モナリザだけじゃ勿体ない!ルーヴルではフェルメール鑑賞もお忘れなく [私的美術紀行]
☆★うっすら雪化粧のパリ☆★
☆★夜明けのパリ☆★
冬は朝8時でもまだ薄暗い
今年の冬、日本全国で厳しい寒さの日が続きますが、東京より緯度が高いパリでは今頃の季節は氷点下の気温の日が続いているのではないでしょうか。
2008年の年末から新年にかけてパリを訪問した私は、北国の厳しい寒さで風邪を悪化させてしまい、体調が回復するまでかなり苦労しました。
大晦日に見学したルーヴル美術館では、ラファエロの「美しき女庭師」を見た後、大混雑の人波にもまれたモナリザの展示室から別棟のフェルメールの展示室まで移動するのに大汗をかき、フェルメール観賞後は早々にルーヴルを退散してしまいました。
昨年秋、美術解説セミナー講師の有地京子先生が「ルーヴルはやまわり」~2時間で満喫できるルーヴルの名画~という本を出版されたのですが、あの時この本が手元にあったらもっと楽しくまわれたのにと思います。
- 作者: 有地 京子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
●必見名画40点の作品リスト一覧表は巻末にあります
●表紙カバーの裏側に携帯便利なルートマップが印刷されています
「ルーヴルはやまわり」については、このブログでも以前ご紹介していますが、”巨大で複雑な迷宮・ルーヴル“を知り尽くした達人が裏技を駆使して、迷わず楽しく短時間で巡るルートを教えてくれます。
厳選40点の名画(時間に余裕がある方向けにはプラス15点の名画も)を楽しむ鑑賞ルートマップつきのガイド本という体裁ですが、ルーヴルに行かずに読むだけでも十分楽しめる名画解説本です。
◆ルーヴルはカルーゼルから入ろう!
では、もしあの時私がこの本に出会っていたら、モナリザの展示室からフェルメールの展示室までの移動中に鑑賞したかった名画を今回は数点だけですが有地先生推奨のルートに沿ってご紹介しましょう。
※周回ルート、必見名画リストなど鑑賞についての詳細は上(↑)でご紹介の本をご覧下さい。
◆迷わずにモナリザに直行しよう!◆
(ドゥノン翼2F・イタリア絵画)
★レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナリザ」★
1503-06年頃
◆バロックの開祖・カラヴァッジョの傑作を鑑賞◆
(ドゥノン翼2F・グランドギャラリー)
★カラヴァッジョ「女占い師」★
1595-98年頃
Photo by「もっと知りたいカラヴァッジョ」
◆ナポレオンの戴冠を堪能しよう!◆
(ドゥノン翼2F・フランス絵画の大作)
★ジャック・ルイ・ダヴィッド「ナポレオンの戴冠式」★
1806-07年
Photo by「るるぶパリ」
☆★オマケの情報☆★
ナポレオンは、エッフェル塔近くの「アンヴァリッド」に眠っています。
◆ルーヴルの穴場はリシュリュー翼!◆
北方絵画、日本人の愛するレンブラントとフェルメールへ
★フェルメール「レースを編む女」★
1669-70年頃
絵はがき★フェルメール「天文学者」★
1668年
2012年の東京は、まさにフェルメール展のビッグイヤーですが、名画揃いのルーヴルの中でもきらりと光るフェルメールの傑作鑑賞をお忘れなく!
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