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《特報》ルーヴル美術館の名画を2時間で満喫!裏技満載のガイド本誕生! [私的美術紀行]

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    ★カミーユ・ピサロ「カルーゼル広場/パリ」★
    1900年ワシントン・ナショナルギャラリー

1190年にパリの城砦として誕生し、1546年よりフランソワ1世によって宮殿へと姿を変えたルーヴルは、1803年、王室コレクションにナポレオンが戦利品として持ち帰った美術品を加えてナポレオン美術館としてオープン。

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★ルーヴルの新ランドマーク「ガラスのピラミッド」★

その後、1989年、ガラスのピラミッドが誕生し、1993年にはかつて大蔵省だったリシュリー翼が加わり現在の形になりました。

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★ルーヴル館内からみた中庭とカルーゼル門

ドゥノン翼、シュリー翼、リシュリー翼の3棟がガラスのピラミッドを中心にコの字型に立つ館内は、4フロア、6万㎡の展示スペースがあり、1日ではとても回りきれない広さです。
私はこれまで2回ルーヴルを見学していますが、超有名な作品を鑑賞するだけでもすっかり疲れてしまい、ルーヴル美術館の名画をじっくり味わって満喫したとはいえません。

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アングル「グランド・オダリスク」1814年★

あえて人体をゆがめて描いた、”アングルの理想美”の代表作。
ナポリ王妃の注文で描かれた大作は、サロン(官展)では「未熟で奇怪」と酷評されたという。

Pnoto by小学館「西洋美術館」


この数年、美術書や美術解説セミナーなどで、ルーヴルの名画に触れるたびに、もう一度ルーヴルを訪れる機会があったら、今度こそ実物をちゃんと鑑賞したいと思う作品があまりにもたくさんあり、作品を楽しみながら効率よく回る方法とは?というのがマイブームのひとつです。


<大晦日のルーヴル、弾丸早まわり体験記>

このブログでも以前ご紹介しましたが、私にとって2度目のルーヴルは、ルーヴルが一年中で一番混雑するであろう大晦日でした。初回のパリ訪問時に絵画部門全体をさくっと見ているので、どうしても見たい作品だけに絞ったポイント鑑賞となりましたが、展示室に居る時間よりも館内を移動している時間の方が多かったように思います。
しかし、手元のガイドブックに載っている所要2時間のモデルコースと似たようなルートになっているので短時間で見て回れるのはこの程度かなとも思います。

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(11:17) 
ようやく
カルーゼル門左手の庭園内にあるライオン門入口Porte des Lions”到着、チケット購入へ

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(11:46
~)
ドゥノン翼2F・イタリア絵画のギャラリー


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ラファエロ「美しき女庭師」1508年★

(11:46~)
ドゥノン翼2F・イタリア絵画のギャラリー

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(11:56~)
ドゥノン翼2Fモナリザの間」到着
(混雑のため立ち止まれないので、繰り返し列に並んで鑑賞)

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ヴェロネーゼ「カナの婚宴」1562-1563年★

同じ「モナリザの間」にある、ルーヴル随一の大作。
ヴェロネーゼは、30メートルほど離れて鑑賞することを想定して描いたと言うが、大混雑の中、この作品に目
止める人は少なかった。

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(12:16)
ドゥノン翼2Fサモトラのニケ像

(12:55~)
リシュリュー翼3F1417世紀のフランス絵画

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フォンテーヌブロー派「ガブリエy・デストレとその妹」1594年頃


この作品にまつわる逸話は、有地京子著「名画の秘めごと」に詳しく紹介されている。

名画の秘めごと―男と女の愛の美術史

名画の秘めごと―男と女の愛の美術史

  • 作者: 有地 京子
  • 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本


(13:03~)
リシュリュー翼3F17世紀オランダ絵画

フェルメールの2作品がお目当てでしたが、「天文学者」は貸し出し中で鑑賞できませんでした。
あまりの混雑ぶりに、約2時間でルーヴル美術館を退出しましたがダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」を見つけられなかったのは心残りです。

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フェルメール「レースを編む女」1669~1670年頃

大作揃いのルーヴルの中で、24×21センチというこの作品は際だつ小品で、額縁の存在が果たす役割は大きいと改めて感じた。
イアタリア絵画ギャラリーの混雑ぶりとは別世界の静かな空間で、フェルメールの珠玉の作品を細部まで鑑賞することができたのは収穫だった。

パリで鑑賞した直後、国立西洋美術館で開催された「ルーヴル美術館展」の目玉作品として、東京で再会することになったが、あまりにも混雑していてゆっくり鑑賞というわけにはいかなかった。



2度目のルーヴルは、そんな状況で人並みに揉まれながらもそれなりに充実した時間を過ごすことができました。
ただひとつの大きな失敗は、事前にチケットを入手していなかったこと。前回利用したメトロ直結のチケット売場が見つからず、チケット入手までにかなりの時間とエネルギーを使ってしまいました。
ルーヴルに行くなら、前売りのチケットもしくは、パリの美術館共通パスの事前購入をおすすめします。




さて、
巨大で複雑な迷宮・ルーヴル“のガイド本はたくさんありますが、ルーヴルを知り尽くした達人が裏技を駆使して、迷わず楽しく短時間で巡るルートを教えてくれる本が出るというのでいち早くご紹介します。

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このブログでも何度かご紹介している有地京子先生の新著「ルーヴルはやまわり~2時間で満喫できるルーヴルの名画~」(1110日発売)であかされるのは、一体どんなルートでしょう?


ルーヴルはやまわり - 2時間で満喫できるルーヴルの名画

ルーヴルはやまわり - 2時間で満喫できるルーヴルの名画

  • 作者: 有地 京子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/11/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


厳選55点の名画のポイント解説があるとのことですが、2時間でなんと55点も鑑賞できる?!




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