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藤村俊介さんのチェロとギターの織りなす世界が誘うアンダルシアの旅 [お気に入り]

ダンツァ・エスパニョーラ チェロとギターのための作品集2

ダンツァ・エスパニョーラ チェロとギターのための作品集2

  • アーティスト: 藤村俊介,ピアソラ,グラナドス,アルベニス,ファリャ,シュトローブル(エリカ)
  • 出版社/メーカー: マイスター・ミュージック
  • 発売日: 2009/04/24
  • メディア: CD

チェロ奏者・藤村俊介さんの最新CDは、ギターとの共演による「Danza Espanola」です

信州・原村のリングリンク・ホールで素晴らしいチェロの演奏会を堪能して帰京し、久しぶりに藤村さんのファンサイトをチェックしたところ4月末に新譜CDが発売されていたことがわかりました。それも私の好きなスペインの香りが漂うタイトルなので、早速アマゾンで検索して注文しました。

藤村さんの演奏会でも、スペイン東北部カタルーニャ地方が生んだ偉大な音楽家、P.カザルス編曲によるカタルーニャ民謡“鳥の歌”を聴いたことがありますが、このCDではスペイン南部のアンダルシア地方をテーマにした曲が取り上げられているのが特色といえるでしょう。

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(フラメンコショー)


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(グラナダのアルハンブラ宮殿:
アラヤヌスの中庭)

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(コルドバ:花の小路)

スペインは私が初めて訪れたヨーロッパですが、広い国土と豊かな食生活そして偉大な文化遺産に圧倒され、美術館巡りの楽しさに目覚めた国です。特にアンダルシア地方は、この地を700年にわたって占領したアラブ民族による文化遺産、キリスト教徒による国土回復運動(レコンキスタ)や大航海時代のスペインを実感できる観光名所があり、世界史年表をひもとくきっかけを与えてもくれました。

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(アルハンブラ宮殿の門(左)、壁を彩るアラベスク)

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(アルハンブラ宮殿:ライオンの中庭)
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(宮殿の北にある「アルバイシン地区」:
アラブ風の町並みが今も残っている)
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(夏の別荘、ヘネラリフェの中庭)
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(グラナダの中心街)
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(グラナダの大聖堂:黄金の祭壇。
隣にある「王室礼拝堂」には、スペイン王国の祖となった王らの墓所がある)


前置きはさておき、藤村さんがエリカ・シュトローブルさんのギターと共演している
Danza Espanola」に取り上げられている全11曲の曲目を紹介しておきましょう。

◆E.グラナドス:アンダルーサ、オリエンタル
◆I.アルベニス:コルドバ、タンゴ、マラゲーニャ、グラナダ
◆M.de
ファリャ:スペイン舞曲第1番
◆A.
ピアソラ:オブリヴィアン、カフェ1930、リベルタンゴ、アディオス・ノニーノ

最後の4曲の作曲者であるピアソラはアルゼンチン・タンゴの世界にモダニズムを確立した有名な作曲家。その中の「リベルタンゴ」を、私は原村のリングリンク・ホールでチェロとギターの両方を別々に聴いています。

07年に藤村さんのチェロ演奏会で初めて聴いたこの曲を、’08年に鈴木俊夫さんがギターで演奏したとき私の頭の中ではギターと藤村さんのチェロ演奏が重ねあわされていました。そのとき鈴木さんが演奏に使われたギターは、グラナダのアルハンブラ宮殿近くのギターショップでで買い求めた楽器であるということを後でお聞きしました。
今回ようやくチェロとギターの合奏で聴くことができ、「リベルタンゴ」は私のお気に入りの1曲となりました。

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(コルドバのメスキータ:もとはイスラム教徒のための巨大な回教寺院。
13世紀にキリスト教のカテドラルに大改造)
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(イスラムとキリスト教の多様な様式がミックス)
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(ローマ時代に築かれた「ローマ橋」が遠くに見える)


1998年の夏の終わりに行ったスペイン旅行の行程は、
バルセロナ→グラナダ→コルドバ→セビージャ→マドリードというものでした
駆け足で巡った9日間の旅行でしたが、『情熱と哀愁』『カトリックとイスラム』『過去と未来』が交錯するというスペインの魅力にふれることはできました。

当時から私と娘は浦和レッズを応援していましたが、レッズサポにとってヨーロッパサッカーは遠い世界で、スペインサッカーには注目していませんでした。あれから10年たった今、私と娘は華麗なパスサッカーで昨年のEURO2008を制したスペイン代表と、今年のUEFA・CLの王者となったバルセロナのサッカーに惹かれています。私にとってスペインの魅力がまたひとつ増えたわけで、リーガエスパニョーラのサッカー観戦という新たな目標もできました。

もし次にスペインに行く機会があれば行ってみたいところがいくつかありますが、その中のひとつに画家ピカソが生まれてから幼少期までを過ごした町、マラガがあります。
地中海に面し、ジブラルタル海峡を越えればアフリカ(モロッコ)という南スペインのビーチパラダイスに伝わる古民謡マラゲーニャ」の民族的な旋法の特色を生かした、アルベニスの曲を聴いているとスペインへの旅心がかき立てられます

ところで、このCDを聴いているとα波の効果でしょうか、リラックスして眠くなってくるのです。
スペイン音楽に興味のある方はもちろん、不眠症にお悩みの方にもおすすめの1枚です。

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