ミニチュアのクリスマス飾り・・・『馬小屋の聖家族』 [お気に入り]

12月も2週目にはいり、街にも何となく気ぜわしい雰囲気が漂っています。
ドイツの「クリスマス市」に行く夢は今年もかないませんが、クリスマス気分を自宅でもちょっぴり味わいたくて、クリスマスカードとミニチュアの『馬小屋の聖家族』を買ってきました。
クリスマスの飾りといえば、ツリーやサンタクロースを思い浮かべますが、カトリック教会や修道院などでは、“聖母マリアとヨゼフが旅の途中の馬小屋でキリスト誕生を迎えた様子”を再現した人形などを飾ります。私が通っていた小学校にも毎年飾られていたのですが、最近は教会のクリスマスミサに出かける機会がなくしばらく見ていませんでした。
昨年末、パリに出かけたとき訪れた教会で、素敵な『馬小屋の聖家族』のクリスマス飾りを発見したので、写真でご紹介します。
★「マドレーヌ寺院」:


四方を高さ20メートルのコリント様式の円柱52本がとりまくギリシャ神殿のような外観。
正面の切り妻型の彫刻は「最後の審判」
★「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」:


現存するパリ最古の教会のひとつで、鐘楼と身廊は10-11世紀のロマネスク様式。
教会前には、小規模な「クリスマス市」がたっていました。
★「奇跡のメダイ教会」:


1830年、教会の礼拝堂に聖母マリアが現れ、そのお告げ通りにメダイ(メダル)を人々に配ったところコレラが急速に収まったといわれています。
今でも世界各地から奇跡を求める信者たちが訪れ、熱心に祈りをささげていました。

★アルミ製の小さなペンダントトップ『奇跡のメダイ』:
最近若い女性を中心に、“身につけると幸運が訪れるという奇跡をお裾分け”するおみやげとして人気があります。
★サン・シュルピス教会:

パリでも屈指の規模を誇る教会の説教壇の奥に、人形だけのシンプルな飾りがありました。
しかし、よく見ると別の一角に、大きな台の上で展開されている巨大なミニチュアセットを発見。




(屋台?で飲んだくれる親父たち)
子供から大人までの男女、色々な仕事をしている村人たちがいました。

(祭壇画「東方三博士の礼拝」:
講談社「世界の美術館」2009.05.07-14号より)
識字率の低かった時代、キリストの生涯や聖書の場面をテーマにした祭壇画や教会のステンドグラスは、聖書を読むことが出来ない人にも教えを広めるツールとして重要な役割を果たしていました。
★ケルン大聖堂:



(東方三博士の礼拝が描かれたステンドグラス)
ドイツ最大級のゴシック建築ですが、身廊の両側に施されたステンドグラスも見事。
日本では、クリスマスが過ぎるとすぐにお正月の準備にかかりますが、ヨーロッパのキリスト教国では、新年までクリスマス飾りがそのままということもあるので、この時期ヨーロッパへ旅行される方は教会へお出かけになってはいかがでしょうか。

パリでのお勧めは、映画「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍有名になったサン・シュルピス教会です。
ドラクロアの手による壁画もありますし、装飾ケースが見事なパイプオルガンは世界最大級。

クリスマス飾りも馬小屋だけでなく村人たちの暮らしぶりも忠実に再現されており圧倒的なスケールの『馬小屋の聖家族』でした。
コメント 0