SSブログ

『ほのぼのアート』が心を動かすチカラ・・・・イラストレーター・谷一郎さんの個展 [お気に入り]

コピーDSC05085.JPG


猛暑と連日の深夜~明け方に及ぶロンドン五輪中継TVに興奮し、選手たちと共に歓喜したり落胆したりで自分もエネルギーを使い果たし、体調がイマイチという方も多いのではないでしょうか?

冷房の効いた部屋でTVの前から離れられない日々の中銀座の画廊へイラストレーター・谷一郎さんの個展を見に行きました


コピーDSC05101.JPG


鳥の言葉  みんなの言葉」という作品展の会場には、いつかどこかで見かけるみぢかな鳥たちに混じって、犬や魚やなんだかわからない動物たちの絵や版画が並んでいました。

私が現役時代に勤務していた会社のクリエイティブ・ディレクターだった谷さんが描いていた“ほのぼのした癒し系キャラクター”を彷彿させる作品に出会い、しばし“何かを思って、何かを話したがっている、彼らのコトバを聞いてみることにしました。”


コピーDSC05096.JPG

★「まだ、行く?」★


疲労困憊のペンギンたちがそれでも頑張る先に待っているのは栄光の表彰台?

なんだか、国民の期待を一身に背負ってロンドン五輪で頑張っている選手たちの姿がダブってきました。


イラストのペンギンたちは意外とリアルで、今年の春訪問した「旭山動物園」のペンギンたちもこんなポーズをしていましたっけ・・・・


コピーRIMG1617.JPG
“まだかしら? 登りは疲れるわね。”
コピーDSC00582.JPG
“やっぱり高いところから見る景色は違うわね”

旭山動物園のペンギンたち、冬の積雪期間、毎朝恒例となっている、「ペンギンの散歩」というウォーキングイベントのお仕事をやった後の自由時間でした。


コピーDSC05094.JPG

★「ねえ、月が青いよ」★

と小鳥に話しかけられているのは、“帰宅恐怖症”のお父さん?それとも?


“金メダルしか考えていなかったので、違う色のメダルで申し訳ない・・・・”とコメントをする日本選手もいましたが、男子体操、「団体」でのまさかの失敗演技を「個人総合の金」でリカバーした内村航平選手は、続く種目別でも「銀」。でもメダルの色よりも自分で設定した目標をクリアできたかどうかにこだわっている姿に感動しました。



ところで、『鳥の言葉・・・・』という個展のタイトルと作品から、私は最近よく聴くチェロの名曲『鳥の歌』を連想しました。

チェロの巨匠 パブロ・カザルスが祖国カタロニアの民謡でクリスマス・キャロルとして歌われていた原曲をチェロ用に編曲し、祖国に寄せる熱い想いと同時に祖国と世界に送るメッセージを歌い込めた曲です。
1971年、国連本部で、94歳のカザルスは「私の故郷カタルーニャでは、鳥たちはピースピースと鳴きながら空を飛ぶのです」といってこの曲を演奏しました。


ピカソ鳩1957.jpg

★パブロ・ピカソ 「鳩」★
(1957年:バルセロナ・ピカソ美術館蔵)

平和を願う鳥といえば真っ先に思い浮かぶのは、鳩ということで、同じスペインが生んだ巨匠・ピカソの描く「鳩」のイメージが曲のメロディにダブっていたのですが、谷さんの作品に登場する心優しげな小鳥たちもなんだかこの曲のイメージにぴったりのように見えてきました。


コピーDSC05105.JPG


谷一郎さんの個展の会場では、元の同僚たちにも偶然再会しました。
この
10数年の大半を中国駐在員として勤務し、翌日からまたも上海に長期出張という後輩女性らとおしゃべりをし、心が和むような絵に囲まれて、癒されるひとときを過ごすことができました。



コピーDSC05103.JPG


★「ぼくの分はないの?」★

と水鳥の背中でつぶやく小鳥。


ほのぼのする作品ですが、個展から帰る途中に立ち寄ったデパ地下で、晩ご飯のおかずとして私は迷うことなく「鮎の塩焼き」を求めていました。

どうやら
“魚が食べたい!”という小鳥のコトバが聞こえて、私は無意識のうちにその声に従う購買行動をしていたようです。

そういえば、谷さんは、イラストレーターという顔を持つ現役の広告クリエイター。声高に“買ってくれ”といわなくてもメッセージが伝わる作品になっていたのも不思議はありませんね。


nice!(2)  コメント(3) 
共通テーマ:アート

nice! 2

コメント 3

collet

外のうだるような暑さを
ひと時でも忘れさせてくれるような、
ふんわりほのぼのとした動物たちですね。
わたしもこんな絵は大好きです!

それにしても、こういう癒し系は女性作家が多いですが、
サスガ男性作家の作品で、その違いが出てて面白そうですね~(^'^)
by collet (2012-08-13 12:22) 

ジョージ

amaguriさん、ご訪問&niceありがとうございます。

by ジョージ (2012-08-14 17:51) 

ジョージ

colletさん、こんにちは。

女性作家の作品との違い、今まで気にしたことなかったですが、谷さんはサラリーマン生活のベテランだからでしょうか。

私にとっては、久しぶりに谷さんと再会し、お人柄を表すような優しい作品を見せてもらいとてもうれしいひとときでした。

谷一郎さんのイラストは、ほんわかした雰囲気なのに、”もう少し頑張ってみようかな・・・・”という気持ちになれるように思います。

by ジョージ (2012-08-14 18:03) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。