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風車のある風景『ドン・キホーテの道』・・・・2010スペイン周遊旅行備忘録 [海外旅行]

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ラ・マンチャ地方:コンスエグラの風車★

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ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像
マドリード・スペイン広場

古都トレドを後にした私たちは、小高い丘の上の風車と騎士道物語「ドン・キホーテ」でお馴染みのラ・マンチャ地方に立ち寄りました

『ラ・マンチャ』はアラビア語で乾いた土地を意味しますが、内陸部にあるこのエリアは海抜数百メートルの高原が続き、夏は雨量が乏しいため赤茶けた大地が広がっています。
スペインの作家セルバンテスが小説『ドン・キホーテ』の舞台に選んだ頃は貧しい地域だったそうですが、今では周辺に造られたダムからの灌漑用水によりサフランやテーブルワイン用のブドウ栽培が盛んです。


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ラ・マンチャ地方、風車のある風景
イシイタカシさんのスペイン情景画より


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乾燥サフランとパエーリャの素

ラ・マンチャはサフランの品質でも産額でも世界一のサフランの産地とのこと。パエリャなどのスペイン料理に欠かせない本物のサフランはかなり高価ですが、軽くて嵩張らないので女ともだちへのお土産に最適です。

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★風力発電用の風車★

さて、ラ・マンチャ地方に入ると風力発電用の風車をたくさん見かけますが、昔ながらの風車の役割は石臼の粉を挽くためのものでした。

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★熊本県阿蘇の風力発電用風車★

風力発電用の風車は風が強すぎても弱すぎてもいけないらしいのですが、以前阿蘇で見た発電用風車の近くに行ってみたらかなりの騒音でびっくりしました。日本で風力発電の普及がイマイチなのは地理的な環境によるものでしょうか。


私たちは、町のすぐ後の丘の上に9基の風車が整然と立ち並ぶコンスエグラの風車の写真を撮りに行きました。


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★風車は夜になるとライトアップされる★

風車は、がっしりした石造りの円塔と木造の屋根で構成されていますが、風向きに応じて屋根に取り付けられた風車ごと屋根の向きを変える仕組みになっています。風車内の見学もできるようです。

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★屋根が動かないように腕木を固定★

ドン・キホーテが巨人だと思って突進していった風車を横から見ると、尻尾のような腕木が付いていて、斜めに地面近くまで下がっています。この腕木を馬やロバに引かせたり、数人がかりで押したりして風車付きでとても重い屋根を回したそうです。

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しかし、セルバンテスの時代に大活躍した風車も役目を終えて今は動いていないそうです。
放置されて朽ち果てていたのを、この地から中南米に移住して成功した人たちが資金を出して故郷の文化財として修復したと聞きました。


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★丘の上から見たコンスエグラの町

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コンスエグラの町から風車を見上げる


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コンスエグラ近くの街道沿いにあるプエルト・ラピセで、セルバンテスが宿泊したといわれている旅籠「ベンタ・デ・ドン・キホーテ(現在はレストラン兼土産物屋)へ。


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ペンタ・デ・ドン・キホーテの中庭

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井戸端には ドン・キホーテ像と具足

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土産物屋の店内でも ドン・キホーテが出迎える

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ドン・キホーテが、とある街道沿いの旅籠を城だと思いこみ、そこで騎士に任ぜられるべく帯甲式を受けた旅籠のモデルといわれますが、中庭には当時からあった古風な井戸と馬やロバに水を飲ませるための水槽があります。井戸の傍らのドン・キホーテの像は後世のものですが、この中庭にいると中世にタイムスリップしたような気分になります。


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ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像
マドリード・スペイン広場

ところで、マドリードのスペイン広場にあるセルバンテスの像の足元には、ロシナンテに乗ったドン・キホーテとロバにまたがる従者サンチョ・パンサがひかえています。私はロシナンテという名前から、なんとなくロバだと思いこんでいたのですが、この像をよく見ると馬ですね。
(かなり前、某TV局の人気番組で南米を旅したお笑い芸人のお供だったロバの名前がロシナンテでした)


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ラ・マンチャ地方では広大な平原にソラーパネルがずらっと並ぶ風景も見かけました。”太陽と情熱の国”スペインは再生可能なエネルギー大国になれるインフラに恵まれた国でもあるようです。


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次はいよいよスペイン旅行のハイライト、アンダルシア地方へ。

コルドバへ向かう峠道は、昔は一列にならないと通れないほどの絶壁沿いの道だったそうですが、バスは橋やトンネルでつながれた高速度路を快適に飛ばしてアンダルシア地方に向かいます。

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