人知人に譲ってあげる形で商品が広まったようです。
ヱスビー食品の商品まで店頭で全く見かけなかったことから、『食べるラー油』を忘れかけていた今年の春先、さいたまスタジアムの帰りのみ立ち寄るスーパーの店頭で同行していた娘が桃屋商品を見つけてようやく入手できました。娘もネットで話題になっているので以前から気になっていてずっと探していたそうです。
とりあえずひとつだけ購入して納豆や豆腐にかけて食べてみると、ラー油の具材の新食感のフライドガーリックの香ばしさがとても気に入りました。しかし、追加購入しようとしてもなかなか商品に遭遇せず、豪快にぶっかけて味わうことはできませんでした。
私の友人は、近所のスーパーで偶々商品を棚に並べているところに出くわして入手できたそうですが、休憩時間中のパートさんたちがまとめ買いしてしまいあっという間に棚が空っぽになったとの目撃談。
近所の肉屋さんの話によると、桃屋の商品がヒットして類似商品が多数出回ったおかげで原料のニンニク価格が急騰し、メーカーは思うように増産できないのだとか。たしかに、桃屋もヱスビーも300円台というお手頃価格なので、友人知人の分もまとめ買いしてあげやすい商品ですが、原料の高騰という思わぬ障害が増産を妨げていたとは・・・
(福井県三国の炭火焼き肉一番星:
甘エビのエキス入りなので、豆腐などよりも豚の冷シャブなど肉料理に)
(宮崎みやげの日向夏入り:
さっぱり食べられるので和食に)
(熊本の食品メーカー:ネーミングからもかなり辛そう)
(手作りするための『ラー油ミックス』まで発売)
春以降、自分で作る『食べるラー油』レシピが紹介され、全国でご当地土産品や、飲食店のメニューとして登場するなど話題展開に事欠きませんでした。
今までもSNSやブログ・Twitterなどソーシャルメディアといわれるネットの口コミで広がったブームは色々ありますが、若い女性や主婦だけでなく、シニア層の主婦にもソーシャルメディアが浸透していることは驚きです。『食べるラー油』の普及過程をみても、ソーシャルメディアが今やマスメディアに匹敵する影響力をもつ場合もある存在になっていることがわかります。
もちろん、今回のブームは桃屋にとっては慢性的な品薄状態が長期化するという思わぬ展開になったことから、ソーシャルメディアを活用した成功事例かどうかは微妙なところもありますが・・・
(桃屋HPでは今もお詫び掲載が更新されている:http://www.momoya.co.jp/)
最近、私はラー油売場を素通りできなくなりました。家に在庫があっても、近所の食品スーパーで桃屋やヱスビーの商品を発見すれば即まとめ買い(店舗によっては、購入個数制限があったりします)、珍しいラー油を見つけると思わずチェック。同じ様に見える『食べるラー油』でも食材との相性が異なるので、自分好みの組み合わせを試しながらようやく『食べるラー油』本来の豪快な食べ方を楽しめるようになりました。と言っても、あくまでも『油』なので食べすぎればカロリーオーバーの心配があるのでほどほどに、を心がけています。

使ってもらえる広告 「見てもらえない時代」の効くコミュニケーション (アスキー新書)
- 作者: 須田 和博
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 新書
ところで、先日、「使ってもらえる広告」の著者である博報堂の須田和博さんを講師に招いた勉強会に参加しました。須田さんは、多摩美大卒のデザイナー出身で平面CDやCMプランナーを経験したWEB部門のCDです。
日本の広告費を媒体別に見ると、2009年はTVについでネット広告が2位になっています。
大きく減少した新聞広告や雑誌広告にかわって伸びているネット広告の中でもモバイル広告が伸びているそうです。とはいえ、ネット広告は効率よく収益をあげられるメディアとしてはまだ発展途上。
須田さんのように“TVなどのマスメディアのちからと特性”も熟知した人が手がけるWEB広告やソーシャルメディアを活用したキャンペーンがもっと注目されるようになるといいなと思ったことでした。
韓流ドラマ”IRIS(アイリス)”効果で、秋田の次はハンガリー旅行の人気上昇? [お気に入り]
(回想シーンにも使われる田沢湖たつこ像の伝説:
by TBS韓国ドラマ・アイリス)
“IRISロケ地巡りツアー”という女性客が大挙して韓国から来日し、秋田県の田沢湖や乳頭温泉などがにぎわっているという韓国ドラマ「アイリス」が日本でもオンエアされています。
イ・ビョンホン演じる秘密組織の要員・ヒョンジュンが主役のアクションドラマは、ストーリーの展開があまりにも早くてちょっとぼんやりしているとよく分からなくなってしまいます。韓国ドラマ特有のつっこみどころも満載なので真剣に見過ぎると疲れるかもしれません。
自分が以前旅したことのある乳頭温泉やハンガリーがロケ地になっている“IRIS”、韓流ドラマ“へたれユーザー”の私は、ロケ地やキャストなど個人的興味を中心に楽しんでいます。


(乳頭温泉郷・鶴の湯温泉)
秋田県・仙北市にある乳頭温泉郷・鶴の湯温泉は、ヒョンジュンとキム・テヒ演じるスンヒの温泉デートシーンの舞台。幹線道路から奥深い場所にある本陣・鶴の湯は、300年以上も続く秘湯ならではの趣のある茅葺き屋根の建物が並び時代劇の撮影場所に迷い込んだ気分です。
ドラマには雪景色の混浴露店風呂が出てきますが、6年前残雪の4月、時折小雪がちらつく中で、私と娘は女性用内湯(白湯)と露店風呂の日帰り入浴を楽しみました。
入浴後、駐車場横の「鶴の茶舎」で名物「山の芋鍋」を食べようとしたのですが、山芋団子が品切れになって時間がかかるというのであきらめました。「山の芋鍋」は、ドラマの撮影時、出演者やスタッフの昼食に提供されたとのこと。
同じ乳頭温泉にある「妙の湯」は、渓流に面した風情のある露店風呂がオススメ。どちらの温泉も機会があれば、宿泊してゆっくり温泉と名物料理を楽しみたい宿です。

(抱き返り渓谷:田沢湖からほど近い観光地。
JR東日本のキャンペーンポスターにも登場)
※秋田への公式ツアーなどが既に発売されていますが、秋田県はロケ地を巡る旅マップを作成して観光客誘致に注力。
さて、もうひとつの主要海外ロケ地はハンガリー。

ユーロ安が止まらないのは、ハンガリーの経済不安も一因と言われていますが、“ドナウの真珠”ブダペストは、ハプスブルク家栄華の名残とハンガリー民族の誇りを感じる美しい町です。
(by TBS韓国ドラマ・アイリス)
ハンガリーのリゾート地バラトン湖に滞在していたヒョンジュンは、上司に呼び出されて北の要人暗殺という極秘任務を命ぜられます。
(by TBS韓国ドラマ・アイリス)

レストランで食事するスンヒがおいしそうに食べていたハンガリー料理「グヤーシュ」は私も大好きです。でも、銀座にあったハンガリー料理店が閉店してしまったのは残念。
(ブダの王宮)
(英雄広場の大天使ガブリエル)
(ブダペストの美しい建物や街並み)
恋人スンヒにも行く先を告げず向かったブダペストで要人暗殺に成功したヒョンジュンは、自らも負傷しながらヨーロッパ大陸初の地下鉄に乗って追っ手を逃れます。
(by TBS韓国ドラマ・アイリス)
上司に救助を要請するも、要人暗殺の実行者として組織から切り捨てられた・・・
なんとかスンヒと再会できたヒョンジュンですが、ブダペスト西駅で追っ手に発見されて離ればなれに・・・
西駅には、元は王族たちが休憩したサロンという“世界一美しいマクドナルドの店舗”があるそうです。



私たちは、西駅ではなくブダペスト東駅を利用してウイーンに向かいましたが、こちらも歴史を感じる駅舎です。
ブダペストは、私が利用したようなウイーンやプラハとセットになった周遊ツアーが多数ありますが、ブダペスト以外のハンガリー観光は日本ではまだメジャーではありません。
★バラトン湖は、“ハンガリーの海”と呼ばれる大きな湖で、夏のリゾートとなっていますが、湖畔の多くは蘆の茂る草原で自然保護区となっています。
湖の周囲には、温泉療養地のバラトンフュレド、高級リゾートのシォーフォクや貴族の館のある町ケストヘイドなどがあります。
中心部のバラトンフュレドはブダペスト南駅から急行で2時間強ですが、ハンガリーを代表する磁器・ヘレンド工場見学とセットになった観光ツアーもあるようです。
★また、ブダペストからのエクスカーションとしてオプショナルツアーも催行されているドナウベンド・センテンドレより奥にあるVAC(ヴァーツ)もロケ地になったとのことですが詳細はわかりません。
ヴァーツを観光できるかは不明ですが、ドナウベンドの名勝地を巡る観光ツアーもあるようです。
一般的なシニア女性にとって個人旅行で出かけるには、言葉の問題(ハンガリーの公用語はマジャール語)もあり難易度の高いハンガリー旅行。この秋に向けてロケ地巡りのツアーも企画されるのではないでしょうか。
『猫と文学と音楽の夕べ』、楽しかったけれど、立松和平さんの朗読が聴きたかった! [お気に入り]

平成22年2月22日は、猫好きの方にとっては“ニャンニャン ニャン ニャンニャン”と読めるので、通常の「猫の日」よりもさらに『佳き日』だったとか。
私は大熊猫(パンダ)大好きなれど、幼稚園児の頃親戚の家のこたつの中で居眠りしていた猫のしっぽを踏みつけて猫の逆襲にあったトラウマの故か、生きている猫はあまり得意ではないのですが、ニャンとも楽しい一夜でした。
猫にまつわる小説・エッセイをその作者ご自身に朗読していただき、それにふさわしい音楽をあわせるという趣向でしたが、朗読やお話をされたのは『わたし、猫語がわかるのよ』という本の執筆者で、直木賞受賞者が5人も含まれる豪華メンバー。
(向田邦子さんのエッセイを朗読する森ミドリさん:
2009.12.19 信州・原村)
森ミドリさんは、信州・原村のリングリンク・ホールのチェレスタ演奏会で何度かお会いしていますが、昨年12月の原村で、朗読した向田邦子さんのエッセイのテーマ「白鳥」にあわせた演奏を聴かせていただいたのが大変面白く、今回のコンサートが楽しみでした。
さて、その夜出演された作家の方々は、吉岡忍、西木正明、出久根達郎、志茂田景樹、太田治子、阿刀田高、浅田次郎の諸氏でしたが、久方ぶりにお姿を拝見した景樹さんはもうすぐ70歳とは思えぬ過激なファッションで、創作童話で身振り手振りをまじえた『語り聞かせ』を熱演。
美術関係の著作も多い太田治子さんは、太宰治と『斜陽』のモデル太田静子さんのお嬢さんですが、竹久夢二の“黒猫”をモチーフにした美術小説を味わい深い朗読で披露。NHKの美術番組に出演されていた20代の雰囲気のまま歳を重ねられたように見えます。
森ミドリさんのチェレスタ演奏を挿入音楽(?)にした作家の方々の朗読やお話はどれも楽しく聴かせていただいたのですが、出久根達郎さんや阿刀田高さんの作品は最後の落ちが面白く、会場に笑い声が巻き起こっていました。
本日の演奏で私的に一番受けたのは、小原孝さんの「ねこふんじゃったスペシャル」です。子どものいたずら弾きの代表曲というイメージが強い曲ですが、モーツアルト風にアレンジしたり「ねこふんじゃった」は奥の深い楽曲なんですね。
それにしてもこの舞台に出演予定だった立松和平氏が2月8日に急逝され、元気なお姿を間近に見ることができなかったことは残念でした。
立松さんの訃報報道で、久米宏さんがキャスターだった「ニュースステーション」で何度も聴いた“立松節”を久しぶりに耳にしましたが、できればもう少し長生きしていただきたかった!
そして、あの朴訥な語り口で、ご自身の作品を朗読する立松和平さんの声を聴きたかった!
謹んでご冥福をお祈りいたします。
ミニチュアのクリスマス飾り・・・『馬小屋の聖家族』 [お気に入り]

12月も2週目にはいり、街にも何となく気ぜわしい雰囲気が漂っています。
ドイツの「クリスマス市」に行く夢は今年もかないませんが、クリスマス気分を自宅でもちょっぴり味わいたくて、クリスマスカードとミニチュアの『馬小屋の聖家族』を買ってきました。
クリスマスの飾りといえば、ツリーやサンタクロースを思い浮かべますが、カトリック教会や修道院などでは、“聖母マリアとヨゼフが旅の途中の馬小屋でキリスト誕生を迎えた様子”を再現した人形などを飾ります。私が通っていた小学校にも毎年飾られていたのですが、最近は教会のクリスマスミサに出かける機会がなくしばらく見ていませんでした。
昨年末、パリに出かけたとき訪れた教会で、素敵な『馬小屋の聖家族』のクリスマス飾りを発見したので、写真でご紹介します。
★「マドレーヌ寺院」:


四方を高さ20メートルのコリント様式の円柱52本がとりまくギリシャ神殿のような外観。
正面の切り妻型の彫刻は「最後の審判」
★「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」:


現存するパリ最古の教会のひとつで、鐘楼と身廊は10-11世紀のロマネスク様式。
教会前には、小規模な「クリスマス市」がたっていました。
★「奇跡のメダイ教会」:


1830年、教会の礼拝堂に聖母マリアが現れ、そのお告げ通りにメダイ(メダル)を人々に配ったところコレラが急速に収まったといわれています。
今でも世界各地から奇跡を求める信者たちが訪れ、熱心に祈りをささげていました。

★アルミ製の小さなペンダントトップ『奇跡のメダイ』:
最近若い女性を中心に、“身につけると幸運が訪れるという奇跡をお裾分け”するおみやげとして人気があります。
★サン・シュルピス教会:

パリでも屈指の規模を誇る教会の説教壇の奥に、人形だけのシンプルな飾りがありました。
しかし、よく見ると別の一角に、大きな台の上で展開されている巨大なミニチュアセットを発見。




(屋台?で飲んだくれる親父たち)
子供から大人までの男女、色々な仕事をしている村人たちがいました。

(祭壇画「東方三博士の礼拝」:
講談社「世界の美術館」2009.05.07-14号より)
識字率の低かった時代、キリストの生涯や聖書の場面をテーマにした祭壇画や教会のステンドグラスは、聖書を読むことが出来ない人にも教えを広めるツールとして重要な役割を果たしていました。
★ケルン大聖堂:



(東方三博士の礼拝が描かれたステンドグラス)
ドイツ最大級のゴシック建築ですが、身廊の両側に施されたステンドグラスも見事。
日本では、クリスマスが過ぎるとすぐにお正月の準備にかかりますが、ヨーロッパのキリスト教国では、新年までクリスマス飾りがそのままということもあるので、この時期ヨーロッパへ旅行される方は教会へお出かけになってはいかがでしょうか。

パリでのお勧めは、映画「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍有名になったサン・シュルピス教会です。
ドラクロアの手による壁画もありますし、装飾ケースが見事なパイプオルガンは世界最大級。

クリスマス飾りも馬小屋だけでなく村人たちの暮らしぶりも忠実に再現されており圧倒的なスケールの『馬小屋の聖家族』でした。