如月の響き・・・・魅惑の鍵盤チェレスタが奏でる映画音楽の夕べ [お気に入り]
(映画「シェルブールの雨傘」WOWOWより)
私は特に映画好きとはいえないのですが、子どもの頃や若い頃に見た映画をBS放送の番組表で見つけると懐かしくなってもう一度見たくなることがよくあります。
家庭用ビデオやDVDが普及していなかった時代、映画のサウンドトラック・レコードを聴いて余韻にひたるというのが私的映画の楽しみ方の定番でした。ストーリーの詳細な記憶は薄れても、テーマ音楽だけはよく覚えている映画が結構ありますが、当時の映画音楽には名曲が多くラジオでも映画音楽が流れる機会が多かったのでしょう。
(映画「シェルブールの雨傘」WOWOWより)
何度でも映像と音楽を楽しめる映画のひとつが、はたちの頃のカトリーヌ・ドヌーヴが主演し、すべての台詞がフランス語で歌われる「シェルブールの雨傘」(1964年公開)。
フランス語の響きがおしゃれで心地よく、乏しいお小遣いをはたいてサントラ版のレコードを購入して何度も聴いた思い出の映画です。実際に歌っていたのはダニエル・リカーリですが、当時のドヌーブの可憐で輝くような美しさの前には口パクも気になりませんでした。
ドヌーヴは今でも女優として活躍していますが数年前、映画「しあわせの雨傘」公開時に来日して「徹子の部屋」に出演。映画の役そのままに貫禄十分なブルジョワマダムというイメージになっていました。
(映画「ひまわり」WOWOWより)
そして、映画のストーリーの記憶はおぼろげでもタイトルシーンとテーマ音楽だけがとても印象的な映画がソフィア・ローレン主演の映画「ひまわり」(1970年公開)。
この映画を少し前にBS放送で見たとき、ストーリーの展開と結末が自分のイメージと違っていてビックリしました。もしかすると映画館で見たのではなく、TV地上波の名画劇場とかで断片的に見ただけなのでしょうか。
原村・リングリンクホール恒例イベント
★☆「森ミドリチェレスタ演奏とお話」★☆
最近は映画を見た後で何度も聴きたくなるような気分になる映画音楽に出会うことが少ないのがちょっと残念と嘆いていたら、原村のリングリンクホールでお馴染みの森ミドリさんから“映画音楽を中心にチェレスタの響きとディナーを楽しむコンサート”のお誘いがありました。
★チェレスタはフランス生まれの鍵盤楽器★
実は、ミドリさんのアラカンを過ぎてのCDメジャーデビューを記念した企画だったようですが、コンサート会場の東京會舘に行ってみると、当初予定の席数を大幅に増設するほど大勢のお客様。
コンサートの前にいただいた定番のローストビーフが大変美味だったのはもちろんですが、カプチーノ仕立てのゴボウのスープが感動的なおいしさでした。
コンサートでは、天来の妙音・チェレスタが奏でる懐かしい映画音楽の数々が演奏されたのですが、半世紀以上も前に見た映画「白銀は招くよ」(1959年)の日本語歌詞を今でも覚えていたのには自分でもびっくりです。
若い頃耳にした音楽は身体にしみこんでいるものだと改めて実感しました。
シークレット・ゲストの横笛奏者・松尾慧さんとの合奏でも、昔懐かしい日本映画「喜びも悲しみも幾歳月」(1957年公開)の主題歌 ♪♪おいら岬の灯台守よ~♪♪ をお客様皆でハミングするなど『歌声喫茶タイム』も・・・・
ミドリさんの軽妙なトークとお客様のやりとりも楽しく、会場はしばしば笑いに包まれ、本当にあっという間の2時間でした。
平日の夕方からのディナーコンサートということで、私やミドリさんと同世代、近い世代のお客様が多く、共通体験を持つお客様も多かったためかと思いますが大変和やかな雰囲気の大人が楽しめるコンサートでした。
★東山魁夷「白馬の森」★
(Photo by 東山魁夷アートカレンダー)
個人的にうれしかったことは、昨年秋、ミドリさんが東山魁夷記念館のコンサートで、画伯の描く“山の青”、“空の青”に包まれて松尾さんと合奏された「モーツァルトのピアノ協奏曲23番2楽章」を再び聴くことができたことです。
画伯の連作「白い馬の見える風景」はモーツァルトのピアノ協奏曲にインスパイアされた作品とのことですが、信州にある東山魁夷の美術館へもぜひ行かねばとの思いが強くなりました。
ところで、『チェレスタ』という楽器にはなじみがないと思われる方も多いかと思いますが、映画「ハリー・ポッター」のヘドウィグのテーマもチェレスタで演奏されています。
ミドリさんのCD「魅惑の鍵盤チェレスタが奏でる映画&ドラマ音楽の世界」には、きっと一度は耳にしたことのある懐かしい名曲がチェレスタで演奏されていますのでオススメです。
★チェレスタはフランス生まれの鍵盤楽器★
実は、ミドリさんのアラカンを過ぎてのCDメジャーデビューを記念した企画だったようですが、コンサート会場の東京會舘に行ってみると、当初予定の席数を大幅に増設するほど大勢のお客様。
コンサートの前にいただいた定番のローストビーフが大変美味だったのはもちろんですが、カプチーノ仕立てのゴボウのスープが感動的なおいしさでした。
コンサートでは、天来の妙音・チェレスタが奏でる懐かしい映画音楽の数々が演奏されたのですが、半世紀以上も前に見た映画「白銀は招くよ」(1959年)の日本語歌詞を今でも覚えていたのには自分でもびっくりです。
若い頃耳にした音楽は身体にしみこんでいるものだと改めて実感しました。
シークレット・ゲストの横笛奏者・松尾慧さんとの合奏でも、昔懐かしい日本映画「喜びも悲しみも幾歳月」(1957年公開)の主題歌 ♪♪おいら岬の灯台守よ~♪♪ をお客様皆でハミングするなど『歌声喫茶タイム』も・・・・
ミドリさんの軽妙なトークとお客様のやりとりも楽しく、会場はしばしば笑いに包まれ、本当にあっという間の2時間でした。
平日の夕方からのディナーコンサートということで、私やミドリさんと同世代、近い世代のお客様が多く、共通体験を持つお客様も多かったためかと思いますが大変和やかな雰囲気の大人が楽しめるコンサートでした。
★東山魁夷「白馬の森」★
(Photo by 東山魁夷アートカレンダー)
個人的にうれしかったことは、昨年秋、ミドリさんが東山魁夷記念館のコンサートで、画伯の描く“山の青”、“空の青”に包まれて松尾さんと合奏された「モーツァルトのピアノ協奏曲23番2楽章」を再び聴くことができたことです。
画伯の連作「白い馬の見える風景」はモーツァルトのピアノ協奏曲にインスパイアされた作品とのことですが、信州にある東山魁夷の美術館へもぜひ行かねばとの思いが強くなりました。
ところで、『チェレスタ』という楽器にはなじみがないと思われる方も多いかと思いますが、映画「ハリー・ポッター」のヘドウィグのテーマもチェレスタで演奏されています。
ミドリさんのCD「魅惑の鍵盤チェレスタが奏でる映画&ドラマ音楽の世界」には、きっと一度は耳にしたことのある懐かしい名曲がチェレスタで演奏されていますのでオススメです。
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