パンダには雪が似合う!大雪の上野動物園はパンダ日和? [パンダ]
先週末東京地方は45年ぶりという大雪に見舞われました。
12月からことのほか寒さが厳しく感じられた割に積もるような雪が降らず、このまま春が来てしまうのかと思うような高温が続いた東京地方。しかし再び真冬並みの寒さが戻ってきたようです。
野生のパンダの生息区域は中国の奥地、冬には雪が降り積もるような山奥なので、飼育下のパンダにも、寒い冬でも快適に過ごせるDNAがあるようです。残念ながら実際には見ていないのですが、昨年も大雪が降った日に上野動物園のパンダたちは大はしゃぎしていたとか。
雪に弱いといわれる首都圏の交通網に怖気づいた私は、大雪から3日後、名残雪の中にいるパンダを見ただけにとどまり、“大雪パンダの観覧”が個人的課題になっていました。
そんなわけで今年の冬は、“雪の運動場で走り回るパンダ”を生で見たいとリベンジを狙っていた私は、2月8日(土)、冷たい北風に雪が舞う悪天候の上野動物園に出かけました。
出かける準備に手間取り、上野動物園に着いたのは12時半過ぎ。
未明から降っていた雪は足元がシャーベット状からはっきり積雪と認められるくらいになっていましたが、上野動物園は臨時閉園にはならず通常営業中でした。
パンダ舎の入り口はいつもと違うアプローチになっていましたが、中に進むと思ったよりパンダ舎はにぎわっています。
シンシンは雪の中で座って食事中のようですが、コンデジのレンズに溶けた雪の水滴がついてしまいはっきり見えません。
レンズをぬぐいながら撮影する手がかじかみ撮影した映像はぶれぶれ。
降りしきる雪の中何事もないかのように食欲旺盛のシンシン。
お客様はシンシンの姿に見入っていますが、隣にあるリーリーの運動場の前には人影がありません。
運動場の中にいるはずのリーリーの姿が見えません。
リーリーは何処に?
パンダ舎の警備員さんにお訊ねすると、木の陰でお昼寝中とのこと。
肉眼では見えなかったのですが、コンデジのズームで探すと、
雪の中に白黒模様がうっすら見えます。
角度を変えてみると、白い雪の中に黒い三角形のものが生えて?います。
目を凝らしてみるとどうやらリーリーの耳のようです。
午後1時半の餌交換にリーリーが起きてくることを期待して、ひとまずホッキョクグマのデアちゃんの様子を見に行くことしました。
ところが、北極圏に生息するホッキョクグマが雪の中を元気に走り回る姿を期待していたのですが、タイミング悪くこちらもお気に入りのポイントでお昼寝中でした。
南イタリア生まれで雪を見るのは上野に来てから初体験というデアちゃん、ふかふかの雪のベッドで気持ちよさそうに寝ており、あたたかそうな毛皮にうっすらと雪が積もっています。
すぐに起きだす気配がないので、雪があたらない屋内の観覧通路に行って様子を見ていると、
いきなりデアちゃんが上半身を起こしました。
寝ぼけ眼で不思議そうに観覧席を見上げています。
しかし、眠気には勝てなかったのかデアちゃんは再び夢の中へ。
雪の日仕様の防寒対策はしてきたのですが、久しぶりの寒さで耐寒の限界を感じ暖房がきいた食堂でホットドリンクでしばし休憩。
餌交換が終わったはずのパンダ舎に戻てみると、パンダさんたちは通常より早く1時半から室内展示に切り替わっていました。
パンダ舎でお会いしたパン友さんたちのお話によると、リーリーもシンシンも開園直後は雪の中で走りまわっていたようですが、私がついたときには雪の中に埋まっていたリーリーは結局3時間ぐらい昼寝をしていたそうです。
特別に最前列の観覧通路が開放され、いつもよりパンダさんとの距離が近い状況になっていました。
元気に営業中のシンシン
白目を見せた“変顔”のリーリー
おでこには長時間の昼寝の名残り?
とんがり頭に沿って、泥の汚れがクッキリ
しばらくパンダ舎で雪よけしてから再びホッキョクグマへ。
ホッキョクグマの展示場は、雪の中で活発に動く姿を期待してTVの取材クルーも待機し、先ほどよりお客様の数が増えています。東京では雪の日の動物園に行けるチャンスはめったにないからでしょうか小さなお子様連れのお客さまが結構いらっしゃるので驚きました。
デアちゃんは、プールに飛び込んだりしていましたが、走り回ることもなく退屈そうにしていました。
しかし雪と風が強くなり、2時半のおやつタイムまでとどまることは断念。
(後日、某TV番組内で、デアちゃんがおやつに投入された赤いポリタンクを押して歩いたり、タイヤで遊ぶ姿が紹介されていました)
人気撮影ポイントのパンダの椅子もカーテンを閉めて臨時休業。
再びパンダ舎に戻りますが、リーリーの展示室は観覧通路に雪が吹き込み気温も低下。
雪の中でも食欲旺盛で来園者に愛嬌をふりまいてくれたシンシンもさすがにお疲れモードでお昼寝タイムに突入。
短時間の滞在のつもりで出かけたのにパン友さんたちとの楽しいおしゃべりであっという間に時間がたっていました。
雪は相変わらず吹雪のような状態で降り続き、東京郊外にある多摩動物園は午後1時で臨時閉園。
上野動物園は都心にありますが、帰宅の足となる電車の運行状況も心配ですし、雪道で転倒してけがをしてもいけないので私は早めに撤収することにして動物園を後にしました。
自分の体力の限界に挑戦することは回避したため、期待したほどのハプニングには出会えませんでしたが、パン友さんたちのツイッターなどで色々な映像や情報を楽しむことができました。
特に、大雪で厳寒の中、開園から閉園まで滞在して、パンダズたちが雪の中で遊ぶ姿などめったに見られない映像をたくさん撮影され、ブログで公開してくださった「毎日パンダ」さんには大感謝です。
コメント 0