海外旅行で自分の新しい世界を発見しよう

　　　　　　　　
　　　　（コルドバの小径）　　　　　　　（グラナダの大聖堂）
１９９９８年、私にとって初めてのヨーロッパであるスペイン旅行は、私の人生の転機になった海外旅行といえます。
フラメンコに代表される陽気で明るいスペインで仕事上の悩みを吹き飛ばしたくて、「魅力たっぷりスペイン９日間」というツアーに家族で参加しました。
当時の私はスペインといえば「バルセロナ・オリンピック」くらいの印象で、日本よりも経済水準などが低い国と思いこんでいました。しかし、スペインで出会った世界遺産など文化遺産のスケールの大きさと、楽しそうだけれどしたたかに暮らすスペイン人の生活の豊かさは。私の想像をはるかに超えるものだったのです。
明日のことやコトの結果は神のみぞ知るのだから、自分はその時点での自分の最善を尽くせば良いのだと考えれば気持ちが楽になることも知りました。

大学受験の時に「日本史」を選択した私は、ヨーロッパの歴史については殆ど右の耳から左の耳に抜けていたらしく、訪れた観光名所でガイドさんから聞いたスペインの歴史にまつわる話は、知らないことばかり。自分がいかにヨーロッパの文化や歴史について無知だったのか思い知らされました。
でも、古い教会の聖堂の中に入るとそこはなじみのある空間で、不思議な居心地の良さを感じました。どうやら長年カソリックの学校で教育を受けた私は、自分が物心ついてから初めての異文化体験であった「幼稚園の聖堂」や昔の「聖イグナチオ教会」に共通するものを感じたようなのです。
今や、『中世のカソリック教会詣で』は、私の海外旅行のサブテーマのひとつになっています。

このスペイン旅行をきっかけに、ヨーロッパの歴史や文化に対して、私の、“もっと色々知りたい・理解したい、もっと色々なところに行って自分の目で確かめてみたい”という好奇心・探求心に火がつきました。（テストさえなければ、歴史を学ぶことは楽しいですし・・・）

自分の趣味になりそうな楽しみを見いだした気分になり、リタイア生活が楽しみになったのです。