寒い冬の楽しみ「グリューワイン」 [お気に入り]
(温めて飲む「グリューワイン」)
飲んべえではないけれど酒のおつまみ系の食べ物が大好きという私がこの季節、自宅で飲む機会が多いお酒は“ポリフェノールが健康によい”というイメージの赤ワインでしょうか。
(八ヶ岳農場のチーズで、ワインが進む)
先月のボージョレーヌーヴォーの解禁日には、夏の終わりに信州・原村の八ヶ岳農場で買い求めたチーズと一緒に年に一度の旬の味覚を楽しみました。昨年は、発泡ワインでお馴染みのロゼのボージョレーヌーヴォーを買ってみたのですが、やっぱり赤い方が好みでした。今年は、近くの店で試飲して買ったリーズナブルな価格のものが美味しかったので、もう一本買おうかなと思って次に行ったらその銘柄は既に完売でした。飲み残したヌーヴォーワインはすぐに味が落ちてしまうので“腹八分目”ということで、来年のヌーヴォーを楽しみに待つことにしました。
(サッカーの試合は冬に適しているが、雪の中での試合観戦は辛い・・・)
さて12月も半ばになりましたが、今年は浦和レッズが6年ぶりの無冠に終わってしまい、レッズサポ的には来季の始動時期まで長いオフシーズンにはいりました。
サッカーは、欧米では「秋―春シーズン制」のリーグが多いのですが、日本のJリーグではプロ野球と同じ「春―秋シーズン制」が採用されてきました。この頃、『秋―春シーズン制移行』論議がメディアをにぎわしていますが、夏場のサッカー観戦中のビール消費をあてにしている向きは真冬の試合開催には消極的かもしれません。(そもそも、サッカーは、のんびりビールを飲みながらの観戦には不向きなスポーツ?)
いずれにしても、W杯予選などの国際試合はJリーグの開催時期に関係なく日程が決まり、最終予選オーストラリア戦は、来年2月11日(祝)日産スタジアムでナイトゲームとして行われます。今年2月6日の予選では雪が降りしきる埼玉スタジアムで日本代表を応援しましたが、オーストラリア戦では雪が降らないことを祈ります。
東京地方でも真冬のスタジアムはとても冷えるので、温められた紙パックの日本酒やウイスキーのお湯割りなどが売られていますが、温めた赤ワインは、最近みかけません。確かJリーグ開幕から間もない頃、国立競技場で『ホット・ワイン』として売られていたように記憶しているのですが・・・
日本よりも緯度が高く寒さが厳しいドイツなどでは「ウインターブレイク」という中断期間がありますが、温めたワインをスタジアムで売っているとか。
(ドイツの「グリューワイン」)
ドイツには、ホット専用のワイン「グリューワイン」という飲み物があり、現在ドイツ各地で開催中の「クリスマス市」でもマグカップに注がれたあつあつの「グリューワイン」を飲みながらソーセージなどを食べている観光客の姿が見られるはず。子供用にはノンアルコールタイプも売られているそうですから、日本の甘酒みたいな冬の飲みものですね。
「グリュー」は、ドイツ語で「ホットな」という意味で、ワインにシナモン、クローブ、コリアンダー等の香辛料と砂糖を加えたほんのり甘いワインカクテルです。ドイツや北欧では「グリューワイン」は冬の戸外の飲み物としてお馴染みのようですが、日本でも最近ネット通販などで「グリューワイン」を見かけるようになりました。(秋から3月末までの販売期間限定品)
(「グリューワイン」のスパイス・ミックス)
飲み残しの赤ワインを利用して簡単に作れるティーバッグもドイツやオーストリアでは市販されていますが日本では入手が難しいので、私は、ドイツの「グリューワイン」をナイト・キャップに愛用しています。
マグカップに「グリューワイン」を入れて、レンジで1分ほど温めればアルコール分が適度に飛んで飲みやすいホットなワインができあがります。私はそのまま飲みますが、レモンスライスを入れたり、紅茶をブレンドしてもおいしそうです。「グリューワイン」は普通赤ワインで作りますが、ドイツのフランケン地方の白ワインで作った白も売られています。
(12月開催の「FCWC」で「グリューワイン」が飲みたい・・・)
私は今度の週末、マン-UのC・ロナウド選手を生で観るため「FIFA クラブワールドカップ」の試合を日産スタジアムまで観に行く予定です。昨年は浦和レッズが出場したので応援に忙しかったのですが、今年は気楽な観戦なので温めた「グリューワイン」をポットに入れて持参してみようかと思案中。
『ドイツのクリスマス市』・・・最近気になるイベント [海外旅行]
(クリスマス・オーナメント)
12月も半ばになり、街に出かけるとクリスマスソングが流れ、クリスマスイルミネーションがキラキラ点滅しています。私が住む町では余り見かけないのですが、自宅の庭や外壁などを飾るクリスマスデコレーションやイルミネーションを競い合うような住宅街もあるとか。
娘がまだ小さかった頃は、クリスマスシーズンになると娘と一緒にクリスマスツリーに様々なオーナメントを飾り付けるのがとても楽しみでした。でも最近は家の中にクリスマスの飾り付けをすることもなくなってしまい、クリスマスを一番感じるのは繁華街に出かけたときでしょうか。
(「クリスマス市」を巡るツアーのパンフレット)
私はこの数年、クリスマスシーズンが近づくと、“ヨーロッパのクリスマス市を巡るツアー”の旅行パンフレットにとても惹かれます。
キリスト教信者が多いヨーロッパ諸国のクリスマスは、街がきらびやかに彩られ、国中が賑わう年間最大のイベント。街の中心広場には、クリスマスツリーに飾る人形やおもちゃなどのオーナメントやロウソク、くるみ割り人形や木のおもちゃ、クッキーや焼きソーセージなど様々な物を売る屋台が並びます。
特に、ドイツでクリスマスの4週間前の日曜から始まる「クリスマス市」は世界的に有名で、厳寒の冬場は観光オフシーズンのドイツが「クリスマス市」目当ての観光客で賑わうといいます。
(ドレスデン:フラウエン教会前広場にも「クリスマス市」)
先日もテレビのニュースで、“ドレスデンの『世界最古のクリスマス市』では巨大な「シュトレン」というクリスマス菓子が観光客に振る舞われた”という映像が流れていました。
私と娘は夏から秋のヨーロッパには何度も出かけていますが、日本では仕事が『年末進行』となる12月にまとまった有休をとるのは難しいという事情があり、「クリスマス市」にはまだ行ったことがありません。
(中世の街並みが残るローテンブルク、
市壁と市庁舎前広場)
(市庁舎前の「クリスマス市」の風景:パンフ)
9月のドイツ旅行でロマンチック街道の街々を巡ったのですが、歴史のある街はどこも街の中心に大きな広場がありました。“石造りの市壁に囲まれた中世の街並みがロマンチック”なローテンブルクの市庁舎前広場も「クリスマス市」の今頃は、大きなクリスマスツリーを囲んで沢山の屋台が建ち並んで賑わっていることでしょう。
(ケーテ・ウォルファルトのクリスマス・ビレッジ)
市庁舎前広場の近くに『ローテンブルクのクリスマス市』の雰囲気を一年中味わえるという「ケーテ・ウォルファルトのクリスマス・ビレッジ」があります。巨大なツリーが飾られた店内には、メルヘンの世界に迷い込んだように可愛らしい木製のオーナメントなどのクリスマス用品が信じられないほどたくさん並んでいました。ローテンブルクだけでなくドイツ各地を旅行していると、ドイツのクリスマスデコレーションは民芸品・工芸品の宝庫だということがよくわかります。
東京・高輪の「プリンツヒェン・ガルテン」のクリスマスショップはこの店をベースにしていますが、こちらも1年中クリスマス用品を展示販売しています。
昨年の中欧旅行では、プラハ城の『黄金の小径』で可愛いクリスマス小物が並ぶ店を覗いたのですが、チェコ独特の木工人形やマリオネットの露店が並ぶという『プラハのクリスマス市』も楽しそうです。
中欧旅行で一緒になった女性は、『ドイツのクリスマス市』があまりに素晴らしいので2年連続で出かけたそうですが、日本では想像もできないような楽しさが味わえる『ヨーロッパのクリスマス市』、冷え性故寒さが苦手な私もいつかは体験してなと思うようになりました。
”野人”岡野雅行、涙の『浦和レッズ卒業式』 [サッカー]
サッカーW杯の予選の回顧というと必ず引き合いに出される“ジョーホールバルの歓喜”で日本をW杯初出場に導いた“野人”岡野雅行選手(36歳)が、今季限りで浦和レッズを卒業することになりました。
(”野人”岡野の自画像入りサイン)
(この秋、トレードマークの長髪から、坊主頭に変身)
野犬よりも足が速いと言われたスピードスターの岡野も、やはり最近はスピードの衰えを隠せなかったように感じますが、同期の元日本代表、名波や森島のように引退する気持ちはまだないようです。
怪我をしているわけでもないし、今季は出場機会が少なく限界を感じるまでプレーをしていないので、本人は「やっぱりサッカー選手である以上、体の限界までプレーしたいよね!! 」とプレーするユニホームの色が変わっても現役続行の意志を語っています。
(岡野のラストゲーム、有終の美は飾れず・・・)
‘08Jリーグ最終戦となった12月6日の埼玉スタジアムには5万人以上のサポーターが駆けつけましたが、試合は浦和レッズの今季の低迷ぶりを総括するように1-6という埼玉スタジアムでの記録的失点で大敗してしまいました。
1-3というスコアで迎えた後半28分、岡野は同期入団の山田との交代でピッチにはいりましたが、残念ながら、直後に失点が続き、勝利を飾ることも出来ず、得点を演出するような見せ場を作ることもないまま浦和レッズ岡野のラストゲームは終わってしまいました。
(岡野と内舘の卒業セレモニー)
(ゴール裏には二人の背番号「30」と「19」のコレオグラフィ)
浦和レッズの低迷期からチームの主力選手として在籍し、一旦レッズを離れて2004年に復帰してからは、リーグ優勝や、天皇杯・ACLの優勝など数々の栄光の場面にいつもいた“野人”岡野の赤いユニホーム姿がこれで見納めということで、試合終了後のセレモニーには多くのサポーターがスタジアムに残って岡野と同じく今季限りの内舘とエンゲルス監督に感謝とねぎらいの拍手を送りました。
(チームメイトらとゴール裏のサポに挨拶)
(懐かしの背番号「7」のユニホーム)
(場内1周後、レッズ選手として最後の記念撮影)
挨拶では、涙を見せなかった岡野もチームメイトらと場内を一周し、ゴール裏のサポーターから『背番号7』をつけていた時代のユニホームやマフラーなどを贈られたりしている内に涙目になっているように見えました。
今季の浦和レッズは、最近数年間の中では最悪と思えるような混迷が続き、特にフロントの不手際や迷走、選手の意識の温度差が目につく哀しい出来事の多い1年間でしたが、来季はフィンケ新監督の下、サポーターをわくわくさせるような試合が出来るチームになってくれることを切に望みます。
さて、来季、別の色のユニホーム姿の岡野にJリーグの試合で再会することができるのか、寂しいけれどちょっぴり楽しみに岡野の移籍情報を待つことにしましょう。
平林寺の紅葉・・・武蔵野の雑木林とモミジの融合が織りなす錦 [街あるき]
(平林寺:埼玉県新座市)
小春日和の午後、SNS仲間に誘われて埼玉県新座市・野火止にある平林寺の紅葉を見に行きました。
平林寺は臨済宗妙心寺派のお寺ですが、野火止台地の13万坪という広大な敷地の中に、武蔵野のおもかげを残し国の天然記念物に指定されている自然豊かな雑木林があります。雑木林の木々と紅葉した楓が見事に融合した素晴らしい景観の圧倒的なスケールには驚かされました。
池袋から東武東上線の急行で20分の志木駅南口から西武バスで約10分の「平林寺前」で下車すると、そこは両側にうっそうとした雑木林が広がり、国木田独歩の名作「武蔵野」の世界にタイムスリップしたような場所でした。
(茅葺きの山門)
平林寺正門前でSNSメンバーと落ち合い境内にはいると、平日にもかかわらずシニアのグループなどカメラ持参の入山者がたくさん来ていました。本日は、昨年もSNSのメンバーを案内してくれたジョーさんという心強いガイド役が一緒なので広い境内の見所を外す心配はありません。
拝観入り口の総門を入ってすぐから素晴らしい紅葉が出迎えてくれたのですが、ジョーさんは「まだまだこの先にもっと良いところがあるから」と言います。
茅葺き屋根の山門の横に樹齢500年という見事な「高野槇」がありましたが、水に強いので、湯船などに使われるとのこと。お寺発行のガイドブックによると、平林寺には昭和52年に皇太子時代の今上天皇が行啓されていますが、秋篠宮家の長男悠仁様のお印はこの「高野槇」。過密日程をこなされている天皇陛下が少し体調を崩されたというニュースに接すると、皇室のお世継ぎ問題が気になりますね。
(雑木林にとけ込んだ紅葉)
平林寺は禅修行の専門道場であるため、摂心日にあたる12月1~8日は、本堂は拝観休止となっていました。
鐘楼をみながら遊歩道を進むと、精進料理の材料使うのでしょうか嵯峨野のような竹林があります。
やがて遊歩道からお寺の建物は見えなくなり公園の中にいるような風景が続きます。
(光を受けて燃えるような紅葉を背にした「歴代塔所」)
しかし、門構えのある石段の上の「歴代塔所」にお参りすると、この寺が長い歴史をもつ由緒ある古刹であることがよくわかります。
(雑木林の足元に密生したクマザサ)
先週末訪ねた京都の東福寺も平林寺と同じく臨済宗の大きなお寺。”春の桜を伐って秋の楓を選んだ”東福寺には日本庭園の様式美を感じましたが、雑木林と楓を融合させた平林寺はもっとダイナミックで荒削りな美しさでしょうか。
(紅葉狩りは晴れた日に!
光を通して見た時、輝くような美しさの紅葉も、同じ木を反対側から見ると??)
(もしモネがこの庭を描いたら、どんな作品になるのだろう・・・)
素晴らしい好天に恵まれ、日の光によって微妙に色合いが変化する楓の紅葉を満喫したのですが、光の取り入れ方にこだわった印象派の画家・モネのジヴェルニーの”睡蓮の池の庭”を見学したときと同じような色彩美を平林寺でも感じました。
(野火止用水とつながる放生池)
私たちは、沢山写真を撮りながらゆっくり散策しましたが、広い境内は遊歩道も幅広く殆ど平坦なのでシニアにも優しい紅葉スポットだと思います。雑木林には飛来する野鳥も多く、地名の由来となっている「野火止塚」や川越藩主・松平伊豆守信綱一族の墓などもあるので色々な楽しみ方ができそうです。
(ゆっくり散策しても2時間弱のバリアフリーなコース。
平林寺の帰りは、門前の茶屋で甘酒でも)
東京生まれの東京育ちながら浦和レッズのサポとして埼玉スタジアムや浦和駅周辺はしばしば訪れる私ですが、埼玉県の観光資源についてはこれまで殆ど興味がありませんでした。これは私だけの問題ではないようで、全国的にみると埼玉県は都道府県別観光ランキングなども低く、「観光に行ってみたい場所」としてなかなか思い浮かばないエリアだとか。
今回平林寺の紅葉を体験して、古都・鎌倉の紅葉にも匹敵するような紅葉の名所が埼玉県にもあったことがわかりました。
(平林寺の拝観券には「一期一会」の文字
写真右下の黒い粒は、雑木林で拾った「ムクロジ」の実;羽根突きの羽根の玉に使われる)
さて、本日ガイド役を務めてくださった森林インストラクタージョーさんの近著「荒川流域ジョーさんの植物そぞろ歩き」には、葉っぱの見分け方や、紅葉のメカニズムなど身近な植物の蘊蓄話が色々書かれています。
(平林寺の傍を流れる「野火止用水」)
自然界の植物に関する知識が殆どなかった私も、ジョーさんと一緒に歩いたりしている内に少しずつ植物の生態系などに興味がもてるようになりました。そういえば、学生時代の仲間とのハイキング倶楽部も発足当初は森林インストラクターの後輩が色々ガイドしながら一緒に歩いてくれたのでした。彼が東京からいなくなってしまったので最近はおしゃべりを楽しみながら歩くハイキングになってしまいましたが、植物に対する知識がもう少し深くなると歩きながら勉強するという楽しみ方もできそうですね。
紅葉のベストポジション「東福寺・通天橋」で、もみじのグラデーションを満喫 [お気に入り]
(東福寺をめざす人の列)
日曜日の朝10時過ぎJR「東福寺駅」に到着すると、駅前から東福寺に向かう人の列がずっと続いていました。パックツアーの団体客も多く、お年寄りから子供まで幅広い年齢層の人が狭い参道を東福寺に向かいます。
1997年秋のJR東海『そうだ京都 行こう』(東福寺)キャンペーンコピーは、
“東福寺境内は千松林といい松の木が植わり渓谷には桜の木があった。
桜を愛するあまり多くの桜の木を植えれば、後世かならず遊興の場となるからと伐採した。
通天橋を架け楓の樹林になったが明治初年には楓も修行の妨げになるからと伐採した記録があります”
さすが、日本で最初に国師と称された禅僧・聖一国師が開山したしたというお寺ならではのエピソードですね。
広大な境内に3つの渓谷を巧みに取り入れている東福寺の通天橋は中谷にある歩廊橋のひとつですが、ここから眺める渓谷・洗玉澗の紅葉と新緑は絶景と言われます。
以前訪れたのは春の連休だったのでしょうかこんなに混雑していませんでしたが、歳を重ねると、「来年の紅葉を見られるかどうか分からない」という気分になってしまいます。
拝観券を買い求めて「通天橋」拝観待ちの長蛇の列に並びましたが、移動しながら観る方式なので10分ほどで入場できました。歩廊の両側に美しい紅葉が広がっているのですが、特にバルコニーのように渓谷に張り出したカメラ撮影のベストポジションは鈴なりの人だかり。歩廊の下にある楓の樹林は朱色・紅色・黄色などの美しい落ち葉のカーペットが敷き詰められていました。
(1本の楓にも紅葉のグラデーション)
先週、「めざましテレビ」でたまたま見たのですが、東福寺の紅葉は、「イロハカエデ」の他に、もとは聖一国師が宋から伝えたという“黄金色に染まる”唐楓・三ツ葉楓が多いため、紅葉のグラデーションが特にきれいとのこと。三ツ葉楓は葉先が3つに分かれている特徴のある形状なのですぐ見付かると思い落ち葉を探したのですが、遊歩道の近くではみつけることが出来ませんでした。
さて、東福寺で紅葉のグラデーションを堪能したあと京都駅に戻り、バスで「清水寺」に移動しました。
(清水寺仁王門は記念写真の定番スポット)
(清水の「舞台」も夜間はライトアップ)
(縁結びで有名な地主神社)
こちらは外国人観光客も多く、境内に『縁結び』で有名な「地主神社」があるためか、着物姿の若い女性客やカップルの姿が目につきました。
(ご本尊にむかって舞を奉納する総檜の「舞台」)
(清水寺には約1000本のモミジがある)
錦繍の渓にせり出した「舞台」から見た紅葉はとてもきれいだったのですが、先ほど京都随一の紅葉の名所をみてしまったあとでは少々物足りなさを感じてしまいました。
(南苑の池や紅葉のトンネル)
しかし、階段を下りて南苑の紅葉のトンネルや池の端を散策してみれば清水寺の紅葉もわざわざ見に行く価値のある美しさ。そういえばこれまで清水寺を訪れたのは新緑の季節ばかりでした。
今年は8年ぶりにご本尊の「十一面千手千眼観世音菩薩」のご開帳とあり、清水寺の門前町はラッシュ時の駅みたいな混雑振りでした。ニューフレーバー「塩」などの生八つ橋を買った私たちは、この界隈でのランチをあきらめて、帰りの新幹線に乗り遅れないよう早めにバスで京都駅に戻ることにしました。
『そうだ京都、行こう』・・・古都の紅葉に”美的好奇心”大満足 [お気に入り]
(ライトアップされた永観堂の紅葉)
11月最後の週末、京都の超人気紅葉スポットを駆け足で巡ってきました。
JR東海の『そうだ京都、行こう』キャンペーンの美しい映像や魅力的なコピーに接するたびに心惹かれながらもヨーロッパ旅行を優先させていたため、20数年ぶりの再訪となった“錦秋の京都”は私の期待を裏切らない見事な景観をおしげもなく見せてくれました。
最初は浦和レッズサポとして計画した『最終アウエイ・ガンバ大阪戦、日帰り応援ツアー』でしたが、諸般の事情でメインテーマを『晩秋の京都、紅葉めぐり母娘1泊の旅』に変更。
準備期間が少なく大阪宿泊となり京都滞在時間は短かったのですが、“モミジの永観堂”、“京都を代表する紅葉の名所・通天橋”の 東福寺、“清水の舞台”でお馴染みの清水寺という人気コースを巡ってきました。
土曜日の夕方、大阪駅前のホテルにチェックインしてから、JRの電車で「永観堂」のライトアップを観るために京都に向かいました。
娘が幼かった頃は毎年のように訪れ、京都に住む妹一家と共に主要な観光スポットは殆ど観光してしまった京都ですが、ヨーロッパ旅行に行くようになってからはすっかりご無沙汰でした。JR京都伊勢丹やホテルグランビアの開業で京都駅周辺はすっかり様変わりしていましたが、駅前から乗った市バスの沿線風景には懐かしい古都の風情が残り、市内の道路渋滞も相変わらずでした。
(池に映る紅葉)
(ライトアップされた中を参拝客が歩く)
午後8時過ぎようやくたどり着いた「永観堂」の境内には、暗闇の中にライトアップされた紅葉が少しずつ浮かび上がっている幽玄の世界が広がっていました。
古今和歌集にも、「奥山の いはがき(岩垣)紅葉 散りぬべし 照る日の光 見る時なくて」と詠まれているほど紅葉が有名な「永観堂」を初めて訪れ阿弥陀堂を見上げた時は、全山紅葉のあまりの見事さに言葉も出ないほど感動しました。今回は、ライトアップ紅葉初体験でしたが、コンパクトデジカメではなかなかその美しさをうまく撮れません。フラッシュをたいたスナップショットは、まるで“源氏物語の葵の上?”
(夜空に浮かびあがる多宝塔)
本尊の「みかえり阿弥陀」を拝観し、かなり急な石段をおりてくると、釈迦堂から雅楽の笛の音が聞こえてきました。時折雨がぱらつく夜でしたが、境内は大勢の観光客で9時過ぎまで賑わっていました。
(京都のスペイン料理店で、できたてパエージャのために夜更かし・・・)
京阪三条駅近くで遅い夕食をすませて大阪のホテルに戻ったのは深夜となり、翌朝早朝から京都に向かう計画があやしくなりましたが、万博競技場での哀しい出来事のショックはすっかりふっ飛んでしまいました。