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上野のホッキョクグマ・デアちゃん、気ままな独り暮らしから『テラスハウス的生活』へ [動物園歩き]

上野動物園のホッキョクグマ、デアちゃん(♀5歳)が来園してから2年がたちました。

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(2014.5.28撮影)


週末や祝休日は行動観察に訪れる親子連れ、平日は園児や児童・生徒の遠足の人気スポットとなりホッキョクグマの観覧通路は大混雑になり、写真撮影もままなりません。


20123月、当時3歳3カ月ののデアちゃんが来園した時はユキオ(♂当時24歳)がいたのですが、ブリーディングローンによりユキオが釧路に移動したあとはデアちゃんの単独飼育となりました。


デアちゃん来園から2013年秋までの様子はこのブログでも2回に分けてご紹介しています。
   ↓

http://ayapandafuldays.blog.so-net.ne.jp/archive/20131107
http://ayapandafuldays.blog.so-net.ne.jp/archive/20131107


今回は、今年の冬から春までのデアちゃんの生活ぶりを写真で振り返ります。

<雪が積もったよ>

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(2014.2.16撮影)
今年の2月、東京都内は2週連続で大雪。

昨年冬、生まれて初めての雪体験に大はしゃぎしたデアちゃん。
今年も、ふかふかの雪のベッドで昼寝したり、雪の上でゴロンゴロンしたり楽しそう。


<デアちゃんのおやつタイム>
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(2014.1.13撮影)
午前・午後2回、飼育員がエサをプールに投入。
デアが口を大きく開けてダイレクトキャッチするとお客様は大喜び。


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(2014.1.29撮影)
土の放飼場では、赤いポリタンク入りのおやつが投入される。

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(2014.2.11撮影)
飼育員の持つバケツの中身はその日によって異なるが、この日は切り身魚、ホッケや鯵なども。

動物園では、馬肉・鶏肉、卵、魚などの魚肉類のほか、リンゴや、サツマイモなどの果物や野菜、クマ用ソーセージなども食べさせている。

放飼場でのおやつは、運動不足解消のために体を動かすようにわざと遠くの場所に投入することも。



エサを取りに水中に飛び込み自由自在に水中を泳ぐ姿は、下にある室内通路から観察できる。


<デアちゃんは子どもが大好き?>

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(2014.2.21撮影)

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(2014.4.9撮影)

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(2014.4.14撮影)

デアちゃんは、ガラス越しに赤ちゃんや小さな子どもなど動くものを見つけるとガラスの近くまで寄ってくる。
野生のホッキョクグマはアザラシの赤ちゃんなどを餌にしているので、もしかしたら獲物と思って近寄ってくるのか?

<デアちゃんは狩りの女神?>

イタリア生まれのデアちゃんの名前「デア」の意味は女神。

ギリシャ神話の「アルテミス」は、ローマに入り「狩りの女神ディアナ」と同一視された。


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(2014.2.21撮影)
デアちゃんは、獲物のお魚を両手に載せて食べる姿を見せつけるようにガラスに近寄ってくる



<デアちゃん、一人天下の終焉?>

広いプールのある放飼場と土の放飼場を独り占めしていたデアちゃんですが、来園
3年目に入った今年の4月、デアちゃんにとって大きな環境変化がありました。

4月7日の夕方、釧路からユキオが上野に帰ってきたのです。

ユキオは、現在26歳で国内最高齢のオスのホッキョクグマなので、長旅の疲れや急な環境の変化への適応が難しいのでは懸念されていましたが、検疫のため室内で過ごした1週間も健康状態は良好。

ユキオは別室にいるメスのデアのことを意識し、デアの姿を見ようと立ち上がって室内の小窓を覗き込む行動が頻繁に見られたとのこと。


実は、デアちゃんの方も別室にいるオスのユキオの存在がとても気になっていたらしい。



<嵐の前の静けさ?>

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(2014.4.9撮影)

うららかな春の日、プールのある放飼場で赤いコーンをおもちゃにして遊ぶデアちゃんのお茶目な姿。


<ヒグマならぬ茶グマのユキオ>

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(2014.4.16撮影)

2年ぶりに上野に戻ってきたユキオは、4月16日から放飼場への出入りのトレーニング。
新しい放飼場に出たことに興奮して寝小屋に戻ってこないと困るので、広いプールある放飼場ではなく土の放飼場から。

しかし、どろんこ遊びで真っ黒になり、ヒグマのようになってしまったユキオの姿にお客様の中には、ホッキョクグマではない“新しい種類のクマ”が来たと思う方も。
中には、“シロクマ”と“ホッキョクグマ”の2種類が展示されているとか。。。

翌日も出入りの練習のためユキオの単独展示。

(参考:2011.12.21のユキオ)
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ユキオが寝小屋と放飼場のスムーズな出入りができるようになったということで、2つの放飼場を使ってデアとユキオの2頭同時展示になりました。

上野動物園の施設は、氷上と陸上を再現した2つの放飼場があり、異なる環境での暮らしぶりやオスとメスの個体の違いを見比べてもらおうというわけです。


<若いメスの個体の存在に、大興奮のユキオ>


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(2014.4.23撮影)

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(2014.4.26撮影)

ホッキョクグマは繁殖期以外は単独生活なので、2つ放飼場の間には仕切りがあるが、デアとユキオはお互いに相手が気になってしょうがない様子。

若いデアの方は、単に新しい個体への興味のように感じられたが、成熟したオスのユキオの方は、明らかに大興奮で発情傾向に見えた。

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(2014.4.28撮影)
デアは、泥んこ遊びをしたり、昼寝をしたり気ままな行動。

しかし、ユキオはエサを食べるよりもデアの存在が気になり、興奮しているためか口には白い泡。
放飼場を仕切る扉の前に貼りつきまるでストーカー状態?

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(2014.5.2撮影)
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(2014.5.7撮影)

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(2014.5.2撮影)

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(2014.5.14撮影)
高齢のユキオはエサの投入への反応もイマイチ鈍い?


ユキオの復帰以後、まだまだ若いデアと高齢のユキオの展示方法について飼育員さんたちが色々試行錯誤を重ねた結果でしょうか、最近、朝、ユキオがプールのある放飼場に出る場合、ユキオがデアに惑わされないようデアは室内待機のようです。


<午後のおやつタイムはデアちゃんの独壇場?>

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デア「もうそろそろおやつタイム。。。
   飼育員さんまだかな?」

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飼育員「お待たせ。デア、行くよ~」

デア「は~い、準備オッケー」

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(2014.5.28撮影)

デア「お口の中にストライクでお願いします」

午後のおやつタイムは豪快な水中ダイブが期待できるデアちゃんの独り舞台になるかも。

<ユキオも自分のペースで元気に過ごす>

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(2014.5.28撮影)

土の放飼場は狭いながら、芝生、小さなプール、ミスト&シャワー、おやつの供給機つきで水も補給しやすい環境。
気温が上昇した昼下がり、日陰の場所があるにもかかわらず、あえて日向で心地よさげに昼寝をしていたユキオ。


ホッキョクグマが蒸し暑い日本の夏を快適に過ごすためにはプール遊びが欠かせません。
デアちゃんの生まれ故郷のイタリアの小さな動物園には浅いプールしかなかっため、デアちゃんは上野に来たとき水泳の特訓をされたそうです。

野生のホッキョクグマは獲物を求めて長時間飲まず食わずで放浪することもあり、ホッキョクグマは私たちが思うよりもたくましい生き物のように思われます。

上野動物園はユキオがこの2年間暮らしていた釧路と比べると格段に暑い夏になることがちょっと心配。
室内(寝小屋)は冷房完備と思われますが、室内にずっといることがユキオにとってよい環境なのかはわかりません。

灼熱地獄になるような時期になるまで、ユキオの体調を考慮しながらの展示になるのではないでしょうか。


 


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