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ドイツ・ブンデスリーガ観戦記:元浦和レッズの長谷部誠をベルリンで応援 [サッカー]

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(ベルリン:オリンピアシュタディオン)
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(ヴォルフスブルク背番号13:長谷部誠)

今回のドイツ旅行、最後のお楽しみイベントはベルリンでのサッカー観戦。

サッカーフリークで、Jリーグでは浦和レッズ大好きの私と娘は年間30試合以上スタジアムで応援しますが、現日本代表でもある元レッズの長谷部誠選手が所属するドイツ・ブンデスリーガの試合が行われるスタジアムまで遠征してきました。

長谷部選手がドイツのヴォルフスブルクに移籍した時から、自分たちも海外遠征のチャンスを狙っていたのですが、たまたま夏休み旅行として企画したドイツ旅行の最後に立ち寄るベルリンで、ヘルタ・ベルリンとのアウエイゲームがあると判明。熱狂的なサッカーファンが多いドイツですが、いわゆるフーリガン問題は少なく、女性だけのサッカー観戦も特に問題なさそう。
ベルリンはオリンピック競技場という大きなスタジアムで交通の便も良く、チケットも人気チームのバイエルン戦以外は当日購入も可能ということが事前の情報収集でわかりました。

試合のチケットは、ベルリン到着後、オイローパ・センター内のヘルタ・ベルリンのファンショップ簡単に購入できました。熱狂的なサポーターの席は避け、センター付近の両方のチームを見やすい指定席を勧められました。(30ユーロで買いましたが、日本からチケットの手配を業者に依頼すると万単位の手数料がかかります)

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(ベルリン名物:カリーブルスト)

試合当日、午後2時過ぎのベルリン・ツォー駅周辺は、試合前の腹ごしらえなど、ヘルタ・サポの姿が目につきます。瓶ビール片手に気合いを入れるグループも。(リサイクル大国のドイツでは缶よりも、小瓶ビールがポピュラーなので、歩きながら瓶ビールのラッパ飲み多し)
私たちも、ベルリン名物「カリーブルスト」のファストフード店へ。焼いたソーセージを輪切りにし、たっぷりのトマトケチャップをかけてからカレーパウダーをまぶした、「カリーブルスト」は山盛りのフライドポテトと共に“ビールの友”みたいな食べ物です。(しかし、コーラで我慢)

Uバーンの駅ホームはヘルタのレプリカ姿があふれかえっていました。やはり男性が多いですが、女性と子供だけのグループもいてちょっと安心。
ドイツ人は体格がよいのに、小ぶりな車輌なので両側の座席に着席しただけでも、車内は窮屈。本来は飲食禁止のUバーン車内ですが、瓶ビールのラッパ飲みや、応援歌を合唱(?)するなどサポは勝手に気分を盛り上げています。

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ツォー駅から10数分で、スタジアム最寄り駅「オリンピア・シュタディオン」に到着。駅からスタジアムへ通じる道は両側が林ですが埼玉スタジアムと違い駅から遠くありません。

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スタジアム正面駐車場の手前で、マッチデー・プログラムの売り子を発見。ドイツ語は読めないけれど本日の観戦記念に一冊購入(2ユーロ)

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スタジムまでの道は、焼きソーセージなど飲食の屋台やレプリカ・ユニなどのファン・グッズ売店が並んでいます。投げると危険な瓶や缶はスタジアムに持ち込めないので、途中で捨てられたものをデポジット金目当てに回収している人たちがいました。

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入場ゲートはバーコードを通すとゲートが開く仕組みです。ゲートを入ると、W杯と同じくきちんとしたボディチェックがあります。女性には女性の係員が対応。

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1936年のベルリン・オリンピックでメイン会場となった「オリンピア・シュタディオン」は、堂々とした石造り。ヒトラー政権下の第三帝国時代に作られたものとして現存する数少ない建造物の一つですが、旧西ドイツ時代の1974年W杯の会場にもなっています。2006年のW杯では決勝戦の会場とするための改築工事が行われ、現在の収容人員は7万4000人。

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私たちは、バックスタンドN1入り口からスタジアムへ。さすがに大きな陸上競技場です。私たちは35列目でしたが、試合の流れが見やすい席なのでヘルタカラーのブルーに染め上げられたトラックもさほど気になりません。
試合開始前のアップをする選手の中に背番号13の長谷部の姿を確認し一安心。
長谷部は1週間前に行われた日本代表のW杯最終予選に出場したはずですが、ドイツにいるとアジア予選の結果は全くニュースになりません。(ヨーロッパ予選の結果は何度もテレビで見ました)

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ホームチーム、ヘルタのゴール裏は、大きなゲーフラもなびき、それなりの人数で埋まっています。応援のチャントやコールもにぎやかですが、アウエイのヴォルフスブルクの応援席はこじんまり。
ヴォルフスブルクは、現レッズのポンテや元レッズのマリッチが在籍したことのあるチームですが、彼らが“レッズのサポーターはアウエイ・ゲームでも大挙して応援に駆けつけてくれる”と、大感激したことも納得です。

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スタメン発表。アウエイ側は名前のみ紹介されますが、長谷部は先発出場。当然、ホームのヘルタは選手一人一人の映像つきでMCが会場の雰囲気を盛り上げるように紹介します。

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入場直前の選手の映像がスクリーンで見られるのもお馴染みの風景ですが、大型スクリーンは場内に一つだけ。これもJリーグと同じように子供たちと手をつないだ選手が入場。

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午後三時半の試合開始1分、ヴォルフスブルク最初のセットプレーで、リカルド・コスタがあっけなくゴールを決めてしまい、応援歌を歌っていたヘルタのゴール裏は一瞬沈黙。

長谷部はボランチの位置から再三、攻撃にも参加。シュートを放つもゴールを大きく外しました。この日は、天気に恵まれ、暑くもなく寒くもない絶好の観戦日和でした。

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ヘルタのマスコットの熊、背番号92「Herthinho」はトラックを歩き回って好きな場所で観戦
応援のコールやチャントは、Jリーグでも聞き慣れたものが多いのですがドイツ語はまったく聞き取れません。

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メインスタンドの正面2階に記者席。アウエイ側のゴール裏あたりは、オリンピックの聖火台なのか緩衝地帯になっているようです。1-0のまま前半終了
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ハーフタイム中は外の売店でビールや食べ物を買う人、トイレや喫煙所に向かう人で混雑。

バックスタンドにもVIPのための特別ルームがありましたが、ファンサービスの一環でしょうか。

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後半気づいたら、ヴォルフスブルクの7番Josue’が交代したらしく、長谷部の守備位置が後ろ目に変更。57分、ヘルタのカチャレがゴールし同点に。大型ビジョンには「TOR!」の文字が躍り、リプレーだけでなく、選手の顔写真も。ヘルタゴール裏が急に元気になり声援が大きくなりました。


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流れがヘルタに行っているような時間帯が続きますが、悉くゴールを外しまくる新加入のブラジル人FW(ブラジル代表?)をマガト監督は交代させる気配がありません。控え選手がゴールラインのすぐ外側でアップするのは、Jリーグではあり得ない光景。

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本日の入場者のカウント表示がスクリーンに映し出され38,921人と発表されました。入場ゲートを通るときバーコードリーダーで読み込むので数字は正確と思われます。
ヘルタの試合でこのスタジムが満員になるのは、人気チームのバイエルン戦くらいとか。

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長谷部が守備に追われ、攻撃参加出来ない状況の中、マガト監督の選手交代策も実を結ばず引き分けかなと思い始めた85分、ヘルタのシセロが逆転ゴールしかし、ヴォルフスブルクの敗色濃厚と思われたロスタイムにリーターが同点ゴール!喜ぶヴォルフスブルクナインを横目にさっさと席を立つヘルタファンも。まもなく試合終了の笛が鳴り、2-2のドローという結果に終わりました。
長谷部は代表・バーレン戦の疲れも見せず、90分間フル出場したのでまあよしとしましょう。チームの主軸選手として機能しているようでうれしい限りです。

ヴォルフスブルクはアウエイで勝ち点1を得たものの、たしか4試合勝利なし。ブラジル人FWがチームにフィットしない悩みは何処も同じです。

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クールなのかヴォルフスブルク・ナインは、遠路応援に来てくれたサポーター席まで挨拶に行かず、遠くからの感謝の拍手でひきあげてしまいました。

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目前の勝利を逃したこともあり、ヘルタサポは、試合終了後の撤収も素早いようです。私たちがスタジアムの外で記念撮影していたら、通りかかったドイツ人男性が「初めての観戦か?」などと英語で話しかけてきて、デジカメのシャッターを押してくれました。

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帰りを急ぐ人たちの中に、メッセージトレーナーを着た人たちを発見。ヘルタ・サポはクールと聞いていましたが、今季から採用された縦縞の新ユニのレプリカ着用率が結構高いのはベルリン市民の経済力の高さの現れでしょうか。屋台で帰宅前の腹ごしらえができるも埼玉スタジアムと同じです。日中の最高気温が20度前後という初秋のベルリンの夕暮れ時は、ジャンパーやコートがないと寒いですが、ドイツ人は寒くてもビールが大好き。ということで林の中へ消える(?)男性多し。

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Uバーンの駅に向かう道はなぜか警官たちも一緒に並んで歩いていました。帰りの電車は便数が多いのか、思ったほど混雑せずにツォー駅まで無事帰着。

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ホテルに戻り、本日の観戦のために買ったヴォルフスブルクカラーのTシャツ姿に。レッズサポとしてなら日本国内何処に行っても赤い服で歩けますが、さすがにドイツでは控えめにパーカーの下に着用していました。


(追記)
ところで、試合開始前、スタジアムに流れた歌ですが、私には、ヴェルディのオペラ「ナブッコ」の“行け、我が思いよ、金色の翼に乗って”のように聞こえました。この歌の歌詞を考えると、祖国を二つに切り裂かれた歴史を持つベルリンにふさわしい歌ですが、イタリアでは第二の国歌ともいわれるほど有名な歌がベルリンのチームに採用されているのは不思議な気もします。

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