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『黄金の監獄』ヴェルサイユ宮殿と『悲劇の王妃』マリー・アントワネット [海外旅行]

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世界各地の「世界遺産」をテレビで紹介する番組が最近目につきますが、元祖ともいうべきTBSの「世界遺産」が、リニューアルして放送時間帯も変更されました。
以前は、日曜日の23:30からという深い時間帯で、淡々としたナレーションも格調高く、落ち着いた大人向けの番組に感じられましたが、18:00からという家族向けの時間帯になったThe世界遺産」は以前にくらべてかなり親しみやすさを意識しているように見えます。

そのリニューアル2回目は、フランスのヴェルサイユ宮殿。17世紀後半、太陽王ルイ14世が建てたヨーロッパ最大級の宮殿と庭園です。
自らの権力を全ヨーロッパに誇示したいというルイ14世の思い入れで莫大な資金がつぎ込まれた宮殿本館にある鏡の間の豪華さが有名ですが、私はフランス革命によって断頭台に送られ、“悲劇の王妃”と呼ばれたマリー・アントワネットの豪奢な暮らしの本拠として興味がありました

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ヴェルサイユ宮殿には、2003年7月、パリからのガイドツアーで見学に行ったのですが、とにかくスケールの大きさと内部の装飾などの豪華さは想像以上。広大なフランス式庭園に作られた噴水の彫刻なども素晴らしい芸術作品でフランスの栄光に圧倒されてしまいました。

しかし、どんなに豪華な宮殿であっても、王妃という役割を演じながら日常生活のすべてを儀式として公開する生活はたしかにマリー・アントワネットにとって『黄金の監獄』だったのかもしれません。
何せ、公私の区別という概念はなく、出産までも公開するなどという常識では考えられない生活だったといいます。

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マリー・アントワネットファンでなくてもちょっと覗いてみたくなるヴェルサイユ宮殿時代の豪奢な調度品を、日本に居ながらにして見る機会が先日ありました。
東京での展示は4月6日で終了してしまった「フランス宮廷の美・ルーブル美術館展」ですが、神戸ではこれから開催されます。

ルーブル美術館の所蔵品である高価な芸術的調度品の数々が来場者のため息を誘っていましたが、私が一番見たかったのは、マリー・アントワネットの旅行用携行品入れです。革命によってヴェルサイユからパリに連れてこられた国王一家が幽閉生活を送った、チュイルリー宮に所有していた物と聞くと、マリー・アントワネットが本当に生きていた証のように感じられました。

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彼女はこのお気に入りのセットを複数作らせて、フランス革命で国外逃亡を企てたときにベルギーに送ったと言われています。

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さて、ヴェルサイユ宮殿ですが、大変広大な敷地なので短い時間では全部をみてまわることは出来ません
午後半日コースだった私も、そんな息苦しい宮殿生活から逃げ出したマリー・アントワネットが好んだ「離宮・トリアノン」や田舎風の「小集落・アモー」の見学は次回に持ち越してしまいました

いつか再びこの地を訪れることがあれば、庭園の散策もですが、1万5千人規模の宮廷関係者によって発展したヴェルサイユという町全体を歩いてみたいのです
でも、その散策をより楽しい物にするためには予習が必要。まずは、池田理代子さんの名作、“ヴェルサイユのばら”を読破するのが先決ですかね。


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