愛らしいパンダたちの近況は?中国・四川省大地震で、『パンダの里』にも大きな被害。 [パンダ]
(パンダ幼稚園:QQちゃん)
(パンダ幼稚園:苺ちゃん)
5月12日に発生した大規模地震の被害は、死者68,000人以上と日を追うごとに拡大していますが、今なお余震が続く現地での復旧作業は困難を極めているようです。
犠牲となられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。
このブログでも何回かお伝えしてきましたが、四川省には私がこよなく愛しているパンダたちが数多く住んでいます。四川省の飼育環境にあるパンダたちは、行方不明になっている2頭を除いて元気にしていますが、住まいであるパンダ舎の損壊、エサの供給問題など様々な事情でパンダたちは飼育環境の変更を余儀なくされています。もちろん今回の地震ではパンダたちの世話をする職員さんやその家族、エサを供給してくれる農家の人たちも大きな被害にあっているようです。
臥龍のパンダたちの近況について「日本パンダ保護協会」および、「パンダ幼稚園」のHPに掲載されていた情報をまとめますと、
◆臥龍の保護センターで飼育されていたパンダの2頭がいまだに行方不明です。
そのうちの1頭は「パンダ幼稚園」の親善大使、初代の網網くんと2代目のQQちゃんのお母さんパンダ毛毛(マオマオ)さんです。
(http://www.panda-youchien.jp/rekidai/rekidai.html)
飼育担当者が朝から夜遅くまでパンダの大好きなえさを持ち、名前を呼びながら探し続けています。一日も早くパンダ舎に戻ってくることを祈ります。(センターのパンダは野生の訓練を受けていないので心配です)
◆臥龍にいた、上記網網くんを含む6頭のパンダは、地震によるストレスとパンダ舎の損壊のため雅安碧峰峡基地へ移送されました。
(パンダ幼稚園:苺ちゃん)
◆2007年生まれの子パンダ苺ちゃんたち14頭は、地震の直後に臥龍からほど近い安全な場所へ移送され、大熊猫博物館のチケット売り場の小屋で避難生活を送っていましたが、5月30日に再び臥龍パンダ保護センターの幼稚園舎に戻ってきました。地震前と同様に12頭は、幼稚園舎で元気に遊んでおり、2頭の子パンダは、パンダ育成の科学研究のため、お母さんパンダと再会し一緒に暮らしはじめたとのことです。
(パンダ幼稚園:QQちゃん)
◆2006年生まれのQQちゃんは、臥龍での生活を続けていますが、同期のパンダの中から「五輪パンダ」に選ばれた8頭は、5月24日に北京動物園に移送されました。
★★日本でもパンダたちの食糧不足が報道されていますが、大地震により多くのパンダ舎が倒壊し、大人のパンダが4頭、同じ檻の中に住む生活を強いられており、快適な生活ができない状態です。(単独行動を好む大人のパンダは通常1頭ずつ生活します。)
スタッフたちが頑張って壊れた檻を修理していますが、建物の基礎が傾いているため修復作業は困難で、1頭ずつが快適な生活ができるようになるまではかなりの日数がかかるだろうとのことです。
また、保護センターの建物は崩壊している部分があり、スタッフの寮として使用していた家屋は斜めに亀裂が入り危険なため中に入れず、殆どのスタッフはテント暮らしを余儀なくさせられているとのことです。
このような状況ですので、大地震からの復興に向けて日本にいる私たちができること「募金の協力」をもう一度お願いいたします。
(「日本パンダ保護協会」黒柳徹子名誉会長と、田中光常会長)
以下のHPに募金受付窓口のご案内がありますので何卒よろしくお願いいたします。
★「日本パンダ保護協会」:http://www.pandachina.jp/
★「パンダ幼稚園(パンダ・プロジェクト)」:http://www.panda-youchien.jp/
どちらも募金は、直接「臥龍パンダ保護研究センター」に寄付します。臥龍自然保護区の被災者の方々、被災したパンダとスタッフの方々に対する義捐金となります。
“かわいいパンダを守ることから、自然を、地球を、人類を守っていきたい”(「日本パンダ保護協会」)
【6月11日追記:悲しいお知らせ】
臥龍のセンターで飼育されていたパンダで、行方不明になっていたパンダの毛毛さん(9歳)が、壊れた建物のがれきの下で死んでいるのが発見されたという悲しい知らせが伝えられました。
毛毛さんは、センターのスタッフによって手厚く埋葬されたとのことです。
ご冥福をお祈りいたします。
毛毛さんは、ブログの人気者・網網くんとQQちゃんのお母さんパンダとして知られていますが、昨年生まれた子パンダもいたとのこと。子だくさんのスーパー母さんの道を歩ンでいたパンダの死は残念なニュースです。