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ハンガリー料理の定番、”具だくさん”のあったかスープ「グヤーシュ」が美味しい季節 [食べること]

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(「グヤーシュ」)
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(ハンガリーは、パプリカの生産量、世界一)

暖かい秋と思っていた東京にも木枯らし1号が吹き、これからは寒さも本格化してきます。

秋から冬の我が家の定番メニューといえば、お決まりの鍋が多いのですが、野菜たっぷりの“洋風おでん”ポトフは、一度にたくさん作っておき、最初はコンソメスープ味で、翌日はカレーやトマトソース味にリフレッシュできるので、調理の手間が省けて便利です。

旅先で食べたメニューを自宅で再現してみるのがマイブームですが、最近は、昨年旅したハンガリーなど中欧で食べたグヤーシュ」に興味があります。

グヤーシュ」は、ハンガリーの特産品であるパプリカ(赤唐辛子)を使ったハンガリーの代表料理で、ホームパーティの定番料理となっているとか。
この料理は、スープとして飲むときは汁を多めに、シチューとして食べるときは具を多めに作りますが、「グラーシュ」と呼ばれるドイツやオーストリアでは、ビーフシチューに近く、メインディッシュとして食されます。

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(プラハで食べた「グラーシュ」のクネドリーキ添え)

私がハンガリー・ブダペストのレストランで食べたのは、コンソメとパプリカパウダーが主体で牛肉と野菜がたっぷり入ったスープ風でしたが、チェコのプラハではビーフシチュー風でした。

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(ハンガリー製クノールとマギーの「グヤーシュ」:パッケージの表と裏)
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(ドイツ製のクノール「グラーシュ」(左))


私は、スープ風もシチュー風もこの手の料理は結構好みなので自宅でも作ってみることにしました。
ブダペストの中央市場やスーパーで購入したスープの素を使って「グヤーシュ」作りに挑戦です。
「クノール」も「マギー」もインターナショナル・ブランドですが、両者ともハンガリーの現地法人の商品で、すべてハンガリーの公用語であるマジャール語表示でした。

スープのパッケージに書いてある作り方では、水と合わせて煮込むだけとなっていますが、自分流に牛肉や野菜を適当に入れて煮込みました。
できあがった「グヤーシュ」を食べてみた感想は、“寒い国の料理に共通する塩加減が濃すぎるのはともかく、イマイチ?”というのが私と娘の評価でした。
何しろそれまで本格的「グヤーシュ」を食べたことがなく、『味覚のデータベース』がないので、 “美味しいグヤーシュとは?”というのが、昨シーズンからの私的課題になりました。

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(ハンガリーの名産品にも出会える「トカイ」:ハンガリーの貴腐ワインとホロハーザのカップ)

そこで、東京のハンガリー料理店を検索したところ、私のお気に入りの街・銀座に良さげなお店を発見しました。銀座通りに面したビルの上階にあり、2007年10月に開店したという「トカイ」は、現役時代からの銀座通(?)のはずだった私も初耳でした。そもそもハンガリー料理店は、大変珍しく、都内にも数少ないそうですから無理もないのですが。

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(「グヤーシュ」&「ランゴシュ」)

5月の終わり、友人との昼食に初めて利用した時は、「グヤーシュ」と「ランゴシュ」という揚げパンのセットを注文しました。
「ランゴシュ」はガイドブックにも載っていなかったので、お店の方に訪ねたところ、ハンガリーでは屋台料理のようなもので、レストランのメニューにはないとのこと。

運ばれてきた「グヤーシュ」は、ハンガリーで食べたスープほどさらっとしていませんが、日本人の口に合う“具だくさんのスープ”でした。牛肉もジャガイモも同じくらいの大きさのサイコロ状にカットすると食感がよくなることが分かりました。もちろん、「グヤーシュ」に欠かせない、米粒ほどの小さいパスタ「チペトケ」入りでした。この「チペトケ」が入るか否かで味が違うそうですが、日本では乾燥した「チペトケ」が入手できないのが難点。

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(ランチのフォアグラ丼」)

さて、秋になり、スープの素を利用して「グヤーシュ」を作る前に、先日別の友人を誘って「トカイ」を再訪しました。
前回、友人と一日限定10食という「フォアグラ丼」をシェアしてとても美味しかったので、今回も「グヤーシュ」と両方食べたいと思ったのですが、12時入店にもかかわらず完売でした。

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(ランチの「フォアグラのハンバーガー」)

なので、今回は、「フォアグラのハンバーガー」と「グヤーシュ」をオトナ買い(?)しました。

フォアグラもハンガリーの特産品なので、私も缶詰を買い込みましたが、まだ戸棚に眠ったままです。
「トカイ」で食べた「フォアグラ」は、焼き加減もほどよく大変美味でした。コレステロールが少しぐらい増えたってこのフォアグラが食べられるなら気にしてなんかいられません。


「グヤーシュ」の味もなんとか私の『味覚データベース』に取り込めたので、記憶が薄れない内にチャレンジしなくてはと思いましたが、本格的な美味しさを追求するならスープの素に頼らない方がよさそう。
まずは、「チペトケ」の作り方などレシピの検索からスタートしなければ・・・


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