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ビュルツブルクの世界遺産・レジデンツ・・・・『ミュンヘン発ドイツ周遊鉄道の旅』備忘録その4 [海外旅行]

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マリエンベルク要塞「君主の庭」からビュルツブルク旧市街★


ローテンブルク散策で中世の佇まいを満喫した私と娘は、次の目的地ドレスデンへの道すがら、ロマンチック街道の北の起点ビュルツブルクに立ち寄ります。
ドイツは鉄道網が発達しており、時刻表を日本国内で見ながら旅程表が作成できるので個人旅行も難易度が高くありません。

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ローテンブルク・オプデア・タウバー駅
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ローテンブルク駅前

ホテルから徒歩でも20分程度の駅前には殆ど何もない。
写真ではみえないが、右手にコンビニのようなお店が1軒だけあった。

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9:06発のシュタイナッハ行きREに乗車

2両編成だが、自転車置き場のある新型車両で車内は快適

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★乗換駅のシュタイナッハ駅ホーム階段:スーツケース用のリフト

リフトの上にスーツケースを載せると、リフトが自動的に作動。
小さな駅でも旅行者への配慮があるのは『鉄道大国ドイツ』ならでは、、、

同じ列車に乗り合わせたリタイア世代の日本人夫妻はお祭りにあわせてローテンブルクに6泊してあちこち観光しているとか。ビュルツブルク観光のアドバイスをもらった。

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10:16;ビュルツブルク中央駅着★

世界遺産の街ということで、立ち寄り観光が多いのか、この駅には身軽に観光できるようにコインロッカーの数も多く、構内には軽食の店や小型のスーパーなども併設されており、旅行者には便利


駅構内の大型コインロッカーにスーツケースを預けて、タクシーで市内観光に向かう。



《マリエンベルク要塞》
紀元前1000年頃ケルト人が築いた砦が基礎

マイン川西岸の丘の上にたつマリエンベルク要塞は、13世紀初頭にマリエン礼拝堂を囲む現在の形になり、1719年に旧市街にレジデンツが完成するまで歴代の司教が居住していました。
今も残っている建物は、17世紀に司教ユリウス・エヒターによってルネッサンス様式の城郭に改造されたものです。

当時の司教は領主も兼ねていたので絶大な権力と経済力を有していました。
君主の庭と名付けられた庭もあり、要塞とはいえ、お城のようです。
高台の堅牢な城塞には、中世の戦いに備えた造りが随所に見られ、砲台や外敵の侵入を防ぐ橋や井戸なども残っていました。

しかしその後、町中の贅を尽くした豪華なレジデンツに移ったことは、”聖職者として
の規律ある生活”がすっかりゆるんでいたあらわれとみることもできるように思います。

時間があれば、眼下に広がる街並みを眺めつつ葡萄畑を要塞まで登るのがよいのですが、私たちは中央駅からタクシー利用で時間短縮できました。
マリエン要塞には教会や博物館もありますが、街を一望にできる眺めが素晴らしいので一見の価値があります。

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マリエンベルク要塞の中庭★

左端の丸屋根の建物は礼拝堂。

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★要塞の外壁★

外壁に造られた小さな小屋は武器小屋?


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★眼下に広がる葡萄畑と、マイン川越しには旧市街★

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葡萄畑の上に君臨するマリエンベルク要塞★

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アルテ・マイン橋を渡るとビュルツブルク旧市街

橋の両側にはこの地にキリスト教を伝えたという聖キリアンら12人の聖人たちの砂岩像が並んでいる。
”聖人像が並ぶ橋を渡ると旧市街”という風景は、プラハのカレル橋とよく似ている。
この橋も戦争で破壊されたが元通りに修復されている。


ビュルツブルク旧市街

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マルクト広場★

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2本の尖塔が目印のキリアン大聖堂★

キリアン大聖堂は、ロマネスク様式の大きな教会。最初の建立は11世紀だが、その後何度も戦争で破壊され、現在の建物は1967年に再建されたもの。

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★トラムが走る旧市街にはデパートや商店が並ぶ


このあたりはドイツ有数の白ワイン、フランケンワインの主産地で、市内には老舗の醸造所がいくつかあります。直営のワインショップやレストランもあるので、時間にゆとりがあればぜひ立ち寄りたいところですが、私たちは世界遺産・レジデンツへ急ぎました。



《世界遺産・レジデンツ(司教館)とその庭園》

18世紀に司教たちの住居として、権力者の力を見せつけるように贅沢に造り上げられた荘厳な宮殿はドイツバロック建築の最高峰とされています。

若き天才建築家バルタザール・ノイマンが設計した宮殿は、かのナポレオンも「ヨーロッパで一番美しい司教の住まい」と感嘆したとか。
宮殿内部には、ティエポロが描いた広さ600㎡の世界最大のフレスコ画が見事な「階段の間」や、金と鏡で飾られたまばゆいばかりの「鏡の間」などがあります。

中央棟を挟んで北と南に翼棟を持つ構造の宮殿は、第二次世界大戦の戦火を逃れ、天井のフレスコ画など内部の装飾は近年修復されています。
残念ながら私たちの訪問時、内部見学はガイドツアーのみだったので、次のスケジュールの都合で内部の見学はあきらめました。


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★広場レジデンツ・プラッツには女神像が立つ★

現在駐車場として使われている大きな広場は、領主と一般住民の間に隔たりを設けるためのものだった。


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★世界遺産・レジデンツ★

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レジデンツ の「ホーフ・ガルテン(皇帝の庭)」も世界遺産★

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★絵はがき「レジデンツの内部」


さて、18世紀の宮殿からビュルツブルク駅に戻った私たちは、駅の構内で遅い昼食用にフランスパンのサンドイッチとカプチーノを調達して、次の目的地ドレスデンを目指します。

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★13:30ビュルツブルク発ICEに乗車★

約30分後、フルダ駅でドレスデン行きのICEに乗り換え。

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ドレスデン行きICE車内

駅の改札はないが、ICEに乗車するとすぐに車掌が検札に来る。
ICE車内は、冷房が効き過ぎるくらい涼しかったが静かな車内は清潔で快適な旅。

列車編成や乗り換え情報などのミニリーフレットが配布され、食堂車からカップに入れたコーヒーを売りに来る車内サービスもある。

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ライプツィヒ駅ここで
列車は進行方向の向きを変える★

大学時代を過ごしたゲーテが「小さなパリ」とよび、バッハやメンデルスゾーンなど多くの芸術家ゆかりのスポットが点在しているこの街には世界最古の民間オーケストラもある。

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★18:00過ぎ:ドレスデン中央駅到着

古い駅舎に大きな屋根を被せたような造りの駅はドイツ鉄道ではよく目にする。
ドイツ中部から東部へ移動する4時間以上の長旅が無事終わり、駅からタクシーで今宵の宿に向かいます。


長らく東ドイツに属していたザクセンの古都ドレスデンには、2泊して、美術館巡りやエルベ川の船旅を楽しみました。(美術館巡りについてはこちらで詳しくご紹介)


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ユニークなボトルが特徴のフランケンワイン


ところで、この旅では一度も味わう機会がなく心残りだったフランケンワインですが、後年思いがけない場所で出会うことになりました。それも、ビュルツブルクのマリエン要塞とゆかりがありそうなものだったのです。
(詳細はこちらをご覧下さい)


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